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音楽は主題歌のみの評価。俳優はボンドガールのみの評価です。


007/カジノ・ロワイヤル 1967 イギリス/アメリカ
COL
CASINO ROYALE
ストーリー  秘密組織スメルシュによって各国の諜報部員が次々と殺されてゆく。ボンドはコードナンバーを後輩に譲り、隠居していたがスメルシュ打倒の命令を受ける。唯一イオン・プロになかった版権の作品を映画化したパロディだ。
監督 ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、など5人の監督
出演 ピーター・セラーズ デヴィッド・ニーヴン デボラ・カー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  バート・バカラック作曲によるハーブ・アルパートとルシアナ・ブラスの演奏がとてもいい。スパイ映画とは思えぬほど落ち着いた華麗なサウンドが心地よいのです。
 ピーター・セラーズがジェームズ・ボンド役という設定だけで笑える。そして敵を混乱させるためにボンドガールを数ダースと007も数人用意させる。引退したきっかけとなったのは愛人マタ・ハリが死んだからだったそうだが、その娘マタ・ボンド(ジョアンア・ベティット)に魅了される。
 ウディ・アレン、オーソン・ウェルズ、ジャン・ポール・ベルモンド、ジャクリーン・ビセットなど豪華な顔ぶれでよくぞここまでコメディ大作を作ったもんだ。
 カード・ゲームはバカラ。ポーカーのような駆け引きはないが、その穴埋めとして手品を見せてくれるオーソン・ウェルズ。
 
1967年アカデミー賞歌曲賞ノミネート
(2006.12)

007/ドクター・ノオ 1962 イギリス
UA
DR. NO
ストーリー  ジャマイカで英情報局員が秘書とともに消された。ボンドはロケットへの妨害電波の疑いがあると睨んでいた。
監督 テレンス・ヤング
出演 ショーン・コネリー ウルスラ・アンドレス ジョセフ・ワイズマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント 主題歌:?
ボンドガール:ウルスラ・アンドレス
 記念すべきボンドデビュー作(公開当初は”007は殺しの番号”)。そう言えば、00のコードナンバーは殺人が許された番号なんだと紹介があった。冒頭のコート掛けに帽子を飛ばして掛けるポーズは決まっていた(ここが一番印象的?)。敵は、今後の宿敵になるスペクターの第1号が世界征服の野望のために原子力でロケットの軌道を変える実験するもので、ボンドを味方に引き入れようという考えですぐには殺さない。
 スパイ映画として観るよりも、普通の冒険映画という感がある。
 
(2004.3)

007/ロシアより愛をこめて
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/ゴールドフィンガー 1964 イギリス
UA
GOLDFINGER
ストーリー  金塊が不法に密輸されている事件を追う事になったボンドだが、マイアミビーチでゴールドフィンガーを見張っていた矢先に全身を金粉で塗る殺人事件に巻き込まれた。。。
監督 ガイ・ハミルトン
出演 ショーン・コネリー ゲルト・フレーベ オナー・ブラックマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント 主題歌:シャーリー・バッシー
ボンドガール:オナー・ブラックマン
 アストンマーチンDB5とそのハイテク技術がいいですね。だけど前半でオシャカにしちゃいます(Qがちゃんと返せと言っていたのに・・・)。
 姉の復讐のため乗り込んだ女性はすぐ殺されちゃうし、ボンドは捕まってばかりだし、どうなることかとヒヤヒヤして観てました。悪役のハロルド坂田が強すぎますよ。彼の帽子投げは冒頭に出てくるマネーペニーの帽子掛けにもリンクして興味深いです。「帽子飛ばしなら俺だってーー」てな感じのボンドももちろん良いですね。
 やはり良さはラストのどんでん返しです。

1964年アカデミー賞音響効果賞
(2004.3)

007/サンダーボール作戦 1965 イギリス
UA
THUNDERBALL
ストーリー  核を積んだNATO軍の戦闘機が行方不明になった。陰の国際的陰謀団スペクターは米英首脳に対して1億ポンドもの身代金を要求してきた。
監督 テレンス・ヤング
出演 ショーン・コネリー クローディーヌ・オージェ アドルフォ・チェリ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント 主題歌:トム・ジョーンズ
ボンドガール:クローディーヌ・オージェ
 やはりテレンス・ヤング監督の撮り方はドキドキさせてくれますね。CGなどは無い1965年。ノンストップムービーが流行の007シリーズもこのくらいメリハリがあった方が面白い。犯人が金の要求に対する返答を「6時にビッグベンの鐘を7回鳴らせ」というのは好きだ。また、Qの小物はしょぼいのばかりだったのね、とボンドが可哀想に思えてきましたよ(役に立ってはいるんですが、普通の小道具っぽくて・・・)。
 個人的には海中のシーンが嫌いです。敵、味方が入り乱れてわけわからなくなるからです。しかも地道な作業が多いし・・・ラストのメインに持ってこないでください。

1965年アカデミー賞視覚効果賞
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007は二度死ぬ 1967 イギリス
UA
YOU ONLY LIVE TWICE
ストーリー  米ソの宇宙船が交互に謎の失踪を遂げる。お互いに敵国のせいだと思い込み米ソ大戦になるようにスペクターが仕組んだことだ。日本にロケット基地を持つスペクターを探るべくボンドが来日する。
監督 ルイス・ギルバート
出演 ショーン・コネリー 浜美枝 丹波哲郎
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント 主題歌:ナンシー・シナトラ
ボンドガール:浜美枝
 日本の描写が面白い。出演者は文句を言えずに必死で頑張ったんだろうな。と冷めた目で観てしまうが、後半になってからは、かなり平和を愛する内容になり俄然ボンドと日本秘密警察を応援してしまう作品だ。
 最初に見たのは小学生のときだったので、日本のどの火山であのサンダーバード基地を作ったのだ?と疑問に感じていたことを思い出す。
(2004.3)

女王陛下の007
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/ダイヤモンドは永遠に
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/死ぬのは奴らだ 1973 イギリス
UA
LIVE AND LET DIE
ストーリー  3人の要人が4日間の間に殺される。事件を探る命を受けたボンドはそれが麻薬犯罪にからむものだと知る。。。
監督 ガイ・ハミルトン
出演 ロジャー・ムーア ジェーン・シーモア ヤフェット・コットー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント 主題歌:ポール・マッカートニー&ウィングス
ボンドガール:ジェーン・シーモア
 珍しくほとんどニューオーリンズだけの舞台設定。モーターボート・チェイスが見ものなのだが、かなり長くて眠くなる。タロット占いが雰囲気出している。ワニを使ったアクションもいい。ジェーン・シーモアが処女を失って占いの力がなくなる・・・といった件にはかなり惹かれた。小物は磁石になる時計と膨らんで爆発する弾丸。Qは主演していない。
 悪人がすべて黒人ってのも考え物だ。。。

1973年アカデミー賞歌曲賞ノミネート
(2004.3)

007/黄金銃を持つ男
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/私を愛したスパイ 1977 イギリス
UA
THE SPY WHO LOVED ME
ストーリー  英ソの原潜が行方不明になるという事件が発生。オーストラリアで美女と休暇中に呼び戻されたボンド。
監督 ルイス・ギルバート
出演 ロジャー・ムーア バーバラ・バック クルト・ユルゲンス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★★
コメント  これは珍しく映画館で観た。さすが地上波の番組では冒頭のスキーシーンがほとんどカットされていた。一番印象に残ってる激しいアクションだったのに・・・まぁ、音楽もカーリー・サイモンだし、初期007シリーズでは最高の作品。次の『ムーンレイカー』でがっかりしたため、その後は劇場から足が遠のいてしまった。
 敵脇役にジョーズが初めての登場!これは当時も随分話題になった。ジャイアント馬場もキャスティング候補だったとか、もしそうなれば面白かったのになぁ。ジョーズが流行ったということもあって、秘密組織の粛清にもサメが使われていた。「G線上のアリア」が流れて美女が生贄に・・・なんとも身の毛のよだつシーンです。音楽も途中で『アラビアのロレンス』が入ってたりとコミカルな演出も忘れていない。
 ボンドガールのバーバラとの初対峙のシーンで「ガールフレンドは数知れないが結婚は一度だけ」という台詞があった。結婚してたのかっ!知らなかったぜ。
 英ソが共通の敵に対して手を結ぶという展開も東西冷戦の真っ只中にしては画期的なストーリーでした。しかし「任務が終わったら、あなたを殺す」というバーバラ・バック。なかなか死なないジョーズも最高のキャラだし、水陸両用のランボルギーニなどQの発明品も大ブレークしてた感じがする。007とXXXのベッドインも最後に諜報部の人たちに見られちゃうし・・・(笑)

1977年アカデミー賞作曲賞、歌曲賞、美術監督・装置賞ノミネート
1977年英国アカデミー賞作曲賞ノミネート
(2007.1)

007/ムーンレイカー 1979 イギリス
UA
MOONRAKER
ストーリー  アメリカのスペースシャトル、ムーンレイカーが何者かによって奪われた。
監督 ルイス・ギルバート
出演 ロジャー・ムーア ロイス・チャイルズ ミシェル・ロンズデール
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント 主題歌:シャーリー・バッシー
ボンドガール:ロイス・チャイルズ
 前作から登場のジョーズ(リチャード・キール)が冒頭から大活躍!日本人役の俳優はだささ(特に剣道着の彼)。ベニスの町で舟が地上を走るというシーンも傑作。セキュリティーの暗証番号の音楽が『未知との遭遇』のテーマになっているのも面白い。この監督はかなり笑いの小ネタを心得ているようです。
 しかし、中盤以降もシマリがなく、ギャグとパロディのオンパレード。少しは引き締めてほしかった。それでも執拗なまでの殺し屋ジョーズとの再々会が楽しいですね。宇宙に飛んでからは、半分寝てましたよ。。。。

1979年アカデミー賞視覚効果賞ノミネート
(2004.3)

007/ユア・アイズ・オンリー 1981 イギリス/アメリカ
UA
FOR YOUR EYES ONLY
ストーリー  ギリシャ沖で遭難した英監視船にはミサイル誘導装置が搭載されていた。引き揚げ作業中に考古学者が殺害され、ボンドに出動命令が下った。
監督 ジョン・グレン
出演 ロジャー・ムーア キャロル・ブーケ トボル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント 主題歌:シーナ・イーストン
 ボンドにはテレサという妻がいて、墓地を参っている・・・派手なアクションを除けば、どことなく70年代の刑事アクション映画の雰囲気。前半は冬季オリンピックというか、ウィンタースポーツのオンパレード。フィギュアスケート、バイアスロン、ハイジャンプ、アイスホッケーなど。
 後半は海底探査を経て山登りへ!ロッククライミングで落とされたシーンは迫力満点。前半ののんびりしたアクションが嘘のようだ。

1981年アカデミー賞歌曲賞ノミネート
(2009.1)

007/オクトパシー 1983 イギリス
UA/MGM=CIC
OCTOPUSSY
ストーリー  ピエロとして潜入捜査をしていた009が殺され、宝石密輸の事件を追っていたボンド。卵の宝石を落札したインドの富豪を追い、私設美女軍団を持つ美女オクトパシーと出会う・・・
監督 ジョン・グレン
出演 ロジャー・ムーア モード・アダムス ルイ・ジュールダン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★ ★★
コメント  オープニングはキューバの軍事基地らしきところ。折りたたみ式の小型ジェットでミサイルを基地へと誘導して爆破。
 インドでは『レイダース』そっくりのギャグがあったり、逆に『魔宮の伝説』へ影響を与えたかのようなシーンの連発。前半はほとんどコメディタッチで、ラストもドタバタ感が強い。どうしてこうなっちゃうの?と面白さ半減。
 ソ連がドイツにある米軍施設に核をぶちこむような計画があったのに、一人の首謀者がやったかのように変わってしまってた。全体の流れもハチャメチャだったけど、列車のアクションとラストの飛行機のアクションだけは見応えがあった。
(2008.12)

007/美しき獲物たち
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/リビング・デイライツ 1987 イギリス
UA=UIP
THE LIVING DAYLIGHTS
ストーリー  ソ連高官のコスコフが亡命を申し出てボンドが護衛することになったが、KGBによるスパイ暗殺計画を聞かされる。
監督 ジョン・グレン
出演 ティモシー・ダルトン マリアム・ダボ ジェローン・クラッベ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★
コメント 主題歌a-ha
ボンドガール:
 戦闘ゲームの最中、本物の殺し屋に襲われた。
 チェコからオーストリアへと護衛するとき、オーケストラのチェロ弾きの女に狙われる。彼女を素人と見たボンドは手を狙い、殺さなかったのだ。アフガンのソ連基地に拘留されもするが、レジスタンスのメンバーを助け、協力してもらうことに。
 結局は武器商人が敵となったのだが、ソ連アフガン侵攻と上手く絡めてあった。ラストの輸送機でのアクションが凄い。インディージョーンズっぽいけど・・・
(2006.12)

007/消されたライセンス
ストーリー  
監督  
出演
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
コメント
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007/ゴールデン・アイ 1995 イギリス/アメリカ
UA=UIP
GOLDENEYE
ストーリー  ソ連の神経ガス工場で006アレック(ビーン)を置き去りにした007。9年後、ロシアから米ソで開発したゴールデンアイが奪われた。
監督 マーティン・キャンベル
出演 ピアース・ブロスナン ショーン・ビーン イザベラ・スコルプコ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  やっぱり裏切者がよく似合うショーン・ビーン。強敵のファムケ・ヤンセンは男をベッドで殺す恐ろしい女だ。同じく裏切り者のアラン・カミングもいいキャラしてる。
 冷戦終結後のボンド作品だけあって、設定にも苦労のあとが見られるのですが、国の対立がどうなってるのかさっぱりわからない。中盤で中だるみがあるものの、ロシアでのカーチェイスシーンが凄い。なんたって新ボンドのブロスナンが戦車でロシア内を走り回る。町中を破壊しまくり、ドリフトも決めてくれるのだ。それにモアイ像みたいな重々しい列車を戦車砲で破壊!ワクワクドキドキ・・・
 大抵は二人のボンドガールと寝るのに、今シリーズからはマネーペニーも仲間入りなのか?
(2009.1)

007/トゥモロー・ネバー・ダイ 1997 アメリカ
UA=UIP
TOMORROW NEVER DIES
ストーリー  英戦艦デボンジャーが中国領海近くの海域で攻撃を受けた。だがそれは中国空軍によるものではなく、世界の情報を牛耳る“メディアの帝王”カーヴァーの操るステルス艦の仕業であった。
監督 ロジャー・スポティスウッド  
出演 ピアース・ブロスナン ジョナサン・プライス ミシェル・ヨー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  ロシア国境のテロリスト兵器市場にイギリス軍がミサイルを発射。そこには核があることに気付きミサイル自爆命令を出すが間に合わず、その窮地をボンドが核を盗むことで切り抜けた。かつてのシリーズでは考えられないような、ほとんど戦争状態のオープニング。
 平凡な展開とアクションの末、面白かったのはミシェル・ヨーがジャッキー・チェン仕込みなのか知らないけど、垂れ幕を使ったビルからの飛び降り。ブロスナンがジャッキーに見えちゃったですよ。それからバイクアクション(007シリーズ初とのこと)がなかなかのもの。
 やっぱり冷戦が終わったあとは敵を作るのにも苦労しているようだ。直接的ではないけど中国やベトナムを敵にしたかったのか・・・それにしても悪役(プライス)もおとなしめ。

1997年ゴールデングローブ賞歌曲賞ノミネート
1998年MTVムービーアワード アクション・シーン賞、格闘シーン賞ノミネート
(2007.1)

007/ワイルド・イズ・ノット・イナフ 1999 アメリカ
MGM=UIP
THE WORLD IS NOT ENOUGH
ストーリー  石油パイプラインを狙うテロリストとの攻防。MI6本部で石油王キング卿が殺された。そしてその娘エレクトラ(マルソー)の護衛につくボンドだったが。
監督 マイケル・アプテッド 
出演 ピアース・ブロスナン ソフィー・マルソー ロバート・カーライル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント テーマ曲
ボンドガール:デニース・リチャーズ、だけどソフィが魅力的
 Qの後任Rが秘密兵器開発。
 ソフィー・マルソーが言う「スリルと痛みを感じなければ生きてる価値がない」というのがキーワードとなっていた。 なかなか死なないボンド。ソフィー・マルソーが魅力的すぎる。そして、緊張感は爆弾よりも、Mが捕らえられたことにあったでしょうか。

1999年ラジー賞助演女優賞(デニース・リチャーズ)、カップル賞ノミネート
(2006.12)

007/ダイ・アナザー・デイ 2002 アメリカ/イギリス
FOX
DIE ANOTHER DAY
ストーリー  北朝鮮のムーン大佐暗殺に失敗し捕えられるボンド。14か月後、南側に捕らえられていた腹心ザオとの捕虜交換で助かるが殺しのライセンスをMに取り上げられた・・・
監督 リー・タマホリ 
出演 ピアース・ブロスナン ハリー・ベリー トビー・スティーヴンス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント テーマ曲:マドンナ(カメオ出演もしているらしい)
ボンドガールはハリー・ベリーだが、英諜報機関より送られたロザムンド・パイクのほうが好みだったりする。一見して敵側だと思えないし、ハリー・ベリーの方が敵側のように見えるところもミソ。
 なんといっても北朝鮮を扱ったり、消える車を最初のアクションで使ったのが興ざめするところ。ザオ(リック・ユーン)が魅力的な悪役だけに、彼をもっと強敵に仕立て上げればよかった。それにラストは朝鮮の大佐とその息子(顔を整形したトビー・スティーヴンス)が無残にもジェット機が墜落して死んでしまうというアメリカ万歳の映画に成り下がっているのだ。
 単なるSFアクション娯楽作として楽しむのならいいんだろうけど、スケールをでかくすりゃいいってもんじゃない。
(2008.4)

007/カジノ・ロワイヤル 2006 アメリカ/イギリス
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
CASINO ROYALE
ストーリー  二人の人間を殺して“00”に昇格したジェームズ・ボンド。爆弾テロ犯を追い続けるうち、ル・シッフルという武器商人に辿り着く。株操作に失敗した穴埋めをしようと彼がカジノ・ロワイヤルでポーカーの大博打に打って出ようとしていた・・・
監督 マーティン・キャンベル
出演 ダニエル・クレイグ エヴァ・グリーン マッツ・ミケルセン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  原点に戻った007シリーズ。新ボンドは人妻好きだった・・・
 MGM、COLのロゴが白黒で始まり、本編でも“00”に昇格する直前のためかモノクロ映像なので期待感溢れます。オープニングタイトルもなぜか今までのシリーズよりも古臭くトランプ柄をモチーフにしたりして、セクシー女性の縁取りなどが出てこない。なかなかやるな〜などと身構えていると、爆弾犯を追跡して、ビル建設現場でドンキーコングごっこ。クレーンやヘリを使ったかのような目が回ってしまいそうになるほどの激しいアクションが序盤に登場です。
 流行のビギニングものだとばかり思っていたけど、そうではない。携帯電話もあるし、VAIOのパソコンだって使ってる。何しろ9.11後の世界。ボンド自身もクールなエージェントとしてのイメージよりも、殺しの番号をもらったばかりの人間くさい諜報員を描いた映画です。ヘマも多いし、「独身よりも人妻が好き」などと言ってみたり、好感が持てるところも新しい。昇格したばかりなのでQとも信頼関係が構築できていないせいなのか、登場しません(アストン・マーチンのダッシュボードには色んなモノがあったみたい)。その代わり、M(ジュディ・デンチ)がかなり目立っていて、「ボンドはまだまだダメね・・・」とでも言いたげな上司を見事に演じていました。
 見事6代目ジェームズ・ボンドに選ばれたダニエル・クレイグは公開前にはいい評判がありませんでしたが、フタを開けてみてビックリ。さすがに帽子をコート掛けに投げる技は習得してないけど、走る、走る、また走る、と若くて元気な007ぶりが新鮮でよかったです。そのアクションシーンもさることながら、カジノ・ロワイヤルでのポーカーが最も緊張したところです。カジノ・ロワイヤルでは相手にも見えるカードが共通となっているというルール。3枚晒しておいて、ベットのあとにさらに2枚晒す。ブラフかどうかの表情を読み取る、ここの駆け引きが最高!ポーカーがメインとなってる映画で好きなのは『シンシナティ・キッド』なんですけど、似たようなスリルが味わえました。そして、二転三転するストーリー。脚本の上手さも光ってました。
 今回のボンドガールはエヴァ・グリーン。清楚な感じの会計士でしたけど、今までのボンドガールとは雰囲気が違う。結局は純粋なラブストーリーになってましたけど、これはこれで素敵です。この純愛路線の007に感動する人も多いでしょうし、ここしばらくは飲み屋で「ドライ・マティーニ!」と注文するおじさんが増えそうですけど、OMEGAの腕時計も流行るのでしょうか・・・さすがに日本では、アストン・マーチンに乗る人はそんなにいないでしょうね。
(2006.11)



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