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あゝ陸軍隼戦闘隊 1969 日本
大映
ストーリー  昭和4年、加藤中尉はよき教え子に恵まれた。やがて日中戦争がはじまり、太平洋戦争と突入するが・・・
監督 村山三男
出演 佐藤允 本郷功次郎 宇津井健
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★
コメント  日中戦争開戦前に中国からの留学生がいただなんて驚きだ。その趙という中国人を藤巻潤が演じていた。特撮は模型ということがハッキリわかるモノだったが、隼戦闘機が隊を組んで飛行するシーンは軍オタにはかなり熱くなるものかもしれない。
 ストーリーはどこまで忠実にしてあるのかわからなかったが、中国との開戦という事実だけで侵略という言葉は全くない。しかも日本だけの描写であること。士官ではなく、下の者をもっと描写してあれば、その不透明さを表現できていたかもしれない。
 戦闘機好きの人でなければ、つまらない映画。
(2005.8)

あゝ特別攻撃隊 1960 日本
大映
ストーリー  太平洋戦争末期。特攻隊員の青春を描いた映画。横須賀海軍少尉の野沢は古本屋の娘、堀川令子と知り合う。
監督 井上芳夫
出演 本郷功次郎 野口啓二 野添ひとみ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  学徒動員された予備学生出身者たちはベートーベン第九「喜びの歌」をドイツ語で歌う。生粋の軍人は彼らを嗜めるつもりで「同期の桜」を歌うが、彼らも負けじと歌う。一時の休暇であったが、神風特攻隊を組織することになった。名前を読み上げる参謀(高松英男)の声が死にゆく者にとって虚しく響く。
 やがて特攻に出ることとなった隊員たち。野沢は第二次突撃隊に選ばれたが、参謀のはからいにより恋人と会うことを許されるが、出会った工場で空襲に遭い、目の前で令子が殺される。令子の「戦争がないときに出会いたかった」と反戦メッセージが心に響くが、ラストでは自暴自棄になった野沢が突撃に志願し・・・ちょっとイメージが狂ってしまった。
(2005.8)

あゝひめゆりの塔 1968 日本
日活
ストーリー  昭和18年秋、沖縄師範女子部は運動会を楽しんでいた。昭和19年夏には戦局は悪化。沖縄が戦場と化そうとしていた。与那嶺和子たちは陣地構築に従事する毎日が続いていた。教育実習をしている和子たちのもとへ、サイパンの日本人が玉砕というニュースが届く・・・
監督 舛田利雄
出演 吉永小百合 和泉雅子 浜田光夫
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ゴーゴーを踊る若者たちを描くオープニング。渡哲也が沖縄の歌をリクエストして、インタビュワーに質問される。同じ年代の若者たちが戦時中の沖縄でどういう思いだったかを推し量る。
 運動会の映像。和泉雅子がラッパを吹く姿が楽しい。デビュー当時はやはりふっくらとしていたんだなぁ。吉永小百合は青春映画で活躍していただけあって、かなりいい演技だ。
 学童疎開の子供たちが乗った船が撃沈させられたという報道。和子の母も乗っていた。やがて卒業式がやってくるが、女子部の卒業生・在校生ともに看護隊を結成させられ、抵抗を続ける日本軍を陰から支える。和子の弟の死や狂ってしまった女子生徒。青酸カリ入りの牛乳を飲む和泉雅子、兵隊の足を切る手伝いをする吉永小百合の演技が生々しく映る。海軍記念日に安堵して水浴びに興ずる看護隊が一時の幸せを感じるがそのままB29の空襲に襲われる。彼女たちが楽しそうに歌うだけで泣けてくるシーンだ。
 アイドルと使っていることが戦争の悲惨さをある程度弱めてしまっているが、ほのかな恋心みたいな部分をカットすればもっと良くなったのかもしれない。沖縄民謡を歌うところは素敵!
(2005.8)

アイ・アム・デビッド 2004 アメリカ
日本ヘラルド
I AM DAVID
ストーリー  第二次大戦直後のブルガリア。反体制派のため収容所に入れられたデビッドはある男から手紙をもらいデンマークに向けて脱出する。
監督 ポール・フェイグ
出演 ベン・ティバー ジム・カヴィーゼル ジョーン・プロウライト
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★
コメント  両親も知らない。何も知らずに過酷な強制収容所に入れられていたデビッドはたしかに可哀想だ。何度もピンチに陥るが脱出して助けられ・・・
 みんな英語がたどたどしいヨーロッパの人々。台詞も棒読みになりがち・・・これをヨーロッパの人たちが自国の言語で作ったとしたら・・・いい映画になったろうに。金色の麦畑の爽やかな風を感じる以外に何もない映画だった。
(2006.2)

アイアン・ジャイアント 1999 アメリカ
ワーナー
THE IRON GIANT
ストーリー  1957年、地球に不時着した金属を食べる30mのロボット。一人の少年と出会い、人間の心を育んでいくが、銃に対して異常なほどの自己防衛反応を示す。彼は異星人が作り出した兵器ロボットだったのだ…
監督 ブラッド・バード
出演 ジェニファー・アニストン ヴィン・ディーゼル ハリー・コニック・Jr
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  『天空の城ラピュタ』のロボットをモチーフにして、『キングコング』のテイストで物語が進む。どう考えても筋が読めるのだが、泣けてくる。少年とアイアン・ジャイアントが心を通わせ、「じゅう、ころす」という言葉を反芻する。思わず少年の心が飛び込んできて、いっしょになって撃たないでくれと祈ってしまうのです。
 1957年の冷戦時代を象徴するかのように、アメリカを侵略する影に怯える疑心暗鬼な大人達。最後には核が守ってくれるだなんて毛嫌いすべきアメリカ人的発想も見え隠れするが、批判的に描いているのでホッとしてしまう。武器を持たないロボットだったら、どんなエンディングを迎えたのであろうと、ふと考えてもみたくなる映画だ。ラストには『スーパーマン』をリスペクトしているが、子ども向けに作られているせいなのか、余計なエンディングだったようにも感じてしまった。

1999年LA批評家協会賞アニメーション賞
(2005.7)

逢いたくて 2002 フランス
ギャガ・コミュニケーションズ
AU PLUS PRES DU PARADIS
ストーリー  『めぐり逢い』(1957)を何度も観てしまうファネットは、かつての恋人フィリップと自分のことを重ねてしまう。ある日突然、フィリップから手紙が届き、急遽渡米するが・・・
監督 トニー・マーシャル
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ ウィリアム・ハート ベルナール・ル・コク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ベルナールと口論の末、殴られてしまったファネット。彼がフィリップに連絡して、ファネットの住所を教えたのだった。「明日、エンパイア・ステート・ビルの屋上で会おう」という『めぐり逢えたら』でも使われた『めぐり逢い』のシチュエーション。
 「Rで終わる月しかキスしないの・・・」って何かの台詞の引用なのでしょうか、印象に残りました。完全なるオマージュというか、画廊を中心とした映像がとても綺麗。
(2005.7)

愛と希望の街 1959 日本
松竹
ストーリー  貧しさのため鳩を売って、戻ってきてまた売ることを繰り返す正夫。そんな彼にいい就職先を探そうとする担任教師。
監督 大島渚
出演 藤川弘志 望月優子 富永ユキ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★
コメント  会社専務の娘京子がボランティア精神によって正夫から鳩を買う。デパートの1000円よりも安い700円だ。正夫の母の靴磨きで生計を立てるだけでは無理なので、鳩を使った詐欺的な商売をしているのだ。
 先生は正夫の就職のため京子の兄とも付き合い、地元の生徒へも門戸を開くように会社にお願いする。なんとか就職試験も受けることができたのだが、身元調査のより正夫の詐欺行為が発覚して不合格・・・
 高度成長期に入ったというのに貧富の差は激しい。倒れた母の代理で靴磨きをするも警官に許可証がないとのことで止めさせられる。不条理なことばかりであることを嘆く教師。生活のためにしょうがなくやったことも許さない大人の道徳観と、不幸な人間を見過ごすことができない教師と京子の葛藤。どこをとってもプロレタリアート映画だ(よく知らないが)。
 終盤、京子はもう一度正夫から鳩を買って二度と鳩が戻らないように仕向ける心理描写はなかなかのものですが、途中の生徒たちの演技がどうもいただけない・・・母親が息子の進学に固執するところが納得できないため、物足りなさも感じてしまう。それに犯罪は絶対によくないですから・・・
(2006.1)

愛についてのキンゼイ・レポート 2004 アメリカ/ドイツ
松竹
KINSEY
ストーリー  インディアナ大の助教授キンゼイはタマバチの研究家だったが、性教育の講義を行ない、自分の知識が足りないことを悟り、性の統計をとることを生きがいとするようになった。
監督 ビル・コンドン
出演 リーアム・ニーソン ローラ・リニー ピーター・サースガード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント  カップル1、女性カップル1、男性1人客が2、女性1人客が1・・・これじゃサンプルが少なすぎる!もっと調査しないと客層がつかめない!
 60年代のキンゼイ・レポートは確かに様々な分野に影響を及ぼし、エポック・メイキングであったと思われる。その内容は今まで全く知らなかったし、知りたいとも思わなかった。もっと医学的な見地からのモノだとばかり思っていたし、ほとんど統計学みたいなモノだと知って愕然としてしまった。結局は、個々のセックス意識が異常ではないことを発見して安堵感を味わえるためにベストセラーになった・・・ということかもしれない。
 面白かったのは、トリビア的なキンゼイの半生。彼が生物学の助教授であり、“タマバチ”という昆虫の研究を続けるという一風変わった学者であったことだ(どこまでが脚色なのかわ知らない)。タマバチを十万匹集めて、全て姿が違うことを証明するなんてすごいぞ!昆虫を集めることで『コレクター』を思い出し、『ジュラシック・パーク』を思い起こすシーンもあった・・・
 保守的な風土を打ち破ったというキンゼイの功績は感じられるのですけど、あの家族の会話だけはちょっと苦手だ。それに、全て実験台という名の下にオープン過ぎる肉体関係や、愛のあるセックスと愛のないセックスを全て一緒にしてしまってることなど(オチはありますが)。人間も動物も同一視してることには共感は得られませんでした。
 これ以上書くと、自分の性癖がバレてしまいそうなのでやめておきます。とにかく、レインコートは忘れずに・・・ジョンもピーターもディックもよく頑張ったね。

2004年アカデミー賞助演女優賞ノミネート
2004年LA批評家協会賞男優賞
その他いっぱい
(2005.8)

愛に迷った時 1995 アメリカ
WB
SOMETHING TO TALK ABOUT
ストーリー  夫エディが浮気。妻のグレイスは娘キャロラインを連れて姉の家にころがりこむ。
監督 ラッセ・ハルストレム
出演 デニス・クエイド ジュリア・ロバーツ ロバート・デュバル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント  頑固者のじいちゃんデュバル。馬はわしが乗るんじゃ!といった感じで孫娘の夢を奪う。夫人集会では「夫と寝た人は?」と質問し、友達の浮気も暴いてひんしゅくを買う。まぁ、やましいことがなければその場にいても楽しいかもしれないけど・・・
 しかし、まぁ、本線のドラマは単なる浮気による夫婦喧嘩そして夫婦愛再生の物語。じいちゃんとばあちゃん(ジーナ・ローランズ)のおかげで締まった雰囲気を保っていただけのことだ。

1995年ゴールデングローブ賞助演女優賞(キラ・セジウィック)ノミネート
(2005.12)

アウトサイダー 1983 アメリカ
東宝東和
THE OUTSIDERS
ストーリー  オクラホマ州タルサ。この町には貧しい“グリース”と金持ちの“ソッシュ”の若者グループがあった。ある晩、グリースのジョニーがソッシュの一人を殺してしまいジョニーと2人で田舎に逃げる。
監督 フランシス・F・コッポラ
出演 C・トーマス・ハウエル ラルフ・マッチオ マット・ディロン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  刑務所帰りのダラス(ディロン)のドライブ・イン・シアターの登場シーンでは、単なるナンパな不良だと思わせておいて、なかなかの好青年という雰囲気。火事場で子供たちを救ってヒーローとなったけど、ソッシュを叩くという気持ちが変わらない仲間と、弟思いの兄貴(パトリック・スウェッジやトム・クルーズ)たちが和ませてくれる。二つのグループの抗争といった点では『ロミオとジュリエット』や『ウエストサイド物語』を思わせるのだが、『風とともに去りぬ』に共感を得ているようなのだ。
 ノースサイドとウエストサイド。どちらの窓からも黄金の夕陽を観ることができる。青春時代に輝くのは一瞬だ。大火傷で瀕死のジョニーが“Stay gold”とポニーにつぶやくシーンが印象的だった。戦いは無意味だ。勝ったとしても、それで何が変わるんだ。かつては自殺願望もあったジョニーだけど、
 若手スター大集合といった感じの映画だけど、誰にも人が生きる自由を奪う権利などないといったことがじわりと伝わってくる・・・スティーヴィー・ワンダーのステイ・ゴールドも心地よい。
(2005.8)










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