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アバウト・ア・ボーイ 2002 アメリカ
UIP
ABOUT A BOY
ストーリー  38歳になる独身男ウィル・フリーマン。印税暮らしでだらしない生活。色んな女性と付き合うがシングルマザーが一番だと悟って・・・
監督 クリス・ワイツ
出演 ヒュー・グラント レイチェル・ワイズ ニコラス・ホルト
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  2歳の子どもがいると嘘をついてまでして、SPAT(SingleParentAliveTogether)という集会に参加し、さっそく若いママをナンパしたウィルだった。友人の息子マーカスはウィルのことを下心ミエミエだと見ていた。彼たちの公園でのデートの日、マーカスの母親フィオナ’(トニ・コレット)が自殺未遂を図ってしまい、心配するマーカスは母親とウィルのデートをセッティングする。
 いろいろあってレイチェルなんかとも仲良くなろうとするが、男の友情が勝ってしまい、マーカスがママを喜ばせようとコンサートで歌うのを止めようとするのだが・・・道化の役をウィルが買って出るところがとてもいい。
 ウィルとマーカスそれぞれの一人称の語り口が面白かった前半で、展開もエンディングも見たことがないくらい斬新だけど、他人同士がずっと一緒に暮らすってのも限界があるんだろうな・・・ヒュー・グラントの性格だからなせる技かも。印税暮らしって、どうなんだろ・・・

2002年アカデミー賞脚色賞ノミネート
2002年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞ノミネート

(2006.6)

アパートメント 2006 韓国
トルネード・フィルム=ハピネット
APARTMENT
ストーリー  幸福(ヘンウン)アパートに住むセジンは9時56分に向かい側のマンションの照明が消え、飛び降り自殺現場を目撃する。地下鉄では、若い女に自殺の道連れにされそうになり・・・
監督 アン・ビョンギ
出演 コ・ソヨン パク・ハソン チャン・ヒジン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  日本語の“ひきこもり”が韓国でも使われるようになった・・・
 韓国で100万人動員したという、『ボイス』『コックリさん』のアン・ビョンギ監督作品。「世界最恐のノンストップ・グラッジスリラー」などという宣伝文句もついているのですが、“グラッジ”ってなんだ?と思っていたら、ハリウッド版『呪怨』の英語タイトルでした。そういえば、映画で使われていた効果音がトシオの発する歯ぎしりのような音とソックリでした。トシオのボイスにソックリさんということなんですね・・・
 特別出演として笛木優子も出演してたりするのですが、地下鉄で自殺を図る女性役だったこともあり、電車に飛び込むのは日本人の特権なのかもしれないと感じてしまいます。“ひきこもり”という裏のテーマや、『呪怨』の効果音、『リング』の映像など、日本の影響がかなり見受けられる映画だったのです。
 午後9時56分に同じマンションの住人が自殺する事件が連続する。それを目撃する女性セジン(コ・ソヨン)。ノイローゼ気味となり仕事も辞めてしまうのですが、足の不自由な少女ユヨン(チャン・ヒジン)と仲良くなり、事件を食い止めようと努力する展開となります。そして赤い服を着た髪の長い幽霊(?)の存在、少女にもらったキュービックパズルとマンションの関係、意外な方向へと進むストーリーだったのですが、映像の謎を理解するのに一苦労しました。
 幽霊の正体が実は・・・といった展開には驚愕とともに、わずかながらの失笑。怖さよりもフィルム編集の上手さに感心させられるし、もう一人登場する女子高生の存在が謎として残る不可解さ。技術的には完成度が高いのかもしれないけど、ストーリーをもっとスッキリさせてほしかった。
(2007.6)

アヒルと鴨のコインロッカー 2006 日本
ザナドゥー
ストーリー  仙台の大学へ入学し、アパート暮らしを始めた椎名。「風に吹かれて」を口ずさんでいると、隣人河崎に声をかけられ親しくなるが、いきなり本屋で広辞苑を盗む計画を打ち明けられる・・・
監督 中村義洋  原作:井坂幸太郎
出演 濱田岳 瑛太 関めぐみ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  牛タン弁当があるのなら、ブータン弁当があってもいいじゃないか。
 中盤からのどんでん返しが上手い。前半、本屋で広辞苑を強盗するという場面がリアリティに欠け、なぜ盗まなきゃいけないのかさっぱりわからない。なにしろモデルガン2丁をわざわざ買うのなら、広辞苑を数冊買えるだろうに・・・隣の隣に住むブータン人留学生ドルジと恋人琴美(関めぐみ)との関係、彼女の勤めていたペットショップ店長麗子(大塚寧々)との関係とか、不自然なことが多すぎる。謎と不自然さに包まれているので、どうなることかと心配までしちゃいました。
 ひとつの真実が覆されると、全てが自然な展開となる。巧いな〜ずるいな〜悲しいな〜と、観客の感情を揺さぶる見事などんでん返し。火野正平か枝豆をさえないキャラにしたような主演の椎名(濱田岳)の雰囲気もよかったためか、瑛太の存在感も輝いて見える(濱田が引き立て役とも言える)。さらに中盤以降に登場する松田龍平も魅力的に思えてしまう・・・特に“シャロンとマーロン”のつまらないショートストーリーだって心に残ってしまうんです。
 タイトルは「アヒルと鴨の違いを知ってるか?」という、どうでもいいようなテーマでしたけど、観終わってみると、日本語が喋れても未だに日本人に溶け込めないブータン人の悲哀まで感じられます。そして、犬を大切にする精神や、人の命をなんとも思ってないような悪人との対比。復讐をする行為はいかがなものかと思いますが、「風に吹かれて」のように答えを風の中に見つけられず、神様を封印することによって全てを正当化できないやりきれなさを感じさせてくれる。
 そのボブ・ディランの「風に吹かれて」がずっと使われているこの映画。本来は反戦歌であるのでストーリーとの関係も考えてみたくなります。戦争を続ける絶対悪を動物虐待を続けるチンピラたちと比較しても、テーマがこじんまりとしてしまってる。それでも外国人に対する偏見を取り去るとか、困ってる人を助けよう・・・などといったエピソードはよかったかも。
(2007.9)

アフター・ウェディング 2006 デンマーク/スウェーデン
シネカノン
EFTER BRYLLUPPET
ストーリー  インドで孤児たちの救援事業に従事していたデンマーク人ののヤコブ。そこへ地元の実業家から巨額の援助を受けるため帰国するが、彼の娘の結婚式に参加すると、かつての恋人と再会。そして・・・
監督 スザンネ・ビア
出演 マッツ・ミケルセン ロルフ・ラッセゴード シセ・バベット・クヌッセン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  「花婿は私の元カレなのよ」「そうなのか・・・実を言うと、花嫁は俺の娘なんだ」
 『007/カジノ・ロワイヤル』にもル・シッフル役として出演していたマッツ・ミケルセン。デンマークということもあってか、ヴィゴ・モーテンセンにも似てるような気がしたし、なぜか大杉漣にも見えてしまいました。
 インドで孤児たちを相手に英語を教えているヤコブ(ミケルセン)。英語ではジェイコブと発音するんだ・・・などと考えながら、救援事業も資金不足で大変だったようだ。そして彼の故郷デンマークの実業家ヨルゲンから巨額の援助の申し出があったため帰国するのだが、契約を交わす前に彼の娘の結婚式に参加することとなった。驚いたことに、ヨルゲンの妻はかつての彼の恋人だったのだ・・・それだけではない。花嫁であるアナ(スティーネ・フィッシャー・クリステンセン)が「ヨルゲンは実の父親でもないのに・・・」などと発言するのだ。
 実は18年前に別れた恋人は妊娠していた。そんな人間ドラマを濃密に描いているのですが、娘アナの心は意外にも実の父親に会いたがっていたことで、確執なんて存在しないような大らかな人間関係が窺える。ヨルゲンは事業で大成功していて大富豪であることも違和感の要因であるのですが、ヨルゲンとヘレナの間にもうけられた双子のほうに愛情が注がれすぎてたのかもしれません。
 “金満”などという言葉も使われているほど、最初はヨルゲンの態度も金持ちならではの嫌味がたっぷり。しかし、人間関係が明るみに出てからは、彼の性格に好感が持てるようになる。妻の元恋人、しかも娘の実父の出現というショッキングな出来事があったにも拘わらずなのです。そして、インドの孤児院に年間1200万ドルの寄付という、企業の儲けには全く関係のない慈善事業に投資しようというのだ。ミステリアス・・・これは何かある。
 予想通りの展開で、ヨルゲンの投げやりとも思える資産をばらまく行為。なぜだかまたもや『象の背中』を思い出してしまいましたが、彼の風貌が象に似ているんじゃないかと感じてしまいました。若干、男のエゴも感じられる。しかし、残された人たちが全て幸せになるように仕組まれてもいたのです。
 ストーリーよりも映像のほうに面白さがありました。登場人物の目がクロースアップとなるカットがとても多いのです。剥製の動物の目も映し出されるものだから、その意味も考えてしまいます。なんだったのでしょう・・・

2006年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
2006年ヨーロッパ映画賞監督賞、男優賞ノミネート
(2008.2)

アフリカの女王 1951 イギリス
BCFC=NCC
THE AFRICAN QUEEN
ストーリー  ドイツ軍によって兄を殺されたローズ(K・ヘプバーン)は、“アフリカの女王”と名づけられた蒸気船のよっぱらい船長と出会う。彼の協力を得たローズは、ドイツ軍に復しゅうするため、ボロボロの船に乗って波乱の航海を始める・・・(BSオンライン)
監督 ジョン・ヒューストン
出演 ハンフリー・ボガード キャサリン・ヘプバーン ロバート・モーリー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  ヒゲ顔のオーナット(ボガード)のひょうひょうとした演技で和ませるのかと思った途端、ドイツ軍が攻め寄せる。自然豊かなアフリカでも危険がいっぱいだ。ローズの兄は布教のためにアフリカの地にいたが、ドイツ兵がきたおかげで倒れ、そして死んでしまう・・・
 ドイツが占領していたアフリカの地。2人は小さな船に乗って川を下る・・・ドイツ軍の襲撃やワニやら虫に襲われるという苦難を乗り越え、敵を攻撃するという復讐に燃える。途中はやはり恋愛劇。嵐がきて船は沈没し、ドイツ船に捕まり絞首刑の寸前・・・不発となった自作の魚雷が爆発!
 なんだかとんでもない冒険話。最後にきてがっくり来る映画。戦後間もない時期だからドイツをやっつけちゃうという単純なテーマに共感する人も多かったのだろうけど、撮影技術とか急流くだりのアクションが面白いだけだった。ハンフリー・ボガードの演技はハリソン・フォードとかなり被るところがあったけど、彼もこの映画を参考にしていたのだろうか・・・

1951年アカデミー賞主演男優賞
同主演女優賞、監督賞、脚色賞ノミネート
1951年英国アカデミー賞作品賞、男優賞ノミネート
(2007.2)

アフタースクール 2008 日本
クロックワークス
ストーリー  母校の中学校の教師・神野は同級生だと名乗る探偵に付き合わされることとなった。その探偵、梶山商事の社員で神野の親友である木村という男が女と一緒のところを撮られた写真を元に探すよう依頼されていたのだ。
監督 内田けんじ
出演 大泉洋 佐々木蔵之介 堺雅人
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  公務員をナメるなよ!
 中学校教師がポルシェをローンで買った。ただでさえ公務員に対しては風当たりが強いはずなのにこんな贅沢をしている様子なんて・・・などと首をかしげてしまいましたが、エンドロール後にはさらに酷い奴(大石吾郎)が・・・『運命じゃない人』で見事に内田けんじの魔術に舌を巻いてしまったので、保守党議員がキーパーソンだと睨んでいたのです。だけど、それはちょっとした伏線に過ぎませんでした。
 甘く見てると騙されちゃう。最近世の中がつまらなくなってきてるので(単にパチンコで負けただけ)、こうした二転三転する痛快ドラマは気分転換に最適。“木村を探す”ということが基本のストーリーなのに、子供が生まれるというのに不倫?なぜ探すのか?誰がどう繋がっているのか?と謎だらけの展開で、しかもそれがなかなか明かされない。中盤でようやく糸がほぐれてきたと思ったら、あれよあれよという間にどんでん返し。またしてもやられた・・・
 最初から引っかかりはあった。堺雅人と常盤貴子のお父さんが山本圭。タバコはベランダで!と、どこの家庭でも見られるような光景ながら、どちらの実父か定かじゃない。怪しげな探偵である佐々木蔵之介が偽名を使って中学校教師である大泉洋に近づくのに、簡単に信じ込みすぎるという点。そうした小さな疑問も大きな謎のために忘れさせてしまうところに、ちゃんと作者の罠があったんですね。まさか病院に運んでくれた人まで仕掛けがあったとは驚きでした。
 裏の世界を知りつくしているかのような探偵を中心にハードボイルド風な展開から、金を奪う若者のサスペンス。そして中学生時代に遡った純愛ラブストーリー。結局は美味しい要素をてんこ盛りというか船盛りにしたような・・・と、最後にはデザートまでついてくるような感じ。ざるそばも美味そうだったけど、怪しげな“豚の尻尾の竜田揚げ”も気になるところだ。
 “アフタースクール”だなんて、なんだかそのタイトルだけでもエロDVDにありそうなんですけど、それも伏線だったのかな〜などと余計なことを考えてみたりする・・・ちなみにラストの中学校時代の回想シーンだけは読めたのになぁ・・・それだけじゃダメダメダメ〜〜
(2008.5)

アポカリプト 2006 アメリカ
東宝東和
APOCALYPTO
ストーリー  森の中で生活する狩猟民族が平和に暮らしていた。村はマヤ帝国の襲撃に遭い、ジャガー・パウは妻と子を井戸の中に隠し、捕らわれの身となってしまう・・・
監督 メル・ギブソン
出演 ルディ・ヤングブラッド ダリア・エルナンデス ジョナサン・ブリューワー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  逃げる、追いかける、逃げる・・・
 オープニングのテロップには「文明の滅亡は内部崩壊から・・・」などと、意味深なメッセージが強烈に映し出される。残虐非道のマヤ人は周辺部族を徹底的に侵略し、生贄と称し次々と無益な殺生を繰り返していた・・・と、アウシュビッツ以上の大量殺戮があったかのように描かれているけど、どうも気になってネットで調べてみたりした。
 公式サイトによれば、この映画のような近隣小国の征服はあったようだし、生贄の儀式もあったかのようだ。しかし、反論も多数あるようですし、映画の時代設定が無茶苦茶のようなのでどこまでが真実に迫っていたのかさっぱりわかりません。史実はどうあれ、マヤ人を残虐な人種だという印象を与えてしまうのは、かつてのハリウッド映画がアメリカインディアンを描いたのと同罪。そして、国や文明を救うのは白人のキリスト教宣教師だったりするわけです。が、もちろん予備知識を仕入れずに先入観がなければ、ストーリーも単純だし、普通の娯楽作品として楽しめるのです。
 マヤ文明滅亡の原因は謎につつまれてますが、途中で皮膚病の少女に出会うところでその可能性の一部を描いています。その少女の“昼が夜に”や“ジャガー”という予言も面白い。だけど、皆既日食があった日の晩にまで満月が出ることは、天文学の進んでいたマヤ文明に対する侮辱なのか、それともキリスト教が現代でも天動説を信じているのかは知りませんが、どうしても違和感が拭い去ることができません。その他にもツッコミどころは多いような気がします。
 ストーリー的には批判だらけになるのですが、迫力の映像だけは否定できません。滝へ飛び込むシーンや本物の黒豹を使った逃亡シーン。断頭台(?)での首を切られる人からのアングルなどの映像などには、まるで体がスクリーンに吸い込まれるほどの絶望感まで味わわせてくれます。だから、本当にストーリーや設定が惜しい・・・「マヤ、インカ、アステカを滅ぼしたのは白人である」としなければダメですよね。

2006年アカデミー賞メイクアップ賞、音響効果賞、音響賞ノミネート
2006年ゴールデングローブ賞外国映画賞ノミネート
その他
(2007.6)



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