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甘い生活 1959 イタリア/フランス
イタリアフィルム
LA DOLCE VITA
ストーリー  マルチェロは高級クラブのマッデレーナと一夜を過ごす。家へ帰ると恋人エンマが自殺未遂で倒れていた。アメリカからシルビアという女優がやってくて、彼女とも乱痴気騒ぎ。
監督 フェデリコ・フェリーニ
出演 マルチェロ・マストロヤンニ アニタ・エクバーグ アヌーク・エーメ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  冒頭、ヘリがキリスト像を運ぶシーンでは水着美女たちが手を振っている。みな腋毛を生やしていて、とてもセクシー・・・ドキドキしてしまう。モテ男ぶりを発揮するマルチェロと美女が戯れても絡むシーンがないので、単体のほうがエロチックだ。
 ローマの上流階級の退廃的な生活。庶民の信心深さ。ゴシップ報道記者たちの無謀さ。カメラマンのパパラッツィオが「パパラッチ」という言葉の元になったことも有名な映画。
 二人の聖母とか、交霊術とか、ゴシップネタにもこと欠かない。そういった週刊誌ネタなんて現代と変わりない。変なパーティも終盤に登場したり、俳優の名前がいっぱい出て来たりと面白いところもあるけど、3時間ずっと盛りあがらないままで見せられると疲れてきます。
 ラスト、海岸に打ち揚げられた怪魚と、波打ち際の遠方で少女の声が聞こえないシーンは物語を収拾するのに素晴らしい部分なのに、この3時間の疲れを癒してくれるだけの効果しかなかった。

1961年アカデミー賞衣装デザイン賞
同監督賞、脚本賞、美術監督・装置賞ノミネート
1960年カンヌ国際映画祭パルムドール
その他
(2006.3)

アマチュア 1979 ポーランド
シネカノン、ビターズ・エンド
AMATOR
ストーリー  工場で働くフィリッペ・モシュは娘を撮る為に8mmビデオを回していたが、カメラを持ってることから工場長に記念式典を撮るよう頼まれる。
監督 クシシェトフ・キエシロフスキー
出演 イエスジー・スチュエル マウゴジャータ・ジャブコウスカ クシシュトフ・ザヌーシ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  動くものを全て撮っていると、トイレの出入りまで撮ってしまい、カットを要求された。ナレーションや音楽を入れろとか、とかく注文が多くなってくるが、モシュ自身はかなり楽しんでいる。やがて工場のドキュメンタリーとして映画祭に出品することを薦められ、3位に入賞してしまう。
 映画監督やプロデューサーからも賞賛の声を浴び、工場、労働者協議会の援助もあって、徐々に映画作りに熱が出てきてしまう。妻だけは、フィリップが真面目で平穏な人生を歩んでくれることを望んでいて、実家へ帰ってしまう。
 フィリップが撮るのはドキュメンタリー。客観的な映像で人生を撮りたいと目標が定まる。キエシロフスキーはむしろ人間関係や心理描写を細かく観察。おどおどしていた主人公が、芸術家気取りに変化していく模様。周囲の人間が皆、暖かく応援する模様。
(2005.8)

アメノナカノ青空 2003 韓国
松竹
...ING
ストーリー  病弱で入退院を繰り返していた19歳のミナは母親と二人暮し。マンションの階下にカメラマン志望の男がやってきてから恋に目覚めるのだが、やがて過酷な運命が・・・
監督 イ・オニ
出演 イム・スジョン キム・レウォン イ・ミスク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  自分の想像力の無さを改めて思い知らされた。
 難病ものである。日本では吉永小百合、浜田光夫主演の『愛と死をみつめて』以来、幾度となく観てきた難病ものの映画。あの映画での吉永小百合は軟骨肉腫という病気で、手術をすると顔の左半分がつぶれてなくなってしまうというものだった。決して美しい顔のまま死ぬのではなく、患部は人に見せられないほど酷くなるものだったのです。もちろん小百合さんは包帯をぐるぐる巻きにしていたので、想像するしかありませんでした・・・
 韓国映画もかつての日本映画の純愛ものを参考にしているのでしょうか、泣き所は日本人の心をがっちり掴むかのように上手く料理してありますね。まず可愛い女の子を用意して、その子に惚れてしまう男の子を用意します。この映画では修行中のカメラマンという設定なので、女の子が生きているあいだに素敵な写真を撮りまくり、クラッシックバレエ、カメ、ハワイ、雨の日の交通整理員“旗手”という男を前菜として揃えています。あとはジッポや空を描いた傘という調味料を振りかけるだけです。
 美しい映像にうっとりし、主人公ミナ(イム・スジョン)の魅惑の唇に惚れ惚れし、母と娘の親友のような構図にほのぼのさせられます。『子猫をお願い』の助監督を務めたという27歳の新人女流監督らしい映像なのですが、不安定な心理描写をするために固定カメラよりもハンディカメラのほうが説得力があったのではないかと感じました。やはり良かったシーンはバレエ教室でしょう。人生のほとんどを病室で過ごしたミナの心が好奇心とともに世界に広がった一瞬だったように感じました。
【ネタバレ注意】
 主人公ミナの左手はずっと手袋をしたまま。病院をはじめ、あちこちで気味悪がられたという事実。序盤で一瞬見えたときには灰色に変色しているように思えたので、たいしたことないだろうと思っていたのに、左手の指が3本しかない奇形だったことがラストにわかります。ホラー映画でもないのに、この事実をなぜラストにまで引っ張ったのか?監督の意図が理解できません。奇形や障害に偏見を持つ人なんて少ないでしょうから、途中でこの事実がわかれば、もっと感情移入できただろうに・・・このラストのショッキングな写真により、いいイメージだったものが全て吹っ飛んでしまいました。母親との会話で「あなたは宇宙人の子なのよ」という台詞も思い出し、こんなことまでジョークとして扱っていいのかと考えさせられます。また、母はカメラマンの男に金まで渡していたこともわかるのですが、どの時点で渡したのかが謎のままです(想像力不足)。
 色んな意味で記憶に残りそうな映画となりました・・・
(2006.1)

アメリカ、家族のいる風景 2005 ドイツ/アメリカ
クロック・ワークス
DON'T COME KNOCKING
ストーリー  映画俳優のハワード・スペンスは撮影途中抜け出し、故郷の母に会いに行く。久しぶりの対面だったが、実は彼には子供がいると告げられ、モンタナへとかつての恋人ドリーンに会いにゆく・・・
監督 ヴィム・ヴェンダース
出演 サム・シェパード ジェシカ・ラング ティム・ロス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  カワード・ハワード・・・あら、韻を踏んじゃったわ。
 『ブロークン・フラワーズ』でも、まだ見ぬ子供を探す旅に出るストーリーだったけど、同じくカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した今作も旅に出て子供を見つけることがテーマとなっていた。どちらも秀作であると思いますが、カンヌのパルムドールを獲得したのが『ある子供』だったというのも皮肉なことだ。
 撮影現場を抜け出した映画俳優のハワード・スペンス(サム・シェパード)をスタッフが懸命に探すという場面からスタートしますが、西部劇のロケ現場で映画監督役をやっていたのはジョージ・ケネディ。なんだか久しぶりに見たので嬉しくなってきました。主人公はおちぶれた初老の俳優だというのにモテモテぶりは健在。ホントに子供を見つける気があるのかな〜などと疑問にも思ったのですが、かつての恋人ドリーン(ジェシカ・ラング)とは結婚のことも考えたことがあるのか、案外あっさり見つけてしまいます。そのままストーリーが進むとつまらない映画になってしまったのでしょうけど、ここで謎の女性サラ・ポーリーの出現。ずっと骨壷を抱えている姿が愛らしく映ります。
 まるで刑事のようなティム・ロスの存在も面白かったし、息子が部屋から道路へ放り出した家具の周りのシーンが最高でした。キンキラキンのアメ車が通り過ぎたり、犬とたわむれたり、ハワードの周りを不思議な空間が取り巻いていたかのようでした。ヴェンダースらしいロードムービースタイルも健在でしたが、このシーンにはかないません。オマケに息子の彼女のダンスシーンも微笑ましかったです。
 圧巻なのはドリーンや息子、娘との会話。計算されつくしたような粋な台詞がとてもよかった。こうして、孤独な老後を過ごすだけだったところへ予想もしなかった家族が増え、ダメ男だったハワードの表情にも険が取れて優しさに満ち溢れたように見えました。それにしても、モンタナのビュートという町は寂れる一方の田舎町。『カーズ』を観たばかりだったので、かなりダブってしまいます。

2005年カンヌ国際映画祭コンペ
2005年ヨーロッパ映画賞撮影賞
(2006.6)

アメリカの災難 1996 アメリカ
松竹富士
FLIRTING WITH DISASTER
ストーリー  養子縁組協会で実母を見つけたメルは妻のナンシーと協会のティナを連れてサンディエゴの母に会いに行く。
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演 ベン・スティラー パトリシア・アークレット ジョージ・シーガル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  サンディエゴではまず間違いが発覚。次々と親を求めて旅する3人。途中まではかなり楽しめたけど、爆裂トークが続くと単調さを感じてしまいます。W不倫みたいな形になったりとか、もっと深く掘り下げても面白かったかなぁ。
 ワキ舐めシーンがすごい!

1996年インディペンデント・スピリット賞監督賞、助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)、助演女優賞(リリー・トムリン)、脚本賞ノミネート
(2005.12)

アメリカン・サイコ 2000 アメリカ
アミューズ
AMERICAN PSYCHO
ストーリー  80年代、NY。一流企業の副社長である27歳のパトリック・ペイトマンは高級嗜好である一方で、発作的にホームレスや憎い奴を惨殺するという恐るべき裏の性格を持っていた。
監督 メアリー・ハロン
出演 クリスチャン・ベイル ウィレム・デフォー ジャレッド・レトー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ポール・アレンを殺してしまったパトリックは、失踪という工作をほどこし犯罪を隠そうとしたが、ある日探偵(デフォー)の訪問を受ける。常に冷静さを保ち、自宅ではアダルト・ビデオを見ながら腹筋を繰り返すが、誰かを殺したくてしょうがない。そして娼婦を拾う。
 婚約者イヴリン(リース・ウィザースプーン)もいるが、愛人もいる。覚えきれない固有名詞が飛び交い、ハイソな仲間とは名刺の品評会。ここでは笑ってしまった。ジェネシス論やヒューイ・ルイス、ホイットニー・ヒューストン論も・・・
 結局、彼は自分よりもいい名刺を作ったことに腹を立てる。殺人を思いとどまったように見せかけて、死体は冷蔵庫にぎっしりつまっていた事実。心理的な面白さを追及はせず、どきりとするシーンや、世間の目。金持ちは犯罪など冒さないという偏見にも警鐘を与えていたのかもしれない。
 しかし、緊迫感もなく、平坦なシーンばかり。一番盛りあがるのは、素っ裸でチェーンソーを持って娼婦を追い回すクリスチャン・ベイルの姿だろう。ジェイソンの亜流かと思ってしまった。
(2005.9)

アメリカン・フライヤーズ 1985 アメリカ
劇場未公開
AMERICAN FLYERS
ストーリー  遺伝性脳内出血の危険を冒しながら過酷な山岳自転車レースに挑む兄弟の物語。
監督 ジョン・バダム
出演 ケヴィン・コスナー デヴィッド・グラント レイ・ドーン・チョン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ケヴィン・コスナー演ずるマーカス兄貴が口ひげを蓄え顔も体も細い。かなり自転車の特訓をしている様子です。
 軽快な音楽。浮遊感さえ味わえる自転車疾走シーン。何も考えないで見ると、とても爽やかです。予選は兄が1位通過、弟デヴィッドがギリギリ通過。最後は自転車を担いでゴールインだった。その晩、ナンパした女の子とベッドを共にするが、やばいよ・・・体力が。
 最終ステージ前に、兄が倒れて棄権。デヴィッドは自分が病気だとばかり思っていたのでショックを受けた。チームプレイができずに孤軍奮闘するデヴィッド。標高4千メートルを超えるロッキー山脈の道路。
 オリンピックボイコット問題もあったりして興味深いところです。
(2005.9)

アメリカン・プレジデント 1995 アメリカ
Uni=UIP
THE AMERICAN PRESIDENT
ストーリー  多忙なやもめのシェファード大統領。支持率は63%。犯罪法案と銃規制法案、麻薬法案、と再選を確実にするため模索するスタッフ。そんな彼が環境破壊に抗議する弁護士シドニーと出会う。
監督 ロブ・ライナー
出演 マイケル・ダグラス アネット・ベニング マーティン・シーン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックスは威厳なし、意見が全く通らないし、存在感が薄い。やもめの大統領などという設定は、日本の現総理を連想してしまうが、恋に落ちると5%ダウンするといわれる支持率。う〜ん、何をやろうとしているのだろう。
 京都議定書もままならない米国環境問題。映画の中では10%と20%削減という議論で環境問題を一所懸命訴えているようだけど、実際は何もやってない。
 バラを送るつもりがハムを送ったというのは面白いけど、かなり内輪で受けそうなネタだ。やがて、二人は公認の仲になってしまうが、彼女の反政府運動の過去が暴かれて・・・しかし、最後の演説では「これも自由の権利だ」などと利用する上手さ。シドニーをかばう優しさも、これならば投票しちゃうよなぁ〜と感心してしまう。強いアメリカを誇示するようなシーンはほんのわずか。逆にこれがリアリティがなく、単なる偽善的なキャラクターとも取れる大統領像を打ち出しているような気もする。

1995年アカデミー賞音楽賞ノミネート
1995年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞、女優賞、監督賞、脚本賞ノミネート
(2005.9)

アモーレス・ペロス 1999 メキシコ
東京テアトル
AMORES PERROS
ストーリー  兄嫁スサナに恋した男オクタビオは逃亡資金を闘犬で稼ぐ。スーパーモデルのバレリアは大怪我。老人エル・チーボは殺しを依頼される。
監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ
出演 エミリオ・エチェバリア ガエル・ガルシア・ベルナル ゴヤ・トレド
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  オクタビオとスサナの章。冒頭のカーチェイスでなぜオクタビオが追いかけられているのか理由がわかる。愛犬コフィーを使って闘犬で稼ぐオクタビオ。兄嫁を奪って無謀な逃亡計画を立てるが、失意のどん底へ・・・こういうキレてしまうガルシアの演技はいいですねぇ〜
 ダニエルとバレリアの章。不倫と別居など、現実的な金銭問題と愛犬の行方。ラストは悲しいが、オムニバスの中では、ちょっと異色。ネズミに犬が食われたなどといった会話にはホラー映画になるのではないかとビビってしまった。
 エル・チーボとマルの章。兄弟の醜い争い。拳銃を奪い合うところは『SAW』もこれを見て参考ににしたのではないかと思わせる。その一方で、ゴミ拾いで生活をする裏でテロリストから殺し屋稼業を続ける主人公がもっとも血の通った愛情を感じさせられた。
 全体的にはenchantの広告、交通事故、犬といった繋がりがあるのだが、登場人物がここにもあそこにもといった具合に出没する。一つ一つの人生に人がいかに関わっていくのか、奇妙な感覚を呼び起こしてしまう。犬好きの人には残酷なシーンがいっぱいあるが、人間の方が醜い争いをしてるという逆説的な描写とも言えるのかもしれない。

2000年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
2000年ゴールデングローブ賞外国映画賞ノミネート
2001年英国アカデミー賞外国語映画賞
(2005.9)






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