ブラインドサイト〜小さな登山者たち〜 | 2006 イギリス ファントム・フィルム BLINDSIGHT |
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ストーリー | 盲目の子供達が過酷なヒマラヤ登山に挑戦するという感動のヒューマンドキュメンタリー。 | |||
監督 | ルーシー・ウォーカー | |||
出演 | サブリエ・テンバーケン | エリック・ヴァイエンマイヤー | こどもたち | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ||
コメント | タートルズの「ラブ・トゥゲザー」が印象に残る。 自身も盲目であるドイツ人教育者のサブリエは、盲人差別のはげしいチベットへ単身乗り込み、チベット初の盲人学校を設立する。ここだけでもドキュメンタリー映画となり得る。そして、盲人初のエベレスト制覇を成し遂げたエリックにメールを送り、それに感動した彼が登山で自信を持てた自分の経験を子供たちと共有したいと考え、子供達とのヒマラヤ登山を提案するのだ。 WHOの調査によると、チベットの人口250万人のうち3万人が盲目もしくは高度の視覚障害者であるとのこと。そのためボランティアも多そうだけど、差別が多いという事実にも愕然とさせられる。 盲目の少年少女6人と一緒にエベレストの北側にあるラクパリ山頂を目指すことになったのだが、危なっかしいシーンの連続。ドキドキさせられるものの、健常者がついているんだからと、ある程度安心して観ていられた(おかげで眠ってしまった)。問題が起こったのは高山病。すぐに下山しないと取り返しのつかないこととなるのだ。やむを得ず下山する3人の子ども。他の3人も一緒に下山すると言ってほしかったと供述しているけど、大切なのは達成感よりも協調性を得たことだった。 なんとなく、頂上へ到達できなかったことが残念だったけど、それでも子どもたちの生き生きした姿は感動的。 (2007.10)
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ブラインドネス | 2008 カナダ/ブラジル/日本 ギャガ・コミュニケーションズ BLINDNESS |
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ストーリー | 街の交差点で突如目が見えなくなった日本人。彼の車を奪った男、彼を診察した医者、原因不明の失明は徐々に感染し、政府は発症者たちを元精神病院だった隔離施設へと収容した・・・ | |||
監督 | フェルナンド・メイレレス | |||
出演 | ジュリアン・ムーア | マーク・ラファロ | アリシー・ブラガ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 観客からは見えてますよ・・・ジュリアン・ムーアさん。 全世界が失明するという設定からはパニック映画しか想像できなかった。人々は戸惑い、食料を求めて大混乱に陥る・・・やがて宇宙人が現れ、人間の脳味噌を食べ、地球を破滅に導くような・・・だけど、違った。 原因も感染経路もはっきりしないし、たった一人の女性だけが失明(厳密に言えば、ちょっと違う)しない。だけど、そんな疑問はどうでもよくなるくらいのシミュレーションが冴えていた。まずは伊勢谷友介が突如視力を失う。親切そうに彼の車で自宅まで送る男、診察した医者のマーク・ラファロ、そして伊勢谷の妻・木村佳乃、と伝染病のように次々と目が見えなくなっていくプロローグ。最初に感染した者たちは強制的に隔離施設に収容されるのですが、映画の大部分を占める収容所内での出来事が見事に描かれてました。 まるで文化センターの盲人体験のような光景が繰り広げられ、視覚障害者の苦労がよくわかる入院直後。しかし、生活をするとなると、食事や排泄などの過酷な状況もリアルに描かなければならない。また、ジュリアン・ムーアを除いて全員が盲人なので、外見も気にならなくなるし、中には人目(?)を忍んでセックスしちゃうカップルもいたりする。さらに人種の壁を越え、人間の本質を見つめるようになっていく過程も面白いのです。 最も興味深いのは、閉鎖された空間でいくつかのコミュニティが形成され、世界の縮図とも言うべきコミュニティ間の対立が激化してしまうこと。ラファロを中心とした共和国に対抗して、ガエル・ガルシア・ベルナルが「第三病棟の王だ」と宣言する軍事独裁国家が誕生。食料をめぐって一触即発の緊張感が続き、戦争が起こってもおかしくない状況になるのだ。もちろん、そこには不戦派もいるし、勇気をふりしぼろうとする奴もいる。こうして世の中には戦争が起こるのか・・・と胸がしめつけられるような気分になってしまいました。 もう一つのストーリーの軸は一人だけ目が見えることの心の乱れ。目が見えないからこそ人の心が見えてくる・・・といった能力がムーア一人だけが得られないのだ。それに皆の世話をしたりするのも心労が絶えないだろうし、せいぜい防毒マスクを装備した軍人をからかうことで気を紛らわせるしかないといった感じ。連帯感も一人だけ中途半端だったことは、最初に身を売ることになったときに、凶器を使って楽に暗殺できたのにほとんど反抗できなかったことでもわかります。 終盤は荒廃した街並みと彷徨う人々を映し出しますが、ここにきてストーリーは落ち着きを見せ、テンションも下がってきました。異常な経験の中での連帯感や人種を越えた愛情などは微笑ましくも感じるけど、映画全体の印象まで薄くなってしまいました。 日本語にまで字幕が付いていたのは聴覚障害者にも配慮したためか?などと考えながら観ていると、意外にも笑えるシーンがいっぱいありました。特にサングラスをかけた娼婦のアリシー・ブラガの行動。誰も見てないってのに、気にしちゃって・・・職業も隠したままだったけど、ダニー・グローヴァーが美味しいところを持ってっちゃったので良しとしましょう。 2008年カンヌ国際映画祭コンペ (2008.11)
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ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド | 2005 イギリス アスミック・エース BROTHERS OF THE HEAD |
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ストーリー | 結合性双生児のトムとバリー。興行師ザックによって二人はロック・バンド“バンバン”のミュージシャンに仕立て上げられた。ドキュメンタリー形式の架空ドラマ。 | |||
監督 | キース・フルトン、ルイス・ペペ | |||
出演 | ハリー・トレッダウェイ | ルーク・トレッダウェイ | ブライアン・ディック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | モキュメンタリー・・・虚構のドキュメンタリー モキュメンタリーの面白さは作り物だろうと思い込んでいても、いつしか本物だと感じるようになってしまう部分があることでしょうか。この感覚を麻痺させてくれる手法もリアルを追及するものとパロディを楽しむものに分かれるかと思いますが、この映画は前者をさらに独創的なものに昇華させ、アート的なドキュメンタリーを目指しているようにも思えます。 『ビッグ・フィッシュ』(2003)でもちらりと登場しましたが、『ふたりにクギづけ』(2003)という映画では結合性双生児が主人公だった。これもまたリアルな映像で、本物なのかと思ってしまうほど。ベトナム戦争時のアメリカ軍による枯葉剤の影響で多数生まれたと言われる結合双生児。フィクションとして扱うのさえ難しいと思われるのに、欧米では平気で映画にしてしまう。しかもこの映画では見世物にされているのだ。と、感想を述べるのさえ難しい・・・ ドキュメンタリーにしてしまったぞ!という意気込みだけは感じられるのですが・・・ (2007.5)
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ブラックサイト | 2008 アメリカ ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント UNTRACEABLE |
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ストーリー | ||||
監督 | グレゴリー・ホブリット | |||
出演 | ダイアン・レイン | ビリー・バーク | コリン・ハンクス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | killwithme.comのIPアドレスは64.37.182.110だった・・・ このサイト(ソニーピクチャーズ)を開いてみると、90%の人が警告文を無視して入ってしまったらしい。モラルは一体どこに?と、自分もその一人であることを恥じてしまう・・・というか、開かなかったらこの記事も書けないのが恥ずかしい。そして、パズルを解こうとして、最後のusernameとpassがわからなかったことも・・・悔しかったりする。 コンピュータ犯罪を扱う映画も年々増えていくような気もしますが、今まではかなり胡散臭いハッキング技術を扱ったモノばかりでした。序盤のエピソードではFBIのサイバー犯罪課エージェントのジェニファー(ダイアン・レイン)とグリフィン(コリン・ハンクス)が手際よくネット犯罪を摘発するシーン。無線LANの性能も良くなってきているので、電波を盗んでハッキングするなんて、かなりリアル。IPやサーバーに関する知識はかなり参考になるのかもしれません。何をやってるのかはサッパリわかりませんでしたが・・・ 日本でも出会い系の犯罪やオークションの詐欺が多いし、こうしたネット犯罪に巻き込まれないように注意しなければなりません。などと考えていると、トム・ハンクスの息子が引っかかっちゃいました。これも「二股をかけちゃいけない」という教訓なのでしょうか、悲しい男のサガが感じられます。それにしも、抗血液凝固剤を使ったり、白熱灯、硫酸、などサイトの閲覧数が増えるにつれて徐々に殺していくという残忍な殺害方法。こんなのだったら『SAW』シリーズのほうが潔くてすっきりするのかもしれません。特に硫酸は見るに堪えないです。さすがにダイアン・レインの娘を殺さなかったのは、犯人に残された良心があったのでしょうか。それとも映画としてやばくなるからか・・・ FBIのハイテクよりも高度な知識で連続猟奇殺人を行う犯人。引きこもりな性格だというのに、スタンガンを持てば行動が早い。一人じゃ無理だろうとは思いつつ、復讐に燃えていたら性格まで変わってしまうんですね。その犯人もそうだし、好奇心でサイトチェックする1000万人クラスの人間も怖い(自分も)。デジタルな展開の割に、クライマックスはアナログ。車もケータイもハッキングされて、車は橋の上で大胆な車線変更を余儀なくされる・・・さすが大胆レーン!です。 (2008.5)
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ブラック・スネーク・モーン | 2006 アメリカ UIP BLACK SNAKE MOAN |
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ストーリー | 南部の田舎町。妻に逃げられた初老の元ブルースギタリストのラザレス(ジャクソン)は道端に倒れている半裸の女性レイ(リッチ)を見つける。彼女はセックス依存症。使命感を感じたラザレスは独自の方法でレイを治療しようとする・・・ | |||
監督 | クレイグ・ブリュワー | |||
出演 | サミュエル・L・ジャクソン | クリスティナ・リッチ | ジャスティン・ティンバーレイク | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 冒頭からクリスティナ・リッチのセックスシーン。恋人のロニーが入隊してからは、即野外オナニー。すごいぞクリスティナ・リッチ。 神の啓示?それほど熱心なキリスト教徒でもないのにレイを救おうとするところは漫画的というか『ブルースブラザーズ』的。しかし、独自の方法が鎖で彼女を縛り付けることだったとは。SMに目覚めてしまったら逆効果じゃん・・・ ラザレスが留守のとき、少年リンカーンがレイの病気により初体験。ラザレス自身が初体験を思い出してうらやましがるところも面白いけど、リンカーンの名を呼んだ直後に牧師がリンカーンコンチネンタルで登場するなんてのもシャレている。 全編に流れるブルース効果によってタランティーノを想像して、エログロな展開になるかと思えば最後にはなぜだか幸せを予感させる結末。サミュエルの歌が渋いのと、クリスティナの脱ぎっぷりのよさに評価も上がる。そして2か所で挿入されているサン・ハウスのアーカイブ映像。こりゃ、スコセッシのブルース・プロジェクトに影響受けたのかな〜 (2008.10)
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ブラブラバンバン | 2007 日本 トルネード・フィルム |
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ストーリー | 中学卒業の日、好きな子に振られブラバンを諦めかけてた白波瀬歩(しらはせ・あゆむ)。高校に入り、いつかホルンを吹いてた芹生百合子と出会う。彼女は音楽で気持ちよくなると無意識に発情してしまう特異体質だったのだ・・・ | |||
監督 | 草野陽花 原作:柏木ハルコ | |||
出演 | 安良城紅 | 福本有希 | 岡田将生 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 晴れて高校に入ったもののブラバン部員は3人しかいなく、つぶれたと聞かされた。先生がさとう珠緒だから、この先生もエッチキャラなのかと勘違いしてしまいそう・・・ 流れる曲は最初は「ボレロ」。他の曲でもエッチになっちゃうのかと試してみたりする。反発する女子生徒は恥をかかせる目的で選んだ曲が「タブー」。ホルンのパートがないので芹生はタクトを振ることになったが、彼らの演奏が未熟なので乱れない・・・ “目指せ普門館!”吹奏楽部の甲子園と言うべき目標を掲げるものの、予選では銅賞=失格。しかし、銀賞の学校が飲酒で失格し繰り上げ予選突破・・・漫画的。だけど、事故とは言え、衣裳が脱げてしまったことでスッタモンダがあった。 普門館より大切なこと。感じるままに音楽を演奏することが大切なんだな。指揮しながら歌いだすシーンは最高に気持ちいい♪ボロディン作曲歌劇 「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」.。ミュージカルの曲だと思ってた・・・・「ストレンジャー・イン・パラダイス」はカバー曲だったのね。 (2008.10)
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ブーリン家の姉妹 | 2008 イギリス/アメリカ SPE THE OTHER BOLEYN GIRL |
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ストーリー | 16世紀のイングランド。ヘンリー8世に男子の世継ぎが生まれなかったことで、新興貴族のブーリンは長女アンを愛人に仕立てようと画策するがヘンリーが選んだのは次女のメアリーだった・・・ | |||
監督 | ジャスティン・チャドウィック | |||
出演 | ナタリー・ポートマン | スカーレット・ヨハンソン | エリック・バナ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | アミダラがフシダラなことを・・・ 『エリザベス』が日本で公開された年に『エリザベス:ビギニング』のような映画を見られるとはラッキーでした。エリザベス女王が父親から受け継いだ宗教上の問題とか、ローマ教皇との確執の始まりとか、宮廷やヘンリー8世の対外的な問題にはほとんど触れず、ただ王の愛を勝ち取るかどうか、政略結婚に奔走する貴族たちの愚かしさ、そしてブーリン姉妹の確執と姉妹愛だけを描いたのも潔かったと思います。 ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソンという二人とも好きな女優の共演とあらば見逃すわけにはいかない。演技はもちろん良かったのですが、それぞれアンとメアリーの史実に基づいたそれぞれのキャラが印象に残ります。出演者の衣装も素晴らしく、特にナタリー・ポートマンは緑のドレスが強烈。エリック・バナはこの緑を見てハルクが目覚めるんじゃないかと体が震えていたに違いありません・・・ 男子の生まれなかったヘンリー8世。その王に愛人を差し出してブーリン家に栄華をもたらそうと画策する姉妹の父親。王が選んだのは結婚したばかりのメアリーで、目論見ははずしたが、とにかく自分んちのことしか考えてない父親。結婚相手の夫もしぶしぶ妻を差し出す・・・権力には逆らえない絶対王制内の不条理だ。みんなどうかしてると思っていたら、アンが最も政略家だった。焦らしテクニックといい、男子を産んだメアリーまで追い出すのです。終盤は彼女が身につけている“B”の文字のネックレスが印象的でしたが、アンの血液型がB型なんだとばかり思ってた・・・それほどアンにも一族のためという使命感が備わってたんだろうなぁ。 教皇を敵に回したことで宗教上の対立が起こる顛末を描いた『わが命つきるとも』。アカデミー賞を独占したこの映画ではトーマス・モアが主人公だったため、完全に外側から描いてましたが、王の離婚問題は歴史的にも大事件だということがわかります。いずれにしても個人的理由により処刑されたりして、住みにくい時代だったんだなぁ。一番可哀そうなのはジョージ・ブーリン(ジム・スタージェス)だったし。 ちょっと気になる原題:THE OTHER BOLEYN GIRL。前半部分では自らそう呼んでいたナタリー・ポートマンだったけど、終盤ではそれがスカーレット・ヨハンソンだったとわかる。盛者必衰・・・めまぐるしく展開するだけに、大河ドラマのダイジェスト版のような雰囲気もあったけど、世界史好きにはたまらない映画だと思います。 (2008.11)
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Break Out! | 2004 日本 カエルカフェ |
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ストーリー | 阿久根瞬は熱海を日本のハワイと豪語して、溺愛する末娘・リナと悠々自適な隠遁生活を送っていた。しかし平和で順風満帆な日々は、長女・リカの結婚話を境に大きく変わろうとしていた。(neco) | |||
監督 | 秋原正俊 | |||
出演 | 石立鉄男 | 相田翔子 | 高野八誠 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 名古屋章は今作が遺作(でも写真のみ。死んでた)。石立鉄男も2007年に亡くなった。 リカ(相田)がオヤジ、オヤジって呼ぶもんだから、オヤジは「パパと呼びなさい」と・・・咄嗟に『パパと呼ばないで』を思い出してしまう。 結婚反対の理由は相手の父親が元のバンド仲間だったということ(南佳孝)。歌はいいけど、展開がさっぱり面白くない。 (2008.6)
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ブロークン・アロー | 1996 アメリカ FOX BROKEN ARROW |
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ストーリー | ヴィック・ディキンス少佐(トラヴォルタ)によってステルス戦闘機から核弾頭が機外に放り出される。ライリー・ヘイル(スレイター)は公園監視人テリー(マシス)の協力を得て、核とヴィックを追う・・・ | |||
監督 | ジョン・ウー | |||
出演 | クリスチャン・スレイター | ジョン・トラヴォルタ | サマンサ・マシス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 最初の一発は地下爆発!ハリウッド映画では被爆の扱いが無茶苦茶だけど、なんだか許せる範囲内。サマンサ・マシスが被爆したんじゃないかとうろたえるところが良かった。 テロではなく、どうでもいいような金目的の犯罪だったけど、それもいいのかな。とにかく最後の列車とヘリのアクションは最高! 1996年MTVムービーアワード アクションシーン賞、格闘シーン賞、悪役賞ノミネート (2008.6)
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ブレイブワン | 2007 アメリカ WB THE BRAVE ONE |
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ストーリー | NYでWalkngStreetというラジオ番組のDJをしているエリカ。恋人と散歩しているとき暴漢に襲われ負傷、恋人を殺されてしまう。銃を手にした彼女はコンビニで正当防衛のために男を殺し、地下鉄で恐喝してきた2人の男を射殺してしまう・・・ | |||
監督 | ニール・ジョーダン | |||
出演 | ジョディ・フォスター | テレンス・ハワード | ナヴィーン・アンドリュース | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | エリカを許せるかって?ええ、宍戸エリカなら許せます・・・ 彼女の行動を許せますか・・・人に薦められているにもかかわらず未だに『処刑人』を見ていないので、彼女の行動を許せるかどうかまとな判断を下せません。強いて言うならば、許せないのは銃社会を容認しているアメリカという国。そして、意外な結末を用意してしまった映画そのものかもしれません。そしてそして、ブレイブとワンの間に半角スペースを挿入しなければならない面倒くささにも・・・ 恋人を暴漢たちに殺されたことによって、最初は正当防衛であるものの法の裁きを与えられない悪党どもにも正義の鉄槌を振り下ろすことになったエリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)。「人は境界線を越えてしまったら、簡単に人を殺せるようになる」と、アパートの黒人のおばさんの言葉は印象的でした。しかし、彼女の行動は明らかにやり過ぎです。護身用の銃を闇取引ながらも僅か1000ドルで買えてしまうことも問題ですが、そこはマイケル・ムーアに譲ることにします。 社会派映画としても捉えられる作品ではあるけれど、ジョディ・フォスターと刑事のテレンス・ハワードのやりとりが見所のサスペンス映画でした。地下鉄の事件の後、彼に呼び止められ、咄嗟にインタビューしたいと切り出すシーン。ラジオ番組で“処刑人”問題を取り上げたり、“もう一人の自分”と本当の自分とは違う人格だと納得する心理描写。悪党を追い詰めていくのは無意識だったような気もするけど、わざわざ刑事に電話したのは残された良心がそうさせたのではないかとまで考えさせられます。最も面白いと思ったのは彼女に命を救われたクロエの表情でした。クロスのペンダントを渡したときの駆け引き!どんな気持ちだったんだろ・・・ 『デスノート』のキラのように、処刑人を救世主であるかのように崇める意見もあったりして、大変興味深いところでしたが、現実にこんな処刑人が現れたらどうなるんだろう。アメリカだとヒーロー扱いされるかもしれないけど、日本だと「どうせヤクザの抗争でしょ」となって、殺伐とした世の中に寒々としたものを感じるだけかもしれません・・・ (2007.10)
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