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キャスパー 1995 アメリカ
Uni=UIP
CASPER
ストーリー  ハーヴェイ博士(プルマン)は娘キャット(リッチ)とともに成仏できない幽霊を追い求めている。大きな屋敷を相続した女に依頼され、住んでみるが、少年ゴースト、キャスパーと仲良くなる。
監督 ブラッド・シルバーリング
出演 クリスティナ・リッチ ビル・プルマン キャシー・モリアーティ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  やっぱりクリスティナ・リッチが可愛い!
 『ゴーストバスターズ』がらみのパロディもあったり、鏡に映るプルマンの顔がクリント・イーストウッドたちになったりと・・・笑える序盤の後は子供向け。どうしてもモリアーティを悪女に描かないとストーリーが進まないというのもわかるけど、命というものを軽視しすぎだろ!(笑)
 キャスパーも可愛いし、心が純粋。プルマンだって亡き妻を思う純粋さが際立っていることが大人の鑑賞にも耐えられるようになっている。屋敷の隠し部屋とか地下室とか、キャスパーの父親が発明家であることも面白いんだけど・・・もっとそれを活かしてくれれば・・・
(2008.12)

キャッチボール屋 2005 日本
ビターズエンド
ストーリー  会社をリストラされた大山タカオ。野球部仲間と飲んだ勢いでかつての片想いの女性に告白しろと東京へ送られる。公園で目覚めた彼は不思議なキャッチボール屋の代わりを頼まれるが頼んだ本人は戻ってこなかった・・・
監督 大崎章
出演 大森南朋 キタキマユ 松重豊
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント  10分100円のキャッチボール屋。まともに働いても最低賃金法に抵触してしまう・・・?
 リストラされ故郷の仲間と飲んでいたのも束の間、次の朝は何故か東京の公園で目を覚ましたタカオ(大森南朋)。どこにでもある風景だったが、そこでは変わった商売をしている者がいた。最近、役者として出演することが多くなった庵野英明がその先代キャッチボール屋だ。何の目的でやってきたのかも思い出せない大森南朋は庵野に店番(?)を頼まれるが、そのまま7代目キャッチボール屋をまかされることになった・・・
 寝泊りするアパートまで提供され、失業中だからこそできる「まぁやってみるか」的な安易な気持ちで引き受けてしまったキャッチボール屋。万年補欠だったが高校時代は野球部員だったので気にもならなかったのかもしれない。やってみると、ちょっと変わった人たちばかりと知り合いになり、人生の岐路に立たされ悩むこともばかばかしく思えるほど。いつもランチの食べ残しをくれる謎のOLキタキマユもその一人だけど、特別な関係になるわけでもなく、ほんわかした気分にさせてくれる。
 メインとなるのは、毎日キャッチボールの相手をする寺島進。そして、甲子園で5連続敬遠されバッティングフォームを崩して社会人野球でも開花しなかった松重豊。実際に甲子園で5連続敬遠されたのは松井秀喜(ちなみに、1992年星稜対明徳義塾のその試合は甲子園で観戦しました)。当時のマスコミをはじめ高校野球ファン全てが騒いでいた出来事でしたが、「勝負したかった」とコメントを残した河野投手も可哀想でした。石川県内では未だに明徳義塾の人が多いのも事実・・・鑑賞中も思い出さずにはいられませんでした。
 この映画で最も良かったと思えるエピソードは、“10時半に山口百恵の「夢先案内人」をかけること”です。コインランドリーで出会う謎のアジア女性(キム・ホジョン)とともに、いい話だな〜と感じました。しかし、温かさは伝わってくるものの、映画全体としては雑然とした雰囲気がちょっと残念。峰岸徹のエピソードもかなり浮いていた。キャッチボールをするというテーマはとても素敵なので、一方通行的な印象を持たれないような工夫があればよかったのかもしれない。監督の今後に期待。
(2007.3)

キャビン・フィーバー 2002 アメリカ
アートポート
CABIN FEVER
ストーリー  学生最期の夏休みを森の奥で過ごす若者5人。キャンプファイアーで楽しんだ後、血だらけの男が乱入してくる。撃退したはいいけど、翌日、生水を飲んだカレンの体に異変が・・・
監督 イーライ・ロス
出演 ライダー・ストロング ジョーダン・ラッド ジェームズ・デベロ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ポール、カレン、ジェフ、マーシー、バートの5人。ジェフとマーシーはラブラブカップルでキャビンに着くなりセックス。男3人、女2人という微妙な構成はなぜかスプラッター映画に多い。
 雑貨屋のオヤジとすぐに人に噛みつくカンフー少年。あっけなく去ってしまうグリム(監督本人)。そして、どこかおかしいウィンストン保安官。それによそ者の介入を毛嫌いする閉鎖的な村人たち。それほど悪い若者じゃなかったけど、感染したとわかると無謀な性格になってしまう。
 70年代ホラーを現代的に描いた雰囲気だけど、どこかおかしな人間たちはサム・ライミなんかにも通ずるのかなぁ。
 カントリー音楽を楽しんでる別若者グループに乱入するポールが暴走したり、ずっと隠れてたジェフが生き残ったことを喜んだ途端、警官隊に射殺されたりと、王道の展開だったけど、何もなかったように村人がレモネードを飲んでるところがシュール
(2008.11)

キャプテントキオ 2007 日本
プログレッシブ・ピクチャーズ
ストーリー  20XX年、崩壊して無法地帯となった東京は本土からも見放されていた。高校生のフルタとニッタはライブを見るために学校を抜け出してやってきたが、追剥に遭い、映画製作のメンバーに助けられるが・・・
監督 渡辺一志
出演 ウエンツ瑛士 中尾明慶 いしだ壱成
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★★
コメント  「石原(慎太郎)都知事が見たら怒るような映画にしようと思った。オリンピックを誘致する前におまえがくたばれってんだ!」
 と、舞台挨拶でほえた泉谷しげるのおかげで興味がわいて、予定ではなかった今作品を観てしまった。ウエンツ瑛士が前面に出ている予告編のおかげで完全にアイドル映画だと思っていたのですが、これは泉谷しげるの映画だった。しかもB級感あふれる近未来世界・新東京。『スワロウテイル』とか『マッドマックス』もしくは『北斗の拳』を安っぽく描いた舞台だと考えれば想像できるだろう。
 20XX年、東京都一円にマグニチュード10の大地震が発生し、復旧困難となった東京都は放棄されるが、廃墟となった東京には退廃と自由を象徴する前衛的文化圏となっていた。といった設定なのですが、その部分には無様なCG映像を諦め、潔く漫画で表したところがエラい。その砂漠化した町を高校生フルタとニッタがライブを観るために旅をする。ニッタ(中尾明慶)はロック大好き少年でフルタ(ウエンツ)は映画好き少年。2人はあっさり追いはぎに全てを奪われるが、アマチュア映画制作集団に救われる・・・
 東京都知事(泉谷しげる)は東京を本土復帰させるためにPR映画を作らせたいが、無法者映画集団にあっさり断られ、バイト感覚で手伝っていたフルタが頭角をあらわし彼の書いた“キャプテントキオ”という脚本に目をつける。映画屋たちの内部でもいざこざがあったためフルタは都知事の要請で映画作りすることになるのだが、放送されたPR映画が自分の編集したものとは全く違っていたのだ。
 基本的にはアナーキーな世界での映画少年とロック少年の友情を中心とした成長物語のようなプロット。フルタとニッタという名前もフリーターとニートといった連想も可能だし、就職や目的意識なども若者へのメッセージとも取れる。それよりもインパクトあるのが東京都知事の気に入らない者をすぐに射殺してしまう狂気と、目的達成のためには手段を選ばない性格。現実の某都知事が行った芸人養成のパフォーマンスや自ら映画作りに精を出すところなんてのもかなり皮肉っている。『俺は、君のためにこそ死ににいく』も公開間近ですが、日本を再武装化したがってる人に反戦を説かれても胡散臭いだけです。
 謎の老人が度々登場するのですが、「チー坊・・・」という懐かしのTV名場面とともに正体を明かす俳優石立鉄夫のサプライズ。これはダンディ坂野の運命よりもビックリしました。等々、書いていると、この映画がすごく良かったように思われますが、所詮はB級、安っぽすぎるし、バナナマン日村が鬱陶しくてしょうがなかった・・・ただ、石原慎太郎を嫌いな人にはオススメできるかも・・・
(2007.2)

キャリー 1976 アメリカ
UA
CARRIE
ストーリー  友人からも嫌われいじめられ、母親からも疎まれている高校生のキャリー・ホワイト。いつしか超能力を発揮して、プロムのとき悪質ないたずらでクイーンに選ばれた彼女が豚の血を浴びたときに惨劇は始まるのだ・・・
監督 ブライアン・デ・パルマ 原作:スティーヴン・キング
出演 シシー・スペイセク パイパー・ローリー ウィリアム・カット
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  冒頭のバスケットシーンからシャワーシーンへ。かなりエロチックな映像で始まるのが印象的だが、ちょうど初潮を迎えたキャリーはいきなり超能力を発揮してしまうのだ。
 今でこそイジメ問題が深刻だったりするけど、この映画公開当時はイジメも激減していたような気もする・・・なんとなく。
 クラスメートのクリス(ナンシー・アレン)、トミー(ウィリアム・カット)など、70年代の輝かしい若手俳優たち。そしてジョン・トラヴォルタの存在という豪華な顔ぶれだった映画だ。ナンシー・アレンはデ・パルマ監督と一時は結婚していた・・・もちろん、シシー・スペイセクはオスカー女優としていつ見ても名女優ぶり。
 キング&クイーンとして舞台に上ったキャリーとトミー。改めて感じるデ・パルマ映像のスローモーション。なぜだかしつこいくらいに長いスローだ。それでも先生に裏切られたという感情を表現するのには効果があった。そして、『サイコ』と同じバイオリンの効果音。プロムのカタストロフと家に帰ってからの心中のような結末。それにすべてが終わってもスー(エイミー・アーヴィング)の夢の中で襲われる恐ろしさ。ホラー映画は最後の最後まで目を離せないパターンを作ってくれたことにも感動だ。
 トミーまでが死んでしまったのに、スーが生きていることにもキャリーの怨みが感じられる。

1976年アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞ノミネート
1976年全米批評家協会賞主演女優賞
1977年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ
(2007.12)



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