ハイジ | 2005 イギリス ギャガ・コミュニケーションズ HEIDI |
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ストーリー | 幼い頃両親を亡くした天真爛漫な少女ハイジはデーテ叔母さんに連れられてアルプスの山小屋に住む父方の祖父の元に預けられることになった。 | |||
監督 | ポール・マーカス 原作:ヨハンナ・スピリ | |||
出演 | エマ・ボルジャー | マックス・フォン・シドー | ジェラルディン・チャップリン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ロッテンマイヤーさんの吹替えが戸田恵子なら、ハイジは宮崎あおいにしてもらいたかった。 どうしてもTVアニメの『アルプスの少女ハイジ』のイメージで観てしまう映画ですが、犬のヨーゼフや小ヤギのユキちゃんがいなかったことに何か物足りない気分になった方が多いのではないでしょうか。そしてユキちゃんといえば「あ〜あ越中、日本海みそ♪」というCMのフレーズを思い出してしまうのですが、『純情きらり』で松井かね役を演じている戸田恵子は八丁味噌のおかみさんです。ここでペーターが丸坊主頭で「おかあさ〜ん」と叫んでいたら味噌三昧の映画になってしまうところでした。 実写化したハイジの映画はこれまでも何本か作られているようなのですが、今回観たこの映画が実写映画初体験となりました。アルプスの山々は心を和ませてくれたのですが、長いストーリーを上手く2時間枠に収めるためでしょうかカットイン的な挿入がほとんどで、じっくり楽しむことができませんでした。しかし、ダイジェスト版のような作り方になっていても、皆が知ってるストーリーだからこそ感動できるのでしょう。なんだか巧みに感動させられてしまった気がします。 それにしても、TVアニメの最も泣ける台詞「クララのバカ!弱虫!いくじなし!(でしたっけ?)」というハイジとクララの葛藤シーン。このときのクララの心理描写がとても良かったのですが、この映画にはありません。さぁ今から感動するぞ!という心の準備をする前に感動シーンが訪れてしまったのです。さらにペーターの嫉妬心も当然であるかのように描かれていたので、ちょっと残念です・・・もしかするとクララが萌えキャラではなかったためかもしれません・・・ アニメではクララとセバスチャンが好きだったのですが、このセバスチャン役の若い俳優はなかなか良かったです。アルムおんじは『エクソシスト』でメリン神父役だったマックス・フォン・シドーというベテラン俳優だったので、かなりよかったですし、ロッテンマイヤーさんもチャップリンの長女が演じていたので安心して観ることができました。やはりクララがミスキャストか・・・ (2006.8)
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ハイテンション | 2003 フランス ファントム・フィルム HAUTE TENSION |
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ストーリー | 女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家へと向かう。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。夜遅く、ようやく2人はアレックスの実家に到着する。だがその直後、謎の中年男が玄関に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺したのだった。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが、今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られようとしていた…。 | |||
監督 | アレクサンドル・アジャ | |||
出演 | セシル・ドゥ・フランス | マイウェン | フィリップ・ナオン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | フランス初のスプラッター!というより・・・ 女子大生のマリーが試験勉強のため親友アレックスの実家へ向かう。到着して眠りについた直後、謎の中年男が現れてアレックスの両親を惨殺、彼女の幼い弟も殺されてしまう。といったホラー。この後は何を書こうとしてもネタバレに繋がります。 リュック・ベッソンもびっくりしたという映画らしいのですが、ホラーというよりもサイコ・サスペンスといった雰囲気。たしかに血飛沫、血ノリ、剃刀、電ノコといったホラー要素満載なのですが、結末がアレですから・・・『サイコ』から始まって最近では『シークレット・ウィンドウ』の類の展開ですが、観客にバレないようにとかなり反則技を使っているような気がしました。ちょっとは推測できるようにしないと、後から考えても腹立たしくなってきます。強いて挙げれば、猿轡されていたアレックスがマリーを異様に怯えていたことくらいでしょうけど、とても二役なんてできるはずがありません。それでも途中まではハラハラドキドキ。ガソリンスタンドのシーンは特に緊張感あふれてました。 マリーがアレックス宅のベッドで寝てすぐに自慰行為に耽るのですが、その妄想癖が全ての残虐行為の原因となったのでしょう。と考えると、そこからの映像は全て妄想。よっぽど試験勉強が大変で疲れていたのかもしれません。 なんだか騙された感いっぱいになって、悔しくもなるのですが、CGもあまりなかったようですし、正統派ホラーの映像テクニックだけは評価できるのかもしれません。 (2006.11)
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背徳の囁き | 1989 アメリカ Par=UIP INTERNAL AFFAIRS |
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ストーリー | ロス市警のデニス(ギア)は悪事を働くようになるが、内務調査班の新任レイモンド(ガルシア)が彼を探る。しかしデニスによって翻弄されてしまうことに・・・ | |||
監督 | マイク・フィギス | |||
出演 | リチャード・ギア | アンディ・ガルシア | ナンシー・トラヴィス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 内務調査室。警察の汚職率が低いのもこの課のおかげだ。と自負している課。 麻薬捜査中、リチャード・ギアが同僚の誤射した被害者にナイフを持たせる冒頭シーンによって緊張感が高まる。「でっちあげは誰でもやってることさ」と自嘲めいた口調。一見して真面目な警官の裏なんてなかなか見抜けるものじゃない。 あらすじを読んだ限りでは社会派映画のようなイメージを持ったのですが、フタをあけてみると銃撃アクションごりおしのB級映画といった感じ。また、キャッチコピーにもあったように2人の俳優によって集客を狙ったような雰囲気もあり、それほど面白いものじゃなかった。ガルシアの妻を寝取ったような男だから、何が社会派なんだか・・・ 最後も異常性格犯罪者と戦うガルシアといった構図で、ハードボイルド調になってたりして、後味はすっきりなんですが、「お前の妻を抱いたぜー」とかいう言葉に悩む小心者がよくぞまぁ強くなったものだ。 (2006.12)
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト | 2006 アメリカ ブエナビスタ PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST |
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ストーリー | 13年前に幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしたジャック・スパロウは魂を奪われることに怯えていた。一方、ウィル・ターナーと総督の娘エリザベスが結婚式を迎えようとしていた最中、海賊を脱獄させた罪によって逮捕される・・・ | |||
監督 | ゴア・ヴァービンスキー | |||
出演 | ジョニー・デップ | オーランド・ブルーム | キーラ・ナイトレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 騙されても信じることがテーマ・・・だっちゅうの! 大きな風船の中に入ってゴロゴロ転がるシーンがあったのはジャッキー・チェンの映画、たしか『プロジェクト・イーグル』だったであろうか。そのノリをそのままウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とブラック・パール号のクルーたちが囚われの篭で転がり落ちるというアクションシーンによって笑わせてくれる。このトルトゥーガという島での出来事が面白いのですが、「こりゃ使える!」と監督が思ったのかどうかは知りませんが、後半には転がる風車を使って同じネタで攻めてきます。 なんとか無事に土着民族から逃げ出した彼らは、ジャックの元カノであるブードゥー教の預言者ティア・ダルマのもとを訪れる。ストーリーとしてはデッドマンズ・チェストのある場所を告げるだけなのですが、ブードゥー教というのは「ゾンビ」でお馴染み、死者を甦らせることができる密教。これがラストシーンに登場する意外な人物にも関係があるのかどうかは続編を待たなければなりませんが、秘密はこの場所に集約されているようです。 前作に続いて、中心人物はジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイでしたが、最近怪物役のほうがよく似合うビル・ナイ(ほとんど顔がわからない)も不気味で良かったですし、実は生きていたフジツボだらけの“靴ひものビル”もいい味を出していました。それにしても前作でのキーラ嬢のイメージよりも『プライドと偏見』の彼女のイメージがそのまま残り、苦しそうなコルセットのせいでとてもキュートだったし、男装する彼女には倒錯の世界へ誘われるかのような気分になってしまいました。 主人公はもちろんジャック・スパロウ船長ですが、自分のために仲間を騙したり、いざというときに逃げ出したりと、相変わらずの掴みにくい性格のキャラクター。「さらば、ジャック・スパロウ」というコピーによって、もしかすると真の主役はウィル・ターナーなのかもしれないと思わされたり、予備知識を持たずに観ると一話完結でなかったことに騙されてしまいます。まんまとやられました。これじゃ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2、3作目のパターンと一緒じゃないですか!ジャックに騙されるのではなく、ジェリー・ブラッカイマーやディズニーに騙されました。それでも最後には必ず助けてくれる、感動させてくれると信じてしまい、2007年5月公開の先行特別前売券を買ってしまいましたよ・・・トホホ・・・ (2006.7)
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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド | 2007 アメリカ ブエナビスタ PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END |
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ストーリー | 東インド会社のベケット卿はデイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ強大化し、海賊たちを撃破していった。海賊たちは9人の伝説の海賊を集め評議会を開きベケットと対決しようとするが、生死不明のジャック・スパロウを救出すべく海の墓場へ向かうことにした・・・ | |||
監督 | ゴア・ヴァービンスキー | |||
出演 | ジョニー・デップ | オーランド・ブルーム | キーラ・ナイトレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ヨーボーヨーボー海賊は年取った♪ この映画のなかで一番好きなシーンは海賊会議。キース・リチャーズが出てきただけで嬉しくなってしまいました。この9人の伝説の海賊たち。インド人やアフリカ人もいる中で最も目立って見えたのは、ジャック・スパロウでもバルボッサでも、はたまたエリザベスでもありません。なぜか白く輝く東洋女性のマダム・チンだったのです(俳優名確認し忘れ・・・森光子かと思った)。ここでのスパロウの行動は彼の性格のおかげで予測できる展開でしたが、エリザベスがからんでくると、彼の性格が読みやすくて面白いのです。 2番目に好きなのは、ジャック・スパロウの幻影のためか、分身が数多く登場するシーン。もしかするとウンパ・ルンパに影響を受けたのか、多重撮影を楽しんでいるジョニー・デップの姿が目に浮かぶようです。3番目は、桶に足を入れているデイヴィ・ジョーンズだったり・・・ 3作目を観る前に前作、前々作をもう一度見ておこうとしたのに、我慢ができなくなってストーリーや伏線も思い出せないままの鑑賞となってしまいました。それはそれで、デイヴィ・ジョーンズの箱と心臓、ティア・ダルマの秘密などを思い出そうと集中したため、じっくりと味わうことができたかと思います。「もう一度観たくなる」読本を読むと、犬とか猿とか剣とかノリントンとか、楽しめそうな小ネタがいっぱい詰め込まれていたんですね・・・買ってあった前売券を使わなかったのでリピートしてしまうかもしれません。 1作目でもそうでしたけど、ブラックパール号の特徴を覚えてなかったので、海賊船を行ったり来たりしているうちに現在いる船はどちらなのかわからなくなってしまいました。特にティア・ダルマがどこにいるのか混乱してしまいます。一番謎だったのがベケット卿や海賊一行の目的だったりしたのは単に勉強不足です・・・ シリーズ通して言えることは、ディズニー映画にしては多くの人が死んでいってるし、主要人物が簡単に甦ったりと、命の尊さが全く感じられないこと。そんな内容だからこそ、「戦ってすぐ逃げる」というスパロウの性格に共感してしまう。さすがに母親の首を見せられたときの台詞には共感できませんが・・・ (2007.5)
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