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母たちの村 2004 フランス/セネガル
アルシネテラン
MOOLAADE
ストーリー  アフリカ各地に残る女性の割礼儀式。コレの娘アムサトゥは姉2人が割礼のために死んだことから儀式を受けてない。
監督 ウスマン・センベーヌ
出演 ファトゥマタ・クリバリ サリマタ・トラオレ ドミニク・T・ゼイダ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★★
コメント  割礼は○○美容整形外科で・・・
 女性性器切除だなんて風習があるなんて知らなかった・・・イラン映画だったら男の子の割礼はよく出てくるのに・・・とりあえずビックリです。主にアフリカで行われる風習であり、人口抑制のために行われ、年間200万人がこの割礼を受けているとのこと。先進国からみれば、女性の虐待。どこを切り取ってるのかもわからないけど、死んでしまう子が多いことからも、とにかく恐ろしい風習です・・・
 舞台となっているのはイスラム社会のアフリカの地。女子割礼を執り行なう産婆とも呪術師とも思える不気味な集団がやってきて、主人公コレの元へ儀式から女の子4人が逃げてくる。コレの娘アムサトゥも割礼を受けてないが、“ビラコロ”と呼ばれていた。ビラコロは結婚するには不浄とされ、毛嫌いされているのです。彼女は村長の息子と結婚する予定でいたが・・・
 “モーラーデ”と呼ばれる結界のような場所。ここに匿われていたのだが、コレの夫が彼女を説得するも聞き入れない。やがて夫の兄がコレを鞭打ってでも割礼を納得させようとするのです。村人たちが集まる中、夫は泣きながらコレに鞭を打つ。最初は村人たちもビラコロは汚いものだと信じていたが、やがてコレに声援を送るようになるのだ・・・
 女性の尊厳を踏みにじるような行為。割礼の強制だけではなく、知識を得るための唯一の娯楽であるラジオをも焼き払ってしまうのです。伝統を守ろうとする古い体質の人間と、人間らしさの解放を求める女性たち。そして、文化的にも向上させようとする村唯一のインテリ尊重の息子や、フランス語も堪能な“兵隊”と呼ばれる雑貨屋がこの物語にも大きな役割を果たす。一夫多妻制ではあるけれど、コレを真剣に愛していた夫。男だって魅力的な人物はいたのです。
 電気も来てないような村だったけど、なぜかテレビを見たがっていた村長の息子。モスクの頂上にあったダチョウの卵がアンテナに変わったラストカットがお見事でした。もしかすると電池式のテレビだったのかもしれない・・・そして、女子割礼とイスラム教が関係ないこともわかってホッとしました。

2004年カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ
2004年全米批評家協会賞外国語映画賞
2004年ヨーロッパ映画賞インターナショナル作品賞ノミネート
(2007.3)

パパってなに? 1997 ロシア/フランス
コムストック
BOP
ストーリー  終戦直後に生まれたサーニャ。父親は半年前に死んで顔さえ知らなかった。1952年、母カーチャと旅してたとき、軍人トーリャと知り合い恋に落ちそのまま家族として暮らすようになった。
監督 パーヴェル・チェフライ
出演 ミーシャ・フィリブチェク エカテリーナ・レドニコワ ウラジミール・マシコフ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  新しい父親をどうしてもパパと呼べないサーニャ。カーチャとトーリャが愛を交歓している愛だは外で遊ぶが、よそ者であるといじめられる。「こんなところ嫌だ!おじさん」と泣きついてしまうのだ。ケンカの仕方も教えてくれるが、刺青を見せて「スターリンは親父だ」などと教えられる。ある日、近所の人たちをサーカスに連れていくが、そのすきに泥棒を・・・
 家族3人での逃避行。戦後混乱期に乗じて泥棒を繰り返し、軍服を盾にしてやりたい邦題だったが、列車に乗り込む際のミスでトーニャは逮捕され7年の刑。母も病気で亡くなり孤児となってしまったサーニャであった。
 再会した父は新たな女を作っていた。憎悪に燃えるサーニャ。別れ際にもらった銃を取り出して・・・刑務所に入るときに初めて「パパ」と泣き叫んだサーニャが数年のうちにずいぶん荒んだ心になっていた。
 時折出てくる実父の亡霊のような姿。罪の意識と忠誠心が単純な構造の中に見えてくる。
(2006.3)

パビリオン山椒魚 2006 日本
東京テアトル=スタイルジャム
ストーリー  自称天才レントゲン技師の飛鳥芳一は第二農響の香川(光石研)から奇妙な依頼を受けた。かつてパリ万博にも出品されたオオサンショウウオのキンジローが本物かどうかレントゲン撮って調べてくれというものだった・・・
監督 冨永昌敬
出演 オダギリジョー 香椎唯 高田純次
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★
コメント  特別天然記念物であるオオサンショウウオは勝手に触ることも捕らえることも移動することも許されないし、保存に影響を及ぼす行為も禁止されています(文化財保護法)。
 このように規制も厳しい山椒魚を扱うということだけで奇想天外なコメディ、妄想ファンタジーを想像しますが、前半はそれなりに引き込まれる内容で面白かった。主人公オダギリジョーの天才レントゲン技師という絶妙な人物設定や、二宮家の人間関係、サラマンドル・キンジロー財団と第二農響との関係などはとても興味深く、どろどろした陰謀や国家予算をも掠め取るサスペンスをも予感させる。
 しかし、後半はだめだった。二宮家の人間関係はちょっとだけ謎があったのに、あっさりばらしてしまう。「母親に会いたい」という願いと出生の秘密はもっと引っ張るべきでしょう。麻生祐未が亡くなった時点で終わってしまいました。山椒魚が本物か偽物かなんてのは登場人物と同様、観客にとってもどうでもいいことなのですから・・・
 また、冒頭にもあった麻生祐未と二宮あずき(香椎唯)のシーンも良かったし、レントゲンバスで姿を現したオオサンショウウオのぬめり具合が妙に生々しいので、映像的にも掴みはOKだったのに、徐々につまらなくなってくる映画でした。と思っていたら、冨永昌敬監督は短編・中編で注目された監督だとか・・・それでこんな息切れしてしまう作品になったのですね。
 一番寒かったのが高田純次。笑えないギャグも多かったけど、その中では頑張っていた津田寛治。「失笑なら俺にまかせろ!」とでも意気込んだのか、失笑のオーラを感じてしまいました。
(2007.1)

パーフェクト・カップル 1998 アメリカ
東宝東和
PRIMARY COLORS
ストーリー  南部の州知事ジャック・スタントンは大統領予備選に名乗りをあげるが、女好きが災いして過去のスキャンダルが次々と出てきてしまう。挙句の果ては逮捕歴があったという事実も。
監督 マイク・ニコルズ
出演 ジョン・トラヴォルタ エマ・トンプソン ビリー・ボブ・ソーントン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  黒人青年ヘンリーが何かに目覚めたようにスタントンを支持して、選挙運動に奔走する。太った白髪のトラヴォルタの知事。知事になるときにはスキャンダルは発覚しなかったのか?南部ということで、いい加減な選挙だったということも暗喩してるかのような・・・
 運動員にビリー・ボブ・ソーントンが加わって、さらにキャシー・ベイツが参加すると俄然面白くなってくる。最初はちょっとダレ気味だったってことです。ライバル候補側か、彼を降ろしたいグループの策略か、電話盗聴や証言偽装など、さまざまな妨害が起こる。CNNニュース番組ではもちろんラリー・キング本人が登場。コメディなのでもっと笑えるかと思ったら、リビー(ベイツ)の最期が悲惨すぎる・・・
 アメリカの大統領選映画は、どれもこれも似たようなスキャンダルを扱ったものが多いけど、これもその一つ。中盤でライバルは心臓発作を起こし降板となってしまったが、また強敵が現れる。そのスキャンダルを探し出し、それを材料にしようとスタントンが躍起になる姿に失望してしまう運動員たち・・・セックス・スキャンダルやら麻薬がらみって、どうして多いんだろ。唯一救われたのがスタントンが逮捕された理由はベトナム戦争の兵役から逃げたということだけだった。

1998年アカデミー賞助演女優賞(キャシー・ベイツ)、脚色賞ノミネート
1998年ゴールデングローブ賞男優賞、助演女優賞ノミネート
その他
(2006.3)

パーフェクト・ワールド 1993 アメリカ
WB
A PERFECT WORLD
ストーリー  63年。刑務所を脱走したブッチ(コスナー)と相棒の2人。民家に押し入り、幼い少年フィリップを人質にとって逃亡を続ける。
監督 クリント・イーストウッド
出演 ケヴィン・コスナー クリント・イーストウッド ローラ・ダーン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  宗教上の理由でハロウィンのお菓子をもらうわけにいかないフィリップ。友達もできなさそうな雰囲気の上に人質である・・・だけどブッチの性格が幸いして、凶悪な脱走仲間から守られている。拳銃を購入したところで相棒を殺したブッチ。2人で奇妙なドライブが続く・・・
 追っ手の州警察は「完璧な世界なら犯人を捕まえられるのに」「完璧な世界なら犯罪はないわよ」などとのんきな会話が続く。
 のんびりしたロードムービーといった雰囲気もあり、犯罪者と少年が仲良くなる様子もなごやかでした。次々と車を奪っての逃亡。黒人の家庭ではとうとうフィリップがブッチを撃ってしまう。そして逃亡も大詰め・・・・
 ローラ・ダーンが同時期の『ジュラシック・パーク』に出ていることもあって、最初はあの男の子がそのまま出てるんじゃないかと勘違いしてまいした。よく見ると全然似てない・・・ローラ・ダーンは髪型が一緒。
 冒頭、ケビン・コスナーがお面を横に置いて草原で寝そべっているショットが最後にきてしみじみとさせる。
 この映画もいわゆるストックホルム・シンドロームなのかな。
(2006.11)

パフューム ある人殺しの物語 2006 ドイツ/フランス/スペイン
ギャガ・コミュニケーションズ
PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
ストーリー  18世紀のパリ。悪臭漂う市場で産み落とされたグルヌイユは育児所で育てられ、奴隷のように扱われたが、天性の嗅覚により香水調合師バルディーニに師事することになった・・・
監督 トム・ティクヴァ  原作:パトリック・ジュースキント
出演 ベン・ウィショー ダスティン・ホフマン アラン・リックマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  処刑台で香水を振り撒くグルヌイユのシルエットがエスパー伊東に見えたのは私だけであろうか・・・
 エロティックなブラックファンタジーなどと、この映画を形容する言葉を探そうとしてもしっくりくるものがない。冒頭の処刑判決シーンからも繋がるラストの性の饗宴が強烈すぎるからだ。“禁断のベストセラー”という名にふさわしく、750人の舞踏集団“ラ・フラ・デルス・バウス”による圧巻のパフォーマンス。夢にまで出てきそうです。
 “香りを映像化した初の映画”などと謳っていれば、ある程度身構えてしまう。映画館へと出かける前にしっかり入浴して自分の臭いを消し、しっかり鼻をかんでおいて匂い映画を体感しようと意気込んでの鑑賞になったものの、夕飯に食べた焼肉も気になってしまうほど。しかし、最初は悪臭漂う市場の映像で攻めてくる。これが18世紀のパリの現実なのか・・・と、匂いを感じ取ろうという気持ちさえ失せてしまうのです。
 ところが、主人公ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)が香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に師事する辺りから、館内の空気も変化し出す。バルディーニがホワ〜ンと妄想する世界では明らかに匂いが感じられた。『チャーリーとチョコレート工場』のチョコレート効果よりも短かったけど、この一瞬の感覚が忘れられない。グルヌイユが最初に出会った赤毛の少女の匂いは想像も出来ないのですが、全体的には匂いを体感するよりも想像力を与えてくれる映画でした。
 パリの貴婦人のために香水を調合して成功を収めた部分はほんのわずか。それよりもグルヌイユが自分の欲望のために運命の香りを保存することが大きなテーマとなってくる。彼を惑わせたフェロモン。それを保存するためには蒸留法ではなく冷浸法が必要と教わり、学ぶために向かったグラース。町の周りにはラベンダー畑。ラベンダーの香りによってタイムトラベルすることなく、彼は女性を殺して匂い収集を始めるのだった・・・(なぜか女性は処女じゃなきゃダメみたいだったが、最初に売春婦を使って実験するという徹底ぶり)
 連続殺人の展開は、グルムイユに体臭が無いという特異体質や何キロも先の女の匂いもわかる超人的能力によって緊迫感はさほどなかった。しかし、無表情で次々と殺すことに悪意がないところはさすがに怖い。完全なフェロモン・コレクター。マッド調香師。捕らえられても、自分の欲望のために出来上がった香水をふりかける・・・さすが、エスパー・グルムイユ。
(2007.3)

パプリカ 2006 日本
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
ストーリー  精神医療研究所のサイコ・セラピスト千葉敦子はをサイコテクノロジー機器を使い、自ら別人格の“パプリカ”となって他人の夢で治療の手助けをしている。ある日、敦子の同僚時田が開発途中のDCミニが何者かに奪われる。悪用されると人の夢に入り人格をも破壊し・・・
監督 今敏  原作:筒井康隆
出演 林原めぐみ 大塚明夫 古谷徹
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  なんで猿なんですか?!
 感動を覚えた『千年女優』でのクライマックスパターンが冒頭から惜しげもなく使われているような感じでした。見事なコスプレチェンジ。これはもうキューティーハニーどころではありません。また、何度も繰り返し出てくる夢の中の不可解なシークエンスは、そのままデジャヴュ効果として現実にも投影される。人間の深層心理を探るフロイト(よく知りません)の夢判断みたいな内容だと思っていたら、流行のタイムスパイラルムービーのようでもあり、「それがそこに繋がるのか」などと妙に感心してしまいました。
 筒井康隆の原作本は映像化不可能とも言われたらしいですけれど、逆もまた真なりで、このアニメを文章化するのは不可能なんじゃないかと・・・夢と現実、そして時間が4次元的に絡み合って、なんとも不思議な気分にさせられるのです。他人の夢の中に入って体験を共有するなんてことは恋人同士であれば夢のようなおとぎ話のようですけど、見知らぬオッサンに自分の夢を牛耳られるかと思うと腹立たしくなりますね。ましてや、コンプレックスを抱えたゲイが侵入してくるとなると身震いしてしまいそうです。
 夢と現実を行ったり来たりする映画はいくつもあると思いますが、観客が混乱してしまうという欠点もあります。ましてやこの作品では、現実の世界にまで夢が進出してくるのだから、さあ大変です。三種の神器や自由の女神がパレードしてるんですもん、混乱を通り越して発狂してしまうおそれもあるのです。ただし、スピーディな展開と拳銃を持った刑事も絡んでくるので、『エルム街の悪夢』のように緊張感を醸し出し、多少はパプリカちゃんに萌えさせてくれるために何とかついてくことができました。
 『ローマの休日』や『地上最大のショー』といった映画の看板もいっぱい出てくるし、数々のアニメや映画へのオマージュがあるので飽きることはありません。特に氷室の部屋が『ブレードランナー』じゃないかと気付けば監督は大喜びするらしいです(公式ブログより)。ちょっと物足りなかったのは音響効果でしたが、その他は満足でした。で、続きはどうなるんだ?

(2007.2)

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 2006 日本
東宝
ストーリー  2007年、財務省。国家の借金は800兆円になるまであと2年と予測され、その危機を救うために東大卒の研究所職員が洗濯機のタイムマシンを利用して1990年へと飛んだ・・・
監督 馬場康夫  脚本:君塚良一
出演 広末涼子 阿部寛 薬師丸ひろ子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★ ★★
コメント  有り得なくない?
 とにかく「バブル崩壊を食い止める」というテーマそのものがナンセンス。国民全てが浮かれていたなどという宣伝文句もナンセンス。「好景気だ」「株を買わない者はバカだ」と資本家のみならず、一般市民まで財テクに走り、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と褒めそやされて偉くなった気分になる人々。当時から冷めた目で見ていたおかげで、バブル時代にはひとつも感慨深いものはないし、バブル崩壊にしても当然のこととして受け止めていました。
 個人的な話で恐縮ですけど、あの頃に好景気の恩恵などほとんど受けていないし、むしろ腹の立つことのほうが多かったくらいです。平成へと元号が変わり、消費税が導入されたおかげで仕事は忙しく残業だらけ。過剰受注、人手不足によって納期に苦しめられ、死にそうなほど忙しかったのに給料はほとんど上がらず、止む無く退職をした後に、新卒者の話を聞くと、自分が辞めたときの給料より初任給が高いことに驚かされたものです。初任給逆転現象なんてのも問題になった、そういう時代だった。おまけにNTT株の抽選にもはずれ、付き合っていた彼女も高級志向で財布はピーピー。あ、これはいつものことか・・・
 そんなつまらないバブル期への郷愁を醸し出そうとするのは、これまたバブルの申し子のようなホイチョイ・プロダクション(監督はその中の馬場康夫という人物らしいけど、現おぼっちゃま首相は成蹊学園での同級生であるらしい)。なんだかバブリーな人たちがもう一度バブリーな日本を作りたがってるような内容でしたけど、痛い目に遭ってる人はこの映画をどのようにとらえるのかも興味あるところです。
 1990年の「土地関連融資の抑制について」という発表がもしなければ・・・などという着眼点は面白いものの、それがなくてもバブル崩壊は必然的であったのだし、伊武雅刀が料亭に集めた外国人の正体だけが光るプロットだった。その本筋よりも面白いのが、阿部寛が何度も使う台詞「約束はしたけど、守るとは言ってない・・・」というところ。これがおぼっちゃまの前任首相が答弁した「公約は必ずしも守らなくてもいい」と妙に被ってしまう。これが風刺であるなら評価もできるのですが・・・
 こんなことを言うとやばいかもしれませんが、タイムスリップ作品としては面白くないし、ヒロス○の演技だって相変わらずやばい。飯島愛への忠言にしたって、小説は売れたんだろうから言う必要のないこと。それよりも「裏ビデオ流出に注意したほうがいいわよ」くらい言ってやれよ!
(2007.2)



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