花田少年史 幽霊と秘密のトンネル | 2006 日本 松竹 |
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ストーリー | 漁港の小さな町で暮らす花田一路はトラックにはねられるが、幽霊の女子高生香取聖子に助けられる。それ以来幽霊が見えるようになった彼だが、ある日「お前は俺の息子だ」と告げる幽霊が現れる・・・ | |||
監督 | 水田伸生 原作:一色まこと | |||
出演 | 須賀健太 | 篠原涼子 | 西村雅彦 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | ポルターガイストの仕組みがよくわかった。 朝のワイドショーをたまたま見てたら、おすぎが「これは和製『シックス・センス』ね」などとのたまっておりましたが、「この主人公・花田一路は生き返ったように思わせておいて、実は本当に死んでいるんだな」などと先入観を持たされてしまいました。うそつき!おすぎ!というか、公共の場でネタバレしなかったってことか・・・ 幽霊や幽体離脱などといった現実味のないつまらないコメディだとばかり思っていたのに、友人荘太と桂のエピソードから涙が止まらなくなってしまいました。しかもそれも中盤。もう泣かせる話はないんだろうとまだ疑って観てたのですが、次から次へと泣かせる話で攻めてくるではないですか。杉本哲太が上手すぎます。 北村一輝がクレイジーな弁護士という設定でしたけど、やっぱり凄いです。幼い頃の香取聖子は親指を舐めるという癖がありましたけど、北村一輝のような残酷な親と一緒に暮らすと、怒って親指を切り取られるかもしれません。『親指さがし』を観たばかりなので、「指を舐めるな〜」と心の中で叫んでしまったほどです・・・ 個々の演技はともかく、細かな演出が光っていたように思います。幽霊が見えない家族とのやりとりや、運動会のホームビデオの続きを撮る西村雅彦や、一路が落とした帽子を拾うシーンなどがそうでした。また、お姉ちゃんの読んでたIT関連の本や「冬のソナエ」など気になるところも多かった。何はともあれ、子供向けの映画にまんまと涙腺攻撃を受けてしまいましたが、大人のほうが泣けるストーリーなのかもしれませんね。 (2006.9)
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花ひらく娘たち | 1969 日本 日活 |
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ストーリー | 柿崎家の長女民子(吉永)は自宅で活字打ちの仕事をして男性とは縁のない生活。中学生の新助や大助(沖雅也)も積極的に男性を紹介しようとするが・・・ | |||
監督 | 斎藤武市 原作:石坂洋二郎 | |||
出演 | 吉永小百合 | 和泉雅子 | 浜田光夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 次女加奈子(和泉)はボーイフレンドがいっぱいいる発展家だが、週刊誌の婚前交渉記事にも拒否反応をおこす民子。長男大助と次男新助の紹介する男がバッティング。しかも男たちは知り合い。杉良太郎対浜田光夫だ。しかし、一日の複数デートの後、父親が倒れたという知らせを聞いて、突然に浜田光夫が民子に求婚。即座に返事をする民子だったが・・・ みんなの前でキスまでしたのに純情すぎる2人。ずっと他人行儀のままなのだ。そして母親が浮気をしていたことを知って婚約解消を申し入れてきた浜田光夫。バーテンダーの渡哲也がちょっと吉永小百合にちょっかいをかけるところがいいアクセントとなっていた。 なにしろ当時の二大アイドルの競演なのです。芸能週刊誌でも表紙を飾ることが多かったので、映画を見るだけで懐かしさいっぱい。サユリストとなった多くの男性の気持ちもよくわかる映画だった。しかし演技は全体的にしょぼい・・・宇野重吉が光っていただけだった・・・ (2008.1)
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ハネムーン・イン・ベガス | 1992 アメリカ アスキー HONEYMOON IN VEGAS |
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ストーリー | 母親の遺言が「結婚するな」。探偵業をしているニコラス・ケイジは恋人と新婚旅行を楽しもうとベガスに来たが、カード好きが災いして中年男に妻を貸せと言われ、徐々に雲行きが怪しくなり・・・ | |||
監督 | アンドリュー・バーグマン | |||
出演 | ニコラス・ケイジ | ジェームズ・カーン | サラ・ジェシカ・パーカー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 借金の方に妻を取られる・・・まぁ、コメディなので安心して見ていられるけど、その男に求婚されて承知してしまう妻もひどいものだ(笑) 彼女は小学校教師。お堅いだけに男をよくわかってない。そしてなにかと母の遺言を思い出してしまい、結婚に踏み切れないニコラス・ケイジも面白い。ジェームズ・カーンが中心になるとストーリーもだれてくるけど、妻奪還のために飛行機に乗るケイジのおかげで最後は楽しめました。全員エルビス・プレスリーのコスプレでラスベガスにパラシュートで降りていく光景はすごい。1着1万ドルするコスプレってのも、やっぱりベガスだ。 1992年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞ノミネート (2006.11)
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花の恋人たち | 1968 日本 日活 |
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ストーリー | 国家試験前の女医さんたちの恋愛模様。 | |||
監督 | 斎藤武市 | |||
出演 | 吉永小百合 | 十朱幸代 | 和泉雅子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 十朱幸代と吉永小百合が学長賞を狙ってるほどの優等生。しかも操(吉永)は家庭が貧しくアルバイトに明け暮れる学生生活なのだ。 中には学生結婚する者もいて、何を描きたいのかさっぱりわからない前半。そして国家試験に合格。後半になってようやく学長賞対決が始まるのだが、選ばれたのは十朱幸代。お互いの友情も崩れることなくパーティを催すが、そのとき母親が倒れたという連絡が・・・ メインの感動話はほんのわずか。群像劇としてはいいんだろうけど、他のエピソードとのバランスが悪すぎ。 (2008.11)
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花よりもなほ | 2006 日本 松竹 |
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ストーリー | 元禄15年、巷では赤穂の侍がなかなか討ち入りしないことに苛立ちを覚え、仇討ちが起きないものかと期待する雰囲気が漂っていた。ある裏長屋に住みついた青木宗左衛門が父の仇である金沢十兵衛を捜すのだが、彼の剣の腕前は・・・ | |||
監督 | 是枝裕和 | |||
出演 | 岡田准一 | 宮沢りえ | 古田新太 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残をいかにとやせん カンヌで男優賞を獲得させた是枝監督の次回作が時代劇!?ということで、期待と不安でいっぱいでした。基本的には庶民派のコメディ時代劇ですが、江戸が舞台であっても貧乏長屋が中心で、とても「花のお江戸」という言葉が似つかわしくないほどの汚いセット。長屋の傾きも『チャーリーとチョコレート工場』ほどでなないにしろ、今にも倒れてしまいそうな佇まい。父の仇を討つのが目的でその長屋に住みついた青木宗左衛門(岡田准一)が中心人物だ。剣術も喧嘩もまったく弱い主人公という設定に関しては、故松田優作主演の『ひとごろし』という映画でも臆病な侍が主人公でしたが、あくまでも仇討ちを避けたいという点ではこの『花よりもなほ』のほうが平和的でほのぼのしています。 長屋の住民にはほのかに恋心をよせる未亡人おさえ(宮沢りえ)や遊び人貞四郎(古田新太)、切腹マニアの浪人(香川照之)等々。そして重要な伏線となるのは、吉良上野介を討つという宿命を背負った浅野側の家臣たちも隠れていて、宗左の仇討ちと赤穂の仇討ちが見事にからまっていたことです。 9.11テロ以降には復讐の連鎖をテーマにした映画が数多く作られてきていますが、この映画ではそれを喜劇風に表現し、復讐しない道を考えるといった平和への願いも感じ取れます。天下泰平の世の中、仇討ちをするというヒーロー像を求める風潮があっても「逃げることも一つの手段」だと捉えることができるのかもしれません。 数多く映画化された赤穂浪士の話は大好きなのですが、それを「引退した老人の寝込みを襲う」といった風刺があっても全く嫌味に聞こえない。それよりも寺坂吉右衛門が討ち入りに参加せず切腹しないで済んだという史実へのこだわりも感じられ、彼の親子愛にほろりとしてしまいました。そして、将軍綱吉の生類憐れみの令の時代。韓国映画で犬を食べるシーンでは嫌悪感いっぱいでしたが、この映画においてお犬様を食べてしまっても爽快感が味わえる・・・でもないか・・・ 木村祐一の「クソからもちが出来る」というお笑い伏線も用意されていましたが、クソのキレが悪い平泉成のように、ちょっとだけコメディのキレの悪さも感じてしまいました・・・だけど、社会派時代劇としてはなかなかのものでした。 (2006.6)
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