HAZARD | 2002 日本 アンプラグド |
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ストーリー | 1991年、バブルがはじけた年。大学生のシンは図書館で「地球の危険な歩き方」という本に触発されて、NYの犯罪都市“HAZARD”を求めて彷徨い歩く・・・ | |||
監督 | 園子温 | |||
出演 | オダギリジョー | ジェイ・ウェスト | 深水元基 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 眠たい日本・・・あ、眠たいのか・・・と眠りに落ちてしまいそうな雰囲気の中、やはり飛べなかった。 バブル崩壊直後、退屈な大学生活を抜け出したかった主人公シン(オダギリジョー)が偶然手にした本に触発され、犯罪都市ニューヨークを彷徨う。退屈な生活を抜け出すためには刺激のある暴力社会が必要なのか?などと完全否定的な目で見てもいいのですが、空虚で怠惰な日常を抜け出すための若さがにじみ出る映像にはちょっとだけ期待もしてしまいます。 ニューヨークで知り合ったリーとタケダ。そしてハイになるドラッグを含んだアイスクリーム。社会からはドロップアウトしている彼らは、一日一日を万引きや強盗まがいの行為を繰り返すことによってしか生きている実感を味わえなくなってしまっている。それはアメリカンニューシネマのように社会に反抗するような犯罪映画ではなく、単に現実逃避したいがための犯罪映画なのかもしれない。映画に描かれる青年たちがバブル崩壊のよる負の遺産なのだと考えるとカッコよく思えるのでしょうけど、メッセージが感じられないのです・・・ 2002年に作られたこの映画が4年かかって公開されたという理由はわかりませんが、オダジョー人気にあやかって公開されたのであれば、ファンでなければ観る必要もないのかな・・・ (2007.1)
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HAZAN | 2003 日本 桜映画社 |
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ストーリー | 茨城県が生んだ陶芸家・板谷波山の生涯。石川県工業学校にも彫刻家教諭として7年間教鞭をとっている・・・ | |||
監督 | 五十嵐匠 | |||
出演 | 榎木孝明 | 南果歩 | 康すおん | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 岡倉天心に思想的影響を受け、幼き日に見た陶磁器を自ら創ってみようとした。岡倉天心の 「アジアはひとつ」という思想は大東亜共栄圏を支える政治的スローガンとして利用されるものの、文化遺産に関する美術的史実についてだけだ。 全くの素人、経験もない男が思い立った。妻まるは「子供たちだけは泣かさないでください」と、貧乏生活を覚悟した。そこからは辛抱の日々。淡々と描かれるドキュメンタリーのような雰囲気もあるけど、黙々と陶芸に打ち込む姿には力強さがある。 ようやく認められて買い付けの人が来るまで。 ブルガリア国際映画祭最高賞受賞 (2007.1)
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バージニア・ウルフなんかこわくない | 1966 アメリカ WB WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF? |
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ストーリー | 大学構内の住宅で助教授ジョージと元学長の娘マーサの夫妻は、パーティの帰りに若い夫妻を連れて帰った。 | |||
監督 | マイク・ニコルズ | |||
出演 | エリザベス・テイラー | リチャード・バートン | ジョージ・シーガル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | 貶し合い、罵り合い、それでも夫婦愛が成り立っている。下手な喩えをすると関西の夫婦漫才のようだ。しかし、笑えない。若い方のサンディ・デニスの「電報を食べた」と証言するところにも疑問が残るし、何故そこまで夫婦で妄想するのもわからない。やはり、独身者が観るには理解不能な映画なのであろうか。。。 前半のほとんどカット無しの4人の演技は見事でした。舞台演劇を観ているようかの錯覚にも陥ります。 1966年アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞(サンディ・デニス)、撮影賞、美術監督賞、衣装デザイン賞 同作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞、作曲賞、音響賞、編集賞ノミネート その他多数 (2004.1)
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橋の上の娘 | 1999 フランス シネマパリジャン LA FILLE SUR LE PONT |
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ストーリー | 男運に恵まれず、すぐに捨てられてしまう人生に嫌気をさしていたアデルはセーヌ川に身を投げようとしていた。そこへナイフ投げしか取り得のない男ガボールが止めに入り、「的」になってくれと言う・・・全編白黒です。 | |||
監督 | パトリス・ルコント | |||
出演 | ヴァネッサ・パラディ | ダニエル・オートゥイユ | ニコラ・ドナト | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 「負けを覚え、勝ちを知るべし」いい言葉だ。あと「運」というものも大切なテーマとなっていて、かなり考えさせられる。 しかし、この女性はかなりSEX好きである。ナイフ投げのコンビを組むことによって、展開としては愛が芽生えることを想像するのだが、ガボールが見てる前でも他の男とSEXしてしまう・・・商品には手を出さない、こいつはプロだ!と感じてしまう。それからガボールに愛を感じるものの抱こうとはしないので、ナイフ投げの的になることでエクスタシーを感じる(そう見えた)。 ダニエル・オートゥイユにはこういう渋い役のほうが似合いますね。前回見たのが『メルシィ!人生』だったからな・・・ いくら運が大切だからと言って、ライトを消して運転しては危ないです。 (2004.1)
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橋のない川 | 1992 日本 東宝 |
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ストーリー | 明治末期から大戦直前までの奈良県、エタと差別を受けた村の人々の生活を描く。 | |||
監督 | 東陽一 原作:住井すゑ | |||
出演 | 杉本哲太 | 渡部篤郎 | 辰巳琢郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 以前からずっと読みたかった原作本、ついに読むことができずに先に映画を観る。部落差別問題は自分の身近にないため実感が沸かなかった問題なのだが、現在でも続いている差別は重要な社会問題である。もっと取り上げられるべきなのに、人はその問題を避けようとしている。劇中の会話で出てくる「エタ」とは上の人間が勝手に決めたもの・・・こうした重要なことはもっと映画で掘り下げてもらいたかった。 島崎藤村の「破戒」も劇中の会話に登場するが、この主人公の丑松のような戒めをどう捉えているか、登場人物の中でも様々であることがわかる。やがて素性を隠さないで堂々と取り組むことによって「水平社」誕生へと繋がるのだ。 映画全体として、原作を忠実に再現しようと努力はしているのだが、子供時代のストーリーが冗長部分が多くすっきりまとまっていなかったのが残念。学校の先生の考え方も伝わらず、ある程度の脚色が欲しいところだ。1969年の今井正監督作品も見たくなりました。 1992年日本アカデミー賞監督賞ノミネート (2004.2)
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バスケットボール・ダイアリーズ | 1995 アメリカ アスミック THE BASKETBALL DIALIES |
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ストーリー | ジム、ミッキー、ペドロ、ニュートロンたちはバスケットを愛する普通の不良少年たち。ふとしたことから麻薬に手を染め、ヤク中毒から抜けられなくなってしまう。。。 | |||
監督 | スコット・カルヴァード 原作:ジム・キャロル「マンハッタン少年日記」 | |||
出演 | レオナルド・ディカプリオ | マーク・ウォールバーグ | ブルーノ・カーヴィ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 麻薬に手を出すとこうなっちゃうよ、という教訓映画なのかな。ドラマの中盤からは、早く立ち直ってくれと願わずにはいられなかった。それほど演技が真に迫っていた。 残念なのは、途中全く関係のないレジーがジムを立ち直らせようと努力していたのに、それが後半に生かされていなかった。実際の体験に基づいているのだから仕方のないことなのだが、もう少し脚色してくれないと映画としての魅力が生まれないのではないだろうか。 (2003.12)
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バースデイ・ガール | 2002 アメリカ 日本ヘラルド BIRTHDAY GIRL |
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ストーリー | 真面目な銀行員ジョン・バッキンガムは、インターネットの花嫁募集の「ロシアより愛を」というサイトでナディアという女性をゲットする。しかし、彼女は英語が出来なかったため送り返そうとしたが、彼女のベッドテクニックに満足し、関係を続ける。。。 | |||
監督 | ジェズ・バターワース | |||
出演 | ニコール・キッドマン | ベン・チャップリン | ヴァンサン・カッセル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 【ネタバレ注意】 前半の笑いがぶっ飛んでしまうほどの急激な展開。巧妙でありそうな詐欺師のテクニックではあるが、勤続10年の真面目な銀行員がこれほど見事に嵌るのだろうか。途中、いくらでも警察に駆け込むことができるのに・・・と納得いかない箇所は多い。キッドマンが実は英語が話せるということがわかってとりあえずは安心したけど(笑) 小物だとか伏線がいっぱいあるように思わせておいて、拳銃型ライターやキリンくらいしか上手く活かせてないようなストーリー。アリだとか、SMというのはもっと引っ張っても良さそうなのにな・・・ (2004.6)
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ハスラー | 1961 アメリカ FOX THE HUSTLER |
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ストーリー | 賭けビリヤードで各地を転々としていたエディはミネソタ・ファッツに勝負を挑んだ。最初は1万ドル以上勝っていたのに、徹夜の末負けてしまう。 | |||
監督 | ロバート・ロッセン | |||
出演 | ポール・ニューマン | ジャッキー・グリーソン | パイパー・ローリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | この2作目より25年前に作られたオリジナルを観れば、2作目でなぜオスカー主演男優賞をとったのかがわかる。コチラの方が数段上だから、このとき与えられなかった分を加味してあったのでしょう、なんとなくですけど・・・ JTSバーボンを注文するエディ。バートとエディの会話がハードボイルドしていて面白い。エディとサラ・パッカードもそうだけど、イキな会話が心地よい。音楽がずっとジャズなのもよかったです。 1961年アカデミー賞撮影(白黒)賞、美術監督・装置(白黒)賞 同作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞ノミネート 1961年NY批評家協会賞監督賞 その他 (2005.2)
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ハスラー2 | 1986 アメリカ 東宝 THE COLOR OF MONEY |
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ストーリー | かつてのハスラー、エディは若者ビンセントに目をつけ、ハスラーに育て上げようとする。 | |||
監督 | マーティン・スコセッシ | |||
出演 | ポール・ニューマン | トム・クルーズ | メアリー・エリザベス・マストラントニオ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | トム・クルーズが若い!ちょっぴり下ブクレでやんちゃな口調。ポール・ニューマンのおかげでいい雰囲気になるが、彼一人ではつまらない映画になるだろうなぁ。 ギャンブラーとして勝つ展開は良かったけど、ラストの方はダサい。カメラアングルや球のカーブを気持ちよく撮影されてた。これがよかったな・・・ 1986年アカデミー賞主演男優賞(ニューマン) 同助演女優賞、脚色賞、美術監督賞、美術装置賞ノミネート (2005.1)
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破線のマリス | 2000 日本 アスミック・エース |
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ストーリー | 「事件検証」という独自のスポットを製作していた編集ウーマン遠藤瑶子。あるとき郵政省の贈収賄事件に絡んだ内部告発ビデオ預かり、それを元にテープを編集するが、意外な方向へ事件が進む・・・ | |||
監督 | 井坂聡 原作・脚本:野沢尚 | |||
出演 | 黒木瞳 | 山下徹大 | 筧利夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 最初からサブリミナル効果を狙ったインタビュー番組を作るシーンはすごい。編集次第で見ている人が違った印象を持つテクニック。とにかく前半は凄い! 殺されたオンブズマンの弁護士を執拗に追ってる男がいると内部告発テープを受け取ったのだが、それは警察の事情聴取を受けた陣内孝則。ニヤッと笑う癖のため、それを利用した遠藤があたかも犯人であるかのような編集をしてしまう。そして彼は妻子に実家へ帰られて、地方へ左遷される。彼によってテープ提供者を辿ろうとすると、そいつは郵政省とも関係なく、かなり仕組まれたテープだとわかったのだ。 やがてハメられた陣内は黒木をつきまとう・・・完璧なストーカーとなった男に豹変したため、黒木は逆に真犯人じゃないかと疑い、プライベートまで撮られていた腹いせに陣内の荒れ果てた一軒家までも侵入して撮り返す。 警察よりもTV報道のほうが崇高なんだという自尊心。自分の報道こそが正義の姿だと勘違いした女。徐々に陣内に感情移入してしまい、黒木瞳を陥れたくなってくるほどだ。彼女は離婚した夫が再婚する事実を聞いて更に精神を痛めた。息子にも会わせてもらえなくなる。すでに自分を見失った黒木は口論の末陣内を突き落として殺してしまった・・・ 自分を隠し撮りしてたのは誰なんだ・・・などと色々考えると陣内がもっとも怪しいけど、それだと面白くない。ラストには驚愕のホームビデオ撮影者が・・・さすが野沢尚だ・・・ (2006.12)
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