ハサミ男 | 2004 日本 2005年3月公開 メディアボックス |
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ストーリー | 半年で2人の女子高生が殺された。首に十字架に見立てたハサミを突き立てられる形なので、マスコミではハサミ男による犯行と取り上げられた。3人目のターゲットを定めて尾行する安永(トヨエツ)と知夏(麻生)だったが、彼女は何者かに殺されていた・・・ | |||
監督 | 池田敏春 | |||
出演 | 豊川悦司 | 麻生久美子 | 阿部寛 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 模倣犯による犯行。一連のハサミ男の犯行でないことはハサミ男と真犯人しか知る由がない。慌てていた安永と知夏は第一発見者となり、持っていた自分たちのハサミを現場に捨てたためにたちまち捜査員から目をつけられた。 自殺癖のある知夏を優しく見守る安永。最初からずっと登場して、二つの事件の犯人であることは見せているのだが、2人の関係が謎のまま進む。サイコキラーとして追い詰められる前に第三の事件を自分達で解決しなければならない。しかし、有力な容疑者はもう一人の死体発見者の日高という男だった・・・ 途中から、トヨエツの存在が無視されていることに気付く。彼はひょっとすると、知夏の自殺した父親の幽霊か?と思えるようになった。と、気をとられているうちに、第3の殺人の事件も意外な方向に進み、精神異常者の集まりとなったクライマックス。やっぱり自殺できなかった知夏。実は幽霊じゃなくて一心同体だった父の安永と知夏。最後は蛇足のような雰囲気だったのでちょっと残念。 (2007.1)
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ハサミを持って突っ走る | 2006 アメリカ 劇場未公開 RUNNING WITH SCISSORS |
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ストーリー | アルコール依存症の父ノーマンと有名詩人になることを夢見る母ディアドラの息子オーガステンは幼き頃から同性愛に目覚め、美容師かライターになりたがった。やがて精神科医フィンチの家族に預けられ・・・ | |||
監督 | ライアン・マーフィー | |||
出演 | ジョセフ・クロス | アネット・ベニング | アレック・ボールドウィン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ドクターフィンチは面白い!「俺のオナニー部屋に入るな!」だもん(笑) ストーリーは少年の成長物語なんだろうけど、ゲイの経験までさせるのはやばいかな。相手はジョセフ・ファインズ・・・ そんなストーリーよりもいいのは1970年代のヒットしたアメリカンポップス。エルトン・ジョンの「ベニー&ジェッツ」に始まり10CCやらフィービー・スノウやらアラン・パーソンズ・プロジェクトなどなど。音楽だけでも楽しめる。 2006年放送映画批評家協会賞 若手男優賞 (2008.11)
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橋のない川 | 1969 日本 独立プロ |
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ストーリー | 明治末、奈良盆地の小森部落では日露戦争で父を亡くした小学生の誠太郎と孝二の兄弟が学校での差別にも負けず、たくましく育っていた。 | |||
監督 | 今井正 原作:住井すゑ | |||
出演 | 北林谷栄 | 長山藍子 | 伊藤雄之助 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | リメイク版を先に見ていたのに、こちらの方がわかりやすく感情移入もしやすい仕上がりとなっていた。特に小学生だった誠太郎の「エッタ」と差別することに反発するも自ら喧嘩の理由を言えない気持ち。そして、職員室に文句を言いに飛び込んだお祖母ちゃん役の北林谷栄。 そして後半に入ってからは、弟の孝二の在所の少女・杉本まちえへの淡い恋心。明治天皇崩御の大葬の夜に彼女に手を握られたこと・・・これが後に「小森の人は蛇のように冷たい手」ということを確かめたかったと告げられるショック。第二部にもこのエピソードが繋がっていくが、ここからずっと孝二が恋をしてないところからして、かなりトラウマとなったのだろう。在所の子でも部落民に差別意識がない子がいると信じていたことが崩れ去ったのだから・・・ 最も泣けるのは火事を出してしまった藤作の息子武のエピソードだけども、火事に対して、小森という理由で消火活動しない在所の人たち。自殺してしまったのは差別が直接原因ではないにしろ、いじめによって卑屈な心になっていたんだろうと想像できる。最後にはこの大火によって藤作(伊藤)が家を売って消防ポンプを買い、部落対抗提灯落としに勝つまでのストーリーとなる。その優勝旗を他の村の者が結託して奪い焼き払うという、可笑しいほどの光景によってエンディングを迎える。 差別の実態、人間のいやらしさが伝わるエピソードがいっぱいで、人間不信にも陥りそうです。 ラストシーンはモノクロからカラーへと変わる珍しい編集。 (2007.12)
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橋のない川 第二部 | 1970 日本 独立プロ |
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ストーリー | 孝二は18歳になっていたが、勤めていた工場では同僚からの苦情で辞めさせられることに。兄の奉公していた米屋は理解があり、番頭をまかされるほどになっていたが、甲種検査をパスして兵役に就くことが決まった・・・ | |||
監督 | 今井正 原作:住井すゑ | |||
出演 | 北林谷栄 | 長山藍子 | 伊藤雄之助 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 永井藤作がかなりメインとなっていた。酒ばかり飲んで汚い風体。工場の前の路上で靴修理でほそぼそと生活し、たまに身売りした娘お夏に無心するも、彼女は同じ小森出身の肺結核となった若者と心中してしまう。 部落出身の者は働くのもままならない。そんな辛い生活が全編に映し出されるのだ。誠太郎が奉公していた米屋はまだマシだったが、そんな誠太郎も米屋の娘から結婚したいと言われたときから信頼関係も消滅してしまう・・・兵役が決まっていたので、それほどの悲劇には感じられなかったが、部落の男は部落の女と結婚するしか道がないという事実がグサリと突き刺さる。同じように、弟の孝二も小学校時代好きだった杉本まちえと再会。夢の中で川を歩く2人、しかしその川には橋がない・・・夢を打ち明ける孝二の心が痛いほどわかる。 富山から発生した米騒動。大阪にもその時代の波が押し寄せる。この騒動を部落民が中心となっているとデマも流され、小森も暴力団によって荒らされるが、このカタストロフが一層の団結心を煽る。小森での中心人物は寺の息子秀ぼん。原田大二郎が若くかっこ良い。平等会の創立記念集会で水平社設立を訴える終盤のシーンは米屋襲撃のシーンよりも熱くなれる。 一部、二部通して、とにかく北林谷栄がすごくいい!そして伊藤雄之助。彼は大木こだまの原点なのかもしれない・・・ (2007.12)
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バス停留所 | 1957 アメリカ FOX BUS STOP |
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ストーリー | ロデオ大会に出るためアリゾナ州フェニックスへ向かうカウボーイのボー(マレー)と相棒バージ。もう一つの目的は見知らぬ女を見つけ結婚するためだった。 | |||
監督 | ジョシュア・ローガン | |||
出演 | マリリン・モンロー | ドン・マレー | アーサー・オコンネル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 長旅の前にグレースの店で腹ごしらえ。女とはこんなもんだとか手にキスするなど色々教える相棒。泊まったホテルの向かいにある「ブルードラゴン」という大きな飲み屋。マリリン・モンローはハリウッドに憧れている流れの歌手だが、そこで歌う彼女に一目ぼれのボー・・・歌は下手だが色気たっぷりの歌手シェリーにまいってしまった。 いきなり結婚を迫るボー。強引に結婚の手続きも取られ、ロデオ大会を観ていたシェリーだが、徐々に不安になり逃げ出したくなった。相棒バージも逃げるのを手伝おうとするが強引さは度を増すばかり。シェリーがロス行きのバスに乗ろうとしたときに、投げ縄で捕まえるシーンなんてのも凄い! まるで誘拐のように田舎モンタナまで連れていこうとする一行。大雪のためグレースの店で足止めを食らってしまう。そしてバス運転手との殴り合い。強引なだけではダメだ!初めて女性にキスしたという人生の転機、求婚という転機、振られるという転機。。助演男優賞候補ともなってるドン・マレーだが、完全に彼の成長物語。「ボーイフレンドは今までいっぱいいた」と告白するシーンとか、艶かしいよりもいじらしく思えるモンローがよかった・・・ 1957年アカデミー賞助演男優賞(マレー)ノミネート 他 (2007.1)
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