裸の大将 | 1958 日本 東宝 |
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ストーリー | 戦時中、山下清は食べ物をもらうため両親がいないなどと嘘をついて民家で恵んでもらう。 | |||
監督 | 堀川弘通 | |||
出演 | 小林桂樹 | 三益愛子 | 中山豊 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 芦屋雁之助以外の山下清を初めて見た。時代も戦時中。「教育勅語を言ってみろ」なんて言われてもとぼけるだけの清が面白い。 なんとか弁当屋に勤めることになった清だが、ヘマばかり。徴兵検査にも不合格になったけど、「死にたくない」という彼の信念が自然とそうさせたのだろう。精神病院に入れられたりしたが、終戦後には学園に戻り、油絵や切り絵に精を出す清。個展を大々的に開いたり、日本のゴッホと称されたりするが、清にとってはルンペン生活も捨てがたいライフスタイル。家庭の事情もあったが、放浪画家を続ける・・・ 旅の途中、自衛隊の行進を見たとき、「戦争をやらないのになぜ鉄砲を持ってるのか?」と素朴な疑問を持つ清。腹いっぱい喰えないだけではなく、清にとっても戦争の恐怖が植え付けられていたことがうかがえる。反戦、反自衛隊など、はっきり打ち出している映画なんて、現代じゃなかなか作られないんだろうなぁ・・・ (2006.12)
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八月のかりゆし | 2003 日本 ギャガ・コミュニケーションズ |
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ストーリー | 民俗学者で遊び人の父と霊能力者の母を持つ17歳の少年テルは母の遺骨を持って彼女の故郷である沖縄を訪れる。従姉妹の少女マレニはユタ(霊能者)となるため修行しているが、人には見えない霊を見てしまうことに苦悩うる・・・ | |||
監督 | 高橋巌 | |||
出演 | 松田龍平 | 末永遥 | Tama | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 南国に伝わるマレビトの伝説。そのテーマがあまり生かされてない不思議なファンタジー。沖縄戦の映像が出てきたのかと思ったら、なんだか愛憎劇風の男女の物語だったり、それがいったい誰だったのかもわからない・・・途中からテルとマレニの二人にピタリとついてビデオを撮りまくってる不思議なTamaちゃんでしたけど、普通なら姉弟って気づくでしょうに・・・ 楽器の三点もよかったけど、おじい役が村山富市だったことにビックリ・・・政治家辞めてからこんなことしてたのですね・・・ (2006.10)
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8mm | 1999 アメリカ COLTRI 8MM |
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ストーリー | 私立探偵トム・ウェルズは富豪未亡人から夫の遺品である8mmフィルムについて調べてほしいと依頼される。そこにはリアルな少女の殺害現場が映されていた。やがてハリウッドの裏ポルノ世界に辿りつく。 | |||
監督 | ジョエル・シューマカー | |||
出演 | ニコラス・ケイジ | ホアキン・フェニックス | ジェームズ・ガンドルフィーニ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 『セブン』の脚本家による映画。 「いわゆるスナッフ・フィルムだ」とトムは思ったが、あまりにも残酷、リアルな映像に正視できないほどだった。そして、故人の名誉のためにと警察には通報せぬよう念を押される。警察には似顔絵を描きミッシング・パーソンの届けをするが、アメリカでの失踪者は年間85万〜100万人。 アダルトショップの店員マックス(ホアキン・フェニックス)が読んでいたのは「アナル秘書」だったが、そのブックカバーの下にはカポーティの「冷血」が・・・夢中になるほど殺人鬼に憧れていたのかもしれない。ハワード・ヒューズとかジム・ジャームッシュとかの映画ジョークも交えて喋るマックスがなかなかいい。 犯人を探し当てて逃げたトムですが、そこからが長い。依頼者の元へ戻ると彼女は罪の意識で自殺していた・・・しかし、スナッフフィルムの撮影現場まで探すなんてのは、すでに仕事の範囲を超えている。まぁ、謎の男を知りたいのはたしかだけど・・・結局は人を殺す瞬間に性的興奮を覚える異常者。現代だったら、ネットでもそうした違法ビデオが売買され、摘発も困難な時代なんでしょうね・・・あぁ、怖い。 (2006.10)
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ハッカビーズ | 2004 アメリカ 日本ヘラルド映画 I LOVE HUCKABEES |
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ストーリー | 安売りのスーパー“ハッカビーズ”の多店舗展開から環境を守ろうとするエコロジー青年のアルバート。 | |||
監督 | デヴィッド・O・ラッセル | |||
出演 | ジェイソン・シュワルツマン | ジュード・ロウ | ダスティン・ホフマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | アルバート・マルコヴスキー(シュワルツマン)は哲学探偵の会社へ名刺を持って面接を受ける。所長のヴィヴィアン(リリー・トムリン)の言葉も、マルコ君の哲学的なこじ付けを見事に交わし、夫のベルナード(ホフマン)に“毛布の心理”というわけのわからない講義を受けさせる。いきなり大手スーパーであるハッカビーズのエリート社員と対決する夢を見る。 う〜む、なんだかよくわからない映画です。ところどころ面白いのに、哲学的な台詞が多いのは嫌いだ。 (2006.11)
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初恋のアルバム 〜人魚姫のいた島〜 | 2004 韓国 タキ・コーポレーション MY MOTHER THE MERMAID |
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ストーリー | 父が保証人となって借金を抱え、夫婦仲が悪くなり家を出て行った父を探すために、ナヨンは故郷の島へと向かう。そこで出会ったのはナヨンと瓜二つの30年前の母。 | |||
監督 | パク・フンシク | |||
出演 | チョン・ドヨン | パク・ヘイル | コ・ドゥシム | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 実は字が読めないのに、弟ヨンホに毎日手紙を送ってもらってる若き母ヨンスン。郵便配達人チングクは若き父。彼に会いたいがため健気な努力をしていたのだ。海女で生計を立て、弟の学費をも面倒見るヨンスン。 父の借金肩代わりのため、学校にいけなかったナヨン。母の言葉「学校はあとから行けばいい」が30年前にも聞ける。ヨンスンの字の読み書きができないことがわかったジングクは時間を見つけて読み書きを教える。 淡い恋物語と順調な字の習得。そんな折、彼が本土に転勤となってしまう。それからどうやって恋が成就したのだろう?と思っていると、いきなり現実に戻ってしまう。父も見つかり、母を島へ呼ぶ。 数年後、子供も生まれたナヨン。父はもう亡くなっていたけど、バスの集合写真を見て母に質問する。ずっと不仲だと思っていた両親の恋を垣間見て、家族の愛も深まったと言えるのだろうけど、これといった大きな転機もなく、ほんのりとノスタルジーを味わえる程度。それでもチョン・ドヨンの一人二役、海の美しさをはじめとする島ののどかな風景が楽しめる。 タイムスリップという世界観よりも、両親の過去の映像を見せられただけ。SFファンタジーを思わせるようなエピソードがあればもっと面白いのかも・・・ (2007.10)
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初恋白書 | 1995 韓国 コムストック=クロックワークス PPIL GU |
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ストーリー | 陸上部のピルグは、不良グループのリーダーでもあり、女子生徒からの人気者。セクシー派と呼ばれるグループのリーダー、ビションが執拗につきまとい、両グループは対立。そんなある日、美人教師ユ・ユナが赴任してきて、ピグルもユナにすっかり心奪われてしまう・・・ | |||
監督 | ユ・ジンソン | |||
出演 | イ・ミンウ | キム・グミョン | キム・ギヨン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★ | ★ | ★★ | ★ |
コメント | 不良グループの1人にペ・ヨンジュンが出演している、彼の初出演映画。そのため、駄作ではあるのに10年の時を経て公開されたようだ。 ストーリーはユ・ユナの恋人が現れて、ビルグと対決するという序盤から、陸上部が援助金をもらうためにどうたらこうたら・・・と、青春するのかと思いきや、結局ユ・ユナ先生とセックスしちゃうビルグ。最終的にはその問題がクローズアップされ、いつの間にかエンディングを迎えていた。 ストーリーもくそだけど、映画技術もひどい・・・ほんの10数年前は韓国映画もダメダメだったんですなぁ。ほんと、ペ・ヨンジュンのお宝映像という価値しかない映画だった。 (2007.10)
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初雪の恋 ヴァージン・スノー | 2006 日本/韓国 角川映画 |
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ストーリー | 陶芸家の父とともに1年間日本に留学することになったキム・ミンが京都の高校生佐々木七重に恋をする・・・ | |||
監督 | ハン・サンヒ | |||
出演 | イ・ジュンギ | 宮崎あおい | 塩谷瞬 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 約束?何の約束? 最近、CRぱちんこ冬のソナタにハマっているので、韓国語が妙に気になってしまいます。「約束」という言葉が日韓同じ発音であることは韓国映画が輸入された頃から話題となっていましたが、鑑賞中、日本語と同じ発音の言葉をみつけるとワクワクしてしまい、見終わったらすぐに忘れてしまいます。そうした言葉の壁、日韓の壁、そんなマイナスイメージを払拭させる点では爽やかなラブストーリーとなっていました。 韓流ラブストーリーには食傷気味なのですが、宮崎あおいが主演とあっては見逃すことはできません。イ・ジュンギにしても『王の男』などとは全く違ったイメージだったし、日本の高校生からはするとちょっと浮いている感じが雰囲気を盛り立てていました。しかし、ストーリーがベタすぎたり、ありえないわざとらしさがミミョ。京都の観光案内的な映像は良かったものの、日本の四季の美しさが強調されてなかったのが残念でした。韓国での“初雪デート”や“100日記念”などといった若者カップル信仰が邪魔したのでしょうか・・・とにかく初雪が中心です。初雪実写リーチを思い出しそうです・・・ ツッコミどころはさておいて、印象に残ったのが韓国式指きりげんまん。小指を結んで、親指を合わせ、手のひらをくすぐり、手のひらを合わせる4ステップ。これには宮崎あおいの巫女姿よりもインパクトがありました。そして、おみくじの大吉。大吉の意味など知る由もない韓国人監督だったのでしょうけど、菅原大吉の起用は絶妙でした。彼が七重(宮崎)にとっては吉凶であるのも静かなジョークなのかもしれません・・・ (2007.5)
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ハードロック・ハイジャック | 1994 アメリカ FOX AIRHEADS |
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ストーリー | 自分達のデモテープを流したいがためにラジオ局を乗っ取ってしまった三人組ロックバンド。 | |||
監督 | マイケル・レーマン | |||
出演 | ブレンダン・フレイザー | スティーヴ・ブシェミ | アダム・サンドラー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 脅してテープをかけさせてもらうことになったのに、持ち込んだのはオープンリールのテープ。カセットかCDじゃないとダメ・・・かけたはいいけど、テープが燃えてしまい、逃げることに・・・局を出ると警察が待っている。徐々に増える警官隊、そしてSWAT。野次馬はそのまま彼らのロック魂に熱狂してしまう・・・ 前半はダグ・ビーチ(マイケル・リチャーズ)というアラブ系の局員が面白い。そのうちドタバタとなり、徐々にテンションも下がってしまう。不可能な要求をすべて揃えてくるなんて展開もだめだし、テープを持ってくるなんてのも・・・イマイチ。ブシェミが普通に見えるところも。 最後のライブと、刑務所に入ってライブするところは良かった。 (2007.9)
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ハッピーフィート | 2006 オーストラリア/アメリカ WB HAPPY FEET |
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ストーリー | 皇帝ペンギンの帝国は魚不足に悩まされていた。「魚が獲れなくなったのは統率が乱れるからじゃ!」と、歌は下手だけどタップダンスが得意なマンブルはエイリアンが原因だと信じて旅をする・・・ | |||
監督 | ジョージ・ミラー | |||
出演 | イライジャ・ウッド | ブリタニー・マーフィ | ヒュー・ジャックマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 魚が獲れなくなったのはIWC(国際捕鯨委員会)やグリーンピースのせいだろ! この作品でもテーマとなっていた、人間=エイリアンが原因というのは間違いではないかもしれないけど、捕鯨を禁止されたせいでクジラが過剰になっているからだ。日本の鯨肉食文化は縄文時代からあったとされているほど馴染みの深いもの。それに美味しい。最近はちょくちょくスーパーでも見かけるようになったが、鯨肉を食べたことのない世代がいることも事実。生態系の変化による環境激変という警鐘があるものの、絶滅の危機に瀕しているわけでもない食用の鯨まで禁止するアメリカは京都議定書にも調印しないほど環境問題を無視している・・・しかも最近はクジラに殺された人も・・・ などといった問題はさておいて、冒頭から懐かしの洋楽のオンパレードにノックアウトされてしまいました。いきなりビートルズのカバーから始まるなんてしびれます。スティービー・ワンダーやEW&F、クイーンといったカバー曲で圧倒されたというか、もう涙が止まりませんでした。とは言っても最も印象に残っているのがロビン・ウィリアムズの「マイ・ウェイ」だったりします。早速サントラを購入しようと近所のツ○ヤへ行ったら置いてなかったので、今日のところは試聴サイトで我慢です。 ストーリーも音楽とダンスというモチーフを活かし、言葉は通じない動物であっても通じる部分があるというテーマに展開させたアイデアがいい。恋の歌が得意な皇帝ペンギンであっても、彼らの歌うメロディは動物がただ鳴いているだけにしか聞えない。自らの声帯ではなく、モノを鳴らしてリズムをとる。エイリアンと交信するために科学技術の粋を結集した方法をとるSF映画に比べると、なんと原始的で論理的なんだろう。音楽が言葉以上に生物の公用語となる夢のようなお話でした。 もちろん映像面においても、CGの最終進化形と評価してもいいくらい素晴らしいものでした。ペンギン描写の細かさや、南極の巨大な氷と人間の建造物。さらに海水ジャンプだとか、動きもぶったまげるほどの迫力で、落下を体感できました。もちろんペンギンダンスのリアリティはモーション・キャプチャーによって、実際には有り得ない動きをコミカルに演じている。人間は実写なのかわかりませんでしたけど、『トイ・ストーリー』での違和感もこの手法で解消されることでしょう。 「デイヴ・・・」などと『2001年宇宙の旅』のパロディのような台詞には笑ってしまいましたが、「質問は一つじゃ」という台詞なんてのは『A.I.』だったのか。もしかすると『未知との遭遇』リズム版という一面もあったのでしょうか。小ネタを探す暇もないほど夢中になってしまったのも事実。もう一度観たくなりました・・・ 2006年アカデミー賞長編アニメ賞 2006年ゴールデングローブ賞歌曲賞 その他いっぱい http://wmg.jp/artist/HAPPYFEET/WPCR000012559.html (2007.3)
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