ペリカン文書 | 1993 アメリカ WB THE PELICAN BRIEF |
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ストーリー | 検察官を目指すダービーは巷で連続している殺人事件の論文を書いた。それが国家の上層部の手に渡り、いつしか彼女の命が狙われることになった。恋人である教授も殺され、頼るは新聞記者グランサムだけとなった。 | |||
監督 | アラン・J・パクラ 原作:ジョン・グリシャム | |||
出演 | ジュリア・ロバーツ | デンゼル・ワシントン | サム・シェパード | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | 自室で銃殺された最高裁判所判事ローゼンバーグ。ポルノ映画館で首を絞められた男ジェンセン。テロリストが犯人だと動く中で、政府関与説を打ち立てた文書。 とにかく最初から人が殺されすぎでわけわかりません。ペリカン文書の内容も途中でやっとわかるし・・・緊迫感を味わおうとしても理由がわからないとダメですよね。 デンゼルと一緒に車に乗ったとき、エンジンが中々かからずに降りるシーンからのシークエンスは緊張しました。それと、デンゼル・ワシントンの優しさと強さが光ってた。 1994年MTVムービーアワード女優賞、魅惑的な男優賞ノミネート (2005.5)
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ヘル・オブ・ザ・リビングデッド | 1980 イタリア/スペイン 劇場未公開 HELL OF THE LIVINGDEAD |
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ストーリー | ニューギニアの化学工場でガス漏れ事故が起き、集団ゾンビ化してしまう。一方、領事館ではテロリストが占拠するものの狙撃隊にあっさりと殲滅させられる。 | |||
監督 | ヴィンセント・ドーン | |||
出演 | マルグリット・イヴリン・ニュートン | フランク・ガーフィールド | セラン・カレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★ | ★★ |
コメント | カメラマンのあんちゃん、直立不動でゲロ吐かないでください。ゾンビ映画を今後どのように発展させるのかを模索していたのでしょうか、ニューギニアのロケでブードゥー教風ゾンビの雰囲気も漂わせているし、ロメロ『ゾンビ』の影響も見られる。普通の人ならば、冒頭の化学工場の学芸会的なC級映画の雰囲気のために見る気を無くすのじゃないかと思います。しかし、ニューギニア原住民のシーンなんかは力が入ってるように思うし、女優さんの馬鹿げたメイクに拍手したいです(笑) もしかすると、化学工場の事故の隠蔽工作を行う軍部に対するマスコミの追求を描いた社会派映画なのではないかという気がしてきた。 (2004.5)
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ヘルハウス | 1973 イギリス FOX THE LEGEND OF HELL HOUSE |
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ストーリー | 金持ちの依頼でベラスコ・マンション(通称ヘルハウス)の謎を調査することになったバレット博士夫妻、霊媒師ターナーと20年前の調査隊の生き残りフィッシャー。屋敷では次々と怪奇現象が起こるのであった。 | |||
監督 | ジョン・ハフ | |||
出演 | ロディ・マクドウォール | パメラ・フランクリン | クライブ・レヴィル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | とにかく怖いのはポルターガイスト現象。あれだけ家から攻撃受けたら、死にますよ。それにもまして霊媒師のターナー(フランクリン)が感じやすく、狂ったように霊の存在を主張するのも、ある意味怖かった。 5日間で10万ポンドも調査費をもらえるのだったら、是非参加したくなります。フィッシャーなんて何もしてないんだから、許されるような気がする(笑)。それにしても、霊を信じるかどうかというやりとりが面白い。日本でリメイクするときには、ぜひ大槻教授を主役に抜擢してもらいたい。 1974年アボリアッツ映画祭参加作品 (2004.7)
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ベルヴィル・ランデブー | 2002 フランス/ベルギー/カナダ クロックワークス LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE |
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ストーリー | おばあちゃんの愛を一身に背負ったシャンピオンは、唯一興味を示した自転車でツール・ド・パリに参加するが、何者かに誘拐されてしまう。おばあちゃんは孫を探すため、飼い犬ブルーノを連れて海を越えてベルヴィルにやってくるが・・・ | |||
監督 | シルヴァン・ショメ | |||
出演 | ジャン=クロード・ドンタ | ミシェル・ロバン | モニカ・ヴィエガ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | 評価しない | ★★★★ |
コメント | デフォルメし過ぎじゃないかと思うほど変形させたキャラクターたち。直線がほとんど描かれてないのではないかと思うほど柔らかな線で人間味あふれる絵画を感じさせ、茶色を基調としたエキゾチックで不思議な映像が目の前に迫ってくるのだ。 人間よりも太った犬のブルーノが気に入った。おもちゃの電車に尻尾を轢かれて以来、電車が通りすぎる度に吠えまくる。家にいるシェルティもバイクが通る度に吠えまくるので思い出してしまいましたよ。 ベルヴィルに住む“トリプレット”という三つ子老婆のリズム感がすごい。おばあちゃんが叩く自転車の車輪をスチールドラムのように音楽に採り入れ、新聞紙、冷蔵庫、掃除機とのリズム音楽を奏でてしまうのだ。そして圧巻はエンドロール時に流れるジャンゴ・ラインハルト風ジプシー・スウィング♪音楽のセンスが光ります。 ストーリーは毒の効いた冒険ファンタジー。マフィアから孫を取り戻すために奮闘するおばあちゃんとトリプレットがかっこいい。途中出てくる自転車の実写場面はジャック・タチの『郵便配達の学校』に見えたんだけど、違うかな・・・ 2003年アカデミー賞歌曲賞、長編アニメ賞ノミネート 2003年NY批評家協会賞アニメーション賞 2003年LA批評家協会賞音楽賞、アニメーション賞 2003年セザール賞最優秀音楽賞 その他 (2005.2)
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ベルベット・ゴールドマイン | 1998 イギリス ヘラルド VELVET GOLDMINE |
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ストーリー | ジャック・フェアリー ブライアン・スレイド 1984年、ニューヨーク。新聞記者のアーサー(ベイル)はスレイド射殺事件の真相を探るよう依頼される。 | |||
監督 | トッド・ヘインズ | |||
出演 | ユアン・マクレガー | ジョナサン・リス=マイヤーズ | クリスチャン・ベイル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | デビッド・ボウイをモデルにしたグラムロック全盛期のイギリス。ビートルズがいなくなって模索していた時代だ。ちょうど音楽の本質よりもファッション性が重視され始めた頃、イギリスのロックシーンは退廃の一途を辿っていたように思う。失業率も10パーセントを超えていて、パンクロックが生まれたのもこの頃。 1998年アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート 1998年カンヌ国際映画祭芸術貢献賞 1998年英国アカデミー賞衣装デザイン賞 (2004.11)
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ヘルボーイ | 2004 アメリカ UIP HELLBOY |
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ストーリー | 1944年、ナチスと怪僧ラスプーチンによって魔界の扉が開かれる。連合軍とブルーム博士によって世界の破滅は防いだが、一匹の奇妙な生き物が産み落とされた。60年後の現在、極秘のBPRDの一員になった彼は、ヘルボーイと呼ばれ、悪と戦っていた。。。 | |||
監督 | ギレルモ・デル・トロ | |||
出演 | ロン・パールマン | セルマ・ブレア | ジョン・ハート | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ダークなアメコミ・ヒーローがまた誕生した。風体は真っ赤な鬼なのだ。ハルクとシュレックを足して緑を赤にしたら、こうなった・・・みたいなノリで。 設定も造詣も面白い。魔界サイドから誕生した、悪魔の落とし子のような存在のヘルボーイ。人間側に立って悪と戦うまでに育て上げたジョン・ハート演ずるブルーム博士もとんでもない程すごい設定だ。脇を固める人間サイドの半魚人エイブ・サピエンや魔界側のクロエネンもいい!もちろん、セルマ・ブレアが演ずる炎の女もカッコいいのだ。そして、最近のヒーロー像には欠かせないドジで恋が苦手な一面も見せていて、アクションだってすごいことをやってるので、完璧なような気もするのだが、ストーリー展開がイマイチなのだ。 様々なダークヒーローへのオマージュや、後半に見せる地下世界では『インディー・ジョーンズ』や『LOTR』の雰囲気も漂わせていて、すごく面白い。だから、この中盤の中弛み感がすごく惜しいのだ。 何となく好きなところは、半魚人の青い血や、ヘルボーイの後頭部の力士そっくりの髷。角隠しの発想はアメリカ人にもあるのか・・・などと考えさせられたことだ。 見所は、意外なオマージュ『泣いた赤鬼』・・・(うそです) (2004.10)
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ベルリン・天使の詩 | 1987 西ドイツ/フランス フランス映画社 DER HIMMEL UBER BERLIN |
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ストーリー | 子供にしか見えない天使ダミエル(ガンツ)。人々の心を聞きながら、永遠にさまよう。彼は人間になりたいとカシエル(ザンダー)に告白するのだが・・・ | |||
監督 | ヴィム・ヴェンダース | |||
出演 | ブルーノ・ガンツ | ソルヴェーグ・ドマルタン | オットー・ザンダー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 後半になると意味がわかるのですが、モノクローム映像の中に時折見せるカラー映像がドキリとさせられます。白黒の陰影が心の奥にある表と裏を物悲しく見せるが、一瞬ノスタルジックな雰囲気にさせる。人類の誕生の時代から天上から下界を見下ろしてきた天使。何も変わっていないのはローマ街道だけなんだ。まるで戦禍にあったロケ地によって、反戦や東西ドイツの諍いにも問題提起しているように見える。 ピーター・フォークというサプライジング・キャストで笑いを誘うが、彼の俳優としての悩みが『刑事コロンボ』を通して語られる。そして彼の正体が明らかになるプロットが面白い。白黒のシーンは自殺を止められなかったりして、全体的に暗く重い雰囲気なのだが、カラーになった途端に笑えるエピソードを持ってきて人間らしさを表現しているところも秀逸。色々な撮影賞を総なめにしたアンリ・アルカンもすごいが、天使の目線と人間の目線を交互に映したりする監督の腕なのであろう。 ラストはハッピーエンド。続く・・・となっていて、がくっときたが、かつての天使、特に安二郎、フランソワ、アンドレイに捧ぐというところで、ぐっときた。 1987年カンヌ国際映画祭監督賞 その他いっぱい (2005.3)
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ベルリン・フィルと子どもたち | 2004 ドイツ セテラ RHYTHM IS IT! |
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ストーリー | ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と250人の子どもたちのダンスという壮大なプロジェクトをドキュメンタリー映画として残した。 | |||
監督 | トマス・グルベ | |||
出演 | サイモン・ラトル | ロイストン・マルドゥーム | ベルリン・フィルハーモニー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ||
コメント | ストラビンスキーの「春の祭典」。第一次大戦後の音楽ではあるが、現代の音楽にも通用するリズム感のある曲だ。観る前までは、単に子どもたちに音楽とダンスを教えるだけのプロジェクトなのかと思っていたけど、世界各国、貧富の差、人種の差を超えて音楽で一つになる心を教えるための壮大な企画だったのです。ロイストンも言ってたけど、振りつけよりもむしろ教育というものに力を入れていました。 ドキュメンタリー映画の構成は難しいのでしょうか、彼らの中でインタビューを受けている子ども(子どもじゃないけど・・・)はにきび面の女の子、ドイツ語がわからないナイジェリア人、触られるのが嫌いな男、と抽出理由がわからない人物ばかり。時系列そのままに進む練習シーンのおかげでラストの本番が短いのも欲求不満となりました。 RHYTHM IS IT! と叫ぶところは好きだなぁ。 (2005.5)
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ベルリン、僕らの革命 | 2005 ドイツ/オーストリア キネティック=コムストック DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI |
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ストーリー | 教育者と名乗り、豪邸に忍び込み家具を動かし、「贅沢は終わりだ」とメッセージを残す。青年ヤンとピーターの行動は資本主義に対するささやかな抵抗を繰り返すが、ピーターの旅行中にヤンはピーターの恋人ユールに誘われ、ユールの事故の相手の金持ちの家に侵入する… | |||
監督 | ハンス・ワインガルトナー | |||
出演 | ダニエル・ブリュール | ジュリア・ジェンチ | スタイプ・エルツェグ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 男2人と女1人という設定は、どうしてこうも数多くドラマになるのだろう。 豪邸に忍び込み、家具・装飾品のレイアウトをメチャクチャに変え、盗みは一切行なわずにただ「金持ちに恐怖感を与える」ことで資本主義社会への抵抗を繰り返す。「ぜいたくは終わりだ。教育者より」というメッセージを残し、貧富の差の拡大や金持ち優遇政策の政府に対する革命意識を持つ二人の青年、これがヤン(ダニエル・ブリュール)とピーターの裏の顔なのだ。社会に何の疑問をも持たずに生きている若者よりは、理想を追い求める彼らの姿が新鮮に見えて共感を生むのです。彼らの怒りの矛先が間違っているんじゃないかと思える点を除いて・・・ ピーターの恋人ユールも社会に不満を持つ一人。ひょんなことから、ヤンとユールの2人だけで彼女が恨んでいる金持ちの家に忍び込むことになって・・・というスリリングな展開。ここまでくれば、ヨーロッパ的なクライムムービーの典型的コースを辿るかと思いきや、彼らには崇高な革命家としての自覚があるためか、誘拐や殺人のような犯罪を潔しとしない。意外なことに、『アルプスの少女ハイジ』に出てくるような山小屋でノスタルジーを感じるほどの回顧主義や、男女三角関係の葛藤を中心とした青春映画の趣を見せてくれる。 世の中に変革をもたらそうとする思想と、生活を守るためにその信念そのものが変化してしまう人生。自分たちは絶対にそうならないとつっぱろうとするが、大先輩の言葉に心が揺らぐ若者の心が手に取るようにわかるのです。しかし、大人は嘘つきだ。甘言によって騙され続ける搾取される側は、真実を見つめる力を持たなければ負けてしまう・・・と、若者たちはピンチに立たされた上に、自分たちの未熟な恋愛感情と嫉妬心によって崩れ落ちそうになるのです。後から考えてみると、ハーデンベルクというおっさんはどこからどこまで嘘をついていたのだろうかと想像するのも面白い映画だ。彼らも気づいていたのでしょう。それでラストの爽快などんでん返しに繋がったのかも。 エンドロールの巨大な通信アンテナが、彼らの意志が続いたことを表現していて、「面白い計画」がどんなものだったのかを想像するのも楽しい。 2004年カンヌ国際映画祭コンペ 2004年ヨーロッパ映画賞男優賞ノミネート (2005.8)
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ヘルレイザー リターン・オブ・ドリーム | 2002 アメリカ OV ディメンジョン=ミラマックス HELLRAISER: HELLSEEKER |
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ストーリー | トレバーはドライブ中、事故で川に車ごと落ちた。妻のクリスティは行方不明となったが、自分は助かり、頭痛と悪夢を繰り返すようになった。そして、次第に自分が犯人として疑われ・・・ | |||
監督 | リック・ボータ | |||
出演 | ディーン・ウィンタース | アシュレイ・ローレンス | ダグ・ブラッドレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 現実と悪夢の描写。サイコ系の映像に凝ってると思ったら、元はカメラマンの監督だ。パズルボックスによって、犠牲を払うことになった・・・結末を見てから、戻って考えると、誰が誰を殺したのかさっぱりわからなくなった。 監督も俳優もこれからの人だと思う。まぁまぁ良い。 (2005.3)
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ベルンの奇蹟 | 2003 ドイツ エレファント・ピクチャー DAS WUNDER VON BERN |
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ストーリー | 1954年ドイツの工業地帯エッセン。11歳のマチアスは地元のサッカー選手ラーンに憧れ、彼からも慕われていた。マチアスの父親はソ連に抑留され、残された家族は皆でバーを営んでいた。そんな時、死んだと思っていた父親が帰ってきた・・・ | |||
監督 | ゼーンケ・ヴォルトマン | |||
出演 | ルーイ・クラムロート | ペーター・ローマイヤー | ヨハンナ・ガストドルフ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 敗戦後の国民に活力を与えてくれるヒーロー。W杯で奇蹟的な活躍をする西ドイツチームは日本における力道山だった! まさしくドイツ国民向け映画。昨年の『シービスケット』同様、国民が意気消沈している時代に希望の象徴であるかのようなヒーロー誕生物語。1954年ワールドカップにおけるドイツチームの活躍をモチーフに、11歳の少年マチアスとその家族の物語を絡めている。しかし、サッカー選手の物語は少年マチアスと地元の選手ボス=ラーンのみ。新聞記者とその妻のエピソードもアクセントとなって面白いのだが、スポコンものとは一線を画しているような気がしました。むしろ、元ナチであった帰還兵という父親の性格と、父親がいなくても不況時代を生き抜いた家族との絆に考えさせられるシーンが多かった。 元ナチという過去の贖罪、バーを売って自分が一家を養うつもりだった亭主関白、恩給をもらえると確信していたのに当てがはずれたこと。この父親の性格を分析するだけでも興味深いのですが、悲惨な戦争のトラウマと家族への対応がどうも重ならない。やがて反発した長男が家を飛び出していくことにより、封建国家を象徴するかのような性格は全く受け入れられないと気づくのですが、この心の変化がスピーディー過ぎてついていけなかった。ひょっとすると、また同じ過ちを繰り返すのではないかとも想像できるくらいです。 終盤のW杯決勝戦が感動的なのに、幾分感情移入できなかったのはうさぎの惨殺のせいかもしれません。戦争のトラウマが反戦に結びつくのではなく、残虐性と自暴自棄に結びついてるのじゃないか?とも疑ってしまいました。 冒頭のアディダスのCM・・・アディダス創始者の新スパイク発明秘話だなんて、公式サイトを見なければわからない。ラーンがブレンダン・フレイザーじゃないというのも後で知った(恥) (2005.8)
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