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昼下りの情事 1957 アメリカ
松竹=セレクト
LOVE IN THE AFTERNOON
ストーリー  私立探偵クロードの娘アリアンヌは富豪でプレイボーイのフラナガンの資料を見つけ、彼に恋してしまう。
監督 ビリー・ワイルダー
出演 オードリー・ヘプバーン ゲイリー・クーパー モーリス・シュヴァリエ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  新聞王ケーン死す。そんな新聞の見出し記事と並んで“フラナガン離婚訴訟!”なんてあるんだから、よっぽどの富豪、有名人。そしてひと悶着あったリッツホテルの14号室の夫人とか、フラナガンに恋した女が自殺未遂・・・チェロを弾きながらアリアンヌはパパの言うことに従う・・・そんな男でも惚れるのかぁ〜〜
 相手が金持ちでプレイボーイだから、パパの顧客の高価なコートを勝手に拝借したり、自ら背伸びしてプレイガールを気取るアリアンヌ。それにしてもホテルには毎晩、湖畔のデートにまでも楽団を雇っているフラナガン凄い!笑えるくらいに凄い・・・
 父親の推理力やアリアンヌへの愛情もいい。あなたは20人目よ!などと言っていても、父親が「あなたは彼女の初恋だ」という一言が決め手となったんだからなぁ・・・最後はテロップだけじゃなくて、2人のシーンを入れてもらいたかった・・・
(2008.7)

卑劣な街 2006 韓国
エスピーオー
DIRTY CARNIVAL
ストーリー  三流暴力団のビョンドゥ(インソン)は念願のゲームセンターの管理をまかされた途端、対抗組織につぶされてしまう。そんな矢先、彼らの黒幕であるファン会長がゆすりを続ける検事を消してほしいと漏らす。安易に将来を約束された道を選び、検事を殺し、初恋の女性ヒョンジュとの愛を育む・・・そして映画監督の同級生ミノに殺人の告白を・・・
監督 ユ・ハ
出演 チョ・インソン ナムグン・ミン イ・ボヨン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  カラオケシーンに必ず登場する韓国版林家ペー・・・
 家族は家賃を払えずに立ち退きを迫られているし、弟分に小遣いを与えることもままならないビョンドゥ(チョ・インソン)が主人公。ようやくゲームセンターの管理をまかされるものの、オープン初日に縄張り争いのため対抗暴力団とケンカになり夢を奪われてしまう。そんな折、幼なじみの映画監督ミノ(ナムグン・ミン)にヤクザの取材を申し込まれるのです。「義理に生き、義理に死ぬ、本物のヤクザを撮ってくれ」と、困窮してはいるがヤクザのプライドだけはあるビョンドゥだった。
 黒幕であるファン会長は検事からゆすられている様子。誰か検事を消してくれないかと漏らすが、ヤクザであっても検事を殺すのはヤバイと、誰も乗り気ではない。ビョンドゥは金のため、兄貴分を出し抜く形でこっそりと検事を殺してしまうのだ。やがて兄貴分の男もその事実に気づき、ビョンドゥを殺そうと計画するが、先手を打って逆に殺してしまう・・・しかも妹の結婚式という日に・・・。忠誠を誓ったのはファン会長に対してだけ。ビョンドゥは上下関係の義理なぞは蔑ろにして、金のために手を汚すのだった。
 内部抗争も他の暴力団との抗争も日本のヤクザ映画とそっくりなのですが、ここにヤクザ映画を撮りたい映画監督が絡み、サスペンスのようなプロットも侵入し、一方で、初恋の女性に愛の告白をするという純愛路線も入ってくる。基本的には下級ヤクザの虚しさや、下克上のような権力の虚しさ、義理とは口先だけのものであるとヤクザを否定するような内容。恩を仇で返すほどではないにしろ、一瞬の台詞や態度で信頼を失うと、矛先は自分に向かってくる描き方も面白い。かろうじて家族(一緒に食事をする舎弟など)の大切さや旧友との友情が残ってるかと思わせておいて、そこにも裏切りがあったり・・・
 ロータリー組、三叉路組、毒ヘビ組などと、ヤクザの組の名前に笑ってしまいそうにもなりましたが、どことなく完璧じゃないヤクザばかりだったのも人間味を感じさせる。階級社会はヤクザ世界に限ったことではないし、同じような人間関係はどこにでもあると考えると、ちょっと怖いような・・・

韓流シネマ・フェスティバル2007 ルネサンス
(2007.10)



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