氷雨 | 2004 韓国 エスピーオー ICE RAIN |
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ストーリー | カナダの山。 | |||
監督 | キム・ウンスク | |||
出演 | ソン・スンホン | イ・ソンジュ | キム・ハヌル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 元木大介か!! 元木がこんなに純情派であるわけはない、と思ってみても、ソン・スンホンがずっと本木に見えてしかたがなかった。しかも、登山はしている彼だが以前は野球部員。着ていたユニフォームには“C”のロゴがあった。まさかカープ?広島東洋カープに入ったら巨人ファンはショックを隠せないだろうなぁ・・・これぞまさしく“Gショック”だ! とにかくカナダの雄大なアラスカ山脈が綺麗だった。過去の恋愛体験を語るというストーリーも面白かったけど、先が読めてしまったことや、ハヌルちゃんのスンホンに対する気持ちが全くわからなかったことが残念です。そしてインス先輩。彼を恋愛劇の中にもっと絡めると素敵な脚本になっていただろう。 見所は、やはりキム・ハヌルの女子寮登攀シーン。ハングオーバーも特撮だろうけど、彼女の腕力・握力の強さがうかがえます。ロープを切るという登山映画独特の葛藤はやや弱いものの、一人の同じ女性を愛していたことに対するスンホンの心理変化が切ないほどに上手く表現されていました。 (2005.6)
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眉山-びざん- | 2007 日本 東宝 |
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ストーリー | 東京の旅行代理店で働く河野咲子は母が倒れたと聞き、故郷の徳島へと帰省するが、末期のガンで秋までしかもたないと告知される。 | |||
監督 | 犬童一心 | |||
出演 | 松嶋菜々子 | 大沢たかお | 宮本信子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 旅行代理店でバリバリ働いていたのに・・・解雇されそう・・・ 母の言葉を守り抜くならば、仕事もおろそかにできないはず。しかし、河野咲子(松嶋菜々子)には母の看病と職業意識の間で葛藤さえしなかった。それに男の身勝手さをいかに許すかということと、結局は玉の輿を選び仕事を放棄する点を描いていれば満足できたかも・・・とは言っても、母と娘の絆、血の繋がった父親との再会、親孝行という最大のテーマには涙をこらえきれなかったです。 父親は早くに亡くしていたと聞かされていたのに実は私生児であったことのショックと、生きているならば父親に会いたいと母に懇願する演技をした子役の黒瀬真奈美。彼女の目が松嶋菜々子にそっくりなため回想シーンへの繋ぎが絶妙でした。ただ会ってみたいだけ。その想いは大人になってからも変わらず、父親には幸せな家庭があり、それを壊すわけにはいかないという理性が働いていることも、台詞が少ないにもかかわらず、“間”を大切にした見事な演出でキメていました。 その親子の対面での夏八木勲の演技力もさることながら、徳島で育っているのにシャキシャキの江戸っ子“神田のお龍”を演じた宮本信子が迫力満点でした。私生児を産んだという負い目はあるけど、曲がったことは許さない性質。人形浄瑠璃を観ながらその台詞を口から漏らすところや、娘にいつまでも言えない秘密を「大人になればわかる」といったことを目で訴えるシーンが最高でした。母として、一人の女として、凛々しさとか弱さを兼ね備えた人間を魅せてくれたので、単調な演技の松嶋菜々子をカバーしてお釣りがくるくらいです。 徳島の阿波踊りがメインとなるわけですが、もうひとつ、医大での献体というテーマがありました。医者という職業と、医者を育てるためのボランティア。遺族にとっては辛くて悲しい実情もあるけど、その遺志は命の尊さを強く訴えてきます。君(=天皇)のために命を捧げるよりは、未来の医者のために命を捧げたほうが・・・ (2007.5)
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ビジター | 1998 フランス アート・キャップ LES COULOIRS DU TEMPS LES VISITEURS 2 |
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ストーリー | 『おかしなおかしな訪問者』の続編。ルイ6世の時代、ゴッドフロア伯爵は現代での冒険を終えて帰還するが、使用人が首飾りを盗み出したため下僕ジャクイユとともに現代へ・・・ | |||
監督 | ジャン・マリー=ポワレ | |||
出演 | ジャン・レノ | クリスチャン・クラヴィエ | ミリュエル・ロバン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | ジャクイユの子孫が現代から中世へとタイムトラベルしてしまった。ジャクイユは現代に置き去りにされたまま・・・1作目を見てないとさっぱりわからないけどドタバタ感が伝わってくる。中世の人間というよりは原始人のような行動ばかり(笑)。タイムパラドクスは宝石などを子孫に残すという物的なもの。 しかし、笑える。そして長すぎ・・・だれてくる。 (2005.2)
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PCU | 1994 アメリカ 劇場未公開 FOX PCU |
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ストーリー | PCUと呼ばれるポート・チェスター大学。高校生のトムは下見のために学生寮にやってくるが、大騒動に巻き込まれる。 | |||
監督 | ハート・ボックナー | |||
出演 | ジェレミー・ピヴェン | クリス・ヤング | デヴィッド・スペード | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | まさしくドタバタ(スラップスティック)コメディ。冒頭からわけがわからないアジテーションやウーミニストたち、そして悪ガキバンド。寡黙なオタクの卒論は「MケインとGハックマンが24時間テレビから消えない考察」。あとはパーティの参加者を集めるためのドタバタ劇。理解しようとするほうが無理がある・・・スラングばかりなのに、発音がわかりやすい英語だった。 (2005.7)
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美術館の隣の動物園 | 1998 韓国 東光徳間=チャンネルアジア ART MUSEUM BY THE ZOO |
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ストーリー | 結婚式カメラマンのチュニは恋愛映画の脚本を執筆中。ある日、帰宅すると以前の住人タヘの恋人チョルスが部屋にいた。 | |||
監督 | イ・ジョンヒャン | |||
出演 | シム・ウナ | アン・ソンギ | イ・ソンジュ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 公募の脚本執筆を見知らぬ男女の共同作業にするなんて面白い設定だなぁと感じます。それぞれの失恋の相手・憧れの男性の性格をそのままモデルにするのですが、お互いの理想がそのまま表現されて、自分の欠点を見つける。同じ意志を持った者が共同執筆するのは良くあると思いますが、この映画のとおりに進むとリアルになるでしょうねぇ。 しかし、この映画は中盤からかなり冗長で、小ネタは豊富なのにテンポがイマイチ。ハリウッドのラブコメを研究してほしいかな〜なんて思いました。 結局のところ、観る者に対して「ストーリーを創ってみてください」のようなメッセージを込めているのかもしれませんね。 (2004.7)
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美女ありき | 1940 イギリス 東和=東宝 LADY HAMILTON |
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ストーリー | 18世紀末、ナポリ王国でイギリス大使をしているハミルトンと結婚したエマは妻子あるネルソン提督に恋をした。 | |||
監督 | アレクサンダー・コルダ | |||
出演 | ローレンス・オリヴィエ | ヴィヴィアン・リー | アラン・モーブレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 第2次世界大戦が迫ってくる間にこういう映画を作るという根性がすごいです、イギリス。単なる不倫恋愛ものとして捉えていいのか、戦争ものとしてとらえればいいのか・・・途中ネルソンが上院で平和を願うスピーチをするところで反戦メッセージも受け取れます。実際のネルソンはどうだったのか知りませんが・・・ 冒頭の年老いたビビアンの万引きシーンは良かったです。『欲望という名の電車』でも演技力が発揮されてますが、ここが原点なんですね。台詞よりも目で演技してました。 1941年アカデミー賞録音賞 同撮影賞、室内装置賞、特殊効果賞ノミネート (2004.3)
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ビジョン・クエスト/青春の賭け | 1985 アメリカ WB VISION QUEST CRAZY FOR YOU |
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ストーリー | 18歳になったラウデン・スウェインは重量級のレスリング選手だったが、何かをやり遂げたくて階級を下げてシューとに挑戦すると誓う。ある日年上女性カーラと知り合い、同じ屋根の下で暮らすことに・・・ | |||
監督 | ハロルド | |||
出演 | マシュー・モディーン | リンダ・フィオレンティーノ | マイケル・シューフリング | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | レスリングというスポーツでも成就し、恋愛も勝ち取るために減量トレーニングを続けるラウデンだ。脱水症状で倒れたりするが、鼻血を出しながらもなんとかクリア。 同級生の女生徒から思いを受けるが、なんだかよくわからない。クリトリスの記事って・・・インディアンの息子だと言い張る友人もおかしい。「セックスは1回200カロリーだぜ」などと言うラウデンもまだ童貞。嫉妬もあったが、旅行中2人が結ばれ、シューととの対決をあきらめかけていたが、なんとか最後まで・・・ 音楽が80年代ロックとマドンナ♪これだけでも楽しめる。 (2006.4)
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ヒストリー・オブ・バイオレンス | 2005 アメリカ/カナダ ムービーアイ A HISTORY OF VIOLENCE |
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ストーリー | インディアナ州の田舎町でダイナーを営む男トムがある事件をきっかけにヒーローとなり全国放送される。それを見たマフィアの男がトムに親しく話し掛け執拗に追いかけます・・・ | |||
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ | |||
出演 | ヴィゴ・モーテンセン | マリア・ベロ | エド・ハリス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | お前はジョーイ・キューザックだ!姉はジョーン・キューザックだろ?弟はジョン・キューザックじゃないのか?妹はスージー・キューザックに違いない!ちなみにキューザック俳優一家の名前を探してもジョーイもリッチーも見当たらなかった。 目をつぶされた男エド・ハリスの眼光は鋭く、ジョーイと呼ばれたトムを威嚇する。しかし、その場で暴力沙汰を起こすわけでもなく、そこらのチンピラと違いマフィアの貫禄を見せ付けるのです。「うわぁ〜俺ってジョーイだっけ?」とたじろぐヴィゴ・モーテンセンの表情にはもはやLOTRのアラゴルンの面影はない。田舎のダイナー店主をやっている一般庶民がたまたまヒーローになっただけの男を装うのだ・・・ それにしても、冒頭のモーテル従業員惨殺シーンから引き込まれ、その二人組がダイナーを襲い、トム・ストールの家族を巻き込むまで・・・緊張の連続でした。合間にはごくノーマル(?)なチアガールコスプレシーンで和まされ、イジメに遭う息子への非暴力の教育など考えさせるところが多かった。そして、クローネンバーグらしくグロい映像で圧倒され、見事な心理戦によって体が硬直してしまいそうになったほどです。 エド・ハリスが執拗にヴィゴ・モーテンセンや家族の前に姿を現すところでは、『野性の証明』を思い出しました。今では平凡な市民を装っているが、かつては凄腕の殺人鬼だったことを証明するかのように、「おらおら、暴力振るってみぃ!」とでも言いたげな嫌がらせを繰り返すのです。と考えると、ラストの殴りこみ(ちょっと違うけど)などにも共通点がありました。 このまま人違いであってほしいと願っても非情なまでの展開になってゆく。あぁ、やっぱりタイトル通りだったんだと諦めつつも、ラストの異様なシーンによって涼しくなってしまうような後味の作品に驚きました。最後に娘が「お父さ〜ん」と叫んでもよかったかな・・・ 2005年アカデミー賞助演男優賞(ウィリアム・ハート)、脚色賞ノミネート 2005年カンヌ国際映画祭コンペ 2005年ゴールデングローブ賞作品賞、女優賞ノミネート (2006.6)
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ピースメーカー | 1997 アメリカ UIP THE PEACEMAKER |
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ストーリー | ロシアで核爆発事故が起こった。ホワイトハウスの核兵器密輸対策チームのケリー博士(キッドマン)はデポー中佐とともに調査にあたる。 | |||
監督 | ミミ・レダー | |||
出演 | ニコール・キッドマン | ジョージ・クルーニー | マーセル・ユーレス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ド派手な爆発シーンと銃アクション。すごいことは確かなのですが、2年前に観た記憶が全く消えてしまっていた・・・それほど残らない映画。テロは許されないことだけど、アメリカが軍事介入するのもよくない!ミミ・レダー監督がスピルバーグの弟子であり、女性監督だということも今日知った。 クルーニーの「アメリカはテロの養成機関か?」という言葉が妙に生々しい。テロリストが言う「兵器を作ったのは西側諸国だ」というのも正しいし。標的がニューヨークになったのも同時多発テロを予測していたかのような内容になっている。ツインタワーが高く聳え立つ映像には涙が出てきますね。 完全なアメリカ万歳映画にはせずに、テロリスト側の気持ちを少々描いているところが良かったですね。 (2005.2)
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PEACE BED アメリカVSジョン・レノン | 2006 アメリカ ザナドゥ THE U.S. VS. JOHN LENNON |
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ストーリー | ジョン・レノンの音楽面ではなく、思想面、特に反戦平和を訴え続けアメリカ政府やFBIににらまれてきた側面を友人やジャーナリストの証言で再構築する・・・ | |||
監督 | デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド | |||
出演 | ジョン・レノン | オノ・ヨーコ | ジョン・ウィーナー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | なし | ★★★★★ |
コメント | いつしかジョン・レノンの年齢を超えてしまった自分に気づく・・・ 「ビートルズはキリストより人気がある」という’66年のキリスト発言の波紋は大きく、いきなりアメリカでのビートルズ排斥・不買運動・・・思いっきりレコードを割っているショッキングな映像。そして’69年のベッドインへと映画は進む。このアムステルダムのベッドインの写真は何度も見たことあるけど、ジョン・レノンがビートルズに見切りをつけ、オノ・ヨーコとの愛に走ってしまったものだと、幼い頃思っていた・・・ 正直なところ、ビートルズについては音楽についてしか知らなかった。もちろんジョンが平和活動をしていたという漠然とした認識はあったのですが、この映画を見るまではそれほど偉大なほどの活動だったとは思いませんでした。70年前後にベトナム戦争反対の気運が高まっていたこともあり、そうした若者たちの流れに乗ったいたという程度の知識しか・・・ キング牧師暗殺、ブラックパンサー党、ジョン・シンクレア事件、そしてベトナム戦争泥沼化。腐りきったニクソン政権によるアメリカ帝国主義。そんなアメリカへ乗り込んで、ガンジーのように非暴力による反戦運動、世界平和への願い、そして革命。ジョンの夢はニクソンの脅威となり、やがてFBIからも徹底的にマークされるようになった。そして国外退去命令・・・それでもアメリカ永住権を得ようと奮闘するのです。 知られざるジョン・レノンの生き方。彼の呼びかけによってシンクレアは釈放されたし、反戦運動のおかげでベトナム兵やアメリカ兵だって多くが生き延びることができたように思う。そして、ジョンの平和への訴えは21世紀になっても人々の心に残る。「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT」という言葉や名曲「イマジン」はベトナム戦争時だけではなく、世界遺産にしてもいいくらいだ。また、映画の編集も絶妙であり、ニクソン辞任もジョンが直接の原因だったように描かれているが、さすがにこれは違うだろう・・・遠因のひとつだとは思いますが、これもジョークなのかもしれません。 ピースサインはもともとはVサインとして使われていたのが60年代から平和のサインになったようです。もしかしたらジョン・レノンが最初だったのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。だけど、その指の間に葉巻を置く奴なんて許せませんよね。こうして、映画の出演者にはジョンのシンパじゃない人もいて、なかなか面白かったのですが、ノーム・チョムスキーまで登場したのには驚きでした。 ’80年12月8日。ジョンが凶弾によって倒れた日には泣かなかったのに、映画では改めて彼が身近に感じられ、胸が苦しくなってしまいました。日本での公開初日が12月8日だというから、初日に観た人は大いに泣けただろうなぁ・・・ (2008.1)
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