ボーン・アイデンティティ | 2002 アメリカ UIP THE BOURNE IDENTITY |
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ストーリー | 漁船が海に漂う一人の男を救出する。男は名前もわからぬ記憶喪失になっていたが、唯一の手がかりであるチューリッヒ銀行の口座番号を頼りにスイスに向かう。そこには大量の現金と5冊のパスポート、そして拳銃が入っていた。 | |||
監督 | ダグ・リーマン | |||
出演 | マット・デイモン | フランカ・ポテンテ | クリス・クーパー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | マット・デイモンの鍛えられた肉体、アクションに満足。記憶は無くても体が反応してしまい、瞬時の記憶能力も優れている。一番気に入ったのは、触った物を全て覚えて指紋を拭き取ることだった。何故か突っ込みたくなるような疑問点もちらほら・・・スイスまで行くのにパスポートは要らなかったのだろうか。 途中、パリでのカーチェイスは凄い!秘密が多くてわけがわからないけど、CIAがウォンボシ氏暗殺をジェイソンに依頼し、失敗。漂流して漁船に拾われたというところ。そしてCIAはその後始末をしようとジェイソン暗殺に躍起になっている構図だ。教授(ダニエル・クレイグ)を倒したとき「トレッドストーン」のせいだと言っていたのが気になるところ。 (2004.6)
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ボーン・コレクター | 1999 アメリカ SPE THE BONE COLLECTOR |
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ストーリー | タクシーに富豪夫婦を乗せ男を殺す事件が発生した。線路脇に死体が発見され、謎を解くために寝たきりの元刑事リンカーン・ライムに依頼する。ライムは助手に女性警官アメリア・ドナヒーを選ぶ。 | |||
監督 | フィリップ・ノイス | |||
出演 | デンゼル・ワシントン | アンジェリーナ・ジョリー | クイーン・ラティファ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 119と4の数字。剥き出しの骨と結婚指輪。鉄のボルトとアスベスト。現場写真だけで推理できるほどの犯罪研究家。電話でアンジェリーナ・ジョリーに指示して手がかりを得る。 ハラハラする展開。ミスリードさせるテクニック。面白いのだけど、観客はかやの外。時系列そのまま進むサスペンスも最近になっては珍しいのかもしれませんね。だから、推理する余地を与えてくれない(警察関係者が怪しいということくらい)し、被害者が死ぬかどうかくらいのスリルくらいしかないのです。 (2005.5)
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ボーン・スプレマシー | 2004 アメリカ UIP THE BOURNE SUPREMACY |
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ストーリー | 2年前の死闘から生き延びたジェイソン・ボーンはマリーとインドのゴアで静かに暮らしていたが、何者かに狙われる。一方CIAでは公金横領事件を調べていたが、ベルリンで関係者が襲撃され、そこにはボーンの指紋が残されていた。 | |||
監督 | ポール・グリーングラス | |||
出演 | マット・デイモン | フランカ・ポテンテ | ジョーン・アレン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 単純そうだが、謎が多く、意外な行動をとるボーン。娘に会いに行く理由が面白い。 さすがにスーパーレイトショーでの鑑賞は眠かった。それでも眠らずに本編を見終えて、映画館から帰ってきたら、いきなり右足のふくらはぎがつりそうになった。カーチェイス・シーンでよほどブレーキを踏みたくなったのであろうと自己分析した。とにかく映画史に残りそうなくらい迫力のカーチェイス。追う者と追われる者の視点を絶妙なタイミングで切り替えて、ハンディカメラによる運転席映像によってブレーキを踏みたくなるような気にさせるテクニックだった。 ボーン(マット・デイモン)がパメラ(ジョーン・アレン)と電話するシーンが何度か出てくるが、このやりとりが面白かった。クールな殺し屋には、このストーカーもどきの行動がよく似合うのかもしれないですね。 監督は『ヴァージン・フライト』を撮った人で、障害者と飛行機野郎が大空を飛ぶ浮遊感を見事に演出していましたが、この映画でも爆発シーンや追突シーンで臨場感を醸し出していました。未見の『ブラディ・サンデー』も見たくなってきました。『モナリザ・スマイル』でいい演技をしていたジュリア・スタイルズの登場シーンが少なかったのが残念。新しい恋人になるものだと思っていたのに・・・ デヴィッド・ウェッブ。それがボーンの本名。マリーを殺された原因を追求するうちに、自分が金とファイルを奪った犯人とされてしまったが、自らそれを解決。殺し屋とのカーチェイスも凄いし、政治家ネスキーの娘に「自分が殺した」と謝る意外性も面白い。しかし、プロットを改めて思い起こすと、分けわかんない・・・ (2005.2)
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ボーン・アルティメイタム | 2007 アメリカ UIP=東宝東和 THE BOURNE ULTIMATUM |
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ストーリー | 究極の暗殺者に作り上げられたジェイソン・ボーン。過去の記憶がないまま何が行われていたかを突き止めたかった矢先、イギリスのガーディアン誌にボーンの記事が載り、その担当記者ロスに接触したが、彼が“ブラックブライヤー”の言葉を発したためCIAに殺されてしまう・・・ | |||
監督 | ポール・グリーングラス | |||
出演 | マット・デイモン | ジュリア・スタイルズ | デヴィッド・ストラザーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 今回は指紋に気遣ってなかったボーンだったけど、金庫で巧く利用してたような。 前作、前々作を復習するためにDVDを衝動買いしてしまいましたが、なんとテレビで放映されていました・・・。記憶を失ったCIA諜報員ジェイソン・ボーン。『ボーン・アイデンティティ』では自分が3000万ドルかけて鍛えられた殺人兵器であることを知り、“トレッドストーン”とは何なのかを探る。『ボーン・スプレマシー』では恋人を殺され復讐に燃えるボーン。しかも元CIA局員による陰謀に巻き込まれていくうち、自分の殺した男の娘に謝りにいくことを思い立った・・・ 指紋には気を遣い、状況に応じて何でも利用する。狙われていると悟ったら、常に相手の先を行く気転の利く男。3作目となる今作でも、マリー(フランカ・ポテンテ)に訓練したように、新聞記者ロスに携帯によって細かな指示を与えるところが前半の見所。中途半端な銃撃戦よりもスリリングな展開なのです。激しいカーチェイスよりもよっぽどいいや、などと思っていたら、やはりカーチェイスはありました。 モロッコでのバイクによる暗殺者追跡。マット・デイモンが『大脱走』のマックイーンのように感じられるほど凄い(本人かどうかはわからないけど)。アメリカに戻ってからもカーチェイス。分離帯の壁に車体を傾けたまま乗り上げてそのまま滑っていくところなんて、『ダイハード4.0』でも使われてたけど、今年の流行なのかもしれませんね。ハンディカメラを中心としたテンポのよい映像はよかったし、監督続投となったポール・グリーングラスの観客の直観力に訴えるアクションの編集は前作よりも見やすくなっていました(目が痛くならなかったので)。 前2作はどうしてもイマイチだった気がするのですが、今作は気に入りました。“トレッドストーン”からバージョンアップした“ブラックブライヤー”とか意味不明の作戦も、どうやら米市民を守るというよりは、国内の人間を暗殺することのようだったし、CIAの暗部をしっかりと描いていた。アメリカを守るためという大義名分ではあっても、一部の権力者や企業の利権のために邪魔な要素を排除するだけのCIA。同じマット・デイモン主演ということで、『グッド・シェパード』でも感じた裏切りや内部分裂のあるCIA。とにかく末端スパイの悲哀という点では共通項がありました。 ジョーン・アレンやデヴィッド・ストラザーンを惜しげもなく起用したうえに、渋い声が魅力的だったアルバート・フィニーまでキャスティングしたりして演技面でもかなり引き締まったものになっていました。そして、ラストのジュリア・スタイルズの笑顔が最高でした。3作通して出演する中、脇役ばかりで可愛そうだと思っていたので、今回の彼女には大満足。まだ遺体が見つかっていません・・・にやっ。 (2007.11)
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香港国際警察/NEW POLICE STORY | 2004 香港 東宝東和 NEW POLICE STORY 新香港故事 |
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ストーリー | 一年前、アジア銀行を襲った5人組は自ら警察を呼ばせ警官を撃ちまくった。「3時間以内に逮捕する」と豪語したチャン警部は9人の部下を連れアジトへ入するが、全滅させられた・・・ | |||
監督 | ベニー・チャン | |||
出演 | ジャッキー・チェン | ニコラス・ツェー | ダニエル・ウー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | ヒッタクリにも負けてしまう、飲めば飲むほど弱くなる泥酔拳!出前一丁で体力を回復する新たな相棒“巡査1667”とともに奮起して、復讐に燃えよ!チャン警部。久しぶりにハリウッドから凱旋製作したジャッキー映画の登場だ。 「3時間以内に事件を解決する」と豪語したため、ゲーム感覚で警察を倒そうとする犯罪集団に狙われた。そして映画の序盤にて返り討ちにあってしまう香港警察特捜隊。チャン警部は残忍な罠の前に敗北して人生の希望さえも失ってしまう・・・と、冒頭シーンから屈辱感ややりきれなさを登場人物と一緒に味わってしまう。そして町の路地裏で吐きまくるヨッパライのチャン。この虚脱感と哀愁漂うジャッキーの演技を見て、単なるアクションスターから一皮むけた役者魂を感じ取ることができるのです。 『YAMAKASI』とか『EXエックス』などを想像させる無謀なまでの極限アクロバット。彼らは金のために悪事をはたらくわけでもない、人生の目的を失っただけの若い犯罪者たちだったのだ。それとは対照的なまでに明るく正義感に燃え、チャン警部を尊敬する新米巡査シウホン。彼の経歴もやがては謎に包まれて、物語を一層盛り上げてくれるのだが、甘いマスクと忠誠心以外に笑いも提供してくれた。 女性陣も光っていました。映画界に復帰したチャーリー・ヤン、アイドルのシャーリーン・チョイと犯人役のココ・チャン。ジャッキー映画にはかかせない魅力的な女性たちです。男性陣も今後期待できそうな俳優ばかりです。 バスを使ったカーアクション、おぞましいほどの爆弾処理、残酷な警官狙撃など、息を呑み足がつっぱるほどの緊張感の連続。さすがに高齢のためカンフーには切れのない成龍だったが、味のあるくたびれた演技と見事なまでに再起する過程が楽しめた。そして、ラストには二段階で感動できるのです。もちろん、その後のNGシーン集も・・・今回はワイド画面です。 (2005.3)
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ホーンティング | 1999 アメリカ ドリームワークス=UIP THE HAUNTING |
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ストーリー | お城のような豪邸で不眠症の実験に参加した3人は恐怖体験するが、実験の真の目的が別のところにあると疑問を持ち始める。。。 | |||
監督 | ヤン・デ・ポン | |||
出演 | リリ・テイラー | キャサリン・ゼタ・ジョーンズ | オーウェン・ウィルソン リーアム・ニーソン |
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音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 恐怖映像が全て子供向け・・・小学生くらいなら充分怖いであろう。最も怖い場面は鏡を見ると自分に似た他人が写ってるというところだ。大人にも楽しめるホラーに仕上げるためには、集団恐怖心理の実験をもっと前面に押し出して人間そのものの怖さを表現するべきでしょうね。 最後は非常に眠くなった。キャサリンgood!! それだけだ。 1999年ラジー賞作品賞、監督賞、脚本賞、ワースト・スクリーンカップル賞ノミネート (2004.3)
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ホーンテッド・マンション | 2003 アメリカ ブエナビスタ THE HAUNTED MANSION |
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ストーリー | 不動産屋を営むエヴァース夫妻が幽霊屋敷を売りたいという連絡を受ける。家族旅行に行く途中で家族4人はその屋敷に立ち寄るのだが。 | |||
監督 | ロブ・ミンコフ | |||
出演 | エディ・マーフィー | マーシャ・トマソン | ジェニファー・ティリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | TDLには行ったことがない。何も知らないで観たせいか、自然に楽しめた。完全に子供だましのホラーなのだが、音響効果でビクリとさせられます。幽霊側は何故自分たちを見えるのかと不思議がるくらいに、この家族には幽霊が見える。エディ・マーフィーにはもっと怖がってもらいたかったのが率直な感想だ。いきなり主人公が幽霊と闘うというアドベンチャー映画になってるではないですか。。。 それでもグレイシー(ナサニエル・パーカー)の一途な愛にホロリとさせられてしまいました。エヴァース一家の家族愛よりも彼のラブストーリーといったイメージが強かったです。それと、アカペラが得意な彫像もすてきだ。 見所は、意外にも金をかけているゾンビのメイク!B級映画に予算を分けてあげてほしい。 (2004.4)
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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ | 1998 イギリス 日本ヘラルド映画 HILARY AND JACKIE |
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ストーリー | 実在した天才チェリストの真実の姿を描いたドラマ。 | |||
監督 | アナンド・タッカー | |||
出演 | エミリー・ワトソン | レイチェル・グリフィス | ジェームズ・フレイン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 子供時代は、姉のフルートが褒められていてジャッキーのチェロはイマイチ。姉に追いつくためにずっと運指練習をする姿が健気で良かったのに、すぐに逆転しちゃいました。子供時代だけのストーリーでもよかったような気さえする。 大人になってから、まずヒラリーの視点。ジャッキーのわがままな点が鼻につく。特にエミリー・ワトソンの演技が過激すぎるほど上手いので見事なまでに嫌いになってしまう。それでも隠れてコソコソやられるよりはココまで大胆に正直にやられると、共感しないまでも、まだマシなのかもしれない。とりあえずヒラリーかキーファに感情移入してみると、夫を’貸した’姉ヒラリーがとても可哀想に思えて複雑な思いにかられてしまうのだ。 次にジャッキーの視点。チェロ以外に何も取り得がないと言われることにショックを受けるジャッキー。ここでも彼女の演技は光り、多汗症であることが見事に伝わり、匂ってくるのではと思えるほどだ。ただし、病んでしまってからは映像効果が優れ、演技はぼちぼち。 演奏を途中で止めるシーンが多かったけど、これはどこまでほんとうなのかな?ダニーとの演奏で、途中「You really got me」に変わるところが最高。 1998年アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞ノミネート (2004.3)
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ポンヌフの恋人 | 1991 フランス ユーロスペース LES AMANTS DU PONT-NEUF |
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ストーリー | ポンヌフ橋の上で暮らすアレックスとハンス老人に加え、ミシェルという女性が現れる。 | |||
監督 | レオス・カラックス | |||
出演 | ドニ・ラヴァン | ジュリエット・ビノシュ | クラウス=ミヒャエル・グリューバー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | かなりムチャなことをやってる二人。銃を乱射したり、警備員を突き落としたり、ボートに乗って水上スキー。パリ革命200年祭の花火が綺麗だったけど、結局二人の心は闇の中。「空は白」「雲は黒」という合言葉で二人の愛は始まるのだが、睡眠薬強盗と遊ぶことしか考えられなかった。失明しかかったミシェル、元恋人ジュリアンを射殺。忌まわしい事実に悩む心理描写や目が見えなくなる苦悩の表現が欲しかった。どちらかというと、アレックスの心だけが伝わってきて、ミシェルの心は抽象画のように観る人によって異なりそうだ。 地下通路でのアクロバット。尋ね人のポスターを燃やすアレックスも印象的だが、ミシェルがドア越しに銃を放つところと、アレックスが銃で指を撃つところが不気味に残ってしまう。そして船の舳先で飛ぶポーズ!・・・『タイタニック』以前に作られてるんだよなぁと確認。 なんと言っても、ジュリエット・ビノシュの腋毛が素敵だった! 1992年英国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート 1992年ヨーロッパ映画賞主演女優賞、撮影賞、編集賞 (2005.2)
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ボン・ヴォヤージュ | 2003 フランス アスミック・エース BON VOYAGE |
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ストーリー | 1940年、パリ。人気女優のヴィヴィアンヌはしつこくつきまとった男を誤って殺してしまう。彼女は昔馴染みの小説家オジェを頼り、相談するのだが、彼は遺体を運搬途中事故に遭い逮捕されてしまう・・・ | |||
監督 | ジャン=ポール・ラブノー | |||
出演 | イザベル・アジャーニ | ジェラール・ドパルデュー | グレゴリ・デランジェール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 過失なんだから警察に言ってもたいした罪にならないのだが、彼女は女優。スキャンダルを怖れていたためオジェ(デランジェール)と二人で死体遺棄の道を選んでしまう。戦争間近の頃だし、車の事故もたいしたことはないが、車に積んでたアルペル氏は不審死として記事になった。彼女は突き落として殺したと言っていたのに、実は射殺されていたことも判明・・・ 数ヵ月後、ドイツ軍が侵攻して、6月14日にはパリ陥落。ヴィヴィアンヌは大臣のボーフォール ドパルデュー)の愛人となりボルドーに逃げた。混乱に乗じて刑務所を出たオジェはそのボルドーをめざす。 ヴィヴィアンヌとオジェの殺人事件を絡めた恋愛劇と、オジェが列車で知り合った科学者カミーユと原爆を作るのに重要な重水、それを盗もうとする無法者たちがスリリングに描かれえて緊張感もたっぷり。暗い世相でありながら美しい映像なので大スクリーンで観られなかったことが後悔されるほどだ。 残念なのは登場人物が多すぎるため、どういう立場の人間だったかわからない人間が出てきてしまった・・・個人的にはカミーユ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)が好きだなぁ。イギリスへ重水を運ぶ海岸のシーンで終わったら悲しかったはずなのに、1年経った後日談のような部分がとてもいい。カフェで再会したオジェとカミーユ。カミーユはレジスタンスとなっていて、二人はナチに追われ映画館に飛び込んでキスをする・・・その映画にはヴィヴィアンヌが楽しそうに踊っている。じっくり描かれていればもっといい映画になったに違いない。 2003年セザール賞有望若手男優賞(デランジェール)、撮影賞、美術賞 (2007.1)
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