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フライ、ダディ、フライ 2005 日本
東映
ストーリー  娘が高校生に暴行を受け入院することになった。父鈴木一はボクシングインターハイチャンピオンである相手の男を倒すため高校へ殴りこみに入るが、パク・スンシンという男にやられてしまう・・・そう、彼は学校を間違えたのだ。
監督 成島出
出演 岡田准一 堤真一 坂本真
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★
コメント  おっさんが高校生に人生を学んだっていいかもしれない・・・頑張れ、おっさん!
 今まで見た岡田准一の映画の中では一番ハマっているのではないでしょうか。彼が演ずるスンシンはケンカが強くてクールな奴ではあるけど、人間の暖かさを理解し、相手の立場になることができるという、人間としてかなりでかい器を持った奴なのです。力がないのに復讐に燃える中年男鈴木の特訓中に、相手を殺しかねない内面を感じ取ったスンシンが「大切なものを守りたいんだろ、おっさん」と忠告したり、「戦わなくても勝つことだってある」と年上の男に人生訓を教えたり、観ている者も目から鱗が落ちるような台詞をサラリと言う。「こ、こいつになら年の差を度外視してでも教えを乞いたい」と妙に納得してしまいました。
 “ゾンビーズ”というスンシンの仲間たちは鈴木が宿敵である石原を倒すことに協力し、夏休みを返上してまで復讐の下準備に精を出す(トトカルチョはご愛嬌)。スンシンの猛特訓を受ける鈴木と同じように爽やかで熱くなるところだ。このメンバーの一人には、最近よく見かける坂本真もいるし、バス通勤のくたびれた中年軍団には神戸浩や田口浩正といった大好きな名脇役が出てるではありませんか!さらに高校教師に変態チックなモロ師岡。彼の場合は、アップになるだけで笑ってしまいます。
 導入部分ではモノクロームのシリアスな映像。そして青い空に入道雲といった爽やかな映像と夕陽をバックに過去を語るスンシン。『燃えよドラゴン』をこよなく愛し、冒頭のブルース・リーとサモ・ハン・キンポーのシーンへのオマージュ。そして青春映画らしい芝生で寝転がるシーン。どうとでもなれ!というくらいにハートをわしづかみにされてしまいました。
 この夏、猛特訓して体を鍛えたくなりました(できるんかい!)。だけど、そう思うのは30代以上の男だけかもしれないし、20代の男性だったら、この映画に何ら感銘を受けないかもしれない。さらに、在日嫌いの人、石原慎太郎崇拝者だったら、この映画を観ても酷評するだけで終わりそうな予感も・・・その辺りはちょっと残念な設定か・・・
(2005.7)

プライド 栄光への絆 2004 アメリカ
UIP
FRIDAY NIGHT LIGHTS
ストーリー  1988年、テキサス州オデッサ。パーミアン高校のパンサーズはアメフト州チャンピオンを目指してシーズンに突入した。将来を有望視されている
監督 ピーター・バーグ
出演 ビリー・ボブ・ソーントン ティム・マッグロウ デレク・ルーク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  アメフト映画は実話が多い。ワンパターンになりがちなこのジャンルにありながら、独特の雰囲気によって単なるスポ根ものとは一線を画していた(と思う)。
 毎週金曜日になると、小さな街オデッサの店は全てクローズし、人々はフットボール・スタジアムに集まってくる。この街のパーミアン高校パンサーズは過去何度も州優勝し、住民たちは“GO!JOMO”と地元高を応援することが生きがいとなっているのだ。コーチたちも勝利するための目的は「街を守るため」と言うほど、高校のアメフトは人々の生活に密着したスポーツ。過去に優勝経験のある先輩や親たちは優勝の証しである指輪をはめ、誇らしげに現役選手を叱咤激励する。全編通してこの指輪が伏線となっているのです。
 シーズンが始まり、好調な出だしで勝利するパンサーズであったが、スーパースターである中心選手のブービーが靭帯損傷で欠場を余儀なくされる。次の試合にはスター選手を欠いたことで負けてしまい、もう優勝は無理だと思われていたところへ意外な伏兵が大活躍・・・と単純なストーリーではあるが、元は実話であり、アメフト・ドキュメンタリーという内容を敢えて小説化したかのように物語は進みます。このドキュメンタリー・タッチの雰囲気を損なうことなく、手ぶれの多いハンディカメラを中心に映像化していました。目がちかちかするかも・・・
 選手には、スター選手のブービー(デレク・ルーク)、母親と2人暮しの冷静なクォーターバックのマイク、父親が優勝経験のあるドン、全く笑わないアイヴォリー、といった個性豊かな者が多い。そして、校長より給料が高く、住民からは罵倒され、生徒から信頼されている名コーチをビリー・ボブ・ソーントンが演じている。彼は微妙に変化する心理を見事に演じています。
 アメリカ万歳!となりがちな内容ではあるが、閉鎖的な田舎への批判や、勝つことが全てではないというメッセージも伝わってきました。でも、ブッシュの出身地であることは頭から離れませんでしたけどね・・・(別人だと思うけど、エンドクレジットにマイケル・ムーアって出てきてびっくり!)

2005年MTVムービーアワード ブレイクスルー演技賞(マッグロウ)ノミネート
(2005.5)

ブラボー火星人2000 1998 アメリカ
劇場未公開 ディズニー
MY FAVORITE MARTIAN
ストーリー  レンタカーに乗ってやってきた火星人。車が故障して、地球人TVプロデューサーのティムと仲良くなる。
監督 ドナルド・ペトリ
出演 クリストファー・ロイド ジェフ・ダニエルズ エリザベス・ハーレイ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  火星人マーティンの相棒はスーツのズード。このスーツはポリエステルの服に人目ボレしたりするお茶目な奴。火星人を追い続ける悪い組織とTV局が追いかけっこ。自爆装置が作動してしまったレンタカーを修理しないと火星に帰れないマーティンはティムと協力してホームセンターで部品を探すが見つからない・・・
 ハチャメチャでありながら、ロイドのおかげで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテイストを感じてしまう。ダリル・ハンナの頭が空っぽのリポーターもなかなか良い。色男と書かれたTシャツも最高だ。80年代〜90年代のSFファミリー映画をかなりオマージュしたような雰囲気もいい。
(2005.7)

プランケット&マクレーン 1999 イギリス
KUZUIエンタープライズ
PLUNKETT & MACLEANE
ストーリー  1748年、ロンドン。酔って牢獄に入れられたマクレーン大尉はルビーを巡ってプランケットとともに捕まり、再度投獄。2人はアメリカへ渡るため金持ちの貴族たちを襲う。
監督 ジェイク・スコット
出演 ロバート・カーライル ジョニー・リー・ミラー リヴ・タイラー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  スカーっとする義賊ものだと思っていたら、かなり危ないマクレーン。牢獄でもやっちゃうし、金持ちの婦人とやって、病気をもらう。プランケットが元薬剤師というのは受けた。かなり笑えるのはよかった。しかし、レベッカ(リヴ・タイラー)に惚れているのに女を買いにいくマクレーンには、どうも感情移入ができない。プランケットの宿敵チャンスに対しても、最初から恨んでいたはずなのに、偶然決闘という手段で対決する。
 ところが、終盤の面白さはマカロニ・ウエスタンそのもの。絞首刑になりそうなところをギリギリで助け、最後には復讐へ・・・
 アラン・カミングのオカマっぽい役も素敵です。
(2005.7)

ぷりてぃ・ウーマン 2003 日本
シネカノン
ストーリー  婦人親睦会“ともしび会”は市役所福祉課の職員から、市民の日の市民サークルの出し物参加をお願いされるが、何をやればいいのかわからない。そんなとき、孫娘の加奈子の荷物から一冊の台本を見つけた森下葵は演劇を上演することを提案する。
監督 渡邊孝好
出演 淡路恵子 風見章子 正司照枝
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  森下家ではおばあちゃんの葵が孫の部屋を占領。英会話に勤しんでいる。加奈子(西田尚美)は脚本家の夢を諦めて戻ってきたのだ。『夕空、晴れて』という脚本が貶されて失意のどん底にあった折、演劇の道に自信をなくしていた。おばあちゃん達の演技の下手さに呆れかえって指導するのもやめると言い放った加奈子だったけど、葵の言葉やこっそり練習する風景を見て考え直す。
 イーデス・ハンソンと正司照江のキスシーン。多くの有名タレントの友情出演。金八先生のおまわりさんがそのまま出てたり、出演者もかなり面白い。
 ようやく形になってきた演劇も梅さん(風見)の突然死で頓挫してしまう。が、他のみんなの意思は固く、これが最後だと誓約して市民の日の公演に向けて頑張る。公演は、梅子の死をも想像させ、涙なしでは見られない。『死に花』のような虚しさよりも、老人たちの生きがいをしっかり表現していたことは素晴らしい。西田尚美が光っていた。もちろん、淡路恵子の女優魂も感じましたけどね・・・
 劇団ほのおは実在するらしい。
(2005.7)

プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン 1986 アメリカ
WB
PRINCE UNDER THE CHERRY MOON
ストーリー  金持ち娘をモノにしようとピアノの弾くクリストファー。女に不自由していないが、金がない。そこで造船主の娘マリー・シャロンに目をつけるのだが・・・
監督 プリンス
出演 プリンス ボブ・キャヴァロ エマニュエル・サレ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★
コメント  全編白黒でセットも古い。ハリウッドミュージカルを意識した作風。マハラジャを強調したインド映画の雰囲気もある。でもカラーのほうが良かったでしょうね。
 マリーがドラムを叩くところだけはいいですね〜台詞は下手っぽいし、表情も豊かじゃないけど、ここだけはよかった。プリンスの独善的でナルシストぶりを発揮した映画だけど、毒のないことが唯一の救いかも・・・全体的に演技が下手です・・・

1986年ラジー賞作品賞、主演男優賞、監督賞、助演男優賞(ジェローム・ベントン)、主題歌賞
同助演女優賞(クリステン・スコット・トーマス)、脚本賞、新人賞ノミネート
(2005.6)

プリンス・オブ・エジプト 1998 アメリカ
ドリーム・ワークス=UIP
THE PRINCE OF EGYPT
ストーリー  旧約聖書の出エジプト記をモーゼを主人公としてアニメ化。モーセはファラオの王の息子としてラメセスと一緒に育てられる。ある日、出生の秘密を知り、王家を離れる・・・
監督 ブレンダ・チャップマン
出演      
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★ ★★★★
コメント  BS放映の日本語版で見た。字幕版の声優がヴァル・キルマー、ミシェル・ファイファー、レイフ・ファインズ、サンドラ・ブロック、ジェフ・ゴールドブラム、などなど豪華俳優陣。観たいなぁ。
 迫害され、奴隷として働かされているヘブライ人。モーセはヘブライ人の神により、エジプトを脱出させることを運命だと知らされる。『十戒』とほぼ同じであるが、戒律の話は全く出さずにモーセとラメセスの兄弟愛や兄弟の葛藤。ハリウッドらしく、奴隷制反対というテーマが中心となる。やはり、海を割るシーンはすごい。CGを駆使したアニメ。一瞬、実写にも見えてしまうのです。他にも血の海や白いもやがかかるシーンがよかった。
 そして、ホイットニー・ヒューストンとマライヤ・キャリー。仲が悪かったんじゃなかったでしたっけ?いい曲です。

1998年アカデミー賞主題歌賞
同音楽賞ノミネート
その他いっぱい
(2005.6)

プレイタイム 1967 フランス
松竹映配
PLAYTIME
ストーリー  ユロ氏はパリで就職するために大企業の面接を受けるのだが、なかなか担当者に会うことができない・・・
監督 ジャック・タチ
出演 ジャック・タチ バーバラ・デネック ジャクリーヌ・コンテ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★
コメント  大都会の大企業。無機質な映像によってアメリカ的社会の風刺。しかし、しつこいまでに同じギャグを繰り返し、笑えない。近未来映像の面白さだけが救いだ。
(2005.6)

ブレーキ・ダウン 1997 アメリカ
東宝東和
BREAKDOWN
ストーリー  ジェフとエイミーの夫妻は砂漠の真中で立ち往生。通りかがかったトラックにエイミーをダイナーまで送ってもらい修理屋を呼ぶつもりだったが、車が直りジェフがダイナーまで行くと妻の姿はなく、誰も知らないと言う。妻はいったいどこへ・・・
監督 ジョナサン・モストウ
出演 カート・ラッセル J・T・ウォルシュ キャスリン・クインラン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  いきなり『激突!』のような展開。先ほどぶつかりかけた車がかなり恨んでいたようだ。しかし、相手とは話もしたし、トラックの運転手とも話した。トラックを追いかけて見付けたものの、運転手は全く知らないと言う。保安官も丁度現れ、尋問・調査するも答えは同じだった。
 最初はかなり謎につつまれているが、警察以外はグルだった。金を要求され、妻は人質にとられている・・・緊迫した中でジェフは1人で悪人どもに立ち向かう。
 後半のカーチェイスと悪人仲間との孤独な戦い。かなりスリリング。
(2005.7)

ブレス・ザ・チャイルド 2000 アメリカ
ギャガ=ヒューマックス
BLESS THE CHILD
ストーリー  NY、クリスマス・イブ。看護師マギーの前に妹ジェナが現れ、生まれたばかりの赤ん坊コーディを預けていった。6年後、幼児連続誘拐殺人事件が多発するが、被害者は皆12月16日生まれという共通点があり、コーディも同じだった・・・
監督 チャック・ラッセル
出演 キム・ベイシンガー クリスティナ・リッチ ルーファス・シーウェル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★
コメント  『ライオンキング』のせいで、子どもたちは「死」について理解している。FBI捜査官のドレファス(ジミー・スミッツ)は目のまわりに隈をつくっていて、ちょっと不気味。
 三叉の矢のマークが特徴で、ルシファーを崇拝するカルと殺人。後半ではイアン・ホルムまで登場する。それにしてもCG多用しすぎだろうか・・・ずっと幻影を見せられているような。サスペンスとオカルトの割合をもうちょっとハッキリさせればスッキリするのかも。クリスティナ・リッチをもっと見たかったし。
(2005.5)

プロミスト・ランド/青春の絆 1987 アメリカ
ベストロン
PROMISED LAND
ストーリー  アイダホ。バスケット地区優勝の祝勝会にて、冴えない青年ダニー(サザーランド)がチアリーダーのメアリー(トレイシー・ポラン)に告白するが、彼女にはスター選手の恋人がいた・・・
監督 マイケル・ホフマン 製作総指揮:ロバート・レッドフォード
出演 ジェイソン・ゲドリック キーファ・サザーランド メグ・ライアン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  2年後。スター選手デイビー・ハンコックは奨学金を打ちきられ、大学バスケット選手の夢を断たれ、地元で警官になる。恋人メアリーが大学でつきあってる男がいたが、冬休みに帰省してよりを戻す。ダニーは高校をやめ旅に出たが、ベブ(ライアン)と結婚して地元に戻ってくる。
 メグ・ライアンのちら見せヌードと背中の大胆な刺青が印象的。真っ赤に染めた髪、彼の両親に会うために髪を戻したり、緊張のあまりドラッグでムチャな運転したりと、かなりすごい。ただ、万引きした時計なんかを平気でプレゼントするところには・・・最後までこの腕時計が出てくるところが憎い演出。
 それにしても、運命のいたずら、偶然の出来事。痛い部分ばかり。強いアメリカが嫌いといった台詞もあったけど、この銃社会が一番嫌われるべきだ・・・
 実話を元にしてあるらしい(多分警官が撃った犯人が同級生とかいう話)

1988年インディペンデント・スピリット賞主演女優賞(ライアン)ノミネート
(2005.6)

ブロンコ・ビリー 1980 アメリカ
WB
BRONCO BILLY
ストーリー  各地を回るウエスタンショーの座長ビリーは、助手の女性に逃げられ、借金を返すためだけで加わったリリーを助手にする。リリーと別れた男ジョンは殺人犯として留置所に入れられ・・・
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド ソンドラ・ロック ジェフリー・ルイス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  サーカスのテント小屋のような舞台で皿を撃ち、目隠しをして回転版の女性の風船を撃つ。すごい。テントが穴だらけになりそうだ。そもそも、子供たちのためにかなり慈善事業のように公演を繰り返す一座。団員もビリーに恩義を感じているが、まともな給料をもらってないのだ。
 テントが火事になってから大きく変化した。テントも無くしてしまったし、「列車でも襲うか?」てなノリで列車を待つ仲間。しかし、列車は止まらず置いてけぼり・・・このあたりはかなり面白かった。いつも慰問に訪れている精神病院で星条旗を紡いでテントを作るのだが、ここにリリーの元夫が入院中。それほどの展開にもならず、平和に話が進むというアメリカらしい映画でした。

1980年ラジー賞主演女優賞(ロック)ノミネート
(2005.6)










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