戻る》 《index

if もしも・・・・ 1968 イギリス
PAR
IF....
ストーリー  寄宿学校のミック・トラビス、ジョニー・ナイトリー、ウォレスの3人組は革命を起こそうとする。
監督 リンゼイ・アンダーソン
出演 マルコム・マクダウェル デヴィッド・ウッド アーサー・ロウ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  割礼の検査、自転車で教室に入る教師、ひどい授業とひどい監督生。嫌になるのもよくわかる。軍隊教育のシーンもあったが、普通の学校でこういうのがあるのだろうか。。。
 所々モノトーン映像に切り替わるのだが、これにどういう意味があるのかと、こればかり考えていた。1回観ただけじゃわかりませんよね。狂気の沙汰に変貌していく過程は見ごたえがあるのですが、マクダウェルの戦争オタクはある程度わかるものの仲間が増えていく過程が理解できず、ここだけはもっと描いてほしかった。

1969年カンヌ国際映画祭パルムドール
1968年英国アカデミー賞監督賞、脚本賞ノミネート
(2004.5)

イブラヒムおじさんとコーランの花たち 2003 フランス
ギャガ・コミュニケーションズ
MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN
ストーリー  1960年代のパリ、ユダヤ人少年モモと向かいの食料品店を経営するアラブ人イブラヒム。少年は父と二人暮し、老人は一人暮しであった。
監督 フランソワ・デュペイロン
出演 オマー・シャリフ ピエール・ブーランジュ ジルベール・メルキ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  愛は人種・宗教を超えたか?!面白いエピソードと小ネタの集合体のような映画で、軽快なテンポ、笑える台詞で引っ張ってくれる心温まる話なのに、何か物足りない・・・
 ブタの貯金箱を割ってまでして、娼婦に相手をしてもらいたかったモモ。イメージ映像でまた貯金箱からコインを・・・映像美で攻めてくるかと思いきや、いきなり笑わせてくれる。しかも、『オーシャン・オブ・ファイアー』では存在自体で笑ってしまった、前歯の欠けたオマー・シャリフが主人公なのである。もはやアラブの英雄だった頃の面影がない・・・
 中盤からはかなりシリアスになり、父の自殺、母親の登場、優秀だった兄ポポルの謎等、モモの何かがはじけ飛ぶかのように、複雑な心理を親しき人のもとへと走らせる・・・行き場を失ったモモ少年の「養子にしてほしい」の言葉に快諾するイブラヒムがしぶかった。
 ここからは『アラビアのロレンス』も真っ青になるくらい勇ましいイブラヒム。運転免許もないのにキャッシュで車を買い、『ジンギス・カン』のように颯爽と車を走らせロード・ムービーへと変化していくのです。パリの下町が舞台になってるこじんまりとした世界観の映画だと思っていたら大間違い。色んな宗教の様式も楽しめる“宗教伝承ロード・ムービー”という雰囲気になりました。落ちも中々良かった。
 父親との葛藤、兄の謎、娼婦の今後などをもう少し描いてほしかった・・・

2003年ゴールデングローブ賞外国映画賞ノミネート
2003年セザール賞主演男優賞
(2005.3)

異母兄弟 1957 日本
独立プロ
ストーリー  大正10年、鬼頭家へ女中奉公として入った利江は、主人範太郎に孕まされる。陸軍連隊の汚点となるのを避けるため、後妻とし二人の子どもを産むことになったが、扱いは依然女中のままだった・・・
監督 家城巳代治 原作:田宮虎彦
出演 三國連太郎 田中絹代 西田昭市
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  陸軍大尉鬼頭範太郎の三國が若い。「妾の子」と前妻の2人の兄に蔑まれるが、言葉の意味もわからない四男。時が流れ、軍人にならないと言う三男。厳粛なだけの家庭で閉塞感を感じ、逆らえないが反発心だけは体に染み付いていった。
 大戦が始まってから、武勲を立てた次男。誇りに満ちた範太郎と、三人で家を抜け出そうと提案する息子たち。幸せな生活を求めたいだけなのに、世の中全体が戦争へと駆り立てる風潮であっては難しいなぁ。
 四男が女中ハルと抱き合っていたのを咎められ、家を出てしまい、非国民と言われながらも真剣に生きていく様が良かった。前妻の子だけを想うあまり、後妻の子は自分の子ではないような振る舞いをする範太郎。利江だけは、家を出ていこうと主張する息子には同調せず、範太郎に「同じあなたの子どもよ」と子どもを認めさせようと訴える。たくましい昭和の愛をも感じさせる田中絹代が素晴らしかった。
(2005.4)







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送