完全犯罪 | 1999 アメリカ FOX BEST LAID PLANS |
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ストーリー | 田舎町トロピコ。ニックは豪邸に引っ越してきた旧友ブライスに呼び出された。ナンパしたキャシーという女性を抱いたのだが、レイプで訴えると喚きだしたため地下室に監禁したのだという。 | |||
監督 | マイク・バーカー | |||
出演 | アレッサンドラ・ニヴォラ | リース・ウィザースプーン | ジョシュ・ブローリン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | キャシー(ウィザースプーン)は実はニック(ニヴォラ)の恋人でリサという名前。ニックはリサイクル工場に勤めていたが、彼の父親が死んで遺産が入ったら町を出て行こうとしていたのだ。しかし税金の滞納、生命保険の不実記載などで、家は没収されるし、何も残らなかった。彼に遺産がころがりこんだと羨ましがる同僚のバリーが麻薬売買の上手い話しでニックを誘うが、バリーはとんずら。売人から4万ドルを払えと脅されることになったのだ・・・ 思いついたのがリサを使ってブライスの家から古銭を盗む計画を思いつく。しかし、換金ならぬ監禁されたためにオジャン。ニックは彼女を殺すと言って、上手くブライス邸から逃げ出したと思われた・・・ 結局はバリーにハメられたわけだが、失ったものは帰ってこない。まさに踏んだり蹴ったりの悲惨な夜を過ごすことになったニック。ブライスと寝たという事実が心の傷として残ってしまうのだ。 なかなかよくできた脚本だけど、生きている死体をトランクに詰めてからの緊迫感が足りない。殺人を犯したんだという説得力がないのだ。ブライスはおぼっちゃま育ちで大学の教授。彼だけは焦ってたけど、観てる者にまで伝わってこない。それでも主演2人はなかなか悲壮感が漂っていたし、どん底生活をするニックとそれを支えるリサの愛は感じられた。 それにしても山火事もニックのせいなんだし・・・これが上手い伏線になってないのも残念。 (2008.2)
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歓喜の歌 | 2007 日本 シネカノン |
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ストーリー | 地方都市みたま町文化会館の12月30日。予定されていた大晦日のコンサートがダブルブッキングとなっていたことに気づき慌てふためく職員たち。 | |||
監督 | 松岡錠司 原作:立川志の輔 | |||
出演 | 小林薫 | 安田成美 | 由紀さおり | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 歯間掃除をする野嵜好美。もしかしてそれは凧紐ですか? 人気落語家・立川志の輔の新作落語を映画化した作品。年末のダブルブッキングによる騒動よりも、『ジャーマン+雨』の野嵜好美が楽しみだった・・・と、もしやコーラスガールの中の一人ではないかと心配していたのですが、さにあらず、文化会館職員の一人であり、登場順も主演の小林薫に次いで2番目。登場しただけで笑ってしまいました。それにしても存在感ありすぎ! 3分クッキングとはわけが違うダブルブッキングだというのに、事の重大さもわからないほど緊迫感のなさ。しかし、これは若干の公務員に対する風刺とダメ人間の典型でもあるかのような主人公を見事に表現していました。悪いことは重なるもの。ダブルブッキング事件だけではなく、飲み屋のツケを払わされる羽目にもなったし、離婚問題も年末になって深刻化。どうせ有閑マダムたちの道楽なんだろうとタカをくくっていた主任もラーメンとタンメンの間違いによって彼女のたちの困惑ぶりを理解する・・・ 予告編だけでもストーリー展開がわかるほどであり、どうせ解決策は合同コンサートに落ち着くんだろう・・・などと冷めた目で見てしまっては、この主人公の生き方とさほど変わらない。ちょっと反省、塩見三省です。民間の左遷と同じような降格人事、吹きだまりと自嘲するほどの公的施設の職場。そしてそこに働く職員たちがとてもリアルに描かれていて、仕事の生きがいを感じることができないほどの環境から、ママさんコーラスの事件によって生きる喜びを見出す過程がとても良かったのです。 セレブな奥さま方による「みたまコーラスレディ」と、家事やパートで忙しい主婦たちによる「みたま町コーラスガールズ」。対立する構図の中でも、スーパー社長の由紀さおりと威勢のいいスーパー店員の平澤由美がとてもいい。特に平澤由美のソウルフルなソロパートには痺れてしまいました。もちろん由紀さおりもいいし、姉の安田祥子もどこかに参加している(気がつかなかった)。そして、竹田の子守唄には泣かされたよ・・・ サントラ盤も欲しくなったし、由紀さおり・安田祥子の歌も聴きたくなりました。自宅で聴く場合には寝ころんで聴くんじゃなく、もちろん正座ですよ、正座! (2008.2)
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感染列島 | 2008 日本 東宝 |
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ストーリー | 2011年1月。いずみ野市立病院に運ばれてきた急患が高熱を発し、痙攣・吐血を催し、新型インフルエンザと思われたが救急治療のかいなく死亡する。やがて院内感染、各地へと感染が広まり・・・ | |||
監督 | 瀬々敬久 | |||
出演 | 妻夫木聡 | 壇れい | 国仲涼子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | パンデミックの原因は魔人・加藤保憲だった。 折しも今日1月17日のニュースで「今冬流行しているAソ連型インフルエンザの大半がタミフル耐性となっている」と報じられていた。厚生労働省は「過剰に不安になる必要はない」としているが、この映画のタイミングが良すぎるぞ。 最近、なぜだか日本の映画、TVドラマでよく扱われるようになった感染モノ。SARSや鳥インフルエンザなどの報道によって、ウイルスに対する危機管理を啓蒙することはいいのですが、『L Change the World』だとか『ブラッディ・マンデイ』、そして『20世紀少年』といったコミックから生まれた作品に代表されるようにテロによる細菌感染ばかりだった。それらに比べると、この『感染列島』は自然発生的で荒唐無稽な内容ではなく、十分に起こりうるディザスタームービーとなっています。 悪く言うとドラマ性よりもシミュレーション的な要素が大きいのですが、VFXばりばりの海外作品のような大味な映像ではなく、医療体制を中心に日本の現状をつきつけられる社会派作品ともとれる映画でした。特に、野戦病院と化した集中治療室における救命救急医の医師の倫理だとか、ワクチンや抗ウイルス剤の備蓄問題、それに厚生労働省、WHOの対応など、考えさせる部分がいっぱいです。細かなところでは、養鶏所経営者に対する世間の目なんてのもありました。 ヒーローが現れて解決!といった従来のパンデミック作品とは違い、じわじわと拡大する惨状は止むことを知らない。未知のウイルス感染症とたたかう医師たち、そして最初の患者からルーツを探る医師たち。「明日地球が滅びようとも 君は今日リンゴの木を植える」という言葉で、諦めずに前向きに生きていく姿に勇気をもらいました。 妻夫木聡と池脇千鶴のやりとりで『ジョゼと虎と魚たち』を思い出し、エンディングのテロップに“動物には気を遣った”と書かれていたので、それがコウモリと鶏とエビたちだったんだと気づきました(うそです)。パニック映画といえばオールスターキャスト!佐藤浩市を簡単に死なせたりと贅沢な使い方だったりするのですが、むしろ若手やお笑いが目立ってました。予想外のキャラ、ダンテ・カーヴァーが出るのなら、上戸彩とか樋口可南子も出演させろ! 血清を注射するってのは『ブラックジャック』ですよね・・・ (2008.2)
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ガンダーラ | 1987 フランス ギャガ GANDAHAR |
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ストーリー | 平和の園ガンダーラをメタルマンが襲う。“しもべ”であるシルバンが危機を救うために旅立ち、メタモルフに出会うが・・・ | |||
監督 | ルネ・ラルー | |||
出演 | グレン・クローズ | ジェニファー・グレイ | ベン・ジレット | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 独特のアニメ。昔、TVアニメで放送されていた大魔王シャザーンとかを思い出した。 ストーリーは単純なヒーローものかと思っていたら、時空を飛び越えたりして、壮大なSFのような展開になる。だけど、終盤が急ぎ足。ガンダーラが近未来的な雰囲気だけど、自然がいっぱいのジャスパーには元ガンダーラ人で顔やら体が無茶苦茶にメタモルフォスされた不気味な住人だらけ。“敵ではない”などと現代にも通ずるテーマかと思いきや、冷戦末期の時代だからそうでもない。1000年経ったら自分を殺せとメタモルフは言ったけど、その未来からやってきて世を荒らしてたんだから、さすがにタイムパラドクスは考えてなかったようだ・・・ (2008.9)
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頑張れ!グムスン | 2002 韓国 エスピーオー SAVING MY HUBBY |
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ストーリー | 元バレー選手だった新米ママのグムスンは夫ジュンテを拉致したと脅迫電話を受ける。 | |||
監督 | ヒョン・ナムソプ | |||
出演 | ペ・ドゥナ | キム・テウ | チュ・ヒョン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | ジュンテの歓迎会にて飲み過ぎて、泥酔客に無理矢理酒を飲ませ多額の金を請求する奴に引っ掛かってしまい170万ウォンを請求されたグムスン。バレーボールのスター選手だった彼女はスポーツバカで世間知らず。家庭向きじゃないけど出来ちゃった婚で結婚したのだ。 とにかく歓楽街へ向かい指定された店を探すが、途中ヤクザのボスにトマトをぶつけてしまったことでヤクザたちにも追いまわされることに・・・ ドゥナちゃんは可愛いんだけどね・・・それだけじゃダメだ。笑いのノリも悪いし、やくざの抗争なんてのもどうでもいいこと。もっと弾けてほしかった。 (2009.2)
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カンフー・パンダ | 2008 アメリカ アスミック・エース=角川エンタテインメント KUNG FU PANDA |
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ストーリー | 脱獄した悪のカンフー使いタイ・ランに龍の巻物を奪われないよう、翡翠城の競技場ではファイブと呼ばれるカンフーの達人が技を競っていた・・・しかし選ばれたのは見学にきたラーメン店の息子ポーだった。 | |||
監督 | マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン | |||
出演 | ジャック・ブラック | ダスティン・ホフマン | アンジェリーナ・ジョリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 食えなければ食えないほど強くなる食欲拳! エド・はるみの宣伝効果で頭の中がエキサイティング〜だったのですが、さすがに『ドラゴン・キングダム』を観た後では楽しめない。そして、なぜだかオープニングとエンディングに登場する2D静止画のほうが味わいがあったような気もするし・・・ なぜパンダの父親がアヒルなんだ?と疑問が湧いたため検索してみると、北京在住の芸術家がドリームワークス相手に訴訟まで起こしているらしい。さすがにここまでくると呆れてしまうが、それよりも村民がアヒル・豚・うさぎの三種類の動物ばかりだったことが気にかかってくるのです。もしこれが一部の資本家に搾取される市民というメタファーならば、食材としての動物なのだろうか・・・やっぱりウサギちゃんも食べちゃうのね。いかんいかん・・・食べることしか頭にないぞ・・・ 武術指導や猿の声優をも担当していたジャッキー・チェンを最大限にリスペクト。それに香港アクション映画への愛が感じられる映画だった。虎、鶴、猿、蛇、カマキリのファイブと呼ばれる弟子たちの動きは見事だったし、何より悪役タイ・ランとの吊り橋での戦いシーンには圧倒された。ただ、残念なことにジャッキーの台詞は多くないどころか、ファイブの活躍が多くなかった。アンジーの声はセクシーだったけど・・・ 悪役のタイ・ランはちょっと魅力的だった。ヨーダのような師匠に育てられ、やがてダークサイドへ落ちてゆくタイ・ラン。ネーミングは『バイオハザード』のタイラントからなのか、『ウルトラマン』シリーズのタイラントからなのかはわかりませんが、とにかく強い!もっと早くに脱獄できそうだったけど、それはドラゴン・ウォリアーに絡んでくるんでしょうね・・・と考えたら、単なる悪じゃないような気もする。 (2008.7)
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