カラー・パープル | 1985 アメリカ WB THE COLOR PURPLE |
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ストーリー | 14歳おセリーは父親の子を産まされ、子供は売り飛ばされた。妹ネディは嫁にもらわれそうになったが、セリーが後妻として嫁いだ。 | |||
監督 | スティーヴン・スピルバーグ | |||
出演 | ウーピー・ゴールドバーグ | マーガレット・エイヴリー | ダニー・グローヴァー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 20世紀初頭の話。近親相姦も甚だしいし、14歳で子供を産んだことも公然となっているような世界だ。父親の絶対権力ということもあるがおぞましい・・・ 「死ぬまで手紙を書くね」と言い残してネディは追い出された。手紙が来ないということはネディは死んだんだ・・・と悲観に暮れるセリーであったが、辛い仕事もものともせず働き続ける。まるで日本版「おしん」のような辛い日々。ミスターの髭を剃るのも彼女の役目だったが、刃を首に当てたときにはいつも殺意を持った気持ちがよく伝わる。 ミスターは結婚したいと思っていた歌手ジャグ・エブリー(エイヴリー)が故郷に戻ってくるのを楽しみにしていた。やってきては家に泊めて、体の関係も持っていたようだが、セリーと結婚した後だっておかまいなしだ。ミスターの息子ハーブがソフィア(オブラ・ウィンフリー)と結婚するが、こちらも男女関係が多い。結婚の概念や、姦通の罪の意識とか、わけがわからなくもなる。 後半はセリーとジャグが徐々に厚き友情を築くところが見もの。ハーブがジャグの歌をメインとした酒場を開いて、そこで歌う「ミス・セリーのブルース」に思わず涙が流れる。ジャグが一旦メンフィスへ行ったが、その間にはソフィアが投獄されたりして、奴隷並の扱いしか受けていない女たちの悲哀に胸が苦しくなってくる。 ジャグとの再会、ソフィアとハーブの和解、そしてミスターがネディからの手紙を隠し持っていたことも発覚。ネディは生きていて、アフリカに住んでいる!そして、セリーの子供二人と暮らしているという事実もわかる。20年以上も女中以下の扱いしかされなかったセリーの怒りが爆発して、ジャグと暮らすことになったセリー。実は実父と関係を持っていたのではなくて、義父だったということもわかる。そして、感動のラスト。ミスターも最後にはいいことをしたので、安堵感をも与えてくれた・・・終盤が駆け足のように展開したため、構成には不満も残るし、長すぎるという欠点もあるが、紫色の意味もなんとなくわかり、満足。 1985年アカデミー賞作品賞、主演女優賞、助演女優賞(エイヴリー、ウィンフリー)、脚色賞、撮影賞、作曲賞、歌曲賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞ノミネート 無冠 1985年ゴールデングローブ賞女優賞 その他 (2006.12)
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ガール・ネクスト・ドア | 2004 アメリカ 劇場未公開 THE GIRL NEXT DOOR |
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ストーリー | 名門大学を目指す高校生マシューははじけることもできずにいたが、ある日、清楚な女の子ダニエルが隣に引っ越してくる。しかし、彼女は元ポルノ女優だったのだ。 | |||
監督 | ルーク・グリーンフィールド | |||
出演 | エリシャ・カスバート | エミール・ハーシュ | ティモシー・オリファント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 『蝋人形の館』でも主役を務めたエリシャ。いきなりマシューを素っ裸にして、車で追い回す。だけど何もできなかったことを悔やむマシュー。遊びで留守宅プールに飛びこんだと思ったら校長の家だったところがおもろい。 普通の女の子に戻りたかったダニエルだったが、元プロデューサーの出現により元の世界に戻りかけてしまった。タイ人留学生を受け入れるための2万ドルを持ち逃げされ、オリジナルビデオを撮ることになってしまった彼ら。どうも後半がわけわからない展開となってしまった。まぁ、教育ビデオといいつつもコンドームの付け方だけはしっかりやってるのね・・・ 「スウィート・ホーム・アラバマ」「レディ・マーマレード」「ホワッツ・ゴーイン・オン」など選曲の良さも光るけど、使用箇所が間違っている気も・・・ 2005年MTVムービーアワード キスシーン賞ブレイクスルー演技賞ノミネート (2006.1)
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カラミティ・ジェーン | 1953 アメリカ WB CALAMITY JANE |
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ストーリー | 男まさりの女性カラミティ・ジェーン。インディアンを殺しまくり、捕らえられた少尉を一人で救出する。そんな折、ミラーの劇場で間違えて男優が来てしまった・・・ | |||
監督 | デヴィッド・バトラー | |||
出演 | ドリス・デイ | ハワード・キール | アリン・マクレーリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 男たちのセクシーアイドル・アデレード。カラムは咄嗟に彼女がやってくると嘘をついた。どんな苦境に立たされても楽しそうにハスキーボイスの唄を聞かせてくれるドリス・デイ。しかし、スー族を100人殺したとかおっかないことを言っている。なんとかシカゴに到着するが、勘違いしてアデレードの付き人の女性ケイティをイリノイまで連れて帰る。 アデレードではないとすぐにバレるものの、みんな可能性を求めてやってきた西部だけあって、そのまま町に溶け込んでゆく。カラムとケイティ(マクレーリー)は同居生活を始めるが、憧れの少尉はケイティにお熱。幼なじみで切っても切れない親友のビルを徐々に異性として感じ始め・・・ 楽しくて、爽やかな恋の物語なのに、インディアン虐殺を強調したような内容では楽しさ半減だ。ハスキーボイスのドリス・デイが可愛いけど、『ターミネーター3』の女ロボットに表情が似ていた。 1953年アカデミー賞歌曲賞 同ミュージカル映画音楽賞、録音賞ノミネート (2006.2)
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狩人と犬、最後の旅 | 2004 フランス/カナダ/スイス/独/伊 ギャガ・コミュニケーションズ LE DERNIER TRAPPEUR |
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ストーリー | ロッキー山脈で50年間、妻と二人暮し。彼は伝説のトラッパー(罠猟師)ノーマン・ウィンター。 | |||
監督 | ニコラス・ヴァニエ | |||
出演 | ノーマン・ウィンター | メイ・ルー | アレックス・ヴァン・ビビエ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 森林伐採のおかげで年々動物が減っていく現実のため自給自足の生活もままならない。の暮らしに慣れてしまっていると、とても生活できないだろうと感じてしまう。 夏には川をいかだで下り、冬は犬ゾリで颯爽と氷原を渡る。町へ出ては狩猟した動物の毛皮を売って暮らしている。そんなある日、愛犬が死んでしまう。今年こそは引退するぞと心に誓うノーマン・ウィンター。友人からシベリアンハスキーの子犬を貰い受けるが、アパッシュと名付けられたこの犬はレースにも向かないどうしようもなくダメ犬に思われた・・・ このトラッパー。動物を狩っているのだから自然破壊に繋がると考えがちだけど、全く逆。彼らがいないと生態系もくずれてしまうらしい。森林伐採などの人間による開発のほうがずっと自然破壊をしているのだ。 予告編を何度も見ているおかげで、氷の張った湖に落ちてしまう場面や、がけを滑り落ちてしまう山場にも驚かされなかった。元々、ノーマン・ウィンターとその妻本人を主人公にしているので、ドキュメンタリー風でありながら、無理にストーリーを持たせている。ここがどうも心の琴線に触れなかったようです。どうせなら多くを語らないノーマン・ウィンターを淡々と撮り続けてくれたほうがよかったのではないでしょうか・・・ とはいえ、ロッキーの自然と人間、そして小動物の生命力にみなぎる映像には癒されました。彼らは熊とも仲良しだったのかもしれませんが、最近自宅の近くでも発見されたようで、個人的にも熊さんとは仲良くしなければならないなぁ〜と思いました。 (200610)
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カルメン故郷に帰る | 1951 日本 松竹 |
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ストーリー | 東京でストリッパーをしていたリリー・カルメンが故郷に錦を飾るために友達・マヤ朱美を連れて帰ってきた。 | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 高峰秀子 | 小林トシ子 | 坂本武 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 日本初の総天然色映画。「娘の裸なんか見たくね〜だ」と校長先生(笠智衆)に嘆くお父チャン。帰ってきたものはしょうがない。 恋人を見つけることも諦めて、浅間山をバックに自然あふれる丘の上で踊る二人。戦争直後のストリップだし、そんなにいやらしく感じないミュージカル。 (2005.12)
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カルメン純情す | 1952 日本 白黒 松竹 |
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ストーリー | 男に捨てられた朱美が赤ん坊を抱えてカルメンのもとへ転がり込んできた。二人で育てるわけにもいかず、泣く泣く金持ちの家の前に赤ん坊を捨てる・・・ | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 高峰秀子 | 小林トシ子 | 淡島千景 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 『カルメン故郷に帰る』ではカラーだったのに、いきなりの白黒だ。東京のストリップ劇場の音楽は「カルメン」が中心だ。赤ん坊を捨てたはいいけど、火事騒ぎがあり、不安になって捨てた場所へ戻ってくる二人。その家はパリ帰りの芸術家・須藤の家だったのだが、軽々しくモデルになる約束をするカルメンだった。しかし、いざモデルになってみると裸になることができない。 面白いことに、時折定点カメラが斜めに設定され、不安感を煽る演出。これもアバンギャルドな芸術に合わせてあるのだろう。 芸術家には政略結婚の婚約者(淡島)がいるのだが、彼女は男遊びに精を出し、本人も女好きで捨てた女には赤子もいるときている。その婚約者の母親が軍人の妻。髭を生やし、君が代を歌い選挙に立候補するという。かなり漫画チックな設定ではあるが風刺がピリリと効いている。 現代においても身分違いの恋は典型的だけど、これほど風刺が効いたものはない。軍人も警察も政治家も全てバカにしている。ドタバタコメディではあるものの、木下監督作品は一貫して反戦の思想を通しているはずなのに、「原爆のせいだ」が口癖のお手伝いさんの存在(笑いの対象にしている)だけは謎だ。 戦争の爆弾音が鳴り響いて「カルメン頑張れ」「第二部終」とエンドマーク。果たして続きはあるのか・・・ (2005.12)
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華麗なるヒコーキ野郎 | 1975 アメリカ Uni=CIC THE GREAT WALDO PEPPER |
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ストーリー | 1920年代、第一次大戦でパイロットだった男たちが曲乗りで稼いでいたが、ハリウッドに招かれスタントマンになる。ウォルド・ペッパーはそこでライバルであり憧れであった元ドイツ空軍撃墜王ケスラーと出会う。 | |||
監督 | ジョージ・ロイ・ヒル | |||
出演 | ロバート・レッドフォード | ボー・スヴェンソン | スーザン・サランドン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 複葉機での華麗な曲芸。単葉機との差なんてさっぱりわからないけど、こだわり続けるアレックス(スヴェンソン)とウォルド(レッドフォード)のコンビが最高。スーザン・サランドンとの出会いのシーンもコミカルで楽しいレッドフォードの一面が見られる。 逆立ち、ローラースケート、フルート吹きなど、曲芸の色んな案が飛び出すが、「セックスだ!」などとバカなことを言いだす野郎ども。結局サランドンを翼に乗せる曲芸をしている途中、不運な事故が・・・手に汗握るシーンでした。 ハリウッドに行ってからは映画のスタントマンとして活躍するウォルド。曲乗りをするんじゃなくて、ケスラーとの戦いを撮るという。映画の内容もケスラーの物語りで、メインとなる一騎撃ちを撮るのだ。実際の戦争で行った敵機にも敬礼をしたという伝説。映画とはいえ、ケスラーと対戦するなんてウォルドにとっては夢のような話だったのだ。 空中戦も見事だったけど、「この映画ではもう二人死んでるんだ」という監督の言葉に驚いてしまいました。ほんとですか・・・? (2006.12)
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カレンダー・ガールズ | 2003 アメリカ ブエナビスタ CALENDAR GIRLS |
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ストーリー | ヨークシャーの田舎町。婦人会が中心となる主婦達は平凡な毎日にうんざりしていた。そんなある日、アニーの夫ジョンが無くなってしまう。彼女をはげます意味もこめて、病院の資金集めのためにヌード・カレンダーという突飛な提案をする。 | |||
監督 | ナイジェル・コール | |||
出演 | ヘレン・ミレン | ジュリー・ウォルターズ | シアラン・ハインズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | イギリスで婦人会ヌード・カレンダーを作ったというニュースはまだ記憶に新しい。 恒例のカレンダーを決める段階になって、ジョージ・クルーニーがいいだとか、男のヌードが話題になっていた。迷って迷ってといった逡巡ぶりは見られず、ノリで勝負。自分達では撮影もむずかしいとわかり、急遽カメラマンを募集。人前で裸になるのはいやだということで、隣の部屋から指示を出していたが、ここでもノリ。ためらいは一瞬。撮りまくるよりもベストショット、ミラクルショットを連発するが、出来あがりがまた素晴らしい。乳首を見えないよう芸術的に撮る技術も結構素晴らしかったりする。nakidじゃなくてnudeだと主張。nudeのほうが芸術的なのです。 励ましのつもりが、結局は自分達の若返り。男たちのための回春効果もあったのかなぁ・・・中には効果のなかった旦那もいたようだけど・・・売れに売れて、ファンレターがどっさりのシーンにはウルっときてしまったけど、その後がちょっとダラダラ。 やっぱり平凡が一番なのよね〜と思わせるラストの太極拳シーンが爽やか。 2003年ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート 2003年ヨーロッパ映画賞女優賞ノミネート (2006.3)
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