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カサブランカ 1942 アメリカ
WB=セントラル
CASABLANCA
ストーリー  大戦前夜、ドイツの役人が殺され通行証が奪われるという事件が起こった。そのカサブランカで賭場を営むリックの下へかつての恋人イルザが現れるが、ヨーロッパ各地で地下組織を指導するビクター・ラズロという夫を伴っていた。
監督 マイケル・カーティス
出演 ハンフリー・ボガード イングリッド・バーグマン ポール・ヘンリード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★  ★★★★★
コメント  きざな台詞の基本となる映画だ。日本語でしゃべると歯が浮いてしまうほど照れくさい台詞となるのだろうけど、ナチが今にもカサブランカをも占領しようとする世相の中なのだ。皮肉屋とか人情家とか署長に言われるボギーには全く違和感がない。
 基本は戦争下のメロドラマであるはずなのだが、活動家ラズロもクールでいかしている。ドイツ人将校たちがドイツの歌を合唱する中で、楽団にル・マルセイエーズをリクエストし、バーの雰囲気をがらりと変えるところが好きだ。ラストの警察署長レインズとボギーのやり取りも最高だ。君の瞳に乾杯!

1943年アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞
同主演男優賞、助演男優賞(クロード・レインズ)、撮影賞、作曲賞、音楽賞、編集賞ノミネート
(2005.2)

火山高 2001 韓国
アミューズ・ピクチャーズ
VOLCANO HIGH
ストーリー  火山高校は17年に及ぶ“教師の乱”にて荒れ果てて、現在は生徒たちは校長が持っているとされる“師備忘録”という秘伝書を虎視眈々と狙っている。そこへ9回目の転校となるギョンスがやってきたが・・・
監督 キム・テギュン
出演 チャン・ヒョク キム・スロ クォン・サンウ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★  ★★
コメント  派手なワイヤーアクションとCG効果。それだけしか評価できません。
(2004.10)

華氏451 1966 イギリス/フランス
Uni=ATG
FAHRENHEIT 451
ストーリー  活字の存在しない未来。本が燃える温度、華氏451度から名前をつけた消防隊451。昇進が期待されるモンターグは隊の一員なのだが、本を燃やすという職に疑問を感じ始めた。
監督 フランソワ・トリュフォー 原作:レイ・ブラッドベリ
出演 オスカー・ウェルナー ジュリー・クリスティ シリル・キューザック
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★  ★★
コメント  冒頭ではいきなり音声でキャストとスタッフの紹介。しかも、日本語版では字幕があるが、元々は存在しない。そう、ここは活字が許されない世界なのだ。漫画にも文字はついてない。劇中テレビドラマの内容はすごくつまらないのだが、壁掛けの薄型テレビであることや番組が双方向ドラマになっていて、現代のTVを想像させるので非常に興味深い。
 思想的書物が燃やされるという史実は焚書坑儒や文化大革命を思い出してしまうが、この作品では活字が印刷されていれば何もかも燃やしてしまう。活字がない世界ということには矛盾点がありすぎるが、権力者によって奪われてしまうこと、それに疑問を持ち反抗することをテーマとしてとらえれば、それなりに楽しめる。
 しかし、このストーリーが映像化されたのは時期が早すぎたのでしょうね。現代で映像化すれば、いい映画になると思われるシーンも多かった。何といっても、トリュフォー監督にSFは似合わないし。。。

1966年英国アカデミー賞女優賞ノミネート
(2004.8)

華氏911 2004 アメリカ
ギャガ・コミュニケーションズ
FAHRENHEIT 9/11
ストーリー  2000年の大統領選挙で当選したブッシュは9/11の悲劇までの間42%が休暇だった。オサマ・ビン・ラディンのファミリーと密接な関係があったブッシュ親子。空港が封鎖される中でもオサマ一家だけは安全にサウジに帰国させたのだ。
監督 マイケル・ムーア
出演 マイケル・ムーア ジョージ・W・ブッシュ ラムズフェルド
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★   ★★★★★
コメント  『ボウリング・フォー・コロンバイン』を観た時ほどの衝撃度は無かったが、マスコミで宣伝しているほどブッシュ批判に徹しているとも思えず、むしろ後半の反戦色を全面に出した、考えさせらるドキュメンタリー映画としての印象が強い。
 前半はブッシュ親子のダーク・サイド、すなわち大統領選挙の不透明な部分やビン・ラディン一族との関係、といったブッシュ批判に終始しているのだが、単なる共和党に対する政治批判に利用されるためだけのプロパガンダのような内容。また、これを逆手に取って共和党側でも選挙利用されてもおかしくないほど政治的戦略が見え隠れする。
 しかし、後半のイラク戦争が中心となった展開は、政治イデオロギーを超えた戦争の無意味さと本土決戦を経験していないアメリカの贖罪さえもうかがえるのだ。それは対照的な描写(同時多発テロの場面は映像がなくなり、イラン戦争では悲惨な光景を映す)によってわかるように、テロによる被災者意識を軽減してイラク戦争にのみ焦点を当てているからだ。そして、兵役に駆り出されるのはいつも貧困層や黒人なのだという事実や、「戦争が何故起こるのか?」といったテーマについて観客にヒントを与えてくれるのです。
 日本人の一人としてこの映画を観るときには、対岸の火事のようにとらえることによって「ブッシュは馬鹿だ」とか「米民主党に勝利を」などと短絡的に考えるのではなく、日本における政治・戦争の問題を真剣に見つめなおすことが重要だと思う。

2004年カンヌ国際映画祭パルム・ドール
(2004.8)

カジェ54 2000 スペイン/フランス
劇場未公開
CALLE54
ストーリー  監督が『あなたに逢いたくて』を製作中にラテン・ジャズ音楽の映画を撮ろうと思い立った。
監督 フェルナンド・トルエバ
出演 ティト・ブエンテ パキート・デ・リベラ イリアーヌ・エライアス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ 評価できない ★★★★ 評価できない ★★★
コメント  何だろう。かっこいいけど、これはミュージックビデオかも。映画と音楽の融合は所詮夢物語だったのか・・・
(2005.6)

風立ちぬ 1976 日本
東宝
ストーリー  昭和17年、水沢家に集まる若者たち。大学が終わると徴兵される身の者ばかりだ。一人娘節子に惹かれる
監督 若杉光夫
出演 山口百恵 三浦友和 芦田伸介
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント  また縁談を壊してほしいの・・・三浦友和に懇願する山口百恵。この頃はそれほど親密な仲じゃなかったのだろうか、と思えるほど距離感が感じられた。
 父親の芦田伸介がいい役だ。昭和17年になったばかりというのに日本の敗戦を予想していた。戦死した先輩(松平健)も達郎も戦争で人を殺すのは嫌だという考え。「生きる」ということの重要性を訴えてくる。節子も肺結核で療養中。何としても生きて欲しいという願いが痛々しく響く。
 医者の宇野重吉は存在感があるなぁ・・・いつ見てもいい役者だ。
(2005.10)

風と共に去りぬ 1939 アメリカ
MGM
GONE WITH THE WIND
ストーリー  南北戦争前後のアトランタを一人の女性の視点から描いた大河ドラマ。
監督 ビクター・フレミング
出演 ビビアン・リー クラーク・ゲイブル レスリー・ハワード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ハリウッド映画を語る上では避けて通れない作品。前半は好きだ。何度観ても感動する。しかし、後半はいつもだるくなって最後まで通して観ることが少なかった。思い切って後半の視点をメラニーや黒人給仕のマミーへと移してしまうくらいの大胆な手法が欲しい。撮影も当時としてはかなり凝っていて、特に二つの落馬シーンや“階段落ち”での驚愕のシーンは忘れられないくらいだ。そして個々のエピソードを大切にするあまりに、シークエンスがよくない。泣かせる部分にもっと時間を割いて、余計な部分を切り取ってもらいたいと感じた。
 それにしても1939年の作品ということを考えたら、すごい映画だ。その上、監督の交代劇や脚本家をまとめあげるという作業でも苦労があったようだ。

1939年アカデミー賞作品賞、主演女優賞、助演女優賞(ハティ・マクダニエル、オリビア・デ・ハビランド)、監督賞、脚色賞、撮影賞、室内装置賞、編集賞
同主演男優賞、作曲賞、特殊効果賞、録音賞ノミネート
その他
(2005.1)

風の痛み 2001 イタリア/スイス
チャオ!チネマ・イタリアーノ
BRUCIO NEL VENTO
ストーリー  東欧の田舎町で生まれ育ったトビアシュは娼婦の母と二人暮し。自分の父親が小学校の先生で、同級生の女の子リヌの父親であることがわかる。彼は父を殺し、名前を変えてスイスに亡命した。
監督 シルヴィオ・ソルディーニ
出演 イヴァン・フラネク バルバラ・ルクソヴァ シトラト・ゲーツ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  イタリア映画なのにフランス語?と、最初から戸惑ってしまいました。別にイタリア語がわかるわけではありませんが・・・後でわかったが、中盤以降はチェコ語だったらしい。
 娼婦の母親にコンプレックスを感じ、逃げ出したくなる気持ち。名前をその父親の名前に変えてスイスの時計工場で働く孤独感。理想の女性“リヌ”を追い求めて止まないが、本人を同じ工場に見つけるまではなぜ理想の女性なのかもわからなかったという心の奥底。これらは、祖国を捨て疎外感をも味わいながら一縷の希望だけをもって細々と生活する亡命者の気持ちを表現しているのであろう。もっとも、殺人という罪悪感もあるはずだから、複雑な心の階層は見えてこない。そういえば、彼の創る詩には人間が登場しなかったような気がする。
 毎朝5時にバスに乗って工場へ行く。時にはセラピーに通ったり、終点ターミナルまで寝過ごしたり、酒場で気軽にナンパしたりと、普通の青年と変わりはないのであるが、理想の女性を見つけてからは、皮肉屋になり人間不信になり、ストーカーのような真似もする。感情移入できなくもないが、彼の家に住みついた友人の目で見てしまった。
 肝心な場面を観客に委ねるようなカットがあるおかげで映画らしくなっていて心地よいのであるが、ちょっとした“夢オチ”やちょっとした“どんでん返し”、そしてわけのわからない後追い自殺のおかげで評価が下がってしまいました。ラストにはイタリア語がようやく登場するのでホッとしました。
(2005.2)

風の谷のナウシカ 1984 日本
東映
ストーリー  腐海(ふかい)と呼ばれる毒に侵された森が地球の多くを占めていた。風の谷は海からの自然の風を利用し、この毒から守られて、他国からも羨望の的であった。腐海の毒とは?蟲とは?世界は一度滅んだのか?と観客を魅了するアニメである。。。
監督 宮崎駿
出演 島本須美 納谷悟郎 京田尚子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★  ★★★★★
コメント  「原作の方が良かった」なんてコメントしている人が多いけれど、このアニメ映画が公開された当時はコミックは1巻しか出ていなかったので映画の方がむしろ原作と言えるのかもしれない。はっきり言って、コミックと映画は別物であると考えた方が良いでしょう。
 この『風の谷のナウシカ』は、私の中では宮崎アニメの最高峰であります。『ラピュタ』は他人の原作をそのまま借りた映画だし、『紅の豚』や『魔女の宅急便』は若手を育成するために製作されたものであります(宮崎らしさを感じられない)。
 1984年、リアルタイムに封切り映画を観たのですが、今までのアニメ映画の概念を打ち破るほど衝撃的でした(手塚治虫の『クレオパトラ』も衝撃的だったか・・・)。それまでの『カリオストロの城』や『未来少年コナン』のようにロリコン趣味の女の子ではなく、明らかにグラマーなナウシカは大人好みの女性でした。しかし、当時は「え〜〜虫好きの女の子かぁ〜。結婚したら虫と一緒に暮らさなきゃいかんのかな〜、しかも人殺してるし・・・」などと真剣に考えたりしました。それから、ナウシカ・ノーパン説も友人同士の議論の対象になりました(笑)
 テーマとしては、「自然(植物)と人間の共存」「核兵器廃絶」と重いものでありながら、ナウシカのヒロイン像を如実に表現した完成度の高い作品です。映画館で観たときには、久石譲の音楽はそれほど良いとは思わなかったのですが、ビデオを観るときにイヤホンして聞くと味わいが出てくる不思議な魅力がありました。

 このアニメは20回くらい観たのですが、一時期嫌いになったこともありました。
そう、そうなんです!
あのオウム真理教の麻原が推薦映画として宣伝に使っていたからなのです。
当時のオウム事件の記憶がある人ならわかるのでしょうが、最後の台詞覚えてますか?
ナウシカ「王蟲、ありがとう」
ですよ。。。。その他にもこの宗教団体が利用したと思われる部分がありました。かなりショックで、最低1年に1回はこのアニメを観ていたのに、オウム事件後は1度しか観ていません(それもオウム関連の言葉を探し確認するために・・・)。

王蟲といえば、私はプラモデルを作りました。
(2004.1)

火線地帯 1961 日本
新東宝
ストーリー  伸一(吉田)と健次は競馬場でパクリ屋をやって荒稼ぎしていたが、ヤクザの子分に取り囲まれ、黒眼鏡の男(天知)に助けられる。
監督 武部弘道
出演 吉田輝雄 天知茂 三原葉子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★  ★★
コメント  拳銃の売買シーンは空恐ろしいけど、拳銃型ライターを何度も使う天知茂のおかげで軽くなった。石井輝男監督は今回は脚本。ハードボイルド風というよりも義兄弟意識を中心にヤクザの世界への入門編というイメージの映画。

白線秘密地帯 シリーズ第1作
黒線地帯 シリーズ第2作
黄線地帯(イエローライン) シリーズ第3作
セクシー地帯(ライン) シリーズ第4作
(2005.4)

家族 1970 日本
松竹
ストーリー  長崎の伊王島の風見一家は勤めていた会社が潰れたことを契機に、北海道の開拓村へと引越しを決意する。
監督 山田洋次
出演 倍賞千恵子 井川比佐志 笠智衆
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★★  ★★★
コメント  以前、最初に観たときには大阪万博のシーンで涙がでた。登場する家族と同様、家が貧しくて行きたかったのに行けなかったからだ。高度成長期と一言でかたずけられる設定ではなく、潤ってきた人々の陰にには貧しい人々も存在した。彼ら一家は万博という存在さえも知らなかったのだ。新幹線の待ち合わせの間、ついでに入ろうかと提案する民子だったが、時間がなく入り口だけで断念。兄弟の絆もいい雰囲気、途中下車した弟前田吟の住まいもそれほど裕福ではないのに、快く餞別を与えてくれた。
 途中、上野駅でクレージー・キャッツに出会ったりと、なかなか面白いエピソード満載。しかし、その直後、下の子早苗が急病で死亡してしまう。北海道へ向かう行程の半ばにして、挫折してしまいそうな悲劇。今でこそドキュメンタリータッチのロードムービーは溢れているが、この当時には画期的な映画だ。葬儀を終え、それぞれの思いが錯綜し、心が揺れながら希望という抽象的な将来だけを生きがいに開拓村を目指す家族。目的地がゴールそのものではないはずなのに、傷心を癒すことができないまま辿りつく・・・
 何もかも捨てて心機一転するため我を通す井川比佐志の心理描写。ケンカも多いけど、しっかりとついていくクリスチャンの倍賞千恵子。家族の一部を失ってはじめて家族の尊さに気づいてしまう。だけど、夫婦が中心になって頑張ればそこが家族になっていくんだ!と思いたい。生まれてくる小牛を目撃することで、家族再生の可能性を見出したはずだ。
(2005.8)



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