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カーサ・エスペランサ〜赤ちゃんたちの家〜 2003 アメリカ/メキシコ
ギャガ・コミュニケーションズ
CASA DE LOS BABYS
ストーリー  6人の女性たちがそれぞれ希望を求めて南米へやってきた。
監督 ジョン・セイルズ
出演 ダリル・ハンナ リリ・テイラー マギー・ギレンホール
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  「赤ちゃんたちの家」と呼ばれる養子縁組の孤児院。6人の女性たちは養子縁組を心から待ちわびていた。しかし、なかなか話が進まない。6人の女性たちの他愛も無い会話ばかりなので、結構退屈です。
 赤ん坊映像を見て「可愛い〜〜」とか思えないと、この映画は楽しめないかもしれませんね。楽しめませんでした・・・
(2005.11)

カサノバ 2005 アメリカ
ブエナビスタ
CASANOVA
ストーリー  18世紀のヴェネチア。プレイボーイのカサノバは修道女との戯れが役人に見つかり捕まってしまう。総督の赦しを得て無罪放免となるが、良家の子女との結婚を迫られることとなった。
監督 ラッセ・ハルストレム
出演 ヒース・レジャー シエナ・ミラー ジェレミー・アイアンズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  富豪の娘ヴィクトリアを見つけ婚約に取り付けたカサノバだったが、彼女に恋する男ジョヴァンニから決闘を申し込まれる。カサノバは名前を偽り、ジョヴァンニのほうも剣の達人の姉フランチェスカ(ミラー)を代役に立て、そのフランチェスカに恋の募らせてしまう・・・しかし、フランチェスカには婚約者が・・・
 フランチェスカが顔も知らない婚約者に人気作家のグアルディとして近寄り、今度は婚約者になりすましてフランチェスカの元へ・・・そこへ現れたのがカサノバを捕らえようとしていた司教(アイアンズ)。謝肉祭の舞踏会では二役をこなさなければならないし、彼を知ってる総督やらヴィクトリア、それに関係のあった女たち。
 ヴェネチアの上空を飛ぶ熱気球はロマンチックだったけど、かなりコメディタッチなので違和感さえあった。カトリックの権威も面白おかしく描いてあるし、全体的には楽しめる。そして最後には大団円のように思わせておいて、ヴェネチアに残されたジョヴァンニとヴィクトリア。本物のカサノバを逃がすため自らカサノバ役を買って出る。2人が幸せに暮らしたわけじゃなく、彼が第二のカサノバとなったというオチがついた。なかなか上手い!
(2007.10)

カサンドラ・クロス 1976 イタリア/イギリス
ヘラルド
THE CASSANDRA CROSSING
ストーリー  細菌に感染した過激派がヨーロッパ大陸縦断鉄道に逃げ込んだ。車内には伝染病が蔓延し、軍は秘密裏に列車をポーランドに運び隔離しようとするが、その路線には老朽化したカサンドラ鉄橋が・・・
監督 ジョルジ・バン・コスマトス
出演 リチャード・ハリス バート・ランカスター ソフィア・ローレン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  中学のとき、大画面でこのカタストロフを味わおうと映画館に行ったのだが、初日で満席。しょうがなく最後尾で立ち見・・・全然迫力がない!という悔しい記憶だけが残っている。その後、何度も地上波で放映されているのに、悔しくて見れなかったものだ・・・
 アメリカが秘密裏に細菌研究していたため、ジュネーブ協定違反の発覚を恐れたマッケンジー大佐(ランカスター)が処理するというもの。乗客には高名な神経外科医、兵器産業の女、麻薬密売人、等々色んな人が乗っていた。前半では病人=犯人を見つけ、感染したらしい犬をヘリに乗せるところ。
 子供や女性が最初に発病。やがて列車は止められ完全に閉じ込められる。ポーランド行きがわかった時点で、ユダヤ人のカプランじいちゃんが家族を殺されたことを思い出すのが痛々しい。
 若き日のマーティ・シーン。登山家を装っていたけど、彼が麻薬密売人だった。髪型など風貌は山本圭みたい。
 犬も治ったし、乗客も続々と病状が回復に向かっていた。酸素が特効薬!と明るい兆しが見え始めたが、無線が通じない。カサンドラクロスの危険性もマッケンジーの嘘によって通過せざるを得ない状況。乗客たちは列車を乗っ取ろうとするが、防護服をきた警備員が手強い。最後の手段は列車を真ん中で切り離すことだった。しかし銃撃戦。シーンも殺されるし、神父を装っていて実は刑事だったOJシンプソンも。そして、カプランじいさんはオープニングでジッポを売りつけようとしていた伏線が活かされ、うるうる・・・
 何はともあれ、機密事項をすべて消し去ろうとしていたアメリカ軍の非情な行為。しっかり社会派要素を見せているが、半数が生存したわけだから大ニュースになるんだろうなぁ〜
 最近では『ウォンテッド』で列車墜落シーンがあったけど、この時期でこの映像は凄い!
(2008.12)

カジノ 1995 アメリカ
Uni=UIP
CASINO
ストーリー  70年代のラスベガス。カジノ“タンジール”の経営をまかされたサム・ロススティーンは順調に売り上げを伸ばしジンジャーと結婚。しかし友人のニッキー(ペシ)が乗り込んできたときから状況は変わる・・・
監督 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ シャロン・ストーン ジョー・ペシ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★
コメント  冒頭では車に乗り込んだデ・ニーロがいきなり爆破される・・・これが1983年。いきなり驚愕の映像から始まった。
 『ディパーテッド』でも聴けた「ギミーシェルター」は本作でも聴けるが、選曲の良さはさすがスコセッシ。『グッドフェローズ』などと似たような雰囲気の映画だったけど、カジノのギャンブル面よりも裏側ばかりが描かれていた。エースとボス、それにスーツケース族と銀行など、複雑な裏側ばかり。それよりも人気の高い駐車係なんてのは俺向きかもしれない・・・
 細かなエピソードが散りばめられているため、どうでもいいところが多いけど、ジンジャーの尻軽ぶり(結婚前は男を手玉に取るところが痛快だったようだ)やニッキーの異常性格ぶりが強調されていた。
 中盤からは笑えるシーンもあるけど、終盤にはどす黒い暴力シーンが連発。やっぱりスコセッシ作品にはこれがなきゃ・・・。やっぱりデ・ニーロは生きていたけど、ベガスの古い体質がなくなったかのような巨大レジャー都市に変わったことに対して冷静な判断をしていた。やっぱりギャンブルなんてのは一時の夢なんだろうな・・・

1995年アカデミー賞主演女優賞ノミネート
1995年ゴールデングローブ賞女優賞
同監督賞ノミネート
その他
(2007.12)

カーズ 2006 アメリカ
ブエナビスタ
CARS
ストーリー  
監督 ジョン・ラセター
出演 オーウェン・ウィルソン ポール・ニューマン ボニー・ハント
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  ケニーG風の音楽聴いてたら眠くなって事故るぞ!
 車に感情移入できるっかってんだい!とお悩みの貴方。心配ご無用です。この車たち生きてますよ。観終わってから、人間が出てこなかったことに驚きました。出てきたのはオマケのピクサー作品「ワン・マン・バンド」だけでしたもん。もう車、車、車。ハエだって車でしたから・・・車を持ってない人だって、思わずカッチャウ!
 今回のピクサー作品は子供よりも大人向け。なんでも勝ち負けを決めてしまう風潮の世の中にはピッタリです。主人公のライトニング・マックイーンは新人レーサーなのにいきなり優勝するかと期待されているけど、仲間を信用しないという欠点があって、友達もいないという性格。ちょっとしたことで、地図にもない町に置き去りにされて・・・警察に追いかけられ裁判にかけられるといったところでは『絶叫屋敷にいらっしゃい』のプロットそっくりだったので不安を感じたのですが、ここからの展開がとてもいい話なのです。
 カリフォルニアまでの田舎町という舞台なので、アメリカ万歳的な内容もあるかと思ったら大間違い。アメリカ国家はジミヘン風だし、ヒロインのサリーはポルシェ。タイヤ屋さんのルイジとグイドはフェラーリ大好き。全世界の車好き集まれ〜といったキャラクターたちだったのです。今回は字幕版の試写会だったのですが、日本のニュースだって流れるからビックリしました。そして声優がいいんです。ドク・ハドソンなんてポール・ニューマンですよ。何度か共演したマックイーンの名前を呼ぶときの心境はどうだったんだろう・・・などと余計なことまで考えてしまいます。
 やっぱり好きなキャラはイタリア訛りのルイジとグイドだなぁ。
(2006.6)

風の前奏曲 2004 タイ
東宝東和
THE OVERTURE
ストーリー  タイの伝統的木琴楽器ラナート奏者のソーンの障害を描いた映画。
監督 イッティスーントーン・ウィチャイラック
出演 アドゥン・ドゥンヤラット アヌチット・サパンポン アラティー・タンマハープラーン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  こんな楽器は知らなかったけど、ハンモックのように吊った木琴。なんとなくチューニングが狂っているような気もするが、倍音に忠実な純正律なのだろう・・・こうした伝統的な音もいい。
 19世紀末、幼いソーンの兄も有能なラナート奏者だったが、妬みにより殺されて音楽を禁止されるが彼の才能は両親の心をも動かした。
 映画は青年期の修行時代と、1930年代。クンインという強力なライバルの出現によって苦悩するソーン、そして宮廷内での協演まで続く。そして師と呼ばれるに至ったソーンが日本軍に侵略されつつある戦時下。戦争があっても音楽を禁じえない精神的な部分が感動的。
 二つの時代が交互に描かれるという流行の構成だけど、真面目に作ってあるところがいい。だけど幼馴染との交流がいまいち弱い。幼馴染の息子が弟子入りするなんてのはもっと後半のほうが効果的なんだろうな。
 伝統を重んじるテーマではあるが、息子が持ち帰った西洋のピアノ。死に伏すベッドの上で二本指の手ぶりが西洋の音楽も受け入れる寛大さを表してるんだと思う・・・
(2008.4)

風のファイター 2004 韓国
エスピーオー
FIGHTER IN THE WIND
ストーリー  大山倍達をモデルにした韓国アクション映画。
監督 ヤン・ユノ
出演 ヤン・ドングン 加藤雅也 平山あや
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  1939年の日本統治下の京城から1942年の下関へ移る。航空学校に入るため朝鮮からやってきたチェ・ペダル=崔倍達。挑戦人であるというだけで「池袋の小便漏らし」などとやじられ、迫害を受ける少年ペダル。警察、ヤクザ、米兵と、何かと敵が多い戦後混乱期の日本。それでも女性を助けるヒーロー(モウコと言ってた)として活躍する。
 有名な山籠りの修行。眉毛をそり落とすシーンもあったけど、そり落とし後の顔のアップがなかったのが残念。そして宮本武蔵の再来と言われる道場破り。もう浮浪者なのか格闘家なのかわからないくらいの風貌だ。人気が出てしまったために、街中で刺されてしまったり、その傷が回復しないまま龍馬という男の果し合いを受けてしまったり・・・しかし、こいつは日本刀で戦うんだから、ちょっと反則!捨て身技だったとはいえ相手を殺してしまった。闘うのはもういやだと嘆くペダル。。。
 日本が描いた『空手バカ一代』と韓国人が描いた本作。人間の苦悩、心の奥底まで迫ったこの映画は単なるヒーロー像ではない。殴られ、負けるのが怖い・・・しかし、常に強者を求めてしまう格闘家。ラストに牛と闘うシーンもあるが、ここだけは本人の映像を使ってもよかったのではないか・・
(2007.2)

家族のかたち 2002 イギリス
クレスト・インターナショナル=エレファントP
ONCE UPON A TIME IN THE MIDLANDS
ストーリー  デック(エヴァンス)と恋人シャーリー(ヘンダーソン)は彼女の連れ子とともに幸せな家族を築こうと計画。TV公開番組でプロポーズするが、彼女の答えは「ノー」と答えてしまう。
監督 シェーン・メドウス
出演 ロバート・カーライル リス・エヴァンス シャーリー・ヘンダーソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  イギリス中部の大河ドラマを思わせる原題。
 いきなりのテレビ出演にてサプライズであるプロポーズ。番組を見ていた元夫ジミー(カーライル)が自分にまだ愛情があるのではないかと思いこんで、ノッティンガムへ向かうのだ。しかも、彼は強盗をやって、仲間を裏切り金を1人占めして資金を得たのです。
 仲良く会話しているシャーリーとジミーの姿を目撃したデックは彼の仲間を呼び寄せて、ジミーが寝止まりしていたチャーリー宅を襲わせる。これも軟弱・・・ずるい野郎だ。しかし、こんな田舎町にも復讐の連鎖があった。本人同士で話し合わないのに回りからいやがらせを繰り返すなんて、縮小代理戦争だ。
 結局は今の彼か元さやに収まるかといったことを想像するためだけの映画。それにしてもデックだって、結構ダメ男だぞ・・・
(2006.4)

家族ゲーム 1983 日本
ATG
ストーリー  兄とは反対に出来の悪い中3の沼田茂之。高校受験を控え、三流大学の7年生の吉本という風変わりな家庭教師がやってきた・・・
監督 森田芳光
出演 松田優作 由紀さおり 宮川一朗太
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
・・・ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  城南大学なんだから・・・最後はそこに落ち着くのか。とにかく最後の晩餐のシーンは凄かった。松田優作ってのはこういった長回しのパートが得意なんだろうなぁ。
 教育問題的には校内暴力が目立っていた頃で、バット殺人など家族の絆が取り沙汰されるバブル前夜の時期だ。スパルタ教育も戸塚ヨットスクールのニュースが毎日流れていたように記憶している。家庭教師の松田優作は、植物図鑑をいつも携えていて、勉強なんて教えない。なにしろ「奥の細道」さえロクに読めない大学生で、ビンタをかまし、恐怖で生徒を押さえつけるタイプなのだ。
 ストーリーよりも、淡々とした家族生活をシュールに描き、いつ何が起こってもおかしくない家族。ATGだということもあり、低予算を逆手にとったイメージ。この頃の森田監督映画はひどいもんだけど、初心に帰って良作を作ってもらいたいものです。

1983年日本アカデミー賞新人俳優賞(宮川)
1983年ブルーリボン賞監督賞
(2008.11)







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