夏至 | 2000 フランス/ベトナム アスミック・エース=日本ビクター A LA VERTICALE DE LETE |
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ストーリー | 母の命日に集まった3姉妹と兄。生涯一人しか愛し合わなかった理想の両親が実は初恋の人トアンをずっと愛していたのではないかという話に彼女達はとまどう・・・ | |||
監督 | トラン・アン・ユン 撮影:マーク・リー(リー・ピンビン) | |||
出演 | トラン・ヌー・イェン・ケー | チャン・マイン・クオン | グエン・ニュー・クイン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 『青いパパイヤの香り』『シクロ』の監督トラン・アン・ユンが5年ぶりに撮った作品。 撮影はマーク・リー。今年の邦画『春の雪』でも撮影を担当している台湾監督だ。冒頭から圧倒的な映像美によって魅了してくれる手腕はお見事。長女の夫が植物専門の写真家で人間を撮るのが苦手だという設定と、この映画の撮影の対比が妙にバランスのとれた伏線となっている。そして、すべてのカットに妥協を許さないまでの色にこだわった映像。目の保養になりました。 ストーリーは理想的な両親の愛をモチーフにして、徐々に姉妹の不倫の事実が描かれはじめる。長女は名前も告げずに男と密会を繰り返し、次女は妊娠したお腹をしげしげと見つめる。3女リエンは俳優の兄ハイと一緒に暮らし、恋人からも遠ざかり、兄と近親相姦になりそうなハズなのにならないぎりぎりの描写が素晴らしいです。 (2005.10)
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化粧師 KEWAISHI | 2001 日本 東映 |
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ストーリー | 大正時代。小三馬という化粧師が優れた技術で女性たちの人気の的だった。 | |||
監督 | 田中光敏 | |||
出演 | 椎名桔平 | 菅野美穂 | 池脇千鶴 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 天麩羅屋の娘純江(菅野)は小三馬に憧れ、化粧師になりたいと思っていた。大正ロマンの雰囲気とともに、どことなく不思議な魅力を感じさせる小三馬。どんなに酷い火傷の跡があろうとも化粧によって美しく見せる。 「耳が聞えないんだよ」と憲兵に引っ張られそうになる彼を助ける菅野美穂や、何もかも失ってしまった女優を目指す池脇千鶴がなかなかいい。それに彼のやったことは化粧だけではなく、子供たちに字を教えるというリッパなことも・・・ (2007.1)
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ケス | 1969 イギリス シネカノン KES |
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ストーリー | ヨークシャーの炭坑町。ビリー・キャスパーは兄ジッドとケンカが絶えない少年。学校でもパッとしない彼は修道院の壁面に鷹巣があることを発見し、こっそり鷹を飼育することに・・・。 | |||
監督 | ケネス・ローチ | |||
出演 | デヴィッド・ブラッドレイ | リン・ペリー | コリン・ウェランド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 体操の服をビリーだけ持っていない。「どうせ卒業するのだから服は要らない」と答えるが、卒業までは4年ある・・・ 年齢ごまかしたり、体育の先生に逆らったり、純粋な少年なのだが平気でウソをつく。淡々と進むストーリーの中にも同級生と先生のやりとりが非常に面白い。トリュフォーのように少年の心情にまで深く切りこまずに、幼い少年が就職しなければならない時代背景や寒々とした雰囲気が妙な気分にさせるテクニック。3人の教師それぞれがビリー少年に対する接し方が全く違うところも面白い。 鷹の飼育について教室で発表させたおかげで、ビリーは鼻高々にもなり、自分のやってきたことに自信を持ったのであろう。この先生もなかなかのものだ。 就職のための面談から現実に戻り、やがて鷹のケスがいなくなってしまうことの焦燥感と虚無感。兄の金を使いこんでしまったことから起こる悲劇。兄貴の残酷さにも怒りを覚えるが、それよりも就職しなければならない虚しさのほうが重くのしかかる。ペットなんていつかは死の悲しみを味わわなければならないし、現実に戻されて大人の道を進むこと、この冷たさのほうが記憶に残るかもしれない・・・とはいえ、次男坊の主人公ってもともと感情移入しにくい。 1970年英国アカデミー賞助演男優賞(ウェランド)、新人賞(ブラッドレイ) 同作品賞、監督賞、脚本賞ノミネート (2006.2)
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