帰郷 | 2004 日本 ビターズ・エンド |
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ストーリー | 再婚する母の結婚式のため久しぶりに帰郷した晴男。かつての恋人深雪と偶然に再会し、娘に会わせたいとの言葉にすんなり彼女のアパートへと向かうが深雪は帰ってこない・・・ | |||
監督 | 萩生田宏治 | |||
出演 | 西島秀俊 | 片岡礼子 | 守山玲愛 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 8年ぶりの再会。いきなりセックスしていいのか?相手は結婚してるんだし・・・ そしてチハルに会わせたかったという深雪の本心がわからず、もしかしてチハルは自分の子供じゃないかと疑惑を持ってしまう。 チハルがなんとなく母がいそうなところを次々と訪れるもむなしく、母親深雪は見つからないが、晴男は次第に父親になったかのようにチハルに愛情を注ぐ。 ラストがすっきりしない。父親の心が目覚めた晴男と、謎が残る本当の父親。ちょっと男性向け映画かも。 2005年日本映画プロフェッショナル大賞男優賞 (2006.6)
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菊次郎の夏 | 1999 日本 日本ヘラルド映画=オフィス北野 |
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ストーリー | 祖母と暮らす小学3年生の正男は写真でしか見たことのない母に会うことを決意した。心配になった近所の主婦は無職でぶらぶらしている夫の菊次郎を同行させることにした。 | |||
監督 | 北野武 | |||
出演 | ビートたけし | 関口雄介 | 岸本加世子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | ロード・ムービーだけど、それぞれの構図が全く面白くない。少年正男の絵日記もそうだが、全て記念写真風な構図。これはジム・ジャームッシュ風と言えなくもないが、カンヌを意識しすぎて失敗しているとも思える。漫才師としてのタケシ色を出しすぎているせいかもしれない。まだまだ色んな作風にチャレンジする北野武監督の姿勢だけは評価できそうだ。 後半、母親を見かけてからは、井出らっきょとグレート義太夫が目立ちすぎ。海外の人は楽しめるかもしれないが、日本人が見るとどうしてもたけし軍団のバラエティ番組に見えてしまう。「正男少年のたけし軍団入門日記」と位置付けるなら、また別の映画として楽しめるかもしれないのだが・・・ 1999年カンヌ国際映画祭コンペ 1999年日本アカデミー賞助演女優賞、音楽賞 (2005.10)
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キクとイサム | 1959 日本 松竹 |
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ストーリー | 黒人との混血児キクとイサム。母は病気のため、おばあちゃん一人で育てるが、高齢のため養子縁組の話に乗ってしまう・・・ | |||
監督 | 今井正 脚本:水木洋子 | |||
出演 | 高橋エミ子 | 奥の山ジョージ | 北林谷栄 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | ゴリラ姉ちゃんと言われるほど南方系の顔をしたキク。少年たちのバイクを取ってしまうほど暴れん坊(お転婆)かと思ったら、おばあちゃん思いの優しい子。混血ということは話してなく、日焼けがひどいと信じこまされていた。 「くろんぼ」と言われ、いじめられそうになっても理解できない二人。当時48歳の北林ばあちゃんの演技がすごいため、暖かく見守る姿に和んでしまう。 イサムがアメリカにもらわれていってから、「お富さん」を歌いながらタップダンスを踊るキクは大人達からは拍手喝采をあびるが、子供の間では「売れ残り」と罵られる。引き取り手もなく、子守りもうまくいかず、尼寺に行けとばあちゃんに言われる。そして自殺未遂まで・・・ 圧倒されるほどの谷林さんの演技。聞き取りにくい台詞も多いが、娘や孫たちへの想いがずしりと伝わってくる。戦後の米兵に犯されたのか、恋仲になったのかはわからないけど、混血児の悲劇。それでもたくましく育つキクにエールを送りたくなってしまいました。 1959年ブルーリボン賞作品賞、主演女優賞(谷林)、脚本賞 (2006.2)
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喜劇 男は愛嬌 | 1970 日本 松竹 |
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ストーリー | 女子少年院を出所した春子(倍賞)が家に帰ると、近所の民夫(寺尾)が保護監察師として善導しようとはりきっていた。そこへ民夫の兄が遠洋漁業から帰ってきて、春子を3日以内に結婚させると宣言して・・・ | |||
監督 | 森崎東 | |||
出演 | 渥美清 | 倍賞美津子 | 寺尾聡 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 酔った勢いでダンプカーを春子の家に突っ込んでしまうところからドタバタ劇へ。あちこち結婚相手を探し、断られたり断ったりと、ちょっと中だるみ。後半のシークエンスはなかなか面白いが、どうしても『男はつらいよ』と重なって見えてしまう。 (2005.10)
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危険がいっぱい | 1964 フランス MGM LE CRIME ET SES PLAISIRS |
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ストーリー | ギャングのマッキンシーの妻ディアナに手を出し、追われることになった男。 | |||
監督 | ルネ・クレマン | |||
出演 | アラン・ドロン | ジェーン・フォンダ | ローラ・オルブライト | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | ジャジーな音楽とモノクローム。かなり危険なアクションもあり、明るさからいってもフィルム・ノワールとはちょっと違う。特撮、カメラワークがさりげなく現代風でカッコいいのです。 海に沈められそうになったときに逃げ出し、文無しで教会に隠れる。マダム・バーバラのもとで運転手として働くが、何だかおかしい方向へ・・・ (2005.11)
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紀元前1万年 | 2008 アメリカ/ニュージーランド ワーナー 10,000 B.C. |
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ストーリー | マンモスと共存する時代、山の狩猟部族の若きデレーは青い目のエバレットと将来を誓う仲だったが、ある日“四本脚の悪魔”と呼ばれる部族に村を襲われ彼女も連れ去られる。デレーと3人の仲間は追いかけ、途中で仲間を増やしていく・・・ | |||
監督 | ローランド・エメリッヒ | |||
出演 | スティーヴン・ストレイト | カミーラ・ベル | クリフ・カーティス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | しるしはオリオン座。 多分『アポカリプト』と比較する人が多くなりそうな映画。しかし、ローランド・エメリッヒ監督にしてはメッセージ色は薄く、娯楽映画に徹した感じであり、その点、『アポカリプト』のように人種差別的な内容とは大きく違うし、残酷描写もほとんどないことから、誰でも楽しめる仕上がりになったのではないでしょうか。と、『アポカリプト』よりも先に『コナン・ザ・グレート』を思い起こした自分がいた・・・ 氷河期の終焉とともに絶滅したとされるマンモス。タイトルの紀元前1万年というと、そんな時代。『デイ・アフター・トゥモロー』でSFディザスター映画ながら環境問題にも言及したエメリッヒ監督だけに、絶滅危惧種をテーマにしてるのかと想像してましたが、“マナク”と呼ばれていたマンモスが活躍するのは全体からするとほんのわずか。村を襲った騎馬民族を追いかけ、捕えられた奴隷たちを解放するまでのツッコミどころが多そうなファンタジー・アドベンチャーが中心でした。 期待した内容とは違っていたけど、奴隷解放など、虐げられた者たちが一斉蜂起する展開は大好き。しかも、敵地にはエジプトのピラミッドらしき建造物が出てくるものの、地域や民族を特定できるものはなく、奴隷奪還のため集まった戦士たちもアフリカ系には違いないけど多種多様な民族の複合体。自由を求めたり、愛によって行動したりする姿は人種や時代に関係なく、 ストーリーは単純すぎるほどでしたが、主人公デレー(スティーブン・ストレイト)がシュワちゃんやザ・ロックのように無茶苦茶強いヒーローではなく、普通の若者であることも評価すべき点だと思う。結果的には伝説の勇者となっていたけど、マンモスや凶暴なダチョウ(?)を倒したのも偶然だったみたいだし、惚れた女のために無茶な行動をとっていただけの正直な男。サーベルタイガーと仲良くなったシーンなどを見ると、なぜか同じく勇者らしくない主人公のドラクエ5を思い出すほどでした・・・ 古代エジプトがピラミッドを建てたのも多くの奴隷を使っていた。などと、批判的に描いているのかと思ってもみたけど、ナレーションがオマー・シャリフだとわかり、驚いてしまった。もしかして奥が深い? (2008.4)
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危険な関係 | 1959 フランス 新外映 LES LIAISONS DANGEREUSES 1960 |
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ストーリー | 外交官ヴァルモンと妻ジュリエット。愛し合いながらも各々別に愛人をもっている。 | |||
監督 | ロジェ・ヴァディム 原作:ラクロ | |||
出演 | ジャンヌ・モロー | ジェラール・フィリップ | ジャンヌ・ヴァレリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 『クルーエル・インテンションズ』や『スキャンダル』と同一原作の映画化第一弾。1959年作品だから、濡れ場やフルヌードがなく、インモラルな関係というのもあっさりしている。 (2004.9)
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危険な関係 | 1988 アメリカ WB DANGEROUS LIAISONS |
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ストーリー | 18世紀、フランス革命前夜の貴族社会。メルトイユ侯爵夫人は、恋人バスティード伯爵に裏切られたため、バルモン子爵を使ってボランジェ夫人の娘セシルの処女を奪う計画を立てる。しかしバルモンは伯母の敷地内に住む美しき未亡人トゥールベル夫人を落とす計画が・・・ | |||
監督 | スティーヴン・フリアーズ | |||
出演 | グレン・クローズ | ジョン・マルコヴィッチ | ミシェル・ファイファー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 音楽教師のキアヌ・リーヴス。純潔セシルはユマ・サーマン(ヌード有り)。マルコヴィッチのプレイボーイってピンとこない。単なるスケベなおっさんだ・・・ マルコヴィッチの棒読み台詞が常に気になる展開。キアヌ・リーヴスも下手だし、女優陣に支えられっぱなしのこの映画。ストーリーなんてわかりきっているのだし、腐敗した貴族社会を描いていると言われても、何も感動なんてできない。しかし、美術関係だけはすごい。見るだけでもうっとりするのかもしれない。闘ってる最中に吸出し治療をやってたのも気になる・・・ 舞台設定がフランス革命前夜なのに、それっぽいストーリーがさっぱり出てこないのでがっかりした。 1988年アカデミー賞脚色賞、美術監督賞、美術装置賞、衣装デザイン賞 同作品賞、主演女優賞(クローズ)、助演女優賞(ファイファー)、作曲賞ノミネート 1989年英国アカデミー賞助演女優賞、脚色賞 1989年セザール賞外国映画賞 (2006.3)
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危険な年 | 1982 オーストラリア CIC THE YEAR OF LIVING DANGEROUSLY |
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ストーリー | 1965年、豪ジャーナリストのガイ・ハミルトンが政情不安定なインドネシアに降り立った。 | |||
監督 | ピーター・ウィアー | |||
出演 | メル・ギブソン | シガニー・ウィーバー | リンダ・ハント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | スカルノ大統領支配下のインドネシアは共産党勢力と微妙な均衡を保っていた。スカルノ独裁政権は庶民の貧困に目を向けない・・・イスラム系・共産系のグループに軍隊の許可を与えたことで、イスラム軍によりクーデターが起こる。 そんな情勢のなか、ガイはイギリス大使館の女性ジルと恋に落ち、親友(最初の語り手)ビリー(ハント)がビルから落ちる・・・ なんてことはない、基本は恋愛路線。当時の雰囲気がよく伝わってくるけど、それだけの映画かもしれない。さすがにクーデター後は緊張感溢れる。 1983年アカデミー賞助演女優賞(ハント) 1983年カンヌ国際映画祭コンペ その他 (2006.3)
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機関車先生 | 2004 日本 日本ヘラルド映画 |
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ストーリー | 瀬戸内海の葉名島。臨時教師としてやってきた吉岡誠吾は口がきけないため生徒からは“機関車先生”と呼ばれる。時代は、月光仮面が人気があった昭和30年代。 | |||
監督 | 廣木隆一 原作:伊集院静 | |||
出演 | 坂口憲二 | 堺正章 | 倍賞美津子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 7人の生徒しかいない小学校。校長先生の初恋の女性の息子である吉岡先生。剣道の試合で口がきけなくなった彼は、教職の道の最後の可能性をかけて赴任してきたのだ。 村人たちが「口のきけない先生に授業なんかできるか!」と強制的に授業参観をし、先生は村に伝わる「イブンの物語」を子どもたちに聞かせる。台風がきたある日、生徒の修平の父が無理に漁に出て行方不明となる。 『二十四の瞳』のテイストによって、しっかりと反戦メッセージも伝えてくれるのですが、ストーリーそのものが唐突すぎる展開や剣道の試合という直球勝負の物語。伏線も上手く生かしているとは言えず、強引に島を去る教師へと繋げている。テーマが障害者による教育と反戦というものに絞れば、もっといい作品に仕上がるのではないでしょうか。一番残念だったのは、堺正章の娘として養護学校の学校の女性教師として登場する佐藤匡美の存在。島に引き止めるには結婚させればいいというサブストーリーが台無しになっているように思われた。そして、「憎む心が戦争を起こす」という重要なサブテーマが剣道の試合でしっかりと覆されてしまっていること…ケンカを売られたシーンで耐えているところは良かったけど。 それでもラストのシークエンスにおける子どもたちの演技力は素晴らしかった。 (2005.7)
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