君とボクの虹色の世界 | 2005 アメリカ ハピネット・ピクチャーズ ME AND YOU AND EVERYONE WE KNOW |
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ストーリー | アーティストになることを夢見る高齢者タクシー運転手のクリスティーンは妻と別れたばかりの靴屋の店員リチャードに恋をする。 | |||
監督 | ミランダ・ジュライ | |||
出演 | ミランダ・ジュライ | ジョン・ホークス | マイルス・トンプソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 一言で表すと「誰が一番変態やねん」群像劇。 みんな変態チックで普通の人々。誰もが経験ある!というほどでもないが、ちょっとした人間関係のつまずきから陥りやすい会話や、一見してちょっとおかしい性格の持ち主が意外とマトモだったりする。そうした群像劇をわかりやすい繋がりで描いてくれるのですが、似たような構成の『クラッシュ』と違い、ほのぼの感溢れるドラマでした。 基本的には監督兼主人公のクリスティーン(ミランダ・ジュライ)の恋愛劇。彼女は高齢者用タクシーの運転手をするかたわらで、デジタル・アーティストを目指している独身女性。ショッピングモールにて、最近離婚したばかりの靴売り場店員リチャード(ジョン・ホークス)に恋してしまう。会って2日目から猛アタックするがちょっとストーカー気味。 リチャードは白人だが二人の息子は肌が黒い。この息子たちもおとなしいけどチャットにハマっているという不思議な設定なのです。エロ会話に対して兄ちゃんは「どうせネカマだろう」と冷ややかだが、6歳の弟はウンコネタをぶちかますほどのオトボケ兄弟ぶり。 その他、靴売り場の同僚、二人の女子高生、隣人の母娘と、どことなくおかしな性格なのに妙に親近感のわくキャラクターばかり。オフビート感たっぷりで、くすくすと笑ってしまう内容には大満足。失敗してもくじけずに人間関係を修復する様子は、争いごとを好まない女性らしさの表れなのでしょうか、こんな町に住みたいと思えるかもしれません。ちょっと憎たらしいキャラに対しては、可愛いオチが待ってます。))<>(( 2005年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール 2005年インディペンデント・スピリット賞新人作品賞、新人監督賞ノミネート (2006.7)
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君に捧げる初恋 | 2003 韓国 エスピーオー CRAZY FIRST LOVE 初恋死守決起大会 |
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ストーリー | 高校生のテイルは知能指数が148もありながら最下位の成績。それは幼馴染のイルメを振り向かせるためだたのだが、彼女の父親が全国3000位以内に入ればイルメとの結婚を許すと言ってくれた・・・ | |||
監督 | オ・ジョンノク | |||
出演 | ソン・イェジン | チャ・テヒョン | ユ・ドングン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 橋を渡る高校生たし。下には船に乗ったチェ・テヒョン。下ネタばかりでお下品なコメディのオープニング。もともと、同じオッパイで育った2人。三つ子の魂百までも。 なんとか2年で3000位以内になったものの、次はソウル大、次は司法試験と、次々と難題をふっかけらる。なんだか父親に言われ、処女を守る会会長になったような雰囲気。しかし、テンポが早すぎ。開始1時間も経たずに司法試験1次合格。だけど意外な展開で、就職したイルメは別の男と結婚すると言う・・・ 父親とは何度もキスしたりして、こりゃ父親と結婚だな・・・などとドタバタコメディ。だけど、「何度も寝た」などと処女性にこだわっていないハリウッド的なラブコメ風。そして、母親と同じ難病といういきなり泣かせる展開になってしまう・・・ちっとも泣けないけど。 (2008.6)
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きみにしか聞えない | 2007 日本 ザナドゥ |
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ストーリー | 横浜に住む内気な女子高生の相原リョウはおもちゃのケータイを拾うが、そのケータイから長野のリサイクルショップで働く聾唖者のシンヤからの声が届く・・・ | |||
監督 | 荻島達也 | |||
出演 | 成海璃子 | 小出恵介 | 片瀬那奈 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 私の頭の中の携帯?消しゴムじゃないのか・・・“ケ”繋がりで、私の頭の中の毛虫でもいいんじゃないか・・・ 本編スタートと同時に携帯着信音を鳴らす不届き者がいたという波乱のオープニング。そんなやつは高田延彦に殴られちゃえ!などという気持ちも成海璃子の等身大の演技と、ほのぼのとしたファンタジーによって消え去ってしまいました。喋るのが苦手な主人公。オモチャのケータイに耳を傾けると、そこには古典落語「まんじゅうこわい」の一節を繰り返す八千草薫の声が・・・聞えません。 終盤になって突然ファンタジー色を強める映画は好みではないのですが、この映画のように最初からファンタジーしている作品は好きです。根底にはモノを大切にする心があり、しゃべりが苦手な女子高生とリサイクルショップで働く聾唖の青年が夢のようなテレパシー能力を持ってしまうことも神様からのプレゼントだったのでしょう。優しさと勇気、それによって希望が生まれ、死んでしまいたいというネガティブな感情も前向き姿勢と変化していく主人公の相原リョウ(成海)。きみは1人ではない・・・いつかは理解しあえる人が必ず現れるんだと、若者たちにメッセージを与えてくれるような内容です。 ケータイによるテレパシー。これに1時間のタイムラグがあることがクライマックスの事件に大きく絡み、もう一人の通信相手である原田さん(片瀬那奈)の存在が大きい。赤い腕時計、赤いテープレコーダー、そしてピアノとオルゴールのメロディ。これらの伏線が悲しくも爽やかなファンタジーという名の協奏曲を奏でているようでした。原作のプロット(知らない)も素晴らしいのだろうけど、無駄な部分が見当たらないほど脚本も優れているのです。 事故のシーンや病室で見守る璃子ちゃんの演技がもう一歩でしたけど、脇役の俳優もよかったし、完成度以上に心に残る映画になったような気がします。最もお気に入りのシーンは、体育館で璃子ちゃんが通信を終え笑顔となったときに、サッと風が吹き、彼女の後れ毛が揺れるところ。この一瞬のこだわりがとてもいい・・・ (2007.6)
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きみに読む物語 | 2004 アメリカ ギャガ=ヒューマックス THE NOTEBOOK |
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ストーリー | 老人療養施設のアリーのもとへ今日もデュークと呼ばれる男が物語りを読む。1940年夏、南部の田舎町にNYからひと夏のバカンスを楽しみにやってきた裕福な家族。ノアはそのNYの娘アリーに一目惚する。 | |||
監督 | ニック・カサヴェテス | |||
出演 | ライアン・ゴズリング | レイチェル・マクアダムス | ジーナ・ローランズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
コメント | 恋人同士で観に行くのはやめたほうがいい。80歳になる主人公と比べたら、彼の愛情の深さにかなうわけがないからだ。いつから痴呆症状が現れ始めたのか、いつから同じ物語を聞かせ続けているのか、細かい描写は無いものの何も思い出せない老女アリーへの献身的愛情の偉大さに感動してしまった。古き良き時代のストレートな愛だけでも十分に感動できるのであるが、年を重ねるにつれ忘却と戦い、奇蹟と未来を信じるだけの男の人生に心打たれるのです。 人間が他の動物と違う点に「忘れることができる」能力を持っていることだ、という主張を何かで読んだことがあるが、アルツハイマーという病気は楽しかった記憶、大切な記憶までをも奪ってしまう。近しい者は、人間として介護するのが当然だと思うが、残りの人生を一緒に過ごすことに心血を注ぎ、楽しかった記憶をとりもどそうとする努力までには行き届かないものだ。介護に疲れて家族を殺すという事件さえ起こってる世の中で、純愛を貫き通し、愛情を注ぎ込むという単純なことがこれほどまでに素晴らしいことだとこの映画は教えてくれたように思う。 正直言って、若い二人のキャスティングや富豪と労働者のカップルという設定には魅力を感じなかったのですが、年老いた二人(ジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナー)が最高でした。往年のハリウッド女優は痴呆役をこなせるかどうかで真価が問われますね。ガーナーと言えば『大脱走』しか覚えてないのですが、泣かせるいい役だったなぁ・・・懐かしい。 (2005.2)
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きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー | 2002 アメリカ FOX ANTWONE FISHER |
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ストーリー | 海軍の新人兵士アントワン・フィッシャーは上官を殴った罪で精神科医ダヴェンポート(ワシントン)の診療を受けることとなった。医師の粘り強いセラピーによって徐々に不幸な生い立ちを語り始める・・・ | |||
監督 | デンゼル・ワシントン | |||
出演 | デレク・ルーク | デンゼル・ワシントン | ジョイ・ブライアント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
コメント | 父親は妾に殺され、母親は刑務所。彼はその刑務所で生まれた。養護院から教会の夫婦宅に引き取られたが、そこでは虐待を受ける。ここの過激な牧師は『ブルース・ブラザーズ』に出てくるジェームズ・ブラウンそっくりで、わけのわからない曲を演奏する。 児童虐待はアメリカの歴史において、黒人が奴隷を虐待することから受け継がれた悪しき遺伝子だと言っていた。彼はセックスにもオクテだったが、それは幼少時代にレイプされてから女性不信になっていたためだった。 途中でテープ切れた 2002年インディペンデント・スピリット賞主演男優賞 同助演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス)ノミネート 2003年MTVムービーアワード ブレイクスルー演技賞ノミネート (2006.3)
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君のいた永遠(とき) | 1999 香港 東宝東和 TEMPTING HEART 心動 |
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ストーリー | 1970年代香港。高校の同級生シューヤウとチャンリーは一浪しているホークァンに夢中になる。 | |||
監督 | シルヴィア・チャン | |||
出演 | 金城武 | ジジ・リョン | カレン・モク | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | ミュージシャンを目指しているのか、ストイックなんだけど、彼女をいとことして紹介しているところからしても怪しい雰囲気の金城武。ライブハウスではサンタナの「哀愁のヨーロッパ」を演奏しているバンドがあったけど、かなり本物に近かった。 シューヤウとホークァンと付き合うことになったが、徐々に女の友情は薄らいてゆく。そして妊娠。そして別れ・・・子供はどうなったんだ?と考える間もなくストーリーが進む。 5年後、日本で偶然再会した2人は思い出たっぷりに体を重ねるが、ホークァンは結婚していたことを知る。 この恋愛劇を完成させるべく議論する脚本家と映画監督シェリル(シルヴィア・チャン)。そして登場人物たちの回想とが、紛らわしくも新鮮にストーリーを盛り立てる。しかし、その斬新な手法だけは印象に残るが、中味が全くだめだ。結婚していたのは実はチャンリーだったなんて想定内だし、回想も説明の後付けにすぎないような・・・正確に把握するには2回以上観る必要があるような気もしますが、2度観るほどいい映画ではなかった。 (2007.2)
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ギミー・ヘブン | 2004 日本 アートポート=ユーロスペース |
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ストーリー | ヤクザの下請けで盗撮サイトを開設していた青年二人が地下水路で不思議な女子高生と出会う。一方、殺人事件を追っていた刑事が共感覚について調べ出す・・・ | |||
監督 | 松浦徹 | |||
出演 | 江口洋介 | 安藤政信 | 宮崎あおい | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 「土曜日にも徹子さん放送してんですか?」 う〜む、これはまいった。共感覚というテーマがチラっとしか出てこない。なんだか、相手を陶酔させて自殺させるテクニックとしてしか感じられないのも、自分に共感覚がないからなのだろうか。不思議な感覚というよりもバカバカしい感覚に満ちていた。 設定そのものは美味しい題材になるはずのもので、インターネットで江口が“ピカソ”と名乗る鹿とチャットしている間に安藤がリストカットするシーンにはゾッとさせられるものの、他はバカバカしいとしか言いようがない。 演技面においても松田龍平が登場した時点でもうダメ。口を動かさないで喋る彼独特の下手なところは上手く利用しているけど、淡々とした演技には鬼気迫るものが全くないのだ。ヤクザなんてのも全く意味をなさない人物設定だし、刑事石田ゆり子の演技ももっと見たかったのに、殺人事件の緊迫感がいつの間にか無くなってしまっていることにも中盤に気づく・・・そういえば殺人事件があったんだっけ・・・ 角川のマークのような抽象画もインパクトないし、ディズニーの絵を使えないところも痛い。これじゃ宮崎あおいの心情がわからないし、出演者中最も演技が上手い子を活かせないなんてキャスティングミスも痛い。 ラストだって意味不明。ファンタジー色たっぷりだし、天国(のような島)でおぶって歩く姿はいいのに、どうやって江口洋介が死んだのか・・・はっきりさせろ〜〜 (2007.2)
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