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CASSHERN 2004 日本
松竹
CASSHERN
ストーリー  大亜細亜連邦共和国は50年の大戦の末勝利しアジアを支配したが、各地でテロが起こり、化学兵器等の公害により荒廃した大地と化していた。そして新造細胞によって人々の命を永らえようという国家事業が行われようとしていた。。。
監督 紀里谷和明
出演 伊勢谷友介 麻生久美子 唐沢寿明
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  とてつもなく壮大な映像とストーリー、内戦による残酷な描写とロボットの群のCG効果、どれをとっても見たことのない素晴らしい作品となった。しかし、前半はゾンビ映画と間違うほどおどろおどろしい内容だったのだ。ゾンビ対人間、人間対人間、これを複雑に絡めて「争いからは何も生まれない」、「人を許す事」をテーマとして重厚に反戦メッセージを伝えている。テロに対する報復がまたテロを生むのだということもわかりやすいです。
 後半では悲しいほどの戦いの因果応報、オディプスコンプレックスとも思われる異常な愛情、軍隊若手将校によるクーデターに見る過去の日本軍、軍上層部の捏造などなど複雑にストーリーが絡み合ってくる。期待していたヒーローもののシーンは忘れ去ってしまうくらいなのだ。しかし、「生きている限り必ず誰かを傷つける」というの悲しすぎるね。
 とにかくメッセージを詰め込み過ぎたためバランスが悪くなってしまった感があり、若干評価は下がるかもしれないが、紀里谷夫妻の共同作業という光景が目に浮かんでくるようで、最後には拍手したくなった映画だ。
 【注意】宮迫が出てくるだけで笑わないでください!!
(2004.4)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 2002 アメリカ
UIP
CATCH ME IF YOU CAN
ストーリー  高校生のフランク・W・アバグネイルは両親が離婚にショックを受け家を飛び出してしまう。生活のため小切手偽造を試すがうまくいかず、偽パイロットになったり、小児科医師、検事補と、次々と詐欺を繰り返すようになる。
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  実話ということが驚きだった。フランクとカールの間には、犯罪者と捜査官という立場以上に宿敵のライバルという意識が生まれ、それが将来友情へと変化していく。脚色だとは思うが、偶然にもクリスマス・イヴに必ず話すようになるところが映画っぽい仕上がりで素敵です。
 フランクの父への愛情は父の言葉・・・女性に名前を聞いて「これ落としたよ」、ヤンキーズのミッキー・マントル、2匹のネズミ等を自分のものにしてしまうことからもわかる。最終的に逃げる気力を失ってしまうのも、父の死を知らされたからなのでしょうね。
 ディカプリオの魅力は、『タイタニック』よりもこの映画で発揮されているように思う。もちろん、演技としては『ギルバート・グレープ』の方が上だと思いますが、これからも様々な役を演じていってほしいものだ。トム・ハンクスはもっと目立つべきだったと感じることが残念。

2002年アカデミー賞助演男優賞(ウォーケン)、作曲賞ノミネート
その他多数
(2004.8)

キャットウーマン 2004 アメリカ
ワーナー
CATWOMAN
ストーリー  大手化粧品メーカーのデザイナーであるペイシェンスは、新製品ビューロンの秘密を知ってしまったため殺される。猫の力で新しい命を手に入れた彼女は超人的な猫の力を備えていた。。。
監督 ピトフ
出演 ハル・ベリー ベンジャミン・ブラット シャロン・ストーン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★
コメント  ちょっとドジでセクシーで男を誘うフェロモンを放出し、しなやかに歩く・・・そして、甘く危険な香り漂うキャットウーマン。どんな匂いか?それは、甘く切ない金色ラズベリーの・・・
 去年の『チャリエン・フルスロットル』から生まれたテイストにどことなく似ている。監督のピトフは『ヴィドック』の監督なのか・・・キンキラ輝く映像からシックにゴシック調にと変化してきているのですね。綺麗で雰囲気も良かったし、『スパイダーマン』を模倣したようなカメラワークも良かった。主人公は『バットマン・リターンズ』でミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンである。キャラ設定も問題ないのであろう。しかし、ストーリーと俳優に問題あった。。。
 どう考えても、いくつかのラジー賞候補は確実でしょう。助演女優のS・ストーンは確実。助演男優のB・ブラットも可能性あり。脚本、ワーストリメイク辺りも注目だ。他に酷い映画が出てこない限り、作品賞だって危険だ。鑑賞中、こんなことばかり考えてしまったのだが、一番気になったのは高層ビルの頂上に佇むキャットウーマンがデビルマンに見えたことかもしれない・・・
(2004.11)

キャプテン・スーパーマーケット 1993 アメリカ
東宝東和
ARMY OF DARKNESS
ストーリー  前作のラストで中世にタイムスリップしたアッシュ。怪物の餌食にされそうになるが何とか脱出し、元の世界に戻るため「死者の書」を探し出す。。。
監督 サム・ライミ
出演 ブルース・キャンベル エンベス・デイヴィッツ マーカス・ギルバート
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
コメント  最初にTVで観たときには、『死霊のはらわたU』の続編などとはつゆ知らず、タイムスリップするSF映画だと思っていた。今回観たのは劇場公開版(サム・ライミバージョンはもっとすごいらしい)だ。
 キャンベルの一人芝居が最高だ!顔が似ているせいもあるが、ジム・キャリーを思い出します(笑)。呪文「クラトゥ、ベラタ、ニクトゥ」って覚えちゃったよ。。。呪文を忘れるシーンは何度観ても大笑いだ。
 前半は、中世スペクタクル、中盤はコメディ・ホラー、後半はファンタジー・アドベンチャーとも言うべきか、ホラー映画ではなくなっている。このハチャメチャぶりが素敵です。
(2004.5)

CURE 1997 日本
大映
ストーリー  首をXの文字のように切裂かれる連続殺人事件が起きていた。犯人は元精神科医学生。催眠術を使って殺人教唆をするというもだった。
監督 黒沢清
出演 役所広司 萩原聖人 うじきつよし
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  細かな台詞とか、設定がおかしくて、前半は辛かった。萩原聖人の気だるそうな繰り返しの台詞も徐々に凄みを帯びてきて、怖くなりますね。役所広司もいいし、やはり俳優の演技に助けられている映画なのでしょう。『回路』なんかよりは断然いい!
 しつこいまでの定点カメラと無駄に長いという点で、やはり減点になってしまうなぁ。

1997年日本アカデミー賞助演男優賞(萩原)ノミネート
1997年日本プロフェッショナル大賞作品賞、助演男優賞、ベスト10第1位
(2004.5)

宮廷料理人ヴァテール 2000 フランス/イギリス
日本ヘラルド映画
VATEL
ストーリー  1671年、コンデ公の宮廷にルイ14世が来ることになった。国王の信頼を回復しようと料理人ヴァテールに3日間の料理を頼む。
監督 ローランド・ジョフィ
出演 ジェラール・ドパルデュ ユマ・サーマン ティム・ロス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  美しく華麗な映像と音楽、ただそれだけ。ディズニーランドで俳優たちが演技しているような雰囲気だ。この映画を観るくらいなら、TDLやUSJのパレードを見ていた方が楽しいかもしれない。
 ヴァテール役のドパルデュだけがフランス訛りの英語というのも工夫が足りない。ま、当時の貴族生活の雰囲気が伝わり、多少勉強になるかもしれない。

2000年アカデミー賞美術賞ノミネート
(2004.4)

救命士 1999 アメリカ
UIP
BRINGING OUT THE DEAD
ストーリー  絶望という名の病院の救命救急士フランク。
監督 マーティン・スコセッシ
出演 ニコラス・ケイジ パトリシア・アークエット ジョン・グッドマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  ニコラス・ケイジの語りと、セミ・ドキュメンタリー風の救命活動。疲れ果てた彼には救えなかった人間の亡霊も見えるような・・・かなりきている。
(2005.1)

CUTIE HONEY キューティ・ハニー 2004 日本
ワーナー
ストーリー  如月博士の遺志を継ぎIシステムの研究者宇津木博士が誘拐される。Iシステムによってパワーを得た如月ハニーが秋夏子警部と新聞記者早見星児と共にパンサークローに立ち向かう。
監督 庵野秀明
出演 佐藤江梨子 市川実日子 村上淳
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★
コメント  何も期待せず、ただ変身シーン見たさに公開日に鑑賞。前半、オバカな演技ととチープな編集に唖然とするばかり。漫画のコマ割りを意識しすぎているためか、俳優の演技を無視した映像と展開になっている。ハニーの正体がバレた辺りからはようやくまともに見ることができるが、時すでに遅しだ。もっと丁寧に作ってあれば、笑えるシーンはいっぱいあるので、残念な結果になってしまった。雰囲気は教育テレビの子供向け番組を意識したのだろうか・・・村上淳がノッポさんに見えるし(笑)・・・
 一番笑えるのは、歌って登場する及川光博。キャシャーンがこんなところで悪役になるなんて(笑)。その他、巨大化した京本等々。永井豪のカメオ出演(見逃しました)。佐藤佐吉はどこに出てたんだよ〜
 見所は、マジンガーZへのセルフオマージュ。次の実写版はこれか?!
(2004.5)

キューティ・ブロンド 2001 アメリカ
FOX
LEGALLY BLONDE
ストーリー  政治家志望の恋人ワーナーに振られたファッションスクールに通うエルが、何とか彼を振り向かせようと一念発起して同じハーバードロースクールに挑戦する。何とか合格はしたもののワーナーには既にフィアンセが・・・
監督 ロバート・ルケティック
出演 リース・ウィザースプーン ルーク・ウィルソン セルマ・ブレア
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  典型的な軽薄アメリカンコメディだと思って見たら、大間違いだった。タイトル通りキューティなブロンド娘が、見かけによらず勉強に集中し、感の良さを見せ付ける。明るい性格の主人公なのに、努力と根性でコメディタッチに進むストーリーと、ファッションスクールの経験を活かした独特の推理力で法曹界にも乗り込んでいくといった突飛な内容の気持ちいい作品です。
 女の子に受けそうな主人公なんですが、男である私にも共感できたし、勉強等で落ち込んだときに見ると元気が出る映画だと思うなぁ。しかし、個人的にはヴィヴィアン役のセルマ・ブレアを推します。上目遣いの表情なんて最高。目で語れる女優ですね。
続編のハッピーMAXも楽しみです♪

2002年MTVムービー・アワードコメディ演技賞(リース・ウィザースプーン)
(2003.11)

キューティ・ブロンド/ハッピーMAX 2003 アメリカ
FOX
LEGALLY BLONDE 2
ストーリー  司法試験に合格したエルは法律事務所に勤務していたが、エメットとの結婚式のために愛犬ブルーザーの母親にも参加してもらう計画を立てた。しかし母犬は化粧品メーカーの動物実験に使われていたため、それを中止させようと事務所の会議で提案するが・・・ 
監督 チャールズ=ハーマン・ワームフェルド
出演 リース・ウィザースプーン サリー・フィールド ボブ・ニューハート
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  前作に引き続き元気を分けてもらおうと思い、張り切って劇場に足を運んだ。
最近のハリウッド映画は続編の方が面白いことが多いので期待していたのだが、前作よりも落ちていたようだ・・・
 しかし、笑える部分は多かった。ブレーザーちゃんが実は○○だったなんて最高!会場には10人くらいしか居なかったのに爆笑の渦。この雰囲気をラストまでずっと続けてくれたらもっと良かったのになぁ。ラストに近づくにつれ、テンションが下がっていった感がする。
 考えてみると、前作は法曹界や大学の風刺ともとれる笑いがあり、嫌な奴は徹底的に嫌いにさせる効果もあってエルに感情移入しやすかったのだと思う。
 今回では、議員秘書や下院議員をすんなりと味方につけすぎてる点も納得できないし、政治家の黒い部分も批判できてないし、前作を見てないとわからないだろうと思われる部分もあってマイナスポイントが目立ちますね。
 どうせなら、思い切って政治家たちを風刺するような映画に仕上げてくれれば最高点でした。
(2003.11)

CUBE 1997 カナダ
クロックワークス
CUBE
ストーリー  7人の人間が謎のキューブ体の中に・・・とにかく脱出するためにジャンクションの数字を手がかりに移動しながら出口を探していくSFサスペンスだ。
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演 モーリス・ディーン・ウィン ニコール・デ・ボア デヴィッド・ヒューレット
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  6つの扉、6つの色、とにかく立方体なのだ。ルービック・キューブをヒントに作ってあるのではないかと思わせるほど画期的なミステリー。恐ろしい仕掛けよりも結局は人間の本性の方が恐ろしいというホラー映画の精神にもそっている。謎は謎のまま見終わった後に色々考えさせられるところもgood。
 警官クエンティンの設定も面白い。善良な体制側の市民なのであるが、疑心暗鬼にかられて人殺しもしてしまう。アメリカという国そのものをも象徴しているかのような設定には、さすがにハリウッドには真似できないような気もする。スプラッターも見事だ。
 難点を挙げれば、数学少女が3桁の数字で素数かどうか考えてるシーン。645とか542なんて考えなくてもわかるじゃん!!早く答えろ。

1999年ジェラルメール・ファンタスティック映画祭グランプリ、国際批評家賞、観客賞
(2003.11)

CUBE2 2002 アメリカ
メディア・スーツ=クロックワークス
HYPERCUBE:CUBE2
ストーリー  8人の男女が白い立方体の中に閉じ込められた。何故ここに連れてこられたのか、この部屋の目的は何なのか、どうやって脱出すればいいのか・・・
監督 アンジェイ・セクラ
出演 ジェラント・ウィン・デイヴィス カリ・マチェット ニール・クローン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  前作とは全く関係がなく、設定やイメージだけを借りて、CUBEの謎を強引に解決しようとプロットを創り上げた作品と考えればいいのだろう。
 今回は、3次元に時間の概念を加えた4次元世界。そこには誰も理解できないというか、多分作者もわかっていないオリジナリティが含まれている。
 スプラッター要素は少ないためか、人間の放たれた本性が浮き彫りにされるのだが、次の部屋に進むときの恐怖感が全く無い。
 時間の概念が加わったために平行現実が存在する!これが唯一楽しめる点だ。

見所は、腹の減ったサイモン。いくら腹が減ったからといって、人間を食べてはいけません。
(2003.12)

CUBE ZERO 2004 カナダ
ファインフィルムズ
CUBE ZERO
ストーリー  立方体の中、一人の男が隣の小部屋に移り、液体を浴びて溶け始める。。
監督 アーニー・バーバラッシュ
出演 ザカリー・ベネット デヴィッド・ヒューバンド ステファニー・ムーア
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント   流行のビギニングもの。『CUBE2』で脚本・制作を担当したバーバラッシュが監督だ。
 いきなりの硫酸グロ映像はなかなかよい。直後、仕事の合間にチェスを楽しんでる男たち。食事はカプセル一個。仕事はCUBEに閉じ込められた人間の夢を管理すること?子供がいる女性のREM記憶を保存し、女性は子の名前を忘れてしまっている。他の人間も記憶を消されたようだ。
 今回のドラマは閉じ込められた人間たちだけの物語ではない。それを管理する、といっても末端の管理者たちの物語でもあるような展開。被験者たちの似顔絵を描いていた男ウィンとチェスマンことドッド。「治験に同意」というキーワードと、政治犯を無理矢理治験させることに疑問を感じたこともあり、仲間のオーウェンが簡単に処刑された現実が引き金となって、CUBE内に乗り込んでいってしまう。
 謎は結局残る。死刑囚から選ばれ治験されるということはわかるし、ウィンやドッドも似たようなもので管理されているというオチがついた。国家による人権無視の実験ではあるが、心理状態や夢を調べるだけでは説得力がない。途中で登場した片目の上司も管理されているんだし、もっと突っ込んで描いてもよかったかな。
 女性レインズは助かって子供と幸せそうに絵を見つめているシーンもラスト近くにあるけど、それがウィンの夢の中だとしたら、結局は救われないのか・・・
(2007.2)

キューポラのある街 1962 日本
日活
ストーリー  川口市の鋳物の工場で働く父が解雇され、高校進学のためパチンコ屋でアルバイトを始めたジュン。
監督 浦山桐郎
出演 吉永小百合 東野英治郎 市川好郎
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント   高度成長期の日本。誰もが物質的に豊かになったわけではなく、中小企業に働く者の悲哀や在日朝鮮人の寂しさをモノクロ映像に集約させている。中学3年生であるジュンが父の失業により進学を諦めなければならなくなった心情を上手く表現しています。
 この映画のすごいところは、貧乏という言葉を直接的に台詞にしていること。職業に貴賎がないこともハッキリとジュンが言っていて、在日に対する差別も全くないことだ。ただ、大人びた考えの持ち主であるため違和感はあるし、全体的なバランスが悪くなると感じられるところもある。
 それにしても、当時の北朝鮮帰還事業への考え方も楽園のような宣伝のされ方だったのだろうから、感想も変化しているんだろうなぁと・・・あのサンちゃんが逆に可哀想でならないよ。

1962年ブルーリボン賞作品賞、主演女優賞
(2005.1)

きょうのできごと a day on the planet 2003 日本
コムストック
ストーリー  京都に引っ越した正道の引越し祝いに集まった仲間たち。テレビのニュース、ビルの壁にはさまれた男、座礁したクジラを見ながら酔っぱらって楽しんでいた。
監督 行定勲
出演 妻夫木聡 田中麗奈 伊藤歩
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント   よく出来た群像劇と言えばよいのだろうか。引越し祝いの飲み会のシーンが中心で、誰もが経験していそうなこじんまりとした宴会の雰囲気が心地よい。小さな宴会も終わり、朝が近づいて「さぁドライブに行こう!」なんてノリは自分の大学生活とオーバーラップしてしまい、懐かしさを誘う。
 しかし、これだけ懐かしさを感じさせる良作ながら、心に訴えるものがない。人間関係や一人一人の心の描写が浅いのだろうか。時制を前後させる手法も、今日と明日の境目を描くためのものだとしたら意味がないような気がする。『クジラの島の少女』を観た後のせいもあるが、クジラにがっかり。
見所は、ケータイ燃やし合戦の末焼け爛れた携帯電話!こんなに強いケータイが欲しい。
(2004.4)

虚栄のかがり火 1990 アメリカ
WB
THE BONFIRE OF THE VANITIES
ストーリー  ウォール街の帝王、シャーマン・マッコイは不倫相手マリアとドライブ中にある黒人をはねてしまう。これを記事にした新聞記者ファロー
監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 トム・ハンクス ブルース・ウィリス メラニー・グリフィス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント  同乗していたマリアが新たな愛人と逃亡する災難が一番ショックだろうな。その時に運命は決まっていたのだろうけど、話を面白くしようと努力した結果、逆につまらなくしてる・・・
 幽霊新聞記者 人気作家ピーター・ファロー WASP 人種差別 ジャパズ・タマーリ チョン・ウォン ロドリゲス おもしろい小ネタがいっぱいあるのだけど生かしきれてない。考えさせらることは多く、この感想を書くために言葉を選んでいたら、ラストでモーガン・フリーマン判事が全て代弁してくれた。ヒーローがマッコイだと語っていたけど、判事がヒーローでしょ・・・
 メラニー・グリフィスはほんと酷い役でした・・・お疲れ様。

1991年ラジー賞作品賞、主演女優賞、監督賞、助演女優賞、脚本賞ノミネート
(2004.12)



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