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ギャラクシー・クエスト 1999 アメリカ
UIP
GALAXY QUEST
ストーリー  80年代の人気SFドラマ「ギャラクシークエスト」のファン集会が開かれていた。司令官役のタガート(アレン)は奇妙な4人組に助けを求められたが、実は本物のサーミアン星人だったのだ・・・
監督 ディーン・パリソット
出演 ティム・アレン シガニー・ウィーヴァー アラン・リックマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  『サボテンブラザーズ』と同じように、テレビドラマを本物の宇宙艦隊だと信じた異星人がマジで自分たちの窮地を救ってくれと頼む。設定がそのまんま『スタートレック」なのもいい。
 本物だとわかった時点で、自分たちのつまらない日常に戻るよりも楽しめると考えた主人公たちが面白い。テレビドラマを研究しつくして、ドラマの主人公の動きに合わせて設計された宇宙船。ドラマ通りに動かせばそのまま動くのだ。
 中盤は本物っぽすぎて逆にダレてくるけど、好きなのは冒頭のオタクたちの集まり、そして通信機を手にしてクルーを助けるオタクのブランドン(ジャスティン・ロング)が最高!“オメガ13”なんて意味のないモノだと思っていたら、しっかりとタイムスリップしてくれた。
 ファンの待つ会場に不時着した宇宙船には悪役宇宙人サリスも乗り込んでいた。光線銃を手にして倒すところなんてファンとともに歓喜の声をあげてしまいそうでした。
 never give up never surrender
(2008.7)

キャプテン 2007 日本
トルネード・フィルム
ストーリー  野球を楽しみたいだけの谷口タカオは転校してきた墨谷二中の野球部に早速入部するが、中学野球の名門青葉にいたというだけでキャプテンにまつりあげられてしまう・・・
監督 室賀厚 原作:ちばあきお
出演 布施紀行 小川拓哉 中西健
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  どうしようもないほどの小声、内気すぎる性格、それでも全国大会3連覇している青葉学院からの転校生とあれば皆が注目。しかし、谷口は3ヶ月しか在籍してないし、万年玉拾いだったのだ。それでもたまたま振ったバットが校舎の窓を割るほどの飛球・・・
 スポ根には似つかわしくないようなキャラなのになぜか心打たれる。行動で示すというタイプなだけに、その秘密特訓のひたむきさが伝わってくるのだ。キャプテンに選ばれた(拒否しなかった)ことに責任を持つこと。そしてリーダーとしての資質を徐々に現わしていく様子が現代社会に欠けている何かを訴えてくるようでもある。
 父親が筧利夫、母親が宮崎美子と安心して見ていられるところもいいし、大工の仕事も伏線で描いているところがいい。なによりも、若くして亡くなったちばあきおの原作がいいんだろうなぁ・・・読んだことないけど。
 弱小野球部が短期間で強くなってしまうのはマンガなんだけど、試合運びはなかなか。決勝戦では青葉学院のエース佐野を引きずり出すところが感動的。最後に握手を求めるときも谷口の折れた指を気遣って左手を差し出したところも何気なく優しさを感じさせる・・・
 その他、岩田さゆりや小林麻央も可愛くてgood。ゲストの宮本は余計・・・
(2008.8)

吸血鬼ゴケミドロ 1968 日本
松竹
GOKE-BODYSNATCHER
ストーリー  空飛ぶ赤い光体に遭遇し、旅客機は山の中に不時着。乗客の一人がゴケミドロに体を乗っ取られ、人々はやがて恐怖に・・・
監督 佐藤肇
出演 吉田輝雄 佐藤友美 高橋昌也
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★
コメント  国際テロもニュースになっている時世、旅客機の窓に鳥が自殺してぶつかる。そんな不気味な状況下で、不審な鞄が持ち込まれたとしてパイロットが客席を調べ、犯人らしき男が操縦席で銃を構える。そして山の中で不時着・・・生き残ったのは9人だった。
 短銃とライフルも持参していたテロ男、爆弾予告した過激派オタクの青年、そして兵器産業に精通している政治家とその会社の重役と妻。一癖も二癖もあるような人間ばかりで、それなりに社会派要素満載。さらに夫がベトナム戦争時に仲間のナパーム弾で戦死したアメリカ未亡人。なぜだか反戦メッセージまで伝えてくる。だけど、吸血鬼ゴケミドロのおかげで人間の本心が現れ、自分さえ生き残ればいいという考えの持ち主が次々と犠牲になってゆく。
 山中に赤い光を放つUFOを用意したり、なにしろ小型ではありながら旅客機を使っている贅沢さ。特殊メイクなんて鼻の上にチンコのようなものをくっつけただけで、銀色の泡状の物質が離れるとき額がパックリと割れるくらい・・・まぁ、効果音や人間模様が面白いのであるが。
 なんとか逃げ出したパイロットとスチュワーデスの2人。町にたどり着いたものの、人間は皆ゴケミドロの犠牲者となっていたのだ。人類の滅亡は近い?赤く着色された戦争写真、原爆のきのこ雲が反戦、反核を訴えている。そして最後には絶望感漂う場所にたどり着き、UFO群が地球へと向かってくるエンディング。
 それにしても佐藤友美はいいな〜
(2008.7)

吸血髑髏船 1968 日本
松竹
ストーリー  貨物船・龍王丸で、積み荷の金塊を狙った5人が船員を皆殺しにするという凄惨な事件が起きる。三年後、遺族の1人冴子(松岡きっこ)が婚約者とともに漂流する龍王丸に遭遇。その後、逃げおおせていた5人の犯人が次々と謎の死を遂げる・・・
監督 松野宏軌
出演 入川保則 西村晃 岡田真澄
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  なんだかメロドラマ+恐怖映画?
 婚約者望月(入川)とともにボートに乗りダイビングするとドクロの集団に遭遇。翌日その場所には龍王丸があり、乗り込んで船長の日誌を読んでしまう。冴子は姿を消し、金塊を得て成功した奴らを呪い殺す・・・そして残りは2人となったところで、世話になっている牧師(岡田)にやめろと言われる。
 松岡きっこの一瞬のヌードもあったり、サスペンスチックに物語は進むのだ。しかし、どれもこれも演出が最悪。悪人たちが麻雀してたり、海外逃亡する相談したりするところは見どころだと思う。
 首をしめられても結局死ななかった松岡きっこ。二役で大変だとは思うが、彼女は吸血鬼と化していたのか?さっぱりわからん。それより、双子の姉の姿が三年経っても生きた人間みたいだったことに驚き。なんと旦那(ドクターと言われてたから医者なんだろうけど)の西村晃が血を与え続けていたというばかばかしさ。
 最後は婚約者を助け、自ら船とともに沈んでいった冴子。ううむ、面白くない・・・
(2008.7)

京義線(キョンイセン) 2007 韓国
劇場未公開
THE RAILROAD
ストーリー  淡々と誠実に働く地下鉄の運転士キム・マンス。そして、不倫を続けながら満たされない思いを抱える大学の独文学女性講師ハンナ。そんな二人の日常が突然壊れ、彼らは絶望とともに“京義線”の同じ電車に乗り合わせる・・・
監督 パク・フンシク
出演 キム・ガンウ ソン・テヨン ペク・チョンハク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  京義線は南北を貫いて走る鉄道。監督は南北の統一への想いをも描いたという。
 マンスもハンナも親から結婚するように急かされるような年代。マンスの場合は淡々ととしているだけだが、名も知らぬ可愛い女性が月刊誌を差し入れしてくれている。ハンナは教授との不倫で済州島でのバカンスを楽しむ直前、教授の妻にバレてしまい殴る蹴る罵倒・・・
 雪がしんしんと降る京義線の終点イムジンガン駅まで眠りこけてしまった二人。大雪のためタクシーも来ず、しょうがないので歩きだした二人。ハンナは結婚してると嘘を言い、マンスは婚約者がいると嘘をつく。ホテルにたどり着きハンナは喋りたかったため一部屋だけを取るのだ。不倫についての話ははっきり言わなかったけど、マンスにはうすうす感じていたのかもしれない。それよりも3日間の特別休暇の意味が・・・列車への飛び込み自殺。
 不倫のなれの果て。そんな傷心の女心と、仕事上での傷心の男。一夜の恋によって恋愛に発展するかと思いきや、そんな生易しいものじゃなかった。飛込み自殺のフラッシュバックは小出しに挿入され、やがてそれが毎月差し入れしてくれている女性だと観客のみがわかる。マンスは自分の運転する列車に飛び込んだ女性がその女性だとは気付かず、事故のショックを癒してくれるかもしれないと、女性を待ってみたのだ。
 不倫相手の妻に殴られたシーンによって、どちらかというとハンナの不幸がメインになるかと思っていたら、実はマンスの話で泣かされてしまう。女性が飛び込んだのは自殺なのかどうかはっきりさせないところも巧い演出。そして、運転士がとる自殺者の処理について詳細に語るところがまた胸をしめつけるような内容。路面電車は北朝鮮にしかないといった話題と、統一したドイツの話題を絡めていて、脚本もなかなかでした。
(2008.10)



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