戻る》 《index

1971 イギリス
COL
THE GO-BETWEEN
ストーリー  13歳になる少年レオは、貴族の友人マーカスの招きで、一家が住む荘園で夏を過ごすことになった。マーカスの姉マリアンに淡い恋心を抱いた彼は子爵と農夫テッド二人のメッセンジャー役としてマリアンに手紙を届けることを繰り返す。
監督 ジョセフ・ロージー
出演 ジュリー・クリスティ アラン・ベイツ ドミニク・ガード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  夏服を忘れたためにマリアンが服を買ってくれた。レオのことをとても気に入ってくれるマリアンは二人の男と文通している。少年レオの目には単なる友達であるかのように映ったのだろう。身分の違いもわからず、理解しがたいポストマン役。性教育も受けてなかったのでしょうね。クリケットの試合で盛り上がり、マリアンのピアノ伴奏で歌うテッド。半ば諦めかけた幼き恋は、マリアンとトリミンガムの婚約というニュースでますます混乱。
 魔術を使うことが出来る少年として紹介されていたが、あまり気の利いた伏線じゃなかった。ラストにマリアンの母親に手紙の事実がバレてしまい、マリアンとテッドの密会現場を目撃してしまうが、終盤の展開が目まぐるしく過去と現在を巡り、落ちつきがなくなる。「過去の経験は外国みたいなものだ」という冒頭の台詞通り、マリアンの真意を掴めぬままレオは育ったのかもしれない・・・

1971年アカデミー賞助演女優賞(マーガレット・レイトン)ノミネート
1971年カンヌ国際映画祭パルムドール、国際エヴァンジェリ映画委員会賞
1971年英国アカデミー賞助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、新人賞(ガード)
(2005.7)

恋する神父 2004 韓国
東芝エンタテインメント
LOVE SO DIVINE
ストーリー  神父になる儀式を1ヶ月後に控えた神学生のギュシクとソンダルは聖杯を落とした罰として、田舎の教会で精神修行することになったが、その教会の神父の姪ボンヒと知り合い、真の意味での苦行を強いられることとなった・・・
監督 ホ・インム
出演 クォン・サンウ ハ・ジウォン キム・イングォン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  いつもは不良学生のワイルドさを売り物にするクォン・サンウ。今回はタイプがガラリと変わって、泣き虫の神学生をやっている(注:TVドラマは見ていないです)。
 主人公が神父を目指す神学生という設定も風変わりで面白いと思ったのですけど、クォン・サンウはケンカの強い高校生というイメージしか持ち合わせていなかったため、最初の涙を流すシーンで小さな驚愕が・・・俳優として成長してるのですね。ヒロインのハ・ジウォンにしたって、ホラー映画に出てくる綺麗なお姉さんというイメージだったし、こちらも有望株なのでしょう。ストーリーだけはアイドル映画路線まっしぐらという雰囲気でしたけど・・・
 しかし、この映画の一番の見せ場、結婚式で聖歌隊が踊り付きでの大合唱。『天使にラブソングを』を彷彿させ、ちょっと感動してしまいました。「デオ・グラシアス」という言葉のしつこいまでの伏線もラストには心に響いてきましたし、人を愛してはいけないという心の葛藤も考えさせられました。
 好きなシーンは、ハ・ジウォンが幼稚園バスを無謀運転するところ。幼稚園児が後部座席で真剣な演技をしていましたよ。ソンダル(キム・イングォン)がもうちょっとはじけてくれれば、かなりの出来になったはずです。
(2005.9)

恋に落ちる確率 2003 デンマーク
アーティスト・フィルム=ビターズ・エンド
RECONSTRUCTION
ストーリー  カメラマンのアレックスは、父と恋人シモーネと食事中に抜け出して彼女と駅で待ち合わせる。しかし、そこで出会った人妻アイメに一目惚れし、一夜を過ごす。次の日、自宅へ戻ると、部屋が無く、住人も彼を知らないと言い、友人やシモーヌからも知らないと言われ・・・
監督 クリストファー・ボー
出演 ニコライ・リー・カース マリア・ボネヴィー クリスター・ヘンリクソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  “Night and Day”と、マジシャンが操るタバコのマリオネット。ストーリーの各場面に現れるコペンハーゲンの航空写真地図。随所に展開される、不思議な世界に迷い込む斬新な映像が心地よかった。眠りに落ちる確率も高いのかもしれない・・・
 運命の女性に出会う・・・恋人シモーネとのデートを放り出して、小説家の妻アイメに一目惚れするアレックス。シモーネとアイメは女優マリア・ボネヴィーの一人二役なのだから、結局は同じタイプの女性を好きになるということも表現し、人妻を好きになったら後戻りはできないことも隠喩しているのかもしれない。
 最初は、SFチックにパラレルワールドにでも迷い込んだのか、周りの人間が共謀してアレックスをハメようとしているのかと考えてしまいました。ライターやローマ観光地図が伏線を為しているように、映画そのものの構成が作家アウグストの小説の中で動いているような気がします。「男と女の出会いのシーンをようやく考えついたよ」(不確かです)という彼の台詞と、マジシャンの映像で全てをサンドイッチする構成がまさしく「再構成」(原題:Reconstruction)を意味しているような・・・
 多分、アウグストは自慢の妻を小説の中に登場させたくてしょうがない男。若者に妻を寝取られることも快感に覚える変な奴なのでしょう。そういう風変わりな人間じゃないと小説は面白くないですよね・・・

2003年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール
(2005.4)

恋の風景 2003 香港/日本/中国/フランス
テレシスインターナショナル、ユーロスペース
FLOATING LANDSCAPE
ストーリー  香港でマンの恋人サムが病死したが、最後に描いた枯れ木の風景画が頭から離れなく、その風景を探すために青島に渡る・・・
監督 キャロル・ライ
出演 カリーナ・ラム リィウ・イエ イーキン・チェン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  郵便配達の青年シャオリエが風景を探すのを手伝ってくれるのですが、彼は『山の郵便配達』の息子という狙ったキャスティング。
 主人公の女の子マンはリストカットもするし、恋人サムの日記を写経のごとく写し取るというちょっと暗めの行動をとっていた。探すのを親身になって手伝うシャオリエが徐々に恋に落ちていくのですけど、終盤に足を痛めて転機を迎える。マンもサムの故郷で徐々に彼のことを忘れていく。
 思いっきり描いた壁画や描きためてあった画集はメルヘンチックだけど、ラストのアニメも感動できる。
(2005.12)

恋の骨折り損 1999 イギリス
アスミック・エース
LOVE'S LABOUR'S LOST
ストーリー  シェークスピア原作の喜劇をミュージカル化
監督 ケネス・ブラナー
出演 ケネス・ブラナー アレッサンドラ・ニヴォラ アリシア・シルバーストーン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  舞台で観れば、きっと感動するだろう。ほとんど宮廷内での王の恋物語ですもん。歌もアフレコのようで、かなり口の動きとずれていたので興醒め。4人の男が宙に舞い上がるシーンだけは良かった。
 国王は反戦派であり、ラストに戦闘機が飛び交う中、彼の学友も兵士として参加。白黒映像になり、反戦を謳っている。群集の中、恋人を捜し求めるナターシャ・マケルホーンが素敵でした。
(2005.9)

恋は嵐のように 1999 アメリカ
UIP
FORCES OF NATURE
ストーリー  結婚を直前に控えたベンは式場に向かう途中でサラ(ブロック)という女性に出会う。飛行機事故がきっかけで旅の道連れになった2人は、新たな恋へと発展し・・・
監督 ブロンウェン・ヒューズ
出演 サンドラ・ブロック ベン・アフレック モーラ・ティアニー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★
コメント  ラブコメなのにパニック映画並の飛行機事故が!と手に汗握っていたけど、そんなにすごい事故ではなかった。それでもCGを駆使し、夕焼けをバックに疾走する旅客機が綺麗だった。
 結婚は人生の墓場だ!みたいなストーリーで進むが、ベン・アフレックの優柔不断さとサンドラ・ブロックの奔放さが面白い。アラン(スティーヴ・ザーン)なんか友達に欲しいタイプかもしれない。婚約者ブリジットの旧恋人が登場して、踏ん切りがついたかと思えば・・・
 結局はサラに手を出さなかったし、一途な男だったのね。大したストーリーじゃないけど、笑わせてくれる脇役のおかげで3点。
(2005.4)

恋はマジック 1993年 香港
劇場未公開
花田喜喜事 ALL'S WELL, ENDS WELL TOO
ストーリー  ケンカばかりの兄トンと負けてばかりのギャンブラーの妹カツの家に婿入りしたチャウ。一方金持ちの娘がカッパーフィールドに恋をするが、チャウトンが入れ替わる・・・
監督 クリフトン・コー
出演 レスリー・チャン サミュエル・ホイ リッキー・ホイ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★
コメント  アマガエルが携帯代わり。わけがわからない脱力ギャグだ。唐の時代あたりなのかわからないが、ブッシュ、クリントンのギャグまで登場する。
 手品大道芸人のレスリー・チャンが登場するのは中盤になってから。ドタバタすぎて、ストーリーはわけがわからない。バットマンやらドラゴンボールまで出てくるし・・・
(2005.4)

皇帝のいない八月 1978 日本
 
ストーリー  “皇帝のいない八月”という名の軍事クーデターが自衛隊で計画された。計画を察知した自衛隊幹部(三國連太郎)と内閣特務室(高橋悦史)で阻止するが、寝台列車「さくら」のクーデター実行犯だけが抵抗を続けた。
監督 山本薩夫 原作:小林久三
出演 渡瀬恒彦 吉永小百合 山本圭
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  ストーリーは面白い。三島由紀夫の写真や2・26、5・15、チリの暴動などの映像を使い、自衛隊内部からのクーデターが起こったらどうなるかとリアルに描いた秀作だ。ただ、俳優の演技力が伴っていない点と、途中で阻止されるクーデター部隊、それにドン大畑の扱いに不満が残るので最高とは言えない。
 『新幹線大爆破』では極左の過激派が活躍し、反対側の可能性だってあるよという今作品。どちらにしても偏りすぎては危険だということだ。どちらもB級っぽい映画なので、もっと予算をしっかり組めるような映画でリメイクされるといいなぁ。
 
(2005.1)

皇帝ペンギン 2005 フランス
ギャガ・コミュニケーションズ
LA MARCHE DE L'EMPEREUR
ストーリー  南極に生息する皇帝ペンギン。誕生の地を目指して行進し、愛を交歓する彼ら。子を育て、餌を求め、過酷な冬を過ごす・・・
監督 リュック・ジャケ
出演 大沢たかお 石田ひかり 神木隆之介
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  いわゆる“天然”と呼ばれる愛すべき女性たちは、なぜかペンギン歩きをする人が多いようだ…と思うのは私だけでしょうか。
 皇帝ペンギンは極寒の地・南極を真摯に生きぬいている。ときには直立で歩き、ときには腹で氷原をすべり、海を見つけるとすかさず果敢にもダイビングするのである。彼らはマイナス40度という過酷な条件下で愛を交わし出産し、卵を孵すまで夫婦交互にヒナを育てあげるのです。母は出産後、エサを求めて何日もかけて行進し、オスは4ヶ月間絶食して、猛吹雪から子を守る。昼のない悪魔のような冬。寒さをしのぐために仲間同士で円陣を組んだり、他の家族をも相互に守る。「食べるために生きる」「生きるために食べる」といった人間の論争からは無縁の、ただ「子を育てるため、子孫繁栄のために生きる」という、無我の境地なのだ(悪く言えば、本能で生きている・・・)。
 子どものための犠牲の精神は、人間も見習わなければならないと感ずるし、短い夏のお楽しみのためにストイックなまでに耐え忍ぶ姿を見ると、甘ったれた自分を叱咤激励するいい契機になったかと思います。また、予告編を見た段階では、親子愛を中心にした動物物語だと思っていたのですが、同種族の仲間意識が重要だというテーマもあったかと思います。
 映画の構成は上手い作りになっている。ドキュメンタリーではあるけど、声優によってドラマチックに盛り上げてくれるのです。愛らしい皇帝ペンギンの映像をベースに、詩的な擬人効果の台詞を展開するのは、大沢たかお、石田ひかり、神木隆之介の3人だ。やはり、神木くんは天才だ・・・
 ペンギンたちを尊敬すべき存在だと考えると、もしかすると、“天然”と呼ばれる女性をも尊敬すべき存在なのだと考えを改めなければならないかもしれません。あなたの職場にもいませんか?もう馬鹿にはできませんよ・・・
(2005.7)

交渉人 真下正義 2005 日本
東宝
ストーリー  2003年、レインボーブリッジを封鎖して事件を解決した交渉人真下正義は、1年後のクリスマスイブに警視庁交渉課準備室で雪之とのデートの準備をしていたが、セキュリティの高いHPにハッキングされ、地下鉄乗っ取り犯からの挑戦状を受け取った。
監督 本広克行
出演 ユースケ・サンタマリア 寺島進 國村隼
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  これぞまさしくスピンオフ!真下正義は国内スピンオフ映画の代表選手になるかの勢いだが、かつての代表選手、『警部補・古畑任三郎』のスピンオフ『巡査・今泉慎太郎』が静かに自己主張していた。
 劇場版の『踊る大捜査線』に比べると、かなり映画らしい作りになっていたように思う。通称「クモ」というフリーゲージトレインと蜘蛛の巣状に広がる地下鉄路線図の対比も面白いし、70年代の映画タイトルがどんどん出てきて映画ファンを魅了する小技も面白い。ミシェル・ルグランとフランシス・レイの名前を聞いたら、思いっきり推理してしまいました。そして、クライマックスにコンサートシーンを持ってきて、暗号、起爆装置、「クモ」などを見事に絡めて緊張感を与える手法。十分に楽しませていただきました。
 脇役であるパソコン絡みの伏線も興味深い。まずは完全なセキュリティを誇る警視庁のサイトにハッキング。フロッピー、ZIP、そして懐かしの8インチ(5インチか?)フロッピーディスクまで登場する。そして、純ちゃんの息子が多用する「検索」が面白い。その他、線引き屋や脇線といった専門的な内容も楽しめた。かなり多くの伏線が隠されているような気もしましたけど、真下が買った指輪はダイヤモンドだとしたら、ダイヤグラムと引っ掛けてあるのかも・・・
 ちょっとだけ疑問に思ったのは、「交渉ってこんなことか?」と感じてしまったこと。ユースケ・サンタマリアの交渉術が最も上手くいったのはアリtoキリギリスだったような・・・むしろプロファイリングの方が優れていましたよね。
 果たして犯人は誰だったのか?プロファイルによって、孤独で自己顕示欲が強く、鉄道に詳しく、映画も詳しく、コンピュータにも滅法強い。誰なんだろう・・・アンソニー・ホプキンスじゃなさそうだし・・・
(2005.5)









広告 [PR] にきび  わけあり商品 資格 再就職支援 無料レンタルサーバー