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恋人たちの食卓 1994 台湾
ヘラルド・エース
EAT DRINK MAN WOMAN  飲食男女
ストーリー  3人姉妹の父親チュは五つ星ホテルの一流シェフ。日曜の晩餐は家族で円卓を囲み、彼の豪勢な料理を楽しむのが一家の慣わしだ。
監督 アン・リー
出演 ロン・ション ヤン・クイメイ ワン・ユーウェン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  いきなり食欲がわいてくるオープニング。料理の腕前も撮影の腕前も最高だ。
 三姉妹の三女、大学生なのに彼氏ができて家を出て一緒に暮らしたいと告げる。しかも妊娠してしまった・・・化学教師である長女、初恋の人に振られ、次女の恋人であるとも発覚?するけど、簡単に結婚を決める。クリスチャンがどうとか言ってたけど、これは笑いどころか?
 一番飛んでる(翔んでる)と思われた次女が航空会社のアムステルダム行きを断って、父親のことを最も心配していた。いい終わり方だったなぁ。
 面白かったのは姪っ子(?)の小学校に豪華なお弁当を持っていかせるなど、それに関するエピソードが印象的でした。

1994年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
1994年ゴールデングローブ賞外国映画賞ノミネート
その他
(2007.2)

公共の敵 2002 韓国
劇場未公開
PUBLIC ENEMY
ストーリー  ソウル江東署強力班のカン・チョルジュンはボクシングでメダルを取り、特別採用になった刑事。先輩のソン刑事が車中で自殺してしまうが、彼の不正を知っているのではないかと疑われる。
監督 カン・ウソク
出演 ソル・ギョング イ・ソンジェ カン・シニル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  警察に特別採用されて12年、妻には5年前に先立たれ、娘2人と暮らしているが、だらしない生活で銀行預金残高は270ウォン。典型的なはみ出し刑事のソル・ギョングだが、ナイフによって殺された妻の痛みもわかるほど人間臭い面も持ち合わせている。町のチンピラとの繋がりも深く、やばい道も渡っていそうで心配になってしまうほど・・・
 一方の製薬会社重役の憎たらしい男ギュファンは残虐な殺人犯。両親殺しの帰りにカン刑事とすれ違いナイフで切りつけてしまう。証拠のナイフには道端のクソとカンの指紋だけだったが、ここから2人の対決だ。しかし、腹をたてただけで無関係の殺人を犯したところで、カンの怒りが爆発してしまい先走ってしまう。おかげで交通課巡査に格下げとなる・・・
 「民衆の盾」になってやるという頭が悪いなりに正義感を発揮するところがいいんだけど、せっかく証拠をみつけたんだから、最後はやりすぎだ・・・内部調査班が絶えず彼の後を追ってるという伏線もまぁまぁ・・・
(2007.2)

皇室と戦争とわが民族 1960 日本
新東宝
ストーリー  神武天皇から始まる日本の神話。そして昭和天皇賛美。日本の経験した戦争を天皇の視点で描いた映画。
監督 小森白
出演 嵐寛寿郎 佐々木孝丸 林寛
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★
コメント  神話なら神話としてずっと進めてくれればいいものを。大和民族のはじまりの映像は面白いものだったが、直後から、完全なる天皇礼賛映画となった。「アジアで一番優れた民族」という思い上がりの言葉をこの時期にも使っていたとは驚きです。
 まずは日中戦争。平和的解決を求める姿だけを見ると、なぜ日中戦争が起こったのかわからない。ソ連を過小評価するべきでないという天皇の言葉も無視され、中国から撤退する意思さえない軍部。経済封鎖であるABCD包囲網を敷かれた時点においても開戦準備する頭しかない御前会議の様子を見ると、まるで今の北朝鮮と同じ。
 実際の映像をふんだんに取り入れ、リアルさも増し、こんな国力じゃ他国に勝てるわけがないということをアピールする一方で、陛下は常に「戦争を避けるように」と言っていたことを強調する。
 決して戦争を賛美している映画ではないのですが、戦争をなかなか止めなかった軍上層部のみを批判することで天皇賛美へと結ぶような映画。8月15日の玉音放送後の往生際の悪い厚木航空隊の記述や戦後混乱期の生々しいドキュメントはなかなか良かったのに、日本の飢餓を救ったとまで賛美されると、どうでもよくなってくる・・・
 全体的には右翼的なのかもしれないが、現代における「戦争が起こったのはしょうがないことだ」という論調とは異にしてるところに救いがある。しかし、憲法制定の映像くらいまでにしておけばよかったのに、皇太子の結婚の儀まで持ってくるとは・・・映画センス無し。
(2006.12)

氷の微笑 1992 アメリカ
ヘラルド
BASIC INSTINCT
ストーリー  市長候補のロックスターがベッドの上でアイスピックによって惨殺された。容疑者キャサリンの小説の中でそっくりな事件があったためますます注目されることになった。
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
出演 シャロン・ストーン マイケル・ダグラス ジョージ・ズンザ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  映画そのものの評価よりも個人的な思い出によって4点に・・・
 サンフランシスコ市警はファック相手だったキャサリン(ストーン)を容疑者とするが、ニック・カラン刑事(ダグラス)は次第に彼女にのめりこんでいく。著書の内容がそっくりだったことの可能性は著者自身が犯人か、彼女に罪を被せるために他者が犯した殺人か・・・
 有名な脚の組換えシーンで尋問するのはジョン・クレリ検事補(ウェイン・ナイト)。この見えそうなヘアに毒されてしまったのか、彼は翌年の『ジュラシックパーク』で悪事に走ってしまう。禁煙しているニックにしきりにタバコを勧めるというちょっとした伏線もいい。
 しかし、一度観てしまうとマイケル・ダグラスのはめられてからの心理描写がやっぱりお粗末。ラジー賞ノミネートも伊達じゃないですね。キレ気味のところは納得できるのですが・・・

1992年アカデミー賞作曲賞、編集賞ノミネート
1992年カンヌ国際映画祭コンペ
1992年ゴールデングローブ賞女優賞音楽賞ノミネート
1992年ラジー賞男優賞、助演女優賞(ジーン・トリプルホーン)、新人賞(ストーン)ノミネート
1993年MTVムービーアワード 女優賞、魅惑の女優賞
(2007.21)

氷の微笑2 2006 アメリカ
シナジー
BASIC INSTINCT 2
ストーリー  ベストセラー作家のキャサリン・トラメルが運転する車がテムズ川に墜落。同乗者であった人気サッカー選手は死亡するが、彼女は助かった。かつてのサンフランシスコでの殺人事件の容疑者となった彼女に疑いの目が向けられ、マイケル・グラス刑事が彼女を有罪に持ち込むべく精神科医に依頼する・・・
監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演 シャロン・ストーン デヴィッド・モリッシー シャーロット・ランプリング
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  座席がゆったりしているので、脚を組替えながらの鑑賞。
 未だに前作での真犯人は誰だったのかわからないまま、14年間確認作業を怠ってきました。アイスピックでの残虐な殺人。「おっぱいを注意深く見比べるとわかるよ」などと無責任な意見もありましたが、生憎おっぱい星人じゃないのでそこまでは頭が回りません。個人的にはこれほどまで後を引いてしまった作品なのに世間では酷評の嵐。アカデミー賞とラジー賞両方にノミネートされるほど話題作だったんですね・・・部門は違うけど。
 今回はR-18指定を受けてましたが、前作よりもエロさを感じさせません。ノーパンシーンのために視力回復運動を行い、座席もベストポジションを確保して臨みましたが、徒労に終わりました。もしかすると、今作ではそれよりも小物の伏線に謎があるんじゃないかと思い、タバコやライターにも注目してみたのですが、それほどこだわってはいないようでした。何しろ精神科医のマイケル・グラス(デヴィッド・モリッシー)はタバコを嫌ってるのにライターに怯えるんですから、もっと堂々としてなさいよ!と叱咤激励したくなるほどです。
 謎はやっぱり謎のまま。「キャサリンは嘘つきだ!」とか「ウォッシュバーン刑事は嘘をついてるわ」などと嘘つき合戦を繰り返します。ただ1人嘘をついてないはずの精神科医が2人の嘘合戦に巻き込まれて精神錯乱状態になるのも頷けます。前作ではマイケル・ダグラスが悪女の罠にまんまと引っ掛かりますが、今度はIQが高そうな人間ばかり(シャロン・ストーン本人もすごいらしい)。最初の対峙で「この男が相手ね。ふふん」といった表情を見せるリスク・アディクション満載の悪女になってしまいました。
 まんまと罠にはまった精神科医は尊敬するゲルスト博士からも昇進を見送られ、どんどん悲惨な状況になってしまいます。最初は権威をふりかざして強気の態度だったのに・・・表情の変化がすごかった。最後はもうシャロン・ストーンの操り人形みたいなものでした。
 謎と言えば、キャサリンがセラピーを受けたとき、タバコを消せと言われて彼女が床で踏み消したのですが、その吸殻がいつの間にか無くなっていたことも大きな謎です。ライターに注目しすぎて見落とすところでした・・・
(2006.11)



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