小早川家の秋 | 1961 日本 東宝 |
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ストーリー | 秋子(原節子)は小早川家に嫁いだが夫に死なれてから画廊に勤めている。小早川万兵衛の義弟が秋子を再婚させようとする。万兵衛にはお父ちゃんと呼ぶ百合子という若い女性がいた・・・ | |||
監督 | 小津安二郎 | |||
出演 | 中村鴈治郎 | 原節子 | 司葉子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 冒頭のバー、森繁久弥が若くて面白い。彼と原節子の縁談話と隠し子?の話。しかし、親戚関係が難しい(劇中でも藤木悠が言っている)。 全体を通してみると、結局は万兵衛の病気・死がメイン。造り酒屋も衰退の一途を辿っていたのも父親のだらしなさが原因かと思っていたら、死んで初めて父親の偉大さに気付く家族。夏から秋にかけての縁側と茶の間の会話が叙情的。 終りの方になって、笠智州がようやく登場し、重い葬送の音楽と火葬場の煙突が青い空と妙なアンバランスで訴えてくる。最後だけ見るとホラーかと思ってしまう・・・ (2005.3)
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コーヒー&シガレッツ | 2003 アメリカ アスミック・エース COFFEE AND CIGARETTES |
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ストーリー | ジム・ジャームッシュが11編のエピソードでコーヒーとタバコを描いた映画。 | |||
監督 | ジム・ジャームッシュ | |||
出演 | ロベルト・ベニーニ | ケイト・ブランシェット | ビル・マーリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | アルフレッド・モリナ・・・ますます好きになってしまった。 作られた年代も様々。登場人物も色々楽しめましたけど、「いとこ同士?」の二人(アルフレッド・モリナとスティーヴ・クーガン)が最高でした。何故だかこのショート・ストーリーだけコーヒーじゃなく紅茶なんですよね。“Are you gay?”の一言で会場は爆笑の渦につつまれましたし、映画だから“スパイク”といえば、スパイク・リーですもんね。ここでも笑っちゃいました。 そして「カリフォルニアのどこかで」のトム・ウェイツとイギー・ポップとのミュージシャン対決。ジュークボックスが置いてあるカフェに羨望の眼差しで見ていましたが、ミュージシャンにとってはつらいところかもしれませんよね。 ビル・マーレイのコーヒー一気飲みもケイト・ブランシェットの一人二役も素敵でしたよ。そして、ラストには各々のショートストーリーのネタが繋がってくる面白さもありましたし、コーヒーとタバコ以外でもチェス盤をイメージしたチェッカーがあちこちに配置されたり、真上からの映像がいい味出してました。 コーヒーとタバコはなくてはならないものだ。今では喫煙率の低下によって、居場所がなくなりつつある愛煙家。小さなスペースで無駄話をして、全く会話が噛み合わないというばかばかしい時間を楽しむことが至福のときなのです。 2004年インディペンデント・スピリット賞助演女優賞(ブランシェット)ノミネート (2005.6)
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ティム・バートンのコープス・ブライド | 2005 イギリス ワーナー TIM BURTON'S CORPSE BRIDE |
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ストーリー | ビクトリアとの結婚を間近に控えたビクターは誓いの言葉を練習中、間違って死体の花嫁に求婚してしまう。 | |||
監督 | ティム・バートン | |||
出演 | ジョニー・デップ | ヘレナ・ボナム・カーター | エミリー・ワトソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | ウンパ・ルンパも参加!? 死者の世界からは、人間の世界を「ランド・オブ・ザ・リビング」と呼ぶ。ティム・バートンもジョージ・A・ロメロが好きなんだろうな〜と想像できる設定ですね(ジョニー・デップもロメロ好き)。そして、スクラップスという犬を登場させるところなんて、短編『フランケンウィニー』の犬を思い出してしまうし、彼は犬好きでもあるのでしょう。それほど活躍しなかったのは残念でしたが・・・ バートンのストップモーション・アニメ(参考:クレイメーション)は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を観てからその才能に感嘆するばかりでありましたが、この『コープス・ブライド』はさらに細かい表情まで描いていて、途中からは人形だなんてことを忘れてしまいそうになりました。没落貴族と金持ちの政略結婚なんてのはありがちな設定でしたが、ティム・バートン独特のダークファンタジーの世界観によって、思わずのめり込んでしまいます。先述のロメロ監督へのオマージュもあるし、タラのテーマを使って『風とともに去りぬ』へのオマージュも見事でした。 『チャーリーとチョコレート工場』の興奮が冷めやらぬうちに発表できるということも、ファンサービスの一環なのであろうか、声の出演者もチャリチョコと随分重なっているので、誰の声なのかと想像するのも楽しいです。特に主演二人の顔まで似せていることは嬉しいことですよね〜ジョニデファンの方はどう感じているかは知りませんが・・・ ちょっと鬱陶しく思われるものの、気になるキャラクターのケムンパス(名前教えてください)が忘れられない。もしかして赤塚不二夫へのオマージュか?! (2005.10)
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コブラ | 1986 アメリカ WB COBRA |
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ストーリー | 連続殺人犯を目撃した女性を守りつつ、悪をやっつけるの。 | |||
監督 | ジョルジ・バン・コスマトス | |||
出演 | シルベスタ・スタローン | ブリジット・ニールセン | レニ・サントーニ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | とにかく派手なアクション、バイオレンスシーン、爆発だ!って、これしかないですね。もうちょっと復讐する男とか、殺人鬼に狙われて緊迫するシーンとか、考えればいいのに・・・これじゃアメリカの警察は暴力的だということをアピールしているにすぎません。ストーリーも冒頭だけがよかった。 1987年ラジー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞ノミネート (2004.12)
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SPACE ADVENTURE コブラ | 1982 日本 東宝 |
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ストーリー | 辺境惑星の酒場で、コブラは賞金稼ぎの美女・ジェーンと出会う。ジェーンは死滅した惑星“ミロス”の王族の末裔で、三つ子の姉妹・キャサリンとドミニクを捜していた。彼女たちは惑星ミロス星に眠る強大な力をコントロールするのに必要不可欠な人物なのだ | |||
監督 | 出崎統 | |||
出演 | 松崎しげる | 榊原良子 | 中村晃子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 学生時代、山梨県の映画館で観た。 700万ビートルの賞金首の居場所を知ってるぜ!などとジェーンに近寄る宇宙海賊コブラ。片手にサイコガンを仕込んだ凄い奴だが、2年前に死んだとされていて、顔を変えてしまった今では相手にもされないのだ。海賊ギルドに狙われているジェーン・・・いきなり二人は襲われる。 三人姉妹のジェーン、キャサリン、ドミニク。ジェーンもドミニクも殺されてしまうが、クリスタルボーイが超強敵だったため・・・どうせ最後には勝つんだろなどと思ってはいけない・・・だけど、だめ、つまらない。姉妹の愛を掴んで自爆を阻止するってのが、盛り上がりに欠ける。そして声優もタレントが多く、最も酷いのが風吹ジュンだった。最近はいい女優になってるというのに。 (2007.11)
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珈琲時光 | 2003 日本 松竹 |
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ストーリー | 2003年の東京。台湾から戻ったばかりの陽子(一青窈)が古本屋の肇を訪ねる。そして高崎にある実家へ帰り、妊娠していることを告げるのだ。 | |||
監督 | ホウ・シャオシェン | |||
出演 | 一青窈 | 浅野忠信 | 萩原聖人 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★ |
コメント | 日本映画が誇る名匠・小津安二郎をオマージュした作品。オープニングの松竹の富士山が古いものを使用して、いきなりビックリだ。 小津の映像感覚を21世紀に持ち込んだらこうなる!とでも言わんばかりの定点カメラの視線。たしかにオマージュしてることはよくわかる。が、台詞がすべてアドリブっぽいんじゃないかと思えるほどつまらない。さらに物語が進むと、切り返しカットがほとんどないことに気づく。これじゃ小津じゃない・・・一発撮りだらけじゃないか・・・小津映画を撮りたかったのかドグマ映画を撮りたかったのかわからなくなってしまいます。 妊娠したという事実なんて二の次であるかのような現代ッ子を上手く表現しているし、そんなことはおかまいなく一人の音楽家に興味を持つとかいう設定も面白い。都内の電車の映像が多用されていることもあり、これが都会の人間関係そのものであるような印象もあるけど、そんな深読みはしてもしょうがない。ストーリーがつまらなさ過ぎるのだ。 終わってみると、なんだったんだろ・・・これが台湾人から見た日本人の姿なのか。ううむ。 2004年日本アカデミー賞新人俳優賞(一青窈) (2007.2)
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