五月の恋 | 2004 台湾/中国 トルネード・フィルム LOVE OF MAY 五月之恋 |
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ストーリー | 台湾に暮らす大学生のアレイは、人気バンド“メイデイ”のギタリストの弟でサイト管理をしていたが、ファンのシュアンからのメールに「ボーカルのアシンだ」とうその返信をしてしまう。 | |||
監督 | シュー・シャオミン | |||
出演 | チェン・ボーリン | リウ・イーフェイ | メイデイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | よくある成りすましの設定で、相手のシュアンも台湾人であると偽り、実は中国ハルビンの京劇団に所属する女の子。劇団の公演を利用して、台湾で見られる“五月雪”という花を見せてほしいと頼むのであった。 こっそりシュアンを追いかけるアレン。正体がバレて色々と付き合わされるアレン。ハルビンから来た京劇団とも知らされた。ちょっとしたラブストーリーかと思えば、デート中に立ち寄った家が彼女の祖父さんの家だと知った。後半はその家族の物語。 純愛もここまでくれば可愛らしい。メイデイのギタリストがアレンの兄だという設定なだけに色んなことができそうなストーリーだけど、最後はストレート。ハルビンまで行って何日もシュアンを待つアレン。リウ・イーフェイが若い頃の中野良子ににているような気がした。ちょっとだけ萌 (2008.5)
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告白的女優論 | 1971 日本 日本ATG |
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ストーリー | 映画に出演することになった3人の女優を撮影2日前から追った3つの物語が同時進行し、女優という仮面の下に隠れた彼女たちの悲しい過去や現実の姿を描き出す。 | |||
監督 | 吉田喜重 | |||
出演 | 浅丘ルリ子 | 有馬稲子 | 岡田茉莉子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | 華やかで演技力も凄まじいものがある女優たち。夢判断で過去を探り、自らの深層心理を見つめなおす。基本的には性的衝動が中心であることが、女優である前に“女”なんだとわかる。ラストのインタビューがそれぞれの性格を言い当ててるようでもあり、逆に嘘で固められた女優魂も感じてしまう。しかも、誰が嘘をついてる?といった推理ゲームみたいに・・・でもストーリーがつまんないので、さっぱりわからない。 高校時代に教師の川津祐介がいる寺へ遊びに行ったというエピソードが最もスリリングだったけど、面白さはそこまで。だからどうした?と文句をつけたくなるようなストーリー。 濡れ場や乳首を見せないヌードはあるけど、乳首を見せているのは太地喜和子だけだった。 (2008.5)
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告発のとき | 2007 アメリカ ムービーアイ IN THE VALLEY OF ELAH |
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ストーリー | 2004年、陸軍、軍警察を勇退したハンク・ディアフィールドのもとに、イラクへ派兵された息子のマイクが行方不明だと連絡が入る。息子を探すために帰還したばかりの部隊の基地フォート・ラッドへ向かうが、戦友たちに聞いても事情はわからない。途方に暮れているとき、女性刑事エミリーの協力を得て捜索を続けるが、マイクの焼死体が発見されたとの報せが届く・・・ | |||
監督 | ポール・ハギス | |||
出演 | トミー・リー・ジョーンズ | シャーリーズ・セロン | スーザン・サランドン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | マイクという名の由来を知ってるか?・・・・実は父さんがカラオケ好きだったんだよ・・・ インドネシアの国旗を逆さまにすればポーランドになりますが、日本の国旗を逆さまにしても何も起こりません・・・星条旗を逆さまに掲げて“救難信号”を意味するんだよ、というウンチクから始まり、旧約聖書やコーランについてまで博識ぶりを発揮する宇宙人トミー・リー・ジョーンズ。彼が演ずるハンク・ディアフィールドは軍人一家の長。陸軍出身、軍警察を経験と、刑事シャーリーズ・セロンも舌を巻くほど洞察力も鋭い男なのです。 空軍で墜落死した彼の長男デヴィッドの名もやはり“ダビデとゴリアテ”からつけられたのだろう。原題となっている“エラの谷”にて勝ち目のない怪物ゴリアテに戦う許可を与えた王の話をセロンの息子デヴィッドにベッドで聞かせるところは印象に残ります。軍人である父親に憧れて兵士となった次男マイクに対する父親と母親(スーザン・サランドン)の考え方が違うところも興味深いところ。“親子の愛”というよくあるテーマに思わせておいて、戦地に若者を送る罪についてのメッセージを残すのはさすがポール・ハギスと唸るばかり。しかも子どもに言わせるなんて憎い憎い・・・ 基本的には、息子マイクが行方不明となり、やがて焼死体となって発見され、女性刑事の協力も得て独自の捜査をする、というミステリーの形をとるプロット。厳粛な退役軍人という主人公であるため、兵士を英雄としてとらえているのですが、『戦火の勇気』だとか『英雄の条件』などといったアメリカ万歳映画ではなく、むしろ『地獄の黙示録』のように狂気にかられ人間性を失っていくものだという、戦争の現実に打ちのめされる内容になっています。 また、イラク戦争が間違っているなどというメッセージより、もっと恒久的な何か、全ての戦争に対して訴えかけているように感じました。小さな子どもに言わせている点、逆さまの国旗、エンディングに“子供たちに捧ぐ”と書かれていたためかもしれません。 意外と面白いのが、トミー・リーが素早くベッドメイキングをするシーンが何度もあったところ。息子の凄惨な遺体と対面する表情よりも印象に残りました。そして、シャーリーズ・セロンの化粧がスッピンから徐々に濃くなって、美しさも変化するところが・・・それに管轄違いでグダグダしてる中で「正しいことをする」と意志の強さを見せるところで惚れ直してしまいました(相手にされないけど・・・) 2007年アカデミー賞主演男優賞ノミネート (2008.7)
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告発の行方 | 1988 アメリカ Par=UIP THE ACCUSED |
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ストーリー | 場末の酒場で起きた複数の男によるレイプ事件。被害者のサラは女性検事補キャサリンから事情聴取されるが、飲酒、マリファナ、ちょっとした前歴などで公判は圧倒的に不利だった・・・ | |||
監督 | ジョナサン・カプラン | |||
出演 | ジョディ・フォスター | ケリー・マクギリス | バーニー・コールソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | “猛虎”と書かれたハッピを着ていたジョディ・フォスター。この格好ならばレイプされることもなかったろうに・・・。3人の犯人はそれぞれ1万ドルで保釈。なんで牢屋にぶちこめないよ!とぶち切れるのだった・・・性交、性病など応えたくないこともどんどん訊かれるし・・・。 とりあえずは2級暴行罪で懲役刑となったが、納得いかないサラ。挑発してきたトラック男に車をぶつけたりするが・・・。キャサリンは周りではやしたてた男も告発することを提案する。 終盤に再現シーンが流れてくるけど、やはり挑発気味だったことは否めない。しかし、それが飲み屋という公衆の場であることを考えると、やっぱり許せない。あれだけの男がいたら逃げられるわけがないし。最初は人数も少なめに言ってたので、逃げれるだろうと甘く見てしまった。 それにしてもジョディは熱演。これで女優賞取れなきゃどうかしてる・・・ そして、日米の感覚の違い。キスだけなら全然へっちゃらのアメリカ人。あれだけ濃厚なのをしちゃったら、日本人としてはおさまりがつかん・・・まぁ、あの場でってのはないけど。 1988年アカデミー賞主演女優賞 1988年ゴールデングローブ賞女優賞 その他 (2007.12)
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獄門島 | 1977 日本 東宝 |
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ストーリー | 罪人や海賊を島流しにしたと伝えられる瀬戸内海にある獄門島。終戦直後、引揚船で死んだ鬼頭千万太。自分が島に戻らねば妹たちが殺されると遺書を金田一に委ねられるのだが・・・ | |||
監督 | 市川崑 | |||
出演 | 石坂浩二 | 司葉子 | 大原麗子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 雪月花という3人の妹。頭が悪そうだけど可愛い。浅野ゆう子、中村七枝子、一ノ瀬康子。 大原麗子がなんといってもいいのだけれど、金田一に憧れを抱き、島を出たことがないので連れ出してほしいなんて台詞はジワーンとくる。 床屋の坂口良子のおかげで『犬神家の一族』と混同してしまいそうにもなるが、外側から見た旧家の諍いなんてのはなかなか面白い。名乗りあうことができない母と娘の物語。 (2007.5)
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ココシリ | 2004 中国/香港 SPE KEKEXILI: MOUNTAIN PATROL |
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ストーリー | 中国最後の未開の地“ココシリ”では絶滅の危機に瀕しているチベットカモシカを密猟する者が後を絶たない。1996年、パトロール隊の一人が密猟者に殺さる事件が起こり、その調査のため北京から記者ガイがやってきた。 | |||
監督 | ルー・チューアン | |||
出演 | デュオ・ブジエ | チャン・レイ | キィ・リャン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | パトロールに出るときは、まるで戦地に赴くかのように別れを惜しむ彼ら。同行するガイも勇気が要ることだったろう。地元の有志によるパトロール隊なので密猟者を逮捕することはできず、追い払い、毛皮を没収するだけ。それでも威嚇し、身を守るための銃は必需品。でも手錠で捕えてたけど・・・ 高度4700mの高地。激寒の地なのに、川を渡るためにズボンを脱ぐ。ココシリとは「美しい山々と女たち」という意味。毎年1万頭以上密猟されるという現実のため、自然を守るために必死なんだなぁ。 捕まえた常習犯の爺さん一家。パトロールを続けるためには食料不足で置いてけぼり。どちらも悲惨だ。途中で射殺された密猟者もいたし。 それにしても報われないリータイ隊長。やっとのことで密猟のボスに巡り合えたときには、ガス欠や車の故障などで隊は離散状態。解放した爺さんも中にいたけど、彼らに殺されてしまった。怪我人を医者に運んだリウなんて流砂地獄に埋もれてしまうし・・・ それでもガイの記事によって国が動き、ココシリは保護されることになった・・・こんな過酷な実話があったなんて・・・ドキュメンタリー風だったのも良かった。 2004年東京国際映画祭審査員特別賞 (2008.10)
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地上(ここ)より永遠に | 1953 アメリカ COL FROM HERE TO ETERNITY |
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ストーリー | 1941年夏、ハワイ・ホノルルの兵営宿舎にプルーという二等兵がやってきた。 | |||
監督 | フレッド・ジンネマン | |||
出演 | バート・ランカスター | モンゴメリー・クリフト | デボラ・カー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 元プロボクサーだったプルーイット(クリフト)は軍内での試合に出るよう説得される。しかも上官の昇進のためだ。断ったためか、一人だけ嫌がらせを受けるようになる。古くからの友人マッジオ(シナトラ)と一緒に憂さ晴らしのため酒場へ行って、ロリーン(ドナ・リード)と知り合う。そして、ウォーデン曹長(ランカスター)は上官の妻カレン(カー)と不倫の恋に落ちる。 ボクシングやらケンカやら途中のストーリーはそれほどいいとは思わないけど、アーネスト・ボーグナインとの絡みは面白い。ピアノのことでケンカし、トランペットで魅了するプルー。そこからは彼のラッパ吹きとしての才能が開花する。それに加え、ブルースギターを奏で、兵士たちが再入隊ブルースなどといった曲を歌ったりするシーンが好きだ。 クライマックスにあたる日本軍の真珠湾攻撃はこの年代の映画にしては迫力があった。しかし、その前にトラックから落ちてマッジオは死亡、攻撃当時はプルーもケンカで負傷し、ロリーンのもとで匿われていたのだ。味方が攻撃されるのに寝ちゃいられないってなもんで、彼はヨロヨロと兵舎へと進むのだが、味方によって撃ち殺された。 戦争の虚しさというより、犬死のような結末を迎えた2人。船上でのロリーンの会話を聞いていると悲しくなってしまう・・・ 1953年アカデミー賞作品賞、助演男優賞(フランク・シナトラ)、助演女優賞(ドナ・リード)、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、録音賞 同主演男優賞(ランカスター、クリフト)、主演女優賞、映画音楽賞、衣装デザイン賞ノミネート 1954年特別グランプリ 1953年ゴールデングローブ賞助演男優賞、監督賞 その他 (2008.2)
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ココニイルコト | 2001 日本 日本ヘラルド映画 |
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ストーリー | 東京の広告代理店に勤めていたコピーライターの志乃は橋爪常務夫人から手切れ金を渡され、大阪に飛ばされてしまう。中途入社の前野とともに新たな職場になったのだが、クリエイティブ部門じゃなくて営業部に配属されたのだ・・・ | |||
監督 | 長澤雅彦 | |||
出演 | 真中瞳 | 堺雅人 | 中村育二 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | これを吉本新喜劇でやったら面白いのにな〜などと思わせる台詞の数々。たしかに大阪人のウケを狙う、あっけらかんとした会話には共感できるし、傷心した志乃の心に徐々に共感を呼ぶところはいい。いいんだ・・・脚本そのものは。だけど、脚本がしっかりしているせいか、どうも噛んでいるような気がしてならない。 結局はそんな大阪のノリを全面に出すんじゃなくてプラネタリウムや雪を降らせるクライマックスでごまかしてしまってるような。まぁ、ええんとちゃう?と、人が死ぬような設定なのに、主人公の心はかなり落ち着いていたかなぁ〜これも不倫を経験した大人には純情さがなくなってしまってるからなのか・・・ 2001年日本アカデミー賞新人俳優賞(真中) (2008.5)
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