GONIN | 1995 日本 松竹 |
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ストーリー | バブル崩壊のためディスコ経営者万代は多額の借金を負い、暴力団大越組から現金強奪を思い立つ。なんとなく集めた男たちによって無謀な強奪に成功するが、すぐに面が割れてしまう・・・ | |||
監督 | 石井隆 | |||
出演 | 佐藤浩市 | 本木雅弘 | ビートたけし | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平の5人。中でも竹中直人はリストラされたサラリーマン。平穏そうだったが、家へ帰れば家族を殺していたことが判明。元刑事の根津のエピソードはちょと可哀そうだった。 佐藤浩市が死ぬシーンでは本木とキス・・・なんとなく少年愛? やがて残された根津と本木が復讐のため大越組に乗り込むが根津は憤死。なんだ、本木のための映画だったかと思わせておいて、最後はビートたけしとの相撃ちで終わる・・・空しすぎる。ヤクザからの現金強奪なんて、結構爽快感を味わえるんじゃないかと思っていたのに、そんなものは全くない。奪った瞬間から死の恐怖がつきまとうものだ。 1995年日本アカデミー賞編集賞ノミネート 1995年日本映画プロフェッショナル大賞ベストテン第2位 (2008.9)
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子猫をお願い | 2001 韓国 ポニーキャニオン TAKE CARE OF MY CAT |
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ストーリー | ヘジュ、テヒ、ジヨンと双子の姉妹の5人は高校を卒業して別々の道を歩みながらも、時折集まる仲の良い友達。証券会社に勤めているヘジュは次第に優越感が表に現われ、失業中のジヨンの反感を買っていた。 | |||
監督 | チョン・ジェウン | |||
出演 | ベ・ドゥナ | オク・ジオン | イ・ヨウォン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 予備知識ないまま観ると、テヒとジヨンの篤き友情に驚かされてしまう。今の日本ではこんなテーマの映画など作れそうもないとショックを受けたくらいだ。 女性中心の友情ドラマと言えば、ある程度社会経験を積んだ女性の友情物語、もしくは男性との恋愛が中心となる物語、『猟奇的な彼女』に見られるような誇張された強い女性の映画が考えられる。しかし、この映画の中にある等身大で純粋な友情は初めての経験だった。 ヘジュのように一流企業に就職して一流の社員を目指すあまりに純粋さを失ってゆくというありがちな没個性の軸と、ジヨンによって現代の不況を象徴する失業と貧困を対比させる。稼業の手伝いと、失いそうになるアイデンティティをボランティアに見出すテヒが、その二人の間に立たされて真の友を見つけるのだ。 映像の小技も冴えている。ケータイメールの文字、タイプライターの文字が電光掲示板のようにスクリーンに溶け込んでハングル文字の芸術性を高めていたり、朽ち果てんばかりのジヨンの家の天井と、鏡に落とすナイフが微妙に絡み合うコントラストを作りあげたりしている。この貧困の象徴であるかのような仁川の町とソウルの繁華街との対比が絶妙なのだ。そして現代には欠かせないケータイでのやりとりも、5人の仲の良さを表現する効果を出している。 男への恋心とか、若き男たちの描写などは、女流監督だけあって、未熟ではあるのだが、逆に男を排除することに新鮮さを覚えた。20歳の頃の一番の親友は誰だったかな、と思い出してしまう。。。 (2004.9)
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この世の外へ クラブ進駐軍 | 2003 日本 松竹 |
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ストーリー | 終戦直後。駅では進駐軍の店でひと稼ぎしようと楽器を持った若者が集まってくる。ラッキーストライカーズと名付けたバンドの5人が慰安施設で演奏をはじめた。 | |||
監督 | 阪本順治 | |||
出演 | 荻原聖人 | オダギリジョー | 松岡俊介 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ダニー・ボーイを歌う萩原聖人。なかなか良かった。頭にきたのがよくわかるエピソード。バンド内のいざこざも居酒屋を中心に上手い演出されてました。その居酒屋といえば、徳井優。この酔っ払いがなんともいえない味を出してます。 ピアノのメンバーが引きぬかれた先が美空つばめのバックバンド。契約したROSEという店も期限切れだし、審査会も落ちてしまった。長崎出身で被爆した親に仕送りを続けるオダギリジョーや楽器店の息子の萩原聖人。「戦争は終わった」「戦争は終わってない」「戦争を始めたのは誰だ」と、今の右翼にも聞かせてやりたいような言葉がポンポン出てくる。 俳優たちはかなり練習を積んでいるようだ。なかなか締まっていました。 朝鮮戦争死傷者数が字幕に出たあと、エンドロールではかつて進駐軍で活躍したと思われる往年のジャズプレーヤーの映像が出てくる・・・ちょっと感動的。 (2005.7)
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この若さある限り | 1961 日本 白黒 日活 |
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ストーリー | 河合先生(吉行和子)の魅力に参ってしまった大和田行雄(浜田)は思い余ってラブレターを書く。 | |||
監督 | 蔵原惟繕 原作:石坂洋次郎 | |||
出演 | 浜田光夫 | 小夜福子 | 清水将夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 年上の女性、しかも女教師との甘い恋・・・しかし河合先生には婚約者がいる。行雄はかなり成績優秀だったため大学合格まで我慢するところがえらい!そして婚約者とのセックスをあくまでも拒む河合先生も・・・ 吉行和子がとても若く、色っぽいのです。これなら男子高校生はまいってしまう。吉永小百合とは家族づきあいもあるけど友達以上の関係でないところも珍しい。 大学1年となって、夏休みに何度も押し掛ける行雄は伊豆まで追いかけて一晩を過ごし、キスをする。愛情ではなく肉欲だけで関係しそうになったところを寸前で思いとどまった2人。終わってみれば3人とも関係がすんなりして爽やかだったなぁ〜 夏の海、遠雷も鳴って情熱的なシーンが印象に残ります。 (2008.1)
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この胸のときめき | 2000 アメリカ MGM=UIP RETURN TO ME |
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ストーリー | 動物行動学者のエリザベスは交通事故に遭い脳死状態となり心臓は他人に移植。一年後、心臓移植されたグレースはレストランで働けるようになるが、ボブと出会い奇妙な親近感を覚え恋に落ちる・・・ | |||
監督 | ボニー・ハント | |||
出演 | デヴィッド・ドゥカヴニー | ミニー・ドライヴァー | キャロル・オコナー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ゴリラの新居の完成を待たずに交通事故で・・・建設会社で働く夫ボブも傷心状態で工事が延び延びになってしまった。 ボブとの出会いよりもゴリラとの出会いの方が運命を感じてしまった。それに祖父たちイタリア系じいさん4人衆が面白い。いつでも好きな歌手を言い合っているところが素敵だ。 ミニー・ドライバーがヒロインだなんて、ちょっと似合わないな〜などとも感じたけど、手術前の病弱なところと元気になったところの対照的なのがいい。 衝撃の事実を知ってしまったグレースは即座に身を引くところも優しさがあるし、しばらくしてローマまで追いかけるところもいい。ドナー提供者は秘密にしなければならないことが恋に落ちた原因になるのだけど、その辺りを優しく描いているのも女流監督らしいところだろうか。ボニー・ハント自身もアドバイスを与える役としていい演技をしている。 (2008.7)
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この胸いっぱいの愛を | 2005 日本 東宝 |
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ストーリー | 224便に乗って小学生時代に1年間過ごした門司へ着いた鈴谷比呂史は20年前の自分に出会う。 | |||
監督 | 塩田明彦 | |||
出演 | 伊藤英明 | ミムラ | 勝地涼 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 昨年の『世界の中心で、愛をさけぶ』も1986年の日本を描いていたけど、この映画では4人もの人間がタイムスリップする。もしかするとタイムパラドクス上で重要な意味のある年だったのではないだろうか。 日本では昭和61年、丙寅。前年には阪神タイガースが日本一になった。奇しくも20年後の2005年にセ・リーグ優勝(現時点)を決めているので、この20年という期間には特別な意味があるのかもしれない。ちなみに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も1985年。この年の付近に時空の歪みなどがあって、邦画におけるタイムスリップものはここに集中するのかもしれない・・・と、小林明子の「恋におちて」を聴きながら妄想しています。 『亡国のイージス』で熱演した勝地涼が出演しているのですけど、彼が水平線に浮かぶ船を指差すシーンでは、あの映画で描ききれなかった重要なシーンを想像してしまいました。また、彼は食事のシーンが似合ってます。彼がラーメンをすする姿を見ると、自然にお腹の虫が鳴き出すほどでした。そして、ヴァイオリンの腕前はともかく、ヒロイン和美姉さんのミムラの演技も良かったです。難病を患っているだけあって、感情の起伏が激しいのですが、静と動の両面を上手く演じていました(欲を言えば、パジャマ姿を見たかった)。クドカンも子役の男の子も良かったですし、なんといっても、エンドクレジットを見るまで気づかなかった倍賞千恵子!わからなかった・・・(汗) SFファンであるならば、強引な展開や、幼い頃の自分と遭遇するという設定だけで文句がツッコミが満載になる展開なのですが、TBS、塩田監督、『黄泉がえり』ということを考えれば、ある程度想像できるストーリーなので、こんなツッコミは軽く流しましょう。いわゆるファンタジー映画と言えばいいのでしょうけど、素直に感動する一方で、生きることの大切さ、自己犠牲の愛、やり直しのきかない人生などといった、自分の生き方を見つめ直すきっかけも与えてくれる映画のように思います。 クライマックスにコンサートをもってくる映画は、なぜだかいつもやられてしまう・・・ (2005.10)
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