コーラス | 2004 フランス ヘラルド映画 LES CHORISTES |
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ストーリー | 1949年。フランスの“池の底”という寄宿舎に赴任してきた音楽家くずれのマチュー。そこには親を亡くした子供や素行に問題がある生徒が集団生活していた。いたずらでマチューの鞄を開いて楽譜を発見した生徒を見て、彼は合唱団を作ることを決意した。 | |||
監督 | クリストフ・バラティエ 製作:ジャック・ペラン | |||
出演 | ジェラール・ジュニョ | フランソワ・ベルレアン | マリー・ブネル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | “譜面台”と呼ばれた生徒・・・友達は歌っているのに自分はずっと譜面持ち。その後の彼の人生がどんな風だったのか無性に知りたくなった。 世界的指揮者モランジュ(ジャック・ペラン)とペピノが50年ぶりの再会を果たし、マチュー先生(ジェラール・ジュニョ)の日記を基にゆったりと過去の寄宿舎生活が語られる。最初は体当たり教師による熱血学園もの映画のように始まるエピソードではあったが、次第に教育を中心とした映画ではないことがわかってくる。奇跡の歌声を持つ少年モランジュ(ジャン=バティスト・モイエ)の魅力を中心に、彼らの少年時代を通して観る者にノスタルジーを感じさせてくれる映画なのです。どちらかと言えば、バラティエ監督の私小説風映画ではあるけど、観る者それぞれの中にある純粋な気持ちを思い起こさせてくれるのではないでしょうか・・・ 俳優や子役も素晴らしく、製作・出演のジャック・ペランの息子も重要な役割であるペピノの少年時代を演じていますが、表情が豊かでとてもよかったです。もちろんジェラール・ジュニョの演技は最高で、体罰を与えない方針で熱心な教師を演じていますが、問題児の転校生モンダンを救えなかったことや個人的な理由でモランジュに歌わせないといった人間臭さも上手く表現しています。 音楽映画という点では『スクール・オブ・ロック』、体当たり教師モノという点では『金八先生』、フランス寄宿舎映画という観点では『さよなら子供たち('87.ルイ・マル監督.この映画の校長先生も出ている)』が思い浮かびました。もう好きなジャンルだらけなので、当然評価は甘くなってしまいます。 ボーイ・ソプラノは、いずれ声変わりするため時期の短いもの。少年時代が一生に一度の大切な思い出であると同時に、この映画『コーラス』も大切に記憶に留めておきたいものである。 2004年アカデミー賞外国語映画賞、歌曲賞ノミネート 2004年ヨーロッパ映画賞音楽賞 2004年セザール賞音楽賞、音響賞 (2005.4)
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コラテラル | 2004 アメリカ UIP COLLATERAL |
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ストーリー | LAのタクシー運転手マックスは女性検事アニーを降ろした後、運悪く殺し屋ヴィンセントを乗せてしまう。。。コラテラルとは、間違った時に間違った場所に偶然居合わせてしまうこと=巻き添え。 | |||
監督 | マイケル・マン | |||
出演 | トム・クルーズ | ジェイミー・フォックス | ジェイダ=ピンケット・スミス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | キャラクター設定が絶妙。 アクションやサスペンスを楽しむというよりは、ヴィンセント(トム・クルーズ)とマックス(ジェイミー・フォックス)の駆け引きや彼ら二人のの性格を楽しむ映画なのかもしれない。最初は殺し屋の客の言いなりになっていたマックスは、元々客に対して自分の夢や生き方について語るというフレンドリーな性格の持ち主であった。親しみやすいが煮え切らない性格に苛立ちを覚えたのであろうか、ヴィンセントは脅かしたり詰ったり、そして実践的にと、それとなく彼にアドバイスするほどになるのだ。“仕事”という言葉がキーワードとなるくらい、殺し屋に徹する冷酷なヴィンセント。どことなく殺し屋版ターミネーターといった性格さえうかがわせるキャラクターであり、対するマックスは優柔不断ではあるが、日本人受けしそうな性格なのだ。 ストーリーは、一晩で5人を殺すという仕事も一つ一つが派手な展開で、証拠を残しまくっているところがちょっと興ざめ。3人目の暗殺はジャズ・バーにてマイルス・デイヴィスをモチーフにして音楽的にも面白いエピソードだったが、その後の展開がイマイチ。やりすぎ感のある銃撃戦では引いてしまうし、5人目は?・・・という展開は読まれてしまうのだ(その直後に席を立った人もいたくらいだ)。 笑いの要素も何箇所かあり、飽きさせない作り。耳を撃たれたトム・クルーズの特殊メイクも良かった。そして、ハングル文字、タイ(?)の文字などアジアン・テイストとロスの風景を上手く絡めた描写は綺麗だった。 2004年アカデミー賞助演男優賞ノミネート (2004.10)
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コラテラル・ダメージ | 2001 アメリカ ワーナー COLLATERAL DAMAGE |
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ストーリー | テロリストによって妻子を失った消防士のブルーワーが単身コロンビアに乗りこむ・・・「コラテラル・ダメージ」とは国家の目的のために多少の犠牲はしょうがないという考え。 | |||
監督 | アンドリュー・デイヴィス | |||
出演 | アーノルド・シュワルツェネッガー | イライアス・コティーズ | フランチェスカ・ネリ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 2001年の9.11テロによって公開が延期されたという曰く付きの映画。コロンビアのゲリラがアメリカで爆弾テロを行なったという設定だが、この時点で、悪役ウルフがそんなことしてる暇はないだろうにと感じてしまう。なにしろ「自由の戦士」を自称しているリーダー格なのだ。自分でアメリカに渡って、綿密な爆破テロを行なうより、部下にやらせるだろうに・・・ 通行証を手に入れ、出会った男フェリックス(ジョン・レグイザモ)がやはりいい。最近では『ランド・オブ・ザ・デッド』でも悪人でありながら改心するようなわけのわからない人物だった。ワシントンに移動してからは、お決まりのパターンでつまらなかったかな。 (2005.10)
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コーリャ 愛のプラハ | 1996 チェコ/イギリス/フランス シネマテン KOLYA |
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ストーリー | 交響楽団をくびになったチェロ奏者のロウカは金のためにナジェジェダ(イレーナ・リバノーバ)という子持ちのロシア人女性と偽装結婚することになった。しかし彼女は結婚後すぐに西ドイツへ亡命し、ロウカは息子のコーリャを預かることになってしまった。 | |||
監督 | ヤン・スヴェラーク | |||
出演 | ズディニェク・スヴェラーク | アンドレイ・ハリモン | リブシェ・シャフラーンコヴァ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 1988年。ソ連崩壊前、ドイツ統一前の出来事。ドイツによる占領、ワルシャワ軍侵攻という激動の時代を経験したチェコ。民衆は常駐するソ連嫌いという背景で、ロシア人女性と偽装結婚するという話。 ロウカは55歳の独身、女好き。交響楽団をくびになり、借金もあった。日々の生活費を稼ぐために墓石の名前に金で装飾するというバイトをこなし、もっと稼ぐためには車が不可欠であった。亡命のための偽装結婚はよくある話だったのであろう、尋問する公安の態度をみてもかなり慣れているようだ。コーリャがチェコ語がわからないために難を逃れるが、子供というクッションがロウカの心を動かす。結婚する気もないので子供と暮らす術さえ知らないロウカ。やがて言葉の壁を超え、心を通じ合わせることに・・・ 音楽が全編通して素敵でよかった。終盤にコーリャにバイオリンを買い与えるのですが、この絡みをもっと採り入れてほしかった。ラストも大急ぎで解決するという形だったのが残念。女好きであるという描写をもっと削ってもよかったのに・・・ 1996年アカデミー賞外国語映画賞 1996年ゴールデングローブ賞外国映画賞 他 (2004.10)
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コーリング | 2002 アメリカ 東宝東和 DRAGONFLY |
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ストーリー | ベネズエラのバス転落事故によってボランティア医療をしていた妻を亡くしたダロウ医師は、瀕死状態になった小児病棟の患者が彼の名を呼び意識を取り戻すという不可思議な現象に遭遇した。 | |||
監督 | トム・シャドヤック | |||
出演 | ケヴィン・コスナー | スザンナ・トンプソン | キャシー・ベイツ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 霊魂が彷徨うんじゃなくて、映画そのものがオカルトとハートフルドラマを行ったり来たりと彷徨っていた。このまま行くとやばいんじゃないかな・・・と想像していたが、いい意味で裏切られた気分。安易にエミリーが生き返らなくてよかった・・・ しかし、邦題のコーリングって・・・日本人が霊感ものが好きな証拠か? (2004.10)
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コール | 2002 アメリカ ギャガ=ヒューマックス TRAPPED 24 HOURS |
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ストーリー | オレゴン州ポートランド。麻酔医ウィルの妻カレンの眼前に誘拐犯ジョーが現れた。娘を誘拐し30分毎に連絡しないと殺されるというのだ。同じ頃、ウィルも誘拐犯の妻シェリルに監禁される。。。 | |||
監督 | ルイス・マンドーキ | |||
出演 | シャーリーズ・セロン ケヴィン・ベーコン |
スチュアート・タウンジェント | ダコタ・ファニング コートニー・ラヴ |
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音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | 【ネタバレ注意】 面白いのは設定だけだった。3人組の誘拐犯が夫、妻、娘に張り付いて連絡を取り合い、連絡がない場合には娘を殺すという残酷なもの。誘拐の手口としては風変わりで、過去に4回も成功しているという巧妙さ。こんなに上手くいくのだったら、模倣犯が増えないかと危惧してしまうところだったが、結局は復讐モノだった。それで顔を堂々と見せてもよかったわけか・・・しかも、相手に後ろめたいことがあっただけ。ラストのカーチェイス、セスナ機の追跡なんて、派手な割に、飾りにもならないくらい緊張感がなかった。これなら『デッドコースター』の方がよっぽど面白い。 ダコタ・ファニングの演技はイマイチ・・・演技するところも少ないが。それよりもセロンとベーコンの演技がよかったし、ダコタを監禁していたプルイット・テイラー・ヴィンスがもっと目立たせていたら面白くなったかもしれない。セロンのメスをお尻の割れ目に隠すシーンは印象に残るところです(パロディも出てくるだろうな・・・)。 (2004.12)
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コールド・フィーバー | 1995 アイスランド/アメリカ シネカノン=ケイブルホーグ COLD FEVER |
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ストーリー | アイスランドで亡くなった両親の供養をするため、平田は3週間の休暇をもらう。 | |||
監督 | フリドリック・トール・フリドリクセン | |||
出演 | 永瀬正敏 | リリ・テイラー | フィッシャー・スティーヴンス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 東京での撮影がビスタサイズ、飛行機に乗ってからはシネスコープへと変わる。英語をしゃべるバスガイドの説明によると、アイスランドでは幽霊は当然の存在であるようだ。 痛い、寒い、泣きそう、て感じだ。 (2004.5)
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コールドマウンテン | 2003 アメリカ 東宝東和 COLD MOUNTAIN |
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ストーリー | 南北戦争末期、南軍兵士インマンは負傷し故郷コールドマウンテンで待つエイダの元へと脱走する。待つ側のエイダは父を亡くすもののルビーの助けによってたくましく生きることになる。。。 | |||
監督 | アンソニー・ミンゲラ | |||
出演 | ジュード・ロウ | ニコール・キッドマン | レニー・ゼルウィガー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | たくましい女性レニーがオスカー女優となったのもうなづける。メソッドアクティングによる体重調整のみならず、『ブリジットジョーンズの日記』では見事なイギリス英語で、今回は南部なまりを大げさに発音しているのだ(正しい南部発音かどうかは知りません)!他の脇役陣も名演技でした。特にフィリップ・シーモア・ホフマン!笑わせてくれます。 映画全体とを見ると心理描写が少なく、南北戦争の恋愛叙事詩という感じでした。中でも自然描写が素晴らしく、アメリカ南部というと暑いイメージだったのが完璧に覆されるほど冬の情景が美しく冷気が漂ってくるのだ(館内の空調もおかしかったのだが・・・)。ストーリーは読めてしまう展開の上、これでいいのかと思わせるラストになり残念だった。 戦争に対する捉え方として、兵士の悲惨さよりも待つ側の女性たちの生活苦や寂しさをメインにしてあったことには好感持てますけど、爆撃や銃撃戦の迫力が最初だけであることに疑問を感じました。悲惨さがイマイチ伝わらないのですよね。 2003年アカデミー賞助演女優賞(レニー・ゼルウィガー) 同主演男優賞、撮影賞、作曲賞、歌曲賞、編集賞ノミネート その他 (2004.5)
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殺しのセレナーデ | 2001 スペイン 劇場未公開 TUNO NEGRO |
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ストーリー | サラマンカ大学に編入してきた女子大生アレックス。大学内には連続殺人を行う“闇の詩人”の伝説があった。 | |||
監督 | ペドロ・L・バルベロ | |||
出演 | シルケ・ホルニロス・クレイン | ホルヘ・サンス | フェレ・マルティネス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | タイムラグのあるビデオチャットだ。しかも音声読み取りで文字も打ち出してしまうという、優れものであり、2001年にしてはIT技術がかなり発達している。 アレックスは眼鏡の美少女。ホラー映画にしては、簡単に男と寝てしまい、豊かなバストも拾うしている。しかし、セックスシーンなど艶っぽい場面では眼鏡をはずしているのが残念。刑事ヴィクターとアレックスの恋だなんて邪魔な設定もつまらなくしているし、途中で犯人がわかってしまうのもいただけない。 映像はすごい。礼拝堂を中心としたカトリック系大学の建造美術に『オペラ座の怪人』のような仮面をつけた殺人鬼とトゥーナという民族音楽で楽しませてくれる。これでストーリーが良かったら、いいホラーになるところなのに・・・ (2005.4)
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殺しのファンレター | 1981 アメリカ 日本劇場未公開 THE FAN |
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ストーリー | 大女優サリー・ロスに何度もファンレターを送りつける熱狂的なファン、ダグラス・ブリーン。無視し続けた女優に対し、ファンは殺意抱く。 | |||
監督 | エドワード・ビアンキ | |||
出演 | ローレン・バコール | ジェームズ・ガーナー | マイケル・ビーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★ | ★★★ | ★★ |
コメント | かなり年齢差のあるファンだなぁ。マイケル・ビーンもいい男なのに、こんな役をやらされるなんて(笑)。サイコな役は似合わないんですよね。最初から最後まで緊迫感を感じられない普通のドラマといった印象が残りました。これが若い女優を主人公にすれば、もうちょっと良くなったのかも。。。 映像もTVドラマの撮り方だ。サスペンスやホラーを見たことがない監督なのかな。。。秘書役のアカデミー女優モーリン・ステイプルトンや他の大物俳優に気を使いすぎか? 1982年ラジー賞主題歌賞ノミネート (2004.8)
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