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コーラスライン 1985 アメリカ
松竹富士
A CHORUS LINE
ストーリー  新しいショーのダンサーを選ぶための風変わりなオーディションがはじまった。
監督 リチャード・アッテンボロー
出演 マイケル・ダグラス アリソン・リード マイケル・ブレビンズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  まず踊りで17人が選ばれた。選ばれるダンサーは男女各4名。それぞれの家族や過去について語るように指示され、それぞれがミュージカル風に語り出す。指示を出すのは売れっ子プロデューサーのザック(ダグラス)。彼にも仕事を求めているキャシーという元恋人がいるのにメンバーに入れるわけにはいかない。
 ストーリーは個人ゞのエピソードが中心なのでドキュメンタリーでも見ているかのよう。それでもダンスに燃える若者たち。主役ではなく脇役を決めるオーディションだという設定が生活感やダンスへの情熱を見事に表現している。
 “ワン”は名曲だ♪

1985年アカデミー賞歌曲賞、音響賞、編集賞ノミネート
1985年ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞ノミネート
(2006.8)

GOAL! 2005 アメリカ/イギリス
東芝エンタテインメント
GOAL!
ストーリー  メキシコから密入国でカリフォルニアに住む家族。20歳になったサンティアゴは元イングランド選手のグレンに見出され、ニューカッスルのトライアルに参加することに・・・
監督 ダニー・キャノン
出演 クノ・ベッカー スティーヴン・ディレイン アンナ・フリエル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ベッカム+ジタン=ベタ
 特筆すべきことがないくらいに安心して観ていられるストーリー。サンティアゴに次々と襲いかかる苦難!といっても、慣れないぬかるみ、吸入器を壊された、スキャンダル写真等々のすぐにでも解決できそうな困難だ。だけど、ホントに大事なことは“パスをしなかったこと”“周りが見えないこと”だったんじゃないでしょうか。
 「夢をあきらめない」などといったキャッチコピーもあるようですが、チームメイトのジェイミーのように夢半ばにして挫折する若者の姿も忘れられません。CMを見ていると「夢ってかなうもんなんですね」などとオバカな発言をする人もいましたけど、彼は映画のどこを見ていたのかわかりません。そりゃ若いうちは夢を追い求める姿も素敵でしょうけど、「一流企業に入社したい」という夢を追い続け40超えても未だにフリーターをやってる人もいるんですから、普通はどこかで見極めることが必要かと思います。今後は、「君には才能がある!」と説得されて実は詐欺師に騙されただけだったいう経験をする若者が増える可能性も否定できません。
 一流だけど女たらしのダメ選手ガバンとサンティアゴが仲良くなるという設定は面白かったのですが、もっと重要人物だと思っていたグレンはその間何をしていたのでしょう。修理工という地道な仕事をやっているだけあって、偶然見つけた逸材であっても彼の夢も膨らんだはずだし、もっとクローズアップされてもいいはず。3部作の1作目にしては、ダイジェスト版っぽい人間関係しか描いてなかったところに映画の作り方としては未熟であるように思えてしまいました。
 それでも続編には期待。予告編でチラリと映ったゲイシーンがガバンとサンティエゴだったのかどうか気になるところです・・・(完全な見間違いかもしれません)
(2006.6)

GOAL! 2007 イギリス
東芝エンタテインメント
GOAL II: LIVING THE DREAM
ストーリー  ニューカッスルで一躍スター選手となっていたサンティ。今度はスペインの強豪レアル・マドリードから移籍のオファーが舞い込んできた。スーパーサブとして活躍するも死んだと思っていた母親がスペインに住んでいる事実を知らされ・・・
監督 ジャウム・コレット=セラ
出演 クノ・ベッカー アレッサンドロ・ニボラ スティーヴン・ディレン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  やったぞ!スーパーサブのサンティ!しかも愛車はスーパーカブではなく、ランボルギーニなのだ。
 前作ではイングランドのニューカッスル・ユナイテッドのチームの一員になるまでのサクセスストーリー。スター選手の座を獲得したサンティアゴだったが、今度はスペインリーグの強豪、レアル・マドリードから移籍のオファーが来るのです。ニューカッスルの街で地元民からも「辞めないでくれ」と泣きつかれるほどのヒーローとなっていた彼も、運を勝ち取るチャンスとばかり、フィアンセのロズをも説得する・・・
 まるで『ロッキー』から『ロッキー2』へと移り変わる展開のように、さらなる高みを追求するため新たな挑戦が続く。サンティアゴにとっての挫折と苦悩、試合のために出来たフィアンセとの距離感と死んだと思っていた母親の存在が彼の心をじわじわと揺さぶってくる。しかも突如現れた実の弟がなにかと悩みのタネとなってしまうのです。レアルに移籍できたおかげで、裕福な暮らしもどことなく虚しさを覚えてしまうほどだ。また、パパラッチの存在、彼に迫ってくる女性スポーツキャスターの存在、それにニューカッスル時代からの親友ガバン・ハリスの不調など、サンティアゴを悩ませることが次から次へと訪れるのです。
 実際のレアルのメンバー、特にベッカム、ロナウド、ジタンを中心に本物のメンバーを起用したスタジアムでの試合が凄い。ベッカムのアシストをそのままゴールするなんて贅沢すぎるくらいです。得点経過やムネスとハリスの交代要員としての存在もリアルに感じられる。ピッチ全体の動きはさすがに観られないが、スーパーゴールをばっちりキメるところなんて撮影タイミングも凄かったのです。どこまでがCGなのかもさっぱりわかりません(少林サッカーはわかりやすいのに・・・)。
 映像は前作を上回るものの、細かなエピソードは前作同様、詰め込み過ぎ感がありました。日本語吹替版だったせいもあり、英語とスペイン語の言葉の壁が伝わってこなかったこともあったのか、ラストは興奮してしまいましたが、途中までは心に訴えてくるものがありませんでした。しかし、サッカーファンならもちろん、ベッカムを堪能できるし、ルトガー・ハウアーも堪能できることは間違いありません。次回作もベッカム中心になるかもしれないし・・・
(2007.5)

コレリ大尉のマンドリン 2001 アメリカ
ブエナ
CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN
ストーリー  1941年、ギリシア・ケファロニア島はイタリア軍とドイツ軍に占領される。イタリア兵を率いるコレリ(ケイジ)は戦時下であっても音楽を忘れない温かさで、島の人々も次第に心を許すようになった・・・
監督 ジョン・マッデン
出演 ニコラス・ケイジ ペネロペ・クルス ジョン・ハート
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  戦争が終わったら結婚しようとペラギア(ペネロペ・クルス)と婚約の儀を交わしたマンドラス(クリスチャン・ベイル)はアルバニア戦線に出兵。島が占領された後、命からがら戻ってきたマンドラスだったが、イタリアへの敵対心によって人が変わってしまった。
 カットされまくりの地上波だったためか、大事なところを見逃してしまったような気もする。もうちょっとクリスチャン・ベイルの心理描写が欲しかった。悲恋と戦争映像のバランスも中途半端だったような・・・
(2007.1)

コレクター 1997 アメリカ
Par=UIP
KISS THE GIRLS
ストーリー  女子大生ばかり狙った連続猟奇殺人事件が起こる。
監督 ゲイリー・フレダー
出演 モーガン・フリーマン アシュレイ・ジャッド ケイリー・エルウィズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★ ★★★★ ★★
コメント  テレンス・スタンプ主演の『コレクター』(1965)のリメイクなのか?と勘違いしそうになる映画。なぜこんな邦題をつけたのかもよくわかる。女性を傷つけずに監禁するという方向性が同じというだけだからだ。
 この映画でのジャッドは女医さん。フリーマンは心理学者兼刑事で、姪のナオミが被害者の一人だった。ラストのどんでん返しもすぐわかるけど、ガス漏れ部屋で銃を撃てないジレンマにあの手でくるとは!ここだけが面白い。
(2005.12)

コレクター 1965 アメリカ
COL
THE COLLECTOR
ストーリー  蝶収集が趣味の銀行員フレディは賭けで儲けた金で人里離れた一軒家を買う。彼は若く美しい画学生ミランダを狙い、クロロホルムを嗅がせて一軒家の地下室に監禁する。
監督 ウィリアム・ワイラー
出演 テレンス・スタンプ サマンサ・エッガー モーリス・ダリモア
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  小学校の頃だろうか、深夜枠でよくTV放映されていたものだ。その頃の邦題は『変態 コレクター』というものだったのですが、おかげで変態=COLLECTORだと間違えて覚えた友人が大勢いました。「違うよ、それは。収集家って意味だよ」と言っても、彼らの頭にはコレクターは変態だと刷り込まれてしまったらしいのです。それが小学校高学年になると、理科の授業で「卵、幼虫、さなぎ、蝶と変わることを変態という」ことを覚えた彼らは、「ほーらみろ、やっぱり蝶は変態じゃんか」と勝ち誇ったようにはしゃいでいたものです。今思い出そうとしても、どうも理に適いません。
 今で言うと「完全なる飼育」シリーズの雰囲気なのかもしれないけど、レイプしそうな素振りも見せないし、4週間という期間を設けてただ話しをするだけ。自分の蝶コレクションを自慢げに見せたりして、打ち解けようと試みるフレディ。だけど蝶はみんな死んでいる。ミランダもこれら蝶のように殺されるのじゃないかと恐怖する。だけど、結局4週間経つまで何もしないフレディ。「ライ麦畑でつかまえて」を議論したり、彼女の絵を嬉しそうにもらったり・・・
 『サイコ』のアンソニー・パーキンスを真似たというだけあって、テレンス・スタンプは不気味な青年役がとても似合っている。最後のディナーを済ませ、いざ彼女を家まで送ろうかという段になって、「結婚しよう」と切り出すところが二人の葛藤が最高潮になる。微妙な駆け引きは何度も登場してきたけど、結局は彼女に自分を愛してもらおうと頑張っていただけのフレディ。だけど、そんなんじゃ絶対無理(笑)
 さらに「結婚OK」とか「抱いて」とかミランダが言っても、いつまでも逃げ出すための作戦じゃないかと懐疑的。抱くことよりも家に置いておきたいだけなのです。最終的には彼女を死なせてしまったが、また次の獲物を狙うなんてのは許せないところだ。こうやって、連続殺人が起こるんだろうなぁ・・・

1965年アカデミー賞主演女優賞、監督賞、脚色賞ノミネート
1965年カンヌ国際映画祭男優賞、女優賞
1965年ゴールデングローブ賞女優賞
(2006.12)



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