クイール | 2003 日本 松竹 |
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ストーリー | 普通の盲導犬クイールの一生を描く。 | |||
監督 | 崔洋一 | |||
出演 | ラフィー(誰?) | 小林薫 | 椎名桔平 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 人間が中心であるにも関わらず、思わず犬に感情移入してしまい涙する映画でした。特に、渡辺さんと会えない期間のクイールの心が伝わりました。映画の作り方次第でどうにでもなると思うのだが、どことなくドキュメンタリー風の作りになってしまったのは残念である。 犬好きの人とそうでない人とはかなり評価が違う映画であろう。個人的に言うと、家で犬を飼っているにもかかわらず、中盤の流れがあまりにも普通すぎて退屈だったため評価が落ちました。だけど、最後に出てくる老犬クイールの演技は見事なものですよ。人間以上の演技力です。 見所は、盲導犬の同窓会!椎名桔平も起きたら臭いのきつさにビックリすることでしょう・・・ (2004.3)
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クィーン | 2006 イギリス/フランス/イタリア エイベックス・エンタテインメント THE QUEEN |
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ストーリー | 1997年、英国元皇太子妃ダイアナの交通事故による急逝により王室が混乱に巻き込まれる・・・ | |||
監督 | スティーヴン・フリアーズ | |||
出演 | ヘレン・ミレン | マイケル・シーン | ジェームズ・クロムウェル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | ホモだからといってエルトン・ジョンを馬鹿にするな!あんただってスカート穿いてるゾ! 映画はトニー・ブレア(マイケル・シーン)が英国首相に就任し、2か月後にダイアナ元皇太子妃が交通事故により急逝した頃から始まる。当時のニュース映像もふんだんに用いて、そっくり俳優大集合のような映像をかぶらせてリアリティを追求した映画になっていました。ダイアナのショッキングな訃報を聞いた当時を思い出してしまい、すでに涙腺決壊状態。“ピープルズ・プリンセス”の言葉通り、全世界の一般人が憧れていた王室の女性。「イギリス国民の4分の1が王制廃止を望んでいる」といった世論にも、映画の中であるにも拘らず同調してしまいそうにもなりました。 しかし、イギリスの象徴でもあるエリザベス女王。映画俳優やミュージシャンが「サーの称号を与えた」などとニュースを聞くたびにエリザベス女王を思い出すのですが、「神と国民に仕える」などと言われると、王制は残しておくべきなどとも思ってしまいます。労働党党首でもあり、革新的なトニー・ブレアなどとも訳されてましたけど、ブッシュと一緒にイラク戦争に加担している人物なので、映画では最初から胡散臭かった。要するに女王を擁護して、何かと利用しようとしている狡賢い奴にしか見えないので、ストーリー的にものめり込めませんでした・・・ そんな中でヘレン・ミレンとジェームズ・クロムウェルの演技はさすがに良かったです。特にヘレン・ミレンの歩く姿は完全に本人になりきっていた(とは言っても実物の女王はよく知らない)。森で牡鹿と邂逅するシーンも素晴らしい演技でした。「逃げなさい」と伝えようとする優しい心を感ずるものの、あれだけ立派な角を持った鹿なんだから、ダイダラボッチかもしれないぞ!と安心して観てしまいました。鹿の首が・・・ Her Majestyとかdignityという言葉が耳に残ります。そういえば、ポール・マッカートニーもサーの称号を受けたんだっけ・・・などと思い出しながら、エルトン・ジョンの姿を発見したり、スピルバーグやトム・ハンクスを発見できたのも楽しかった。残念なのはエルトンがダイアナ元皇太子妃への追悼として歌った「Candle In The Wind」が聴けなかったことだ・・・ (2007.4)
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クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア | 2002 アメリカ ワーナー QUEEN OF THE DAMNED |
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ストーリー | ヴァンパイアのレスタトが100年ぶりに目覚めた。仲間を目覚めさすためにロックバンドのボーカリストとなり挑発する。そして紀元前400年の女王アカーシャを・・・ | |||
監督 | マイケル・ライマー | |||
出演 | スチュアート・タウンゼント | アリーヤ | マーガリート・モロー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★ |
コメント | スチュアート・タウンゼントを売り出すための映画なのでしょう。アリーヤは撮影途中で亡くなったのでしょうか?そのためか知らないけど、編集に苦労したのだと思う。レスタトの目的意識もはっきりしないし、ジェシーや超常現象研究所だって何をしたいのかわからない。きっと、吸血鬼がロックバンドをやるというコンセプトだけが奇抜な発想で面白いんじゃないかというノリで作ったのでしょう。。。 (2004.10)
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Queen Victoria 至上の恋 | 1997 イギリス 松竹富士 MRS. BROWN |
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ストーリー | 夫のアルバート公に先立たれ、傷心のため城に閉じこもり喪に服していたヴィクトリア女王。そんな彼女を心配した家族や側近によって、ハイランドから1人の男が陛下の愛馬と共に呼び寄せられた。 | |||
監督 | ジョン・マッデン | |||
出演 | ジュディ・デンチ | ビリー・コノリー | アントニー・シャー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | 従者といえども、礼儀などは目に余るものがあったブラウン。なにしろ彼は白馬に乗せることで沈んだ女王を元気づけるために呼ばれたのであるから、面倒な習慣は無視なのだ。 う〜む、ジュディ・デンチの演技はいいんだけど、元気になるのが唐突だったし、いつ恋に落ちたのかもわからなかった・・・。友達なんでしょ? 1997年アカデミー賞主演女優賞、メイクアップ賞ノミネート 1997年ゴールデングローブ賞女優賞 1997年英国アカデミー賞主演女優賞、衣装デザイン賞 (2007.10)
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偶然にも最悪な少年 | 2003 日本 東映 |
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ストーリー | 在日韓国人高校生のカネシロヒデノリは自殺した姉に祖国を見せたくて無謀な計画を思いつく。そこへ、強迫性障害があり盗癖のある女子高生とチーマー、タローが計画に加わる。 | |||
監督 | グ・スーヨン | |||
出演 | 市原隼人 | 中島美嘉 | 矢沢心 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | CDショップで万引きして、助けに入った男のナイフを握って血を流す。いい人間のフリをしてる悪人が最も許せないと言うヒデノリ。頭が悪く見えて、実はしっかりした考えを持ってるというのもどうかと思う。 死体と一緒に博多までドライブ。韓国への連絡船に死体を乗せるために盗み、カツアゲ、質屋での強盗と悪いことばかり・・・前半に見せたテーマが上手く生かせなかったのが残念。「また強制連行するの?」などといった反日感情をも見ることができるが、それは強引すぎるだろう。それよりも死体を演じた矢沢心がいい。ビラビラの非対称も想像させてくれる・・・ 嫌悪感を抱かせないような工夫もあるようだけど、被害者の対応が不自然すぎたことが残念だったし、主人公たちの死体に対する演技も不自然。 (2005.8)
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偶然の恋人 | 2000 アメリカ アスミックエース BOUNCE |
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ストーリー | 広告代理店に勤めるバディはシカゴ空港で足止めを食らったときに、自分の航空チケットを急いでいる男にあげてしまうが、その飛行機が墜落した。しばらくして、罪悪感から自分の代わりに死んだ男の家族が心配でアビー・ジャネロに会いにいくが。。。 | |||
監督 | ドン・ルース | |||
出演 | ベン・アフレック | グウィネス・バルトロー | ナターシャ・ヘンストリッジ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 重いテーマを扱ってる割に軽すぎる映画。日本語タイトルも意味不明だ。いい映画だと思ったのは、バルトローに会うシーンまででした。 (2004.1)
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空中庭園 | 2005 日本 アスミック・エース |
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ストーリー | 「家族の間で隠し事は作らない」というルールの京橋家。しかし実は、夫の浮気、娘の見知らぬ男とのラブホテルなど、それぞれ秘密があった。 | |||
監督 | 豊田利晃 原作:角田光代 | |||
出演 | 小泉今日子 | 鈴木杏 | 板尾創路 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 「セフレって何?」と上司に聞かれたとき、答えられなかった。 家族がそれぞれ秘密を抱えているドラマとして記憶に残っているのは、1973年のTVドラマ「それぞれの秋」だ。当時、鮮烈なヌードデビューした高沢順子や小倉一郎などが出演していて、アットホームなファミリードラマ界の中でも異色の内容だった・・・などと言うと、あたかもドラマ通のようですけど、まだ小学生だったkossyにはショッキングな内容だったに違いない。 よく考えてみると、家族で隠し事をしないなんて所詮無理な話だと思う。江戸時代とか西部開拓時代とかなら可能かもしれないけど、情報が発達した現代においては到底不可能。プライバシーの侵害として訴えられる可能性だってあるのかもしれない。それを主人公京橋絵里子(小泉今日子)は過去の自分の家庭の反省から、計画的に理想の家族を意識的に作ってきたのです。映画を観ていても彼女だけは心理がわからない。そんな調子で淡々と描かれてはいるものの、随所に面白いアングルの映像を散りばめ、家族の一員となったかのように観客を引き込んでゆく。 アンバランスな家族の構図が破綻するのは夫の愛人ミーナ(ソニン)が息子の家庭教師として一家に解け込むあたりから。秘密を抱えたままの平和な家族の崩壊のきっかけはドタバタ風ではあるが、険悪な雰囲気になるじめじめした展開よりも気持ちがいい。絵里子と母(大楠道代)だけは若干わだかまりが残るのですが、ここからの女優二人の演技が素晴らしかった。「繰り返せばいい、やり直せばいい」と、家族の再生を訴える母の姿。そして肺がんの手術を受けた後の電話に感動する。 國村隼はちょい役ではあったけど、自分も兄としてに感情移入してしまった。 (2006.1)
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空中ぶらんこ | 1956 アメリカ UA=松竹 TRAPEZE |
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ストーリー | パリのサーカス団。事故で引退した空中ぶらんこの名手マイク・リブルの代わりに無理矢理入団するティノ。今まで6人しかできなかった“3回転”を目指す・・・ | |||
監督 | キャロル・リード | |||
出演 | トニー・カーティス | バート・ランカスター | ケティ・フラド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | いきなりぶらんこから落ちるシーンにびっくり。映画館で観ていたらかなり迫力があるだろうな。一応安全ネットはあるが、落ちたら怪我をする高さなのだ。 バート・ランカスターは実際のサーカス団に入っていたこともあるらしいが、落ちぶれて酒浸りになってる男。裏方に甘んじている姿にも哀愁がある。しかし脚を引きずっているにも拘らず弟子を育てるために、また3回転にチャレンジするためにコンビを組み、そこに女性のローラ(ジーナ・ロロブリジータ)が加わる。奇妙な三角関係の始まりだ。唯一3回転ができるティノとコンビを組みたくローラをだしにしてしまった雰囲気。決してホモじゃないんだろうけど、師弟関係と恋愛感情の面白いアンバランスさがあった。 クライマックスではアメリカ行きを賭けて3人で空中ぶらんこするが、団長が見るに見かねてネットをはずしてしまう・・・そのときの心理状態はよくわかるが、その後の行動が理解しがたい。まぁ、自分はもう引退だと感じたってところなのか・・・ 1956年ベルリン国際映画祭男優賞(ランカスター)、観客賞 (2006.10)
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グエムル -漢江の怪物- | 2006 韓国 角川ヘラルド THE HOST 怪物 |
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ストーリー | 漢江に突然怪物が現れた。 | |||
監督 | ポン・ジュノ | |||
出演 | ソン・ガンホ | ピョン・ヒボン | パク・ヘイル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 怪獣映画の皮をかぶった社会派映画?ホラー映画の皮をかぶったコメディ映画?それともオタマジャクシの皮をかぶった在韓米軍映画? こんなの見たことない。怪獣の造形はエイリアン、カオナシ、オタマジャクシかウナギ犬と、不気味な面構え。しかも動きが無茶苦茶速い!これは、邦画のゴジラシリーズに慣れ親しんだ者がハリウッド版『GODZILLA』を観た時と同じくらいショッキングな動きでした。もしかするとこの動きの差は、日韓それぞれの国技の差、すなわち相撲とテコンドーのスピード感の差がそのまま表れたモノかもしれない。 人を喰い散らし、派手に暴れまわる怪獣は獰猛、残酷でありながら、本来ならば生まれることのなかった自らの存在を嘆き悲しんでいるかのように、必要以上の人間を喰うことなく川に逃げ込んでしまう。因果関係ははっきりしないが、駐韓米軍が不法投棄した化学薬品に原因があったかのように描かれ、初代ゴジラが反核を訴えていたように環境問題をテーマにしているのかと思えます。また深く考えると、米軍の存在そのものを否定した作品なのかもしれません。 コミカルな演出の中にも売店一家の末娘を中心とした家族愛が大切にされ、一方、軍や警察が怪獣を退治することよりウィルス感染を恐れて関った一般人を隔離することに全力を注ぐといったお粗末さをアピールしていました。さすがは『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督。前作ではシリアルキラーの恐怖を描きながら、ずさんな警察の捜査を皮肉っていた内容でしたが、今回は怪獣の恐怖を描きながら、軍、警察、政府、役人などの権力側をすべて風刺しています。 このポン・ジュノ色に欠かせない独特の雰囲気はもちろん個性派俳優の支えあってのもの。親バカぶりを存分に発揮し、笑わせてくれる父親はソン・ガンホ。怪獣に向かってアーチェリーで攻撃する彼の妹にはペ・ドゥナ。彼女は勇ましくカッコいいのに、その無鉄砲さがお茶目で可愛いのです。壁に叩きつけられたシーンでは思わず心の中で悲鳴をあげてしまったほどです。 ラストはちょっと悲しい気分になりましたが、これもポン・ジュノ流なのでしょう。嘆き悲しむよりも自分の行動の達成感に満足し、明るい未来を夢見るソン・ガンホの姿にはホッとさせられました。エンドロール後もお楽しみに・・・ (2006.9)
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