熊座の淡き星影 | 1965 イタリア 東宝東和 VAGHE STELLE DELL' ORSA |
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ストーリー | 幼い頃父親をアウシュビッツで亡くしたサンドラ(C・C)はアメリカ人の夫とのNY生活の前にボルテッラの実家を訪ねる。母と義父と弟ジャンニ(ソレル)の住む家。ジャンニは姉弟以上の愛情を胸に秘めていたのだが・・・ | |||
監督 | ルキノ・ヴィスコンティ | |||
出演 | クラウディア・カルディナーレ | ジャン・ソレル | マイケル・クレイグ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ギリシア悲劇「エレクトラ」に擬えた禁断の愛を描いた物語。 実の母親の精神の病気のせいで、父親の兄弟たちは会いにもきてくれない。弟は夜こっそりと現れサンドラと抱き合う・・・弟の頬を摺り寄せ、いまにもサンドラを愛撫しようかという様子。なんとか夫との仲を割こうとする様子がありありと、まずはサンドラの初恋の相手を示唆し、夫に疑念と嫉妬を植え付ける。苦悩する夫。NYで君を待っていると書置きを残し一足先に帰ってしまう。弟は弟で、一緒にここに残ろうと説得する。 狂言自殺をネタにサンドラとともに寄宿舎行きを拒否したという経緯もあり、何かと自殺するという弟の嘘を見抜く彼女だったが、その後のジャンニの苦悩シーンが真に迫るものでした。あぁ、ほんとうに自殺しちゃった・・・ 1965年ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞、チネマ・ヌオヴォ賞 (2006.11)
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蜘蛛女 | 1993 アメリカ ヘラルド ROMEO IS BLEEDING |
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ストーリー | マフィアと繋がってる刑事ジャックはロシアマフィアの女モナをFBIへと護送することになったが、モナは失踪・・・マフィアはその責任をジャックに負わせる。仕方なくモナを捜すハメになった・・・ | |||
監督 | ピーター・メダック | |||
出演 | ゲイリー・オールドマン | レナ・オリン | アナベラ・シオラ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | オールドファッションのハードボイルド風。ゲイリー・オールドマン演ずるジャックの自堕落で自虐的なお喋りで進む。いきなりいい女の登場!と思ったらジュリエット・ルイスじゃござんせんか。いやぁ艶やか。 一方、オリン姉さんは低音ハスキーボイスでオールドマンを魅了。おまけに金の話でついつい抱いてしまう・・・と思いきやFBI捜査官が入って来た(笑) ダメダメ刑事のジャックだけど、モナによってもっと酷く狂ってしまう人生。それにしても左腕が義手で、すごいアクション。怖いけどエロい・・・ しっかし、ナタリーという妻があるのに愛人がいたりして、馬鹿なんだよなぁ・・・そこが憎めないキャラなんだけど。 1994年MTVムービー・アワード アクションシーン賞(オリン)ノミネート (2009.2)
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雲が出るまで | 2004 トルコ 劇場未公開 WAITING FOR THE CLOUDS |
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ストーリー | 1975年、トルコ。国勢調査が一斉に行なわれ、ギリシア系トルコ人が国外追放された。老女アイシェと8歳の少年メヘメツとの不思議な友情によるささやかな幸せも・・・ | |||
監督 | イェシム・ウスタオウル | |||
出演 | リュチュハン・チャルシュクル | ディミトリス・カンベリディス | ルドワン・ヤージュ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 国勢調査がやってきて、突如倒れて寝こんでしまったアイシェ。意識が戻ったと思ったら、少年のことをニコと呼んだアイシェ。寂しそうに霧につつまれた山を眺めている・・・ トルコ生まれでギリシアのゲリラからロシアに渡った老人が登場するが、それほど重要じゃなかった。結局、ニコとはアイシェの生き別れになった弟だった。ギリシアへ渡ってからは静かに展開・・・ トルコの風景が素敵なんです。エーゲ海と山の映像。海が近いためかずっと霧が発生していたのが印象的。 2003年サンダンス・NHK国際映像作家賞 (2006.5)
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雲ながるる果てに | 1953 日本 北星、松竹 |
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ストーリー | 昭和20年4月、九州南端の特攻基地。空襲を受け、秋田は死に、深見(木村功)は負傷した。秋田の妻町子は夫の死も知らずに基地を訪れ位牌の前に泣き崩れた。 | |||
監督 | 家城巳代治 | |||
出演 | 鶴田浩二 | 木村功 | 高原駿雄 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 両親への手紙。空襲があった後、30機の突撃前夜、学徒たちは「同期の桜」「ズントコ節」を唄う酒宴、抜け出して芸者の富代に会いに行く松井。女を知らないまま死んでいく者。 「雨降って 今日一日を 生き延びる」と詠った句が切実な気持ちを代表する。また雨。特攻隊員のイライラは増すばかりとなったとき、戦艦大和が撃沈されたというニュースが飛びこんでくる。「戦争のない国行って待ってるよ」と深見に言い残して松井は飛び立った。 数日して燃料が足りたとき残る隊員の出撃が決まった。左腕を負傷し特攻は待機の身である深見。家族が会いに来るのに直前に飛び立つことになった大瀧(鶴田浩二)。深見も結局は皆と一緒に死にたいと志願する。ほんの数秒のカットではあるが、上官たちが特攻の成功率を笑いながら予想するシーンは空恐ろしいものを感じた。学徒が死にいくこともゲームでしかないのでしょう。これがなければこの映画も単に特攻隊の悲劇を奉り、天皇賛美の内容とも受けとめられることが興味深い。靖国神社に合祀されている彼らの勇姿を褒め称えているのかもしれないです。 (2005.5)
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雲の中で散歩 | 1995 アメリカ FOX A WALK IN THE CLOUDS |
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ストーリー | イタリア映画のリメイク。第二次大戦が終わり故郷に戻ったポールは妻の裏切りにあう。傷ついた彼が立ち寄った葡萄園で伝統的価値を見出し、そこにいた娘に恋をする・・・ | |||
監督 | アルフォンソ・アラウ | |||
出演 | キアヌ・リーヴス | アイタナ・サンチェス=ギヨン | アンソニー・クイン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 戦地で毎日手紙を書いていたのに、妻は全く読んでくれなかった。 傷心の旅にてサクラメントへ向かう途中、大学院生のビクトリアと知り合うが、その娘は恋人に捨てられ、しかも妊娠していたのだ。父親に殺されると泣いている彼女を見て、恋人のフリをすることになったポール。メキシコからの伝統的な風習を尊重し、厳粛である父親の前に「どうせ明日には帰るんだし・・・」などとチョコレートの見本でなごやかに過ごそうとする。 荘大で牧歌的な葡萄園はリアルじゃなく、とにかく絵画的。火事になってしまうスペクタクルも絵空事のように思えるのが残念だ。まぁ、そんなに予算もないんだろうけど・・・ 展開も予想された通りに進むんだから、もうひと工夫がほしいところかも。戦争の辛い体験映像もそれほど活かされているとは思えないし・・・ (2008.5)
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雲のむこう、約束の場所 | 2004 日本 コミックス・ウェーブ |
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ストーリー | 終戦後に南北に分断された日本において、米軍統治下の青森に住む少年2人。いつかは飛行機を飛ばしてエゾの塔まで行こうと計画するヒロキとタクヤであった。 | |||
監督 | 新海誠 | |||
出演 | 吉岡秀隆 | 萩原聖人 | 南里侑香 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | かつては北海道と呼ばれていた海の向こうの蝦夷。南北に分断されたという設定は朝鮮半島やその他の南北問題があった国をイメージしたものだろうか。二つの国になったならば、人間の問題だけではなく軍備施設も多い。しかし、この映画の設定では南がアメリカ軍、北がユニオン・・・連合とか言っても国連ではないのかもしれない。 3年後の世界。サユリはずっと眠ったまま。平行世界とか平行意識とか、SFと精神の世界のノスタルジー。サユリを起こしてしまうとユニオンの塔が巨大なエネルギーで破滅に導いてしまう。戦線布告やテロ攻撃といったものがなぜ起こったのかはさっぱり説明がない。反戦のメッセージよりも、どちらかというと幼く淡い恋心を一気に昇華してしまうといった厭世敵なものも感じられたが、人によって感じ方が違うんだろうなぁ・・・ (2005.5)
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