まあだだよ | 1993 日本 大映 |
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ストーリー | 昭和18年、春。内田百けん先生は作家活動に専念するために学校を去ることを生徒たちに告げる。退職した後も生徒たちがやってくるのだが、ある日、空襲がやってくる。 | |||
監督 | 黒澤明 | |||
出演 | 松村達雄 | 香川京子 | 井川比佐志 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
コメント | 1993年日本アカデミー賞助演女優賞、撮影賞、照明賞、美術賞 同主演男優賞、助演男優賞(所ジョージ)、音楽賞ノミネート 1993年ブルーリボン賞助演男優賞、助演女優賞 (2008.12)
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マイ・ボス マイ・ヒーロー | 2001 韓国 エスピーオー MY BOSS, MY HERO |
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ストーリー | 学歴コンプレックスを持つヤクザの親分ドゥシクが高校に編入することになった。 | |||
監督 | ユン・ジェギュン | |||
出演 | チョン・ジュノ | チョン・ウンイン | チョン・ウンテク | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
コメント | なにしろ、インターネットやメールという言葉さえ知らない。 編入したはいいものの、初日から遅刻して先生にもどつかれるは、カツアゲされるはでヤクザの面目もまったくない。ヤクザの世界よりも高校内の暴力の方が恐ろしいといった皮肉も含まれていて面白いと思ったのも束の間、ストーリーに一本線がなく、四コマ漫画を見ているような気になってくる。シモネタも面白くないし、カット割りも多く俳優にほとんど演技させてないところも問題。 しかし、後半になってからは学内の不正問題の発覚によって、映画の方向性がわからなくなってしまう。徐々に社会派風の学園ものにはなってくるが、いかに暴力団が配下においたとしても暴力で取り戻そうとするのはいかがなものか・・・なんだかわけわかんないぞ。 (2007.1)
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舞妓haaaan!!! | 2007 日本 東宝 |
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ストーリー | 鈴谷食品に務める鬼塚公彦は高校時代に修学旅行で出会ってから京都の舞妓マニアとなっていた。自分のHPでは荒らされていたが、京都へ転勤となっていざお茶屋遊びデビューすると・・・ | |||
監督 | 水田伸生 | |||
出演 | 阿部サダヲ | 柴咲コウ | 堤慎一 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 京都を堪能できる映画かと思ったら、ロケ地は近所だった・・・ プロ野球選手から役者、格闘家、ラーメン屋、市長選へと波乱万丈すぎるほどの転身を見せる堤慎一がとにかく凄い。「山猿」という映画に対抗して、「THE有頂天時代劇」を作るというエピソードには笑ってしまいましたが、本物の映画『THE有頂天ホテル』にも出演していた伊東四郎が白塗りだったことも舞妓の伏線になっていたのかもしれません(爆)。 物語のメインでもありハチャメチャ感を盛り上げるのが、主人公鬼塚公彦(阿部サダヲ)。高校時代に京都へ修学旅行に行ったときに出会った舞妓さんたちのおかげで、すっかり舞妓マニアと化してしまい、写真を撮るだけでは飽きたらず、舞妓さんと野球券をするという夢を持つまでになっていた。阿部サダヲのハイテンションさにどこまでついていけるか心配でもありましたが、火に油注ぐきっかけとなった内藤貴一郎(堤慎一)のおかげでさらに不安は膨れ上がるばかり(汗)。 一見さんはご法度のお茶屋の掟のため、鬼塚の勤める鈴谷食品社長(伊東)に対してアタック。その後のモーレツ社員ぶりは特別ゲストの故・植木等の出演でもわかるように、60年代のクレージーキャッツ喜劇そのものという雰囲気でした(笑)。ライバルの出現によって、鬼塚が本来の目的を見失ってたような展開には飽きがくるのですが、有名人が最終的に政治家になろうとする社会派的な要素も面白いし、東京に残してきたはずの彼女(柴咲コウ)との再会や意外な血の繋がりといった泣かせる(?)要素もプロットとしては楽しめました。 全てがマンガ調なので、特に気に入ったのが新幹線が走るシーンで川の魚が飛び跳ねるところとか・・・細かなこだわり映像も面白かった。それに多少のウンチク・・・女子高生よりも身持ちが固いとか、銀座で飲むよりもリーズナブル!てか、銀座で飲むといくらかかるんだよ(自爆) (2007.6)
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迷子 | 2003 台湾 プレノンアッシュ 不見 THE MISSING |
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ストーリー | 台北。腹を下した婆さんが孫息子が見当たらないと公園中をかけまわる。同じ街の片隅で祖父さんが作ってくれた弁当も食わずにネットカフェでゲームに夢中になる少年がいた・・・ | |||
監督 | 李康生リー・カンション 製作:蔡明亮ツァイ・ミンリャン | |||
出演 | ルー・イーチン | ミャオ・ティエン | チャン・チェア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の独特な雰囲気を受け継いだ李康生(リー・カンション)のおかげで映画鑑賞中迷子になってしまった・・・ 公衆トイレ。洋式便器の便座を踏みつけて用をたすお婆さん(実際は若いようだ)。公園に戻ってみると孫息子の姿が見当たらない。公園にいる人全てに声をかけ、オレンジ色の服を着た3歳の子をエンディングまで探しまわる。しかし、この婆さん、気が動転しているのも手伝って助けを求める方法もエスカレート。バイクの後部シートに飛び乗ったりして、迷惑かけっぱなしなのです。人の良さそうな兄ちゃんはアチコチ探し回る。だけど、大多数は他人事のように曖昧なアドバイスを与えるだけなのです。 一方、祖父の作った弁当を食べずに捨ててしまった少年。捨てるといっても木にぶらさげていたのですが、終盤にはそれらを漁る男も登場してきたため、匂ってきそうでした。匂いに関して言えば、トイレのカットがやたら多かった。清掃も行き届いていそうなのに、ゴキブリが這いずりまわっているリアル感。少年の家は祖父が痴呆気味のため新聞がずたずたに切り刻まれてゴミの山と化しているリアル感。SARS騒ぎのせいでマスクをしている人が多いのに、こうした生ものが暗さを一層際立たせていました。 このSARS以外にも、ネットカフェでの対戦ゲームのニックネームがフセインとブッシュだったりとか、21世紀の世相を反映した内容も面白かった。他人には無関心であることや、ホームレスやゴミ問題、そして認知症老人の問題だったり・・・ また、台詞が極端に少なかったりする映画のため要らぬ妄想までしてしまい、いつお婆さんと少年の接点が出てくるのか、ひょっとするとお婆さんも孫がいるという妄想癖を持っているのではないか、ネットカフェのおっちゃんはSARS感染で死んだのではないか・・・などなど考えているうちに迷子になってしまったのです。ラストにはホッとするシーンもあるのですが、あの祖父さんは子供を誘拐してきたのではないかとネガティブに考えてしまいました・・・反省。 (2006.11)
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マイティ・ハート/愛と絆 | 2007 アメリカ UIP A MIGHTY HEART |
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ストーリー | 9・11以後、ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールが妊娠5か月の妻とともにパキスタンのカラチへと赴いていた。最後の取材中、夫が行方不明となってしまう・・・ | |||
監督 | マイケル・ウィンターボトム | |||
出演 | アンジェリーナ・ジョリー | ダン・ファターマン | アーチー・パンジャビ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 「テロには屈しない」という言葉は、一国の長が言うのと、最前線にいる民間人が言うのとでは雲泥の差がある・・・ ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パール氏がパキスタンでの取材中に行方不明になった事件を、妻であるマリアンヌが描いたノンフィクションの映画化。相変わらずフィルムをぶつ切り状態にして緊迫感を出し、ドキュメンタリー風でもあるマイケル・ウィンターボトム監督作品です。 主演女優のアンジェリーナ・ジョリーは本人になりきった演技でかなりのハマリ役。ブラピとともにセレブでありながらセレブらしくない社会活動をしている彼女は、もしかするとラジー女優候補を脱却するかのように社会派映画に進出するのかもしれません。 映画は夫ダニエルが行方不明となり、テロリストとの関連やダニエルの足取りを追い、犯行声明が読み上げられるといった展開の緊張の連続。パウエル元国務長官のパキスタン政府への呼びかけという実写映像があったりして、生々しさはサスペンス映画以上でもありました。妻マリアンヌの心理描写が中心かと思いきや、パキスタン捜査陣の国のメンツをかけた戦いも印象に残る内容。もちろん心に響くのはアンジーの演技でしたけど・・・。その他、アスラ(アーチー・パンジャビ)が人物相関図をホワイトボードに書き込む姿も印象的。 インド人は皆モサドのスパイ、アメリカ人は皆CIAと疑心暗鬼になってる人が多いパキスタンの地。もちろんテロリストに賛同する一般人もいたりして、捜査は難航し、心臓が止まってしまうほどの偽情報も流れたりする。そして犯行声明ではグアンタナモ基地で不当勾留されている人を解放しろといった内容・・・これは同監督の『グアンタナモ、僕たちが見た真実』をセットで鑑賞したほうがいいのかもしれない。ほぼ対を成す映画のような気がする。 「アメリカ人記者はテロしか取材しない」というパキスタン人の言葉も印象に残りましたが、映画の最後にはインタビューを終えたマリアンヌたちがTV局を去ろうとするときに報道陣に取り囲まれる。純粋なジャーナリストを目指したパール夫妻が、下世話な報道記者たちと対比される部分でもあり、ここでもマスコミの在り方が問われている。多くの社会派映画を撮っている割に政治色を感じられない監督の起用も純粋な心に因るものかもしれない・・・ インディペンデント・スピリット賞作品賞、脚本賞、主演女優賞ノミネート (2007.12)
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