真昼の決闘 | 1952 アメリカ UA=松竹 HIGH NOON |
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ストーリー | 1870年、ハドリービルという西部の町でウィル・ケインが結婚式を挙げているところへかつて逮捕した男ミラーが出所してきたという知らせが入ってきた。。。 | |||
監督 | フレッド・ジンネマン | |||
出演 | ゲイリー・クーパー | グレイス・ケリー | トーマス・ミッチェル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 時間をシンクロさせた作品と紹介されていたが、それほど効果は感じられなかった。これは多分、結婚式を挙げたばかりという設定が良くないのだろう。それよりも町の人々が保安官とミラーとの戦いに関わりたくないということが新鮮に思えた。ラストの保安官のバッジを投げ捨てるところが素晴らしい。 1952年アカデミー賞主演男優賞、劇・喜劇映画音楽賞、歌曲賞、録音賞 同作品賞、監督賞、脚色賞ノミネート (2004.2)
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マーヴェリック | 1994 アメリカ WB MAVERICK |
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ストーリー | 賞金が50万ドルというポーカー大会に出場する途中、賭博場でアナベルと知り合ったマーヴェリック。 | |||
監督 | リチャード・ドナー | |||
出演 | メル・ギブソン | ジョディ・フォスター | ジェームズ・ガーナー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 最初の賭場でのアルフレッド・モリナがいい雰囲気だ。『スパイダーマン2』のように4本のアームがあればイカサマなんて楽勝なのに(笑)。全体的に軽いノリで、楽しめました。 1994年アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート (2004.7)
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魔法にかけられて | 2007 アメリカ ディズニー ENCHANTED |
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ストーリー | 魔法の王国アンダレーシアに暮らすジゼルは運命的に出会ったエドワード王子と結婚することになったが、王座を奪われてしまうことを恐れたナリッサ女王が彼女を幸せのない現実社会のニューヨークに突き落としてしまう・・・ | |||
監督 | ケヴィン・リマ | |||
出演 | エイミー・アダムス | パトリック・デンプシー | スーザン・サランドン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | これだけパロディを盛り込むんだから、そりゃ著作権にうるさいディズニーにしか作れない。 「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」のセルフ・パロディをふんだんに絡ませたストーリーと、ディズニークラシックの動物たち。それだけもで楽しいのに、おとぎの国の世界観と現実社会のギャップに考えさせられ、意外と奥が深いようにも感じます。基本的には子供が楽しめるようにしてあるんだろうけど、夢がかなうことの意味や、ロバート(パトリック・デンプシー)の恋人ナンシーの最後の決断に至る心理描写が上手ければ大人も大満足するはず。 映画は冒頭の10分くらいの2Dアニメパートとそこから展開する現実社会のニューヨークパートの融合。いきなりジュリー・アンドリュースのナレーションに驚かされ、アニメキャラと俳優たちがそっくりであることに嬉しくなってくる。魔法の王国アンダレーシアのナリッサ女王は血の繋がってない王子が結婚することになると、王座を奪われのではないかと疑心暗鬼になり、エドワード王子と運命的な出会いをしたジゼルを暗殺しようと企てるというストーリー。NYに突き落とされたジゼル(エイミー・アダムス)はバツイチの離婚弁護士ロバートの世話になるのだが・・・ ワイヤーで膨らませたドレス。当然アパートのドアは通れないという笑えるシーンがあるのですが、マンホールもくぐり抜けたんだし・・・などと考えていると、ロバートの娘モーガン(レイチェル・コヴィー)が着ていた柔道着だか空手着だかが気になってくる。突っ込んじゃいけない、ファンタジーなんだからと頭のネジをゆるめると、その後の小動物たちのお掃除からははアリエナイ話に没頭できました。そして、突然歌いだすというミュージカルシーンにも満足。セントラルパークがディズニーランドのようにも見えて楽しかった(どちらも行ったことありませんが・・・)。 この作品は子供の気持ちになって鑑賞してもいいのですが、ディズニーの映画には何か別の意図があるんじゃないかと勘繰ってしまいます。魔女がNYに突き落としたのも“永遠の幸せ)がない場所”という設定から、最終的には現実社会も幸せを見つけられるという展開。さらに、ネズミ、ハエ、ゴキブリといった忌み嫌われる存在もおとぎの国のプリンセスには友達であるとか、違う価値観を持った世界の相互理解などという、アメリカの政治的な意図まで考えてしまいます。 魔女役にはスーザン・サランドン。登場シーンは少ないながらも強烈なインパクトを与えてくれるのはさすがです。そして、彼しかいない!と思わせるほどの従者役のティモシー・スポール。主役を演ずるエイミー・アダムスは歌も上手いし、ディズニーアニメに欠かせないプリンセスそのままの演技が素敵です。彼女の演技で一番の見どころは、ガウン姿のロバートにフラっとよろめくシーン(男女では受け取り方が違うかもしれないけど)。ダンスのパートナーチェンジもなかなかだったけど、あの中盤の表情が一番いいなぁ・・・ 2007年アカデミー賞歌曲賞ノミネート 2007年ゴールデングローブ賞女優賞、歌曲賞ノミネート その他 (2008.3)
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まぼろし | 2001 フランス ユーロスペース SOUS LE SABLE |
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ストーリー | 毎年夏になるとビーチで楽しむマリーとジャンの熟年夫婦。うたた寝をしていたマリーが気づくと夫の姿がない・・・ | |||
監督 | フランソワ・オゾン | |||
出演 | シャーロット・ランプリング | ブリュノ・クレメール | ジャック・ノロ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | う〜む、もっとハチャメチャな展開になるオゾンが好きなのに、これはまともなドラマすぎる。それでもランプリングの自然で深い愛情が見事な演技によって、現実逃避の感覚と虚無感が伝わってくる。 セックスの最中に笑い出すのはやめてほしい・・・ (2005.8)
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幻の光 | 1995 日本 シネカノン |
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ストーリー | ゆみ子は12歳の時、祖母の失踪を止められなかったことを悔いていた。25歳になったとき夫と息子と幸せに暮らしていたが、今度は夫が自殺してしまう。 | |||
監督 | 是枝裕和 原作:宮本輝 | |||
出演 | 江角マキコ | 内藤剛志 | 浅野忠信 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 次々と愛する人を亡くしてしまったゆみ子(江角)が子連れで向かう奥能登。輪島の小さな村に住む民雄と再婚するのだ。 ゆみ子の息子・勇一と民雄(内藤)の娘・友子が仲良く輪島の自然を駆け巡る。ロケハンの天才!地元の者であっても、こんなに美しい風景は見たことがない。その後、淡々とした家族の映像が続くが、大阪に出て地元には戻ってこないと思っていた民雄の侘しさや、失意の中にあっても民雄を愛していこうと努力するゆみ子の姿が妙にリアル。 半年後、弟の結婚式のために尼崎へ里帰りしたゆみ子は再び前夫郁夫(浅野)を思い出す。輪島に戻ってからも悲しみが増大してくるのだ。折りしも漁師仲間の1人が戻ってこなかったことも相まって、自分の周りの人間がどうして死んでいくのか悲観的になったりする。 「夫郁夫の自殺の原因は何だったんだ」と悩む姿はちょっと危険な雰囲気。能登の寂しい海が不思議と美しい。「光に誘われたりするもんだ」という慰めの言葉はどれだけ効果のあるものかわからないが、ほんのちょっとした一瞬にも死に誘われることがあるのだろう。この作品を観て前向きに生きていこうと考えが変わるとも思えないが、優しく見守ってくれる人さえいれば何とかなるのかな・・・ 1995年ヴェネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞 1995年日本アカデミー賞新人俳優賞(江角) 1995年ブルーリボン賞新人俳優賞 (2007.3)
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まぼろしの邪馬台国 | 2008 日本 東映 |
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ストーリー | 宮崎康平の物語 | |||
監督 | 堤幸彦 原作:宮崎康平 | |||
出演 | 吉永小百合 | 竹中直人 | 窪塚洋介 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 吉永小百合がふと手に取る「三国志」。飛び立つ白い鳩・・・『レッド・クリフ』を早く観たくなってきた。 バナナマンを見た直後にバナナ園だ。なぜ、今バナナなのか・・・などと、ダイエット食として紹介されたため品不足気味になってることを考えつつ、竹中直人に食傷気味になっていることもいつしか忘れてしまっていた。いくら知的で情熱的で大胆な男であっても、わがサユリ様が惚れるはずがない!と、にわかサユリストが吠えようとも、物語は進んでゆく・・・ フィクションを基にした映画。実際の宮崎康平の人となりは映画ほど暑苦しくないのでしょうけど、天衣無縫といった性格や、失明してからのほうが地域の事業や邪馬台国の探求に精力的に取り組んでいたらしい。何度も登場した森繁久弥の名前も実際に学生演劇で共に活動していたためだ。竹中直人のキャスティングへの評価は微妙な位置だと思いますが、吉永小百合は大正解だと感じました。 序盤は島原鉄道社長の康平とサユリ様演ずる和子がどういう過程を経て結ばれるのかを様々な要因を用意して描いています。年のためNHK福岡の声優として干され職を求めていたこと。康平の書架にあった父の愛読書と同じ本。乳飲み子がいるのに前妻に逃げられたこと。それに社長の座を追われたことでどん底になったときに見せる男の意地。その邪馬台国を見つけるというロマンチストの一面。そして、強引な求婚・・・ここまでやられたら納得せざるをえない。 発見されれば卑弥呼陵とでも命名されるのだろうか。卑弥呼の墓を見つけるという生きがい。彼の最期はとても幸せそうだった。ちなみに、同じく盲目である南斗白鷺拳のシュウが人柱とされたのは聖帝十字陵だ。シュウの言葉を引用するならば、康平の最期はまさしく「神が最後にひとつだけ願いをかなえてくれた」と言いたかったのだろう。 長崎といえば原爆投下された都市。冒頭のシーン(映画では北京になってたが、実際は平壌のようだ)では反戦メッセージも伝わってくるし、康平の読書歴にマルクスまであったり、島鉄の労使交渉を一括しても人情味があったり、反面、息子に暴力をふるったり、その人物像は一言では言い表せないほど。 竹中直人のキャスティングによるマイナス部分は吉永小百合がお釣りがくるほどカバーしていました。貧乏になったときの献身ぶり。夫のロマンを完遂させようと自ら目となり、数年にわたり旅のお供をする。康平の夢を実現させることが彼女の生きがいともなったのだ。 内容はとても良かったのですが、堤幸彦監督の魅力を感じられない映画でした。長崎を中心とした風景静止画はとても綺麗だったけど、動きないんです(必要ないのかもしれないけど)。ただ、蒸気機関車の映像は上手く溶け込んでいたし、ロケ地もいいため昭和31年らしさが出ていた。はとバスやオート三輪も効果的・・・これも三丁目の影響なのかな。実際の宮崎夫妻の孫も出演してたり、デブタレ柳原可奈子も映画初出演してたり、出演者の多彩で面白い。最も嬉しくなったのは大槻教授と草野仁でした・・・ (2008.11)
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