ママが泣いた日 | 2005 アメリカ ギャガ・コミュニケーションズ THE UPSIDE OF ANGER |
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ストーリー | ある日突然、夫がスウェーデン人の秘書と駆け落ちしたという知らせを受け取ったテリー。近所に住む元大リーガーのデニーが彼女に近づき、4人の娘たちはそれぞれ自分の道を進むが・・・ | |||
監督 | マイク・バインダー | |||
出演 | ジョーン・アレン | ケヴィン・コスナー | エリカ・クリステンセン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | ケヴィン・コスナー演ずるデニー・デーヴィスは元大リーガーという設定ですが、『フィールド・オブ・ドリームス』も『さよならゲーム』も関係ありません。 ウルフマイヤー家の父親がスウェーデン人秘書といきなり駆け落ちした!残された母と4人の娘はいったいどうなるんだと、ぐいぐいとストーリーに引きずり込まれました。母親テリーはその事件をきっかけに怒りっぽくなり、元大リーガーの男が彼女に近づいてくる。やがて長女は大学卒業と同時にできちゃった結婚することになるし、次女はラジオ放送局の男と仲良くなってしまうし、三女はバレエダンサーの夢を断念させられることになるし、末っ子ポパイのボーイフレンドはなんとゲイだった・・・など。 原題“THE UPSIDE OF ANGER”の通り、ポパイが学校の課題として「怒り」をテーマとしてアメリカの戦争や映画の暴力シーンに解説を入れていく伏線が面白い。デトロイト郊外の平穏な家族が父の失踪によって母と娘たちとの関係がギクシャクとしていく。その中で進路や自立心と積極的な恋愛感が、怒りっぽくなった母親にはもう手が付けられなくなっていくのです。怒りはやがて暴力を生み、それが解決するまで関係は修復できない。冷静になって考えることが大切であると訴えてきました。ただ、テロの報復なども盛り込もうと頑張っていた割には結論が見出せないという、アメリカそのものが内包する矛盾がそのまま家族ドラマに投影されていたような印象も受けます。 全編、下ネタが散りばめられ、微笑ましくなること間違いなし。気に入ったのは末っ子のボーイフレンドがゲイである事実と、バンジージャンプが好きなのに自分はできないというエピソードがとてもよかった。娘たちの中では、三女エミリーを演じたケリー・ラッセルがお気に入り。彼女は『M:i:III』にも出演してるし、これからブレークするのかも。それにしても、男たちは皆優柔不断ですねぇ・・・ 覚え書き 母テリー:ジョーン・アレン ハドリー:アリイア・ウィット アンディ:エリカ・クリステンセン エミリー:ケリー・ラッセル ポパイ:エヴァン・レイチェル・ウッド 美味しい役のシェプは監督兼のマイク・バインダー・・・ずるい。 2005年放送映画批評家協会賞主演女優賞、助演男優賞ノミネート (2006.9)
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ママの遺したラヴソング | 2004 アメリカ アスミック・エース A LOVE SONG FOR BOBBY LONG |
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ストーリー | フロリダで暮らしていたパーシーは母が他界したという知らせを受け取り、ニューオリンズの実家に帰る。そこには元教授のボビー・ロングという男と作家志望の青年ローソンが住んでいて、家は3人のために残されたものだとして出て行こうとしなかった・・・ | |||
監督 | シェイニー・ゲイベル | |||
出演 | ジョン・トラヴォルタ | スカーレット・ヨハンソン | ガブリエル・マクト | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ニューオーリンズの住宅街や川のほとりが妙にアートぽく感じたり、ボビーが語る名言の作者をローソンが答えたりするのに文学を感じたり、ハートウォーミングストーリーとは一味違う。またボビー(トラボルタ)がギターで弾き語りする周りにママ・ローレンを愛していた人たちが聞き惚れてる光景がいい。 家は3等分・・・といっても、ボビーとローソンは二人で寝てる。生意気で、口は達者なパーシーに手を焼くボビーだったが、ローソンも進言もあり、受験勉強に協力することになった。そこから3人は打ち解ける。心の揺れ動く姿はなかなか見事な描写。特にローソンの過去の話は泣けてくるくらい。弁護士によれば二人が住む権利を有してるのは1年間。高校も最後の学年になれたし、受験勉強も順調。だけど1年が過ぎた頃、その事実を知ったパーシーが怒って、家を売りに出す騒動も・・・ てっきりママがボビーのために作った曲がタイトルになったのかと思っていたら、ちょっと違っていた。それでも最初から「父親は誰?」という疑問を持って観ていたので、ボビーが父親なのでは?と予想がついてしまった。サックス吹きというミスリーディングもあったが・・・ 文学の要素が多すぎたため、なんとなく日本人には合わないところが残念(単に俺が知らないだけかも・・・英文科卒だというのに)。 2004年ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート(ヨハンソン) (2007.10)
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間宮兄弟 | 2006 日本 アスミック・エース |
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ストーリー | 30代の男兄弟。兄明信はビールメーカーの商品開発研究員。弟は小学校学校務員。何不自由なく楽しく暮らしていたが、恋人くらい欲しくなった。そこでカレーパーティの計画を立てる・・・ | |||
監督 | 森田芳光 | |||
出演 | 佐々木蔵之介 | 塚地武雄 | 常盤貴子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | あ、あの・・・kossy's houseでツイスターゲームパーティをしませんか?モノポリーはないけど、「いただきストリート」ならありますよ・・・え?ことわる? マニア兄弟とも喩えられていましたけど、壁にずっと掛けてあったタミヤ模型のロゴTシャツがとても目立っていた。間宮兄弟とタミヤをも引っ掛けてあったんだなぁ〜などと思いつつ、そのTシャツが欲しくなっているオタクな自分に気づきました。 江國香織も森田芳光監督もいつも評価が低かったのですが、今回だけは何とか楽しめました。しかし、あり得ない設定のオンパレード。ゆるい笑いを誘うには良かったのかもしれませんが、オタクな趣味の幅が広すぎました。しかも、2人ともテレビやビデオ鑑賞を楽しんでいます。趣味の時間を惜しまずにこれだけやれるのなら、現実では完全なニートになりかねません。もしかすると、働きだしたのは最近だという裏設定があるのかもしれませんが・・・ 亡き父は弁護士だったようだし、実家はかなり裕福そうなので、息子2人は働かなくても大丈夫なくらい。いわゆる“高等遊民”と呼ばれる生活でも平気でしょう。兄はビール会社の研究員なのであり得る設定なのですが、弟は静岡からわざわざ東京に出てきて小学校の校務員です。過去の説明は全くありませんでしたが、地元でオタクをやりながらブラブラしていても面白くないので、兄をたよって上京したのではないでしょうか。そんな気がしました・・・ いつまでたっても大人にないきれない兄弟。それでもしっかり働いているし、前向きに生きている。こういう友達がいてもいいな。などとも思ったのですが、あのおにぎりを目当てに山下清画伯あたりが居候してしまうかもしれません。 (2006.6)
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