またの日の知華 | 2004 日本 ユーロスペース |
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ストーリー | 体操五輪選手に選ばれなかったことから教師となった知華。結婚して純一をもうけるものの、夫が肺病のため療養施設に入れられ・・・ 1969年から1970年代を生きた谷口知華を4人の女優が演ずる。 |
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監督 | 原一男 | |||
出演 | 吉本多香美 | 渡辺真起子 | 金久美子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 主人公の谷口知華を4人の女優が演ずるという4章立ての映画。 時代は1969年から1970年代までの10年くらい。各章ごとに、全共闘、あさま山荘事件など時代を象徴する重大ニュースの映像が所々映し出される。『ゆきゆきて、神軍』や『全身小説家』などのドキュメンタリー映画の鬼才原一男監督初の劇映画です。監督が60年代に青春時代を過ごしたことを考慮に入れると、彼自身が全共闘に参加できなかったとか、ノンポリの傍観者的立場であったことも想像できるくらいに、70年代を回顧し憧憬を抱いていると感じました。 男が変われば女性の印象も変わるといった手法らしいのですが、見終わってしばらくすると違和感がまったくなくなります。新婚・教師時代、不倫した時代、過激派に加わったかつての生徒との再会、前科者の男にのめり込んだ時代と、一挙に転落していく波乱万丈人生。そして、平和を目指した全共闘から過激派へと変貌を遂げた若者とがオーバーラップし、4つのストーリーが見事に絡み合っていった。 田辺誠一が2、3、4章と登場したため、男からの視点というよりも人生の浮き沈みそのものが違った女性を感じさせてしまうのが難点だろうか。そして、細かな台詞もリアリティが無く、生きた会話じゃないと感じ、。むしろ、それぞれの女優の表情や仕草の演出の方が冴えていて、裏の背景を想像させるほど説明的な部分は少なくなっています。 正直言って、ラストは眠ってしまって、吉岡秀隆を見ていません・・・いいエピローグだという噂なのですが・・・無念。 (2005.4)
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マダム・グルニエのパリ開放大作戦 これがピーター・セラーズだ! |
1973 イギリス 劇場未公開 SOFT BEDS, HARD BATTLES UNDERCOVER'S HERO |
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ストーリー | 占領下にあったフランス、一つの娼婦館ではドイツ将校たちで賑わっていた。そして娼婦たちは軍隊に任命され。。。 | |||
監督 | ロイ・ボールティング | |||
出演 | ピーター・セラーズ | クルト・ユルゲンス | リラ・ケドロヴァ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | クスクスと笑える小ネタは多かったのですが、何役もこなすピーター・セラーズを探していたら、本筋が見えなくなってきました(笑)。ナチの占領下にあって、イギリスのスナイパーみたいな役目だったりするのだが、大爆笑とまではいかない自虐的ギャグ満載といった感じだ。 要するに、ナチスがロシア侵攻を断念したのはフランスの娼婦館が活躍したおかげというネタだ。 (2004.4)
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マーダー・ライド・ショー | 2003 アメリカ アートポート HOUSE OF 1000 CORPSES |
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ストーリー | 1977年、ハロウィン前夜。全米のユニークなスポットを求めて旅する若者4人。立ち寄ったスポルディングの館でマーダー・ライドを体験するが、その後道端で一人の女性を車に乗せるがパンクして彼女の兄宅へ引き返す。しかし、そこには・・・ | |||
監督 | ロブ・ゾンビ | |||
出演 | シド・ヘイグ | ビル・モーズリィ | カレン・ブラック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | ミュージックビデオも手がけているヘビーメタル界の重鎮ロブ・ゾンビが長編ホラーを完成させた。ストーリー展開は『悪魔のいけにえ』へのオマージュというか、そのものである。 しかし、テキサス・チェーンソー・シリーズのようにチェーンソーは登場しない。先ずは、若者たちと家族とが仲良くする点ではレニー・ゼルウィガー(今は、レネー)が主演している1995年版の雰囲気がある。ミュージックビデオの監督だけあって、ヘビーメタルとのコラボ的作風。映像も派手で明と暗のコントラストは綺麗!というか、チカチカして目に悪いような気もする。グロい場面は後半になってからフラッシュバックのように散りばめられ、やっぱり皮をはぐのね・・・と、妙に納得。 全体を通してみると、怖いという感情は湧かず、グロさを綺麗に表現している・・・といった印象だ。決して出来が悪いとは思わないのだが、宙ぶらりんな目線のため若者たちへの感情移入ができないのが残念だった。しかし、映画館内の後ろの席でゴソゴソと動かれると、ちょっと怖い気がしてきた・・・おい、ナイフを使うなよ!みたいな感じで・・・ (2004.11)
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街の灯 | 1931 アメリカ UA→東和 CITY LIGHTS |
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ストーリー | 大恐慌時代、仕事もなく浮浪者同然の暮らしのチャーリー。ある日、彼は街角で花売りの目の見えない美少女に恋をした。彼女のためにアパート代と目の治療費を稼ぐために奮闘する。 | |||
監督 | チャールズ・チャップリン | |||
出演 | チャールズ・チャップリン | ヴァージニア・チェリル | フローレンス・リー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 不況の波は弱者に厳しい。チャーリー本人と、祖母と二人暮しの美少女。そして対照的な存在が、自殺を思いとどまった金持ち。彼の存在は金持ちに対する風刺とユーモアにあふれている。 少女との出会いのシーン、車のドアが閉まる音と少女が彼を金持ちだと勘違いする。300回も撮りなおしたという有名なシーンだ。その他、全てのエピソードにチャップリンの完璧主義者を思わせる絶妙なタイミングが散りばめられている。金持ちの自殺のシーンは、その後のコメディで多く取り入れられているくらいコメディアンにとっての基本のような構図。ボクシングで笑わせるシーンは大好き。車をもらって金持ち風になったのにシケモクを拾うために男を追いかけるところも秀逸。貧乏臭さが漂っています。 ラストは、サイレンス映画なのになぜここまで心に訴えてくるのか・・・何度観ても、自然に涙が出てきます・・・ (2005.3)
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抹殺者 | 2000 アメリカ/イスラエル ヘラルド THE BODY |
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ストーリー | 考古学者シャロンはエルサレムで磔の痕跡のある遺骨を発見する。バチカンは元情報部員の神父マットを派遣しキリストの遺体の真実を追究しようとするが。。。 | |||
監督 | ジョナス・マッコード | |||
出演 | アントニオ・バンデラス | オリヴィア・ウィリアムズ | ジョン・シュラプネル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 墓を発掘することは許されるのでしょうか?神父の自殺は許されるのでしょうか?
もしキリストの遺骨だとわかれば、復活はなかったことになり、キリスト教そのものが否定されてしまうという危機。聖書を知らない私にとっては理解不能の台詞も多く、やはり読まなければならないと考えさせられた。 そして、この映画を製作すること自体がキリスト教への冒涜になるのではないかとハラハラしながら観てしまったのだが、結論を見出すことさえ畏れ多く思えるのであった。 結局この映画が面白くない理由は、聖書やキリスト教についてはわかりやすいのだが、ユダヤ人とのからみ、パレスチナとのからみについて全く説明がなされていないことなのでしょうね。 (2004.5)
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マッチスティック・メン | 2003 アメリカ ワーナー MATCHSTICK MEN |
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ストーリー | 潔癖症の詐欺師が娘アンジェラと出会い、大きな詐欺に着手するが。。。 | |||
監督 | リドリー・スコット | |||
出演 | ニコラス・ケイジ | サム・ロックウェル | アリソン・ローマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | あの手の予告編はやめてください!「あなたはもう騙されている」なんてキャッチコピーは俺にとって挑戦状としか受け止められない。そんな俺は「騙されないぞ!」といきごんで観てしまったから、さぁ大変。。。 実の娘アンジェラが登場した時点で全て読めてしまいました。「これだ!」と思って観ていると予想を全く裏切らず、想像が確信に変わるようなヒントばかり・・・やっぱり予備知識は必要ないです。。単なる詐欺師の物語というコピーにしてくれたら、どんなにか楽しめたかもしれないのに・・・ この手のドンデン返しの映画はそれまでの経緯が面白くないと楽しめないんだから。。。配給会社の予告編担当者さん!ほんとにお願いしますね! しかし、その確信へと変わるほどの演技力には脱帽です(笑) ニコラス・ケイジってさすがですよねぇ。。。刑事くんに敬意を表して。 ハープアルバートの曲は気持ちよかったぁ。 (2003.11)
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マットボーイ | 2003 韓国 東芝エンタテイメント MUTT BOY |
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ストーリー | 幼い頃に母を亡くし、警察捜査課長の父と雑種犬1匹で暮らしていたチョルミン。彼のあだ名は“トンケ(野良犬)”だ。高校2年のとき、サッカー部の先輩にその大事な飼い犬“トンケ”を食べられてしまって先輩を襲撃し、高校を中退することに・・・ | |||
監督 | クァク・キョンテク | |||
出演 | チョン・ウソン | キム・ガプス | オム・ジウォン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 強いぞ、トンケ!と、あらすじを知らずに観ると強さにびっくりした(笑)。犬を食うというのにもびっくりだが・・・戦時中の話みたいだ・・・『スチームボーイ』『ヘルボーイ』『オールドボーイ』に次ぐ今年のボーイ映画第4弾(笑) 元々ケンカが強く短気であるということが災いして高校中退までしてしまうトンケだが、捜査官の父のおかげで前科者にはならない。また父の過去も地元実力者から賄賂をもらったという疑惑まであることから、権力への批判を軽く取り入れ、正義感を高揚させる意図が感じられた。MJQなる仕事仲間(ボランティアとか言ってた?)やトンケの性格(仕事も探さずテレビばかり見ていてグータラぶり)も面白いのだが、スリの常習犯少女ジョンエとの小さな恋のかけひきも見ものだ。 青春コメディー映画でもないし、純愛映画でもないというジャンル分けがむずかしい映画でした。単純にヤクザとなった先輩たちとの同窓会のような面白さと、真剣な男同士の対決ドラマの面白さ。そして、根底に流れる儒教の精神を感じる父と息子の愛情には思わず目頭が熱くなってしまいます。 最高に燃えて笑えるシーンは・・・もちろんカンフーオタクとの一騎撃ちだ。 (2004.11)
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マッハ! | 2003 タイ クロック・ワークス=ギャガ・ヒューマックス ONG-BAK |
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ストーリー | タイの村ノンプラドゥから仏像オンバクの首が盗まれた。仏像の奪還のため孤児であるティンが選ばれた。 | |||
監督 | プラッチャヤー・ピンゲーオ | |||
出演 | トニー・ジャー | ペットターイ・ウォンカムラオ | プマワーリー・ヨートガモン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 強いぞ!ムエタイ。主役はあんたしかいないよ、トニー・ジャー。ブルース・リー、ジャッキー・チェンとアクションスターを生んだアジアからニュー・ヒーローが登場!なのである。 ストーリーも単純、仏像を取り戻すだけなのだ。やりたくない賭け試合に出場してしまい、強さを発揮するのだが、もっとすごいのは逃げ技だ。ジャッキーへのオマージュも込められているのだろう。バンコクの町で逃げまくり、車を飛び越えたりする様はそっくりなのだ。 しかし、アクションに頼りすぎて、角度を変えたカメラアングルのリピートやスローモーションの多用といった映画の編集がうるさく感じた。世界にムエタイを知らしめるためには、もっとシンプルに作って欲しかったなぁ。。。 見所は、NGとメイキングを入れたエンドクレジット。ここにもジャッキーへの愛が・・・ (2004.7)
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マップ・オブ・ザ・ワールド | 1999 アメリカ アートポート=アースライズ A MAP OF THE WORLD |
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ストーリー | アメリカ中西部。主婦アリスは夫ハワードと二人の娘と平凡な生活を暮らしていた。ある日、親友テレサの娘を預かったときに誤って死なせてしまう。 | |||
監督 | スコット・エリオット | |||
出演 | シガニー・ウィーヴァー | ジュリアン・ムーア | デヴィッド・ストラザーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 悲しみに浸り、ずっと落ち込んでいるところへ、児童虐待の疑いで逮捕されるアリス。子を持つ親が皆敵になるのだ。そして法外な保釈金10万ドル。失意のどん底となる夫ハワード。とにかく暗くなる一方なのだが、爽やかなパット・メセニーの音楽があるのだ。それと、娘たちの無邪気な演技が自然で可愛いというのがいいのでしょう。 1999年ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート (2004.8)
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マディソン郡の橋 | 1995 アメリカ WB THE BRIDGES OF MADISON COUNTY |
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ストーリー | アイオワ州マディソン郡の田舎に住むフランチェスカは夫と子供2人に囲まれてごく普通の生活をしていたのだが、他の家族が出かけたときに旅のカメラマンが現れて。。。 | |||
監督 | クリント・イーストウッド | |||
出演 | クリント・イーストウッド | メリル・ストリープ | アニー・コーレイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | こういう映画を嫌悪感無く見られるようになったのは、私も大人になったからであろうか。不倫をテーマで社会現象となったのはこの映画と『失楽園』が有名であろう。本作の場合は4日間限定であるため、大人の関係と割り切っているところが哀愁を漂わせていて、ドロドロした人間関係ではないところが好感を持てる。 1995年アカデミー賞主演女優賞ノミネート(メリル・ストリープ) (2004.1)
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マトリックス | 1999 アメリカ ワーナー THE MATRIX |
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ストーリー | ||||
監督 | ウォシャウスキー兄弟 | |||
出演 | キアヌ・リーヴス | ローレンス・フィッシュバーン | キャリー=アン・モス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 何度でも観たくなる。 (2003.11)
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マトリックス・リローデッド | 2003 アメリカ ワーナー THE MATRIX RELOADED |
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ストーリー | ||||
監督 | ウォシャウスキー兄弟 | |||
出演 | キアヌ・リーヴス | ローレンシュ・フィッシュバーン | キャリー=アン・モス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | キャリー=アン・モスの着地!バイク逆走!池乃めだか〜あの兄弟は怖い! (2003.11)
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マトリックス・レボリューションズ | 2003 アメリカ ワーナー THE MATRIX REVOLUTIONS |
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ストーリー | ||||
監督 | ウォシャウスキー兄弟 | |||
出演 | キアヌ・リーヴス | ローレンス・フィッシュバーン | キャリー=アン・モス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ウォシャウスキー哲学を理解しようと努力しました。結果、脱力感だけが残った。。。 この映画はザイオン対機械!これが見所です。スター・ウォーズもはるかにしのぐ大スペクタクルSF戦争もの映画。カンフー等のアクションシーンは前作よりかなり控えめで、哲学とCGウォーにかなり力が入ってます。 冒頭から、トレインマンという新たなキャラを登場させて、「またストーリーを複雑にするのか?」と観客に身構えさせるような展開、ずるいです(サティちゃんは可愛かったけどね)。愕然と来たのは、預言者オラクルの顔が変わっていたこと。「また、ギャラの問題で配役を変えたのか。。」と考えさせられました。そこのところの説明もかったるい・・・ 唯一唸らされた場面は、スミスの○○は○○○○だったこと!ここは驚愕・感動でしたが、後に生かされてない。。。。(これだけでも見る価値あるかも) エンディングについては多くは語りたくないけど、宗教的になるのはやめてほしいね。 1〜3を評価して 5、4、3と下がってしまいました(ごめんなさい)。でも、もう一度見ると思います。 2回目鑑賞。 前回は謎を解き明かすこと、レビューを書くことに集中した上、風邪をひいていたため素直に見れませんでした。今回は心をからっぽにして、謎なんてどうでもいいやという気持ちで改めて鑑賞した。すると、何故か感動!キッズが「戦争が終った〜」と喜び駆け回るシーンで涙が出てきました。やはり映画って素直になって見ないとだめですね。。。映画評論家って可愛そうな職業なんだろうなと思いました。 (2003.11)
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