街のあかり | 2006 フィンランド/ドイツ/フランス ユーロスペース LAITAKAUPUNGIN VALOT |
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ストーリー | 警備会社の夜警をする平凡な負け犬のコイスティネン。ある女から誘われるままデートするが、デパートの暗証番号を盗み見するためマフィアから仕向けられた女だったのだ・・・ | |||
監督 | アキ・カウリスマキ | |||
出演 | ヤンネ・フーティアイネン | マリア・ヤンヴェンヘルミ | マリア・ヘイスカネン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | パン屋を演じた『スキージャンプ・ペア』以来の・・・いや、『過去のない男』以来のアキ・カウリスマキ映画。 監督自ら“敗者三部作”と銘打っているこの作品。警備会社で夜警をしている主人公コイスティネンは仕事をそつなくこなすが、同僚からは嫌われ、家族も恋人もいない、孤立した人生を歩んでいるのです。本人は「警備会社勤務のままじゃ終わらない」と、夢は大きく独立心旺盛なのだけど、どうもうまくいかない。警備会社も3年目だというし、職場の人間関係が原因で転職を重ねているのだと想像できる。 失業だとか転職だとか、人生の落伍者というキーワードは他人事ではないのですが、コイスティネンのように真面目な不器用さを見せつけられると、ついエールを送りたくなってきます。なにしろ、夜明けのカフェで声をかけてくる謎の女ミルヤに誘われるままデートする、なんてシチュエーションはやばいでしょ・・・孤独さゆえに人を見る目がないというか、純粋すぎるというか。それに加えて、ソーセージ屋の女性アイラの気持ちにも気づかないという鈍感さも憎めないところ。 やがて宝石強盗の幇助罪として実刑を受けることになるのですが、いつの間にかミルヤのことを信じて、警察や裁判所でも彼女の名を出さなかった。そこに男らしさも感じられるものの、彼女に対する執着心もなさそうだったし、罪を全て一人で被ってしまうほどの神のような存在だったのかもしれません。だけど、時折キレてしまい、暴力的な一面を見せるところは人間臭さも感じてしまいました・・・ 一見すると冷たさも感じられる町並み、それに刑務所の壁の映像。カウリスマキの映像にはこの敗者の心情をそのまま建物に投影したかのようなものを感じます。そして、刑務所内で初めて笑顔を見せる主人公や、ほのかな希望を感じさせるラストシーンには全体に比べると際立つほど印象的。それに暴力シーンを直接見せない手法そのものにも作り手の優しさを感じさせる作品でした。 (2007.8)
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松ヶ根乱射事件 | 2006 日本 ビターズ・エンド |
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ストーリー | 90年代初頭、雪に閉ざされた小さな田舎町。鈴木光太郎は派出所勤務の真面目な青年だが、双子の兄光は畜産を気ままに手伝うだらしない生活。そんな町に風変わりなカップルがやってきたことから平穏な暮らしがくずれてゆく・・・ | |||
監督 | 山下敦弘 | |||
出演 | 新井浩文 | 山中崇 | 川越美和 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 人間の情けない本音・・・元々情けない人間のほうがしっかりして見えてくる。 『リンダ・・・』で一躍有名になった山下敦弘監督の作品。今回の映画はそれ以前の作品、特に山本浩司が主演している『どんてん生活』、『ばかのハコ船』、『リアリズムの宿』と同じような空気を感じてしまう。人間の持つ生来の姿・・・情けなさ。しかも憎めないほどの愛らしさを併せ持つ二面性をブラックに描いています。 鈴木家を中心とした普通(?)の田舎の家族と、田舎町に似合わない胡散臭いカップル、そして知的障害を持つ娘に男たちの欲望が繋がっていく人間関係が、事件など起こりそうもない平穏な田舎の空気をかき乱していく物語。中心は派出所勤務の鈴木光太郎(新井浩文)と彼の双子の兄である光(山中崇)。性格も生活態度も正反対であるかのような二人なのですが、どちらがしっかり者であるかということを父親役の三浦友和の洞察力によって看破されていく過程が非常に面白い。 平和な田舎町にも人間本来の性欲がところどころに映し出され、明らかに犯罪者であるカップル(木村祐一、川越美和)が町に住み着いたことによって、平穏な空気も澱ませてゆく。冒頭の氷原で倒れている女が検死する最中に息を吹き返すという意外性でワクワクもさせられるが、そこからは山下ワールド全開となり、その点では何も進展しない!ひき逃げ、金塊、アイスピックという小物の伏線によってサスペンス映画のように監督の新境地を魅せてくれるのかと思えば、そうでもない。とにかく、澱んだ空気によって人間の本音が見えてくるところが見せ場なのです。 闖入してきた犯罪者、娘に売春させる母親、家出してその娘を孕ませる父親、ひき逃げをネタに恐喝される兄。誰が一番悪いんや?と疑問を投げかけるところはあっても、自分に後ろめたいことがあるため告発すらできない。人には誰しも心の中に“悪”が潜んでいるのかもしれないが、その“悪”を断ち切ることができないもどかしさ。天井を走るネズミを捕まえることができないというもどかしさがそれを象徴させているのが興味深いところです。 オフビート感の演出が巧い山下作品ですが、この映画で笑える人はある意味凄い。自分にも悪いところがあるなと痛感しながらも、それを認めて情けない部分を笑うことなんだから。でも、木村祐一の金塊エピソードは笑える・・・ (2007.5)
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マックQ | 1973 アメリカ WB McQ |
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ストーリー | シアトルのロン・マックQ警部補の親友にして相棒のスタンが強盗に撃たれて重傷、やがて死亡。裏で糸を引く麻薬組織を嗅ぎつけるが上層部から介入することを禁じられ、辞表を提出して私立探偵に・・・ | |||
監督 | ジョン・スタージュス | |||
出演 | ジョン・ウェイン | エディ・アルバート | ダイアナ・マルドア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 刑事アクション映画を数多く見てくると、こうした映画は全く面白くなくなってくる。なにしろ老齢ジョン・ウェインなのだ。アクションは無理だし、渋く地道な捜査をするしかない。それも何やらあらすじを追ってるだけのようなありふれた展開なのだ。 政治家の汚職問題なんかをあっさりと提起するところには社会派ドラマも感じられるが、なんだか調子が出ない。警察内部に犯人がいることも当時としては新鮮だったのかもしれないけど、とにかくアクションがなきゃダメだ。終盤の海岸でのカーチェイス!これだけは楽しめたけど、それまでが見るのも疲れる映画だった。 (2007.11)
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MAXX!!! 鳥人死闘篇 | 2004 フランス ギャガ・コミュニケーションズ |
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ストーリー | タイのバンコクにジムを開くことになったYAMAKASIの7人。キエンと妹のツがストリートギャングに襲われることになった・・・ | |||
監督 | ジュリアン・セリ | |||
出演 | チョウ・ベル・ディン | シャルル・ペリエール | マリク・ディウフ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★ |
コメント | さっぱりわかりません。映画『YAMAKASI』では、まだ彼らがついでに映画を撮ってみようといった雰囲気があったので納得できたけど、今回のは無理に映画っぽく作ってるのでストーリーがちんぷんかんぷん。最後にはタイのヤクザ対日本のヤクザの抗争になってしまったけど、つまらなすぎ!彼らのアクションだけ楽しむんだったら、ドキュメンタリーでもいいんだからさぁ〜 (2008.2)
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M★A★S★H | 1970 アメリカ FOX MASH |
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ストーリー | 朝鮮戦争時、移動野戦病院に2人の医師が補充された。この2人、軍紀を守らずやりたい放題。 | |||
監督 | ロバート・アルトマン | |||
出演 | エリオット・グールド | ドナルド・サザーランド | トム・スケリット | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ブラック満載の戦争コメディ。本来ならベトナム反戦のための映画なんだろうけど、それを朝鮮戦争を舞台にしているところがストレートじゃなくていいのかも。 戦争とは馬鹿げたもの。しかもアメリカは友軍として、単にお遊びとしてしか感じていない雰囲気がよく伝わってくる。ホットリップスと呼ばれるようになったサリー・ケラーマン。軍紀を乱す兵を報告する!なんて声を荒げていたけど、結局はロバート・デュヴァルと寝ちゃって、それが野戦病院基地で放送されたことが原因だ。デュヴァルはサザーランドを殴ったために帰国させられたけど、シャワー中にテントをまくりあげられたりして、ホットリップスは最後まではじけるようになってしまった。 戦争シーンは一切なく、手術シーンがやたらと多い。なぜか医療シーンだけは真面目な作りとなってる。全体的にバカバカしさによって反戦を訴える映画となってるけど、人命だけは尊重しているのだ。 人種問題もさらりと取り入れ、笑えるシーンのてんこ盛り。テーマ曲の自殺のすすめみたいなのも笑えるけど、神父の扱いが微妙だった。戦地に神父がいることも皮肉なのかなぁ。それにしても日本の歌謡曲がバンバンかかるというのも・・・ 1970年アカデミー賞脚色賞 同作品賞、助演女優賞(サリー・ケラーマン)、監督賞、編集賞ノミネート 1970年カンヌ国際映画祭パルムドール 1970年ゴールデングローブ賞作品賞 他多数 (2008.5)
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マッド・シティ | 1997 アメリカ WB MAD CITY |
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ストーリー | 自然博物館へ取材に行かされたテレビ局のマックス(ホフマン)は銃を持った男に遭遇するが、警察を呼ぶ前に生放送を試みる。 | |||
監督 | コスタ・ガヴラス | |||
出演 | ダスティン・ホフマン | ジョン・トラヴォルタ | アラン・アルダ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 『ナイト・ミュージアム』でも使われた博物館。クビになりそうな男サム(トラボルタ)が館長に言い寄ってていたが、銃が暴発して警備員に当り、子供達が人質となって立て篭もり事件となってしまう。スクープのためトイレで中継していたフリーランサーのマックスはすぐに見つかってしまうが、警察もやってきて徐々に引き下がれない状況に・・・。そんなつもりじゃなかったサム。経験豊富なマックスのおかげで徐々に本気になってしまった。 最初は特ダネだけを狙ってたマックスだったが、徐々に犯人に同情的になり、世論の操作もいい方向に向かう。立て篭もりも時間が経つにつれ、サムのTシャツを売り出す者まで出てくる始末。なんだか有り得そうなところが面白い。 国民の同情票もかなり集めていたけど、黒人警備員が死んでしまったこともあり、どうにもならなくなった。マスコミの視聴率稼ぎや保身のためのエゴ。一時は解決策も見つかりそうだったのに・・・。サムが爆弾まで用意していたことによって、悲しいエンディングになってしまった。 社会派要素もいっぱいあるけど、時間の経過がリアルじゃなく、途中からの緊迫感が薄れてしまった。ケビン(アルダ)というネットワークの記者の存在、そこまで悪意がある人物ってのも悲しくなってしまう。ラリー・キングもかなり目立ってたけど、彼くらい中立な人ばかりだといいのだが・・・ (2007.10)
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マッドマックス | 1979 オーストラリア WB MAD MAX |
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ストーリー | 近未来。警官たちと暴走族が国道沿いで死闘を繰り広げる。警官殺しの“ナイトライダー”を死に追いやったマックスは仲間に付狙われることになり、友人に続いて妻と息子を殺されてしまう・・・ | |||
監督 | ジョージ・ミラー | |||
出演 | メル・ギブソン | ジョアンヌ・サミュエル | スティーヴ・ビズレー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 公開当時、撮影中にスタントマンが死んでしまったシーンを収めてあるということで話題になった映画。しかも転倒する男の後ろからバイクがぶつかって、スローモーションにしてあるので首が折れているのは間違いない。こういったシーンをカットせずに上映するのも賛否両論でしたが、たしか遺族の方も希望したとかで・・・とにかく夢にも出てきました。 広大なオーストラリアの原野だからこそできた壮絶なカーアクション。スピード感もF1の車搭載カメラのような速さだ。家族を殺されてからは復讐の鬼と化したマックス。どうしようもない男を足枷として手錠をはめてたが、『SAW』で使われたネタはここからだったのかもしれないな。 1980年アボリアッツ・ファンタスティック国際映画祭 審査員特別賞 (2007.4)
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マッドマックス2 | 1981 オーストラリア WB MAD MAX 2 THE ROAD WARRIOR |
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ストーリー | 2大国間の石油戦争を経た数年後。石油危機となった世界でガソリンを精製している要塞の村の男を助け、トレーラーを取ってくる仕事を請け負う。 | |||
監督 | ジョージ・ミラー | |||
出演 | メル・ギブソン | ブルース・スペンス | ヴァーノン・ウェルズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 暴走族も様変わり。『北斗の拳』も影響を受けた独特の荒廃した世界が記憶に新しい。マッドマックスシリーズは全て映画館で観たが、この映像が最もショッキングだった。もちろん前作にあった実際の死亡事故ほどの衝撃の事実ではなくて映像力の勝利だ。 トレーラーを持ってきたら契約は終わり!仕事をきちんとやるだけやって、一緒に楽園を目指す旅に出るなんてのはマックスには似合わない。全くもって孤高の素浪人といった風格だ。最初から登場するネズミ男みたいな相棒がなかなかいい。最初は捕らえられて足枷され奴隷のように扱われたのにヘリコプターを拾ってからは神様のような存在になった。また、ブーメラン小僧も大活躍。投げたブーメランを取ろうとした男が指を切断されるシーンは何度観てもゾッとする。 途中V8インターセプターが大破してマックスもやられ、タンクローリーの運転を買って出る。しかし、暴走族との苦闘の末、その中身が砂だったことが衝撃的。このストーリーは面白い。 1982年LA批評家協会賞外国語映画賞 1982年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ (2007.4)
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マッドマックス3/サンダードーム | 1985 オーストラリア WB MAD MAX BEYOND THUNDERDOME |
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ストーリー | 砂漠を彷徨うマックスはバーター・タウンに辿り着くが、そこで球状の檻“サンダードーム”での戦いを強いられる。 | |||
監督 | ジョージ・ミラー | |||
出演 | メル・ギブソン | ティナ・ターナー | アンジェロ・ロシット | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | シリーズ3作を全て映画館で観てるというのに、この3作品目には違和感を感じずにはいられなかった。音楽をやってると、サックス吹きとティナ・ターナーが気になってしょうがない。ストーリーなんてすぐに忘れちまったぜ。 とにかく、石油の時代は終わった!メタンガスが燃料となるため、豚を飼育しているのだ。追放されたマックス、なぜか子供の国に拾われる。飛行機に乗って遊ぶ子供達・・・猿の惑星かよ!とも思えるシーンだ。そこからは子供達のアドベンチャーものといった雰囲気もあるし、子供を多く使ってる制約まで案じてしまう。 やっぱり、マックスの車がないとなぁ・・・ 1985年ゴールデングローブ賞歌曲賞ノミネート (2007.10)
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祭りの準備 | 1975 日本 ATG |
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ストーリー | 売春防止法が施行された頃、高知県のある町。町の信用金庫に勤める楯男にはシナリオライターの夢があり、涼子という幼馴染がいるけど、ある日精神異常のタマミと寝てしまう・・・ | |||
監督 | 黒木和雄 | |||
出演 | 江藤潤 | 馬淵晴子 | 竹下惠子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | シナリオのネタは身近な人たちの下ネタばかり。涼子(竹下)は彼を好いているものの、頭のいい男に惚れやすい雰囲気。 楯男の父(ハナ肇)は妾のところに行って帰ってこない。祖父はタマミに出来た子を自分の子だと信じ込むほど。友人のトシちゃん(原田芳雄)の兄は泥棒で捕まるし、留守の隙に別の意味の兄弟になってしまうし・・・暑さのせいか、みなセックスのことばかり考えているような町?息がつまりそうになるほど閉鎖的な町。それでも歴史的には左翼運動家が頑張ってた町だったようだが・・・ 女優陣は皆おっぱいをさらけ出すけど、なぜだか竹下惠子はボディダブルっぽい。日活ロマンポルノの杉本美樹のヌードもいい。 信用金庫に宿直のとき、涼子が押し掛けてきて、火事を起こしてしまうし、最後にはトシちゃんが強盗殺人で追われることに・・・「金を貸してくれ」から2人のやりとりはなかなかよかった。だけど、まだ東京に出ることに夢があった時代なんだなぁ・・・ (2008.6)
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魔笛 | 2006 イギリス ショウゲート THE MAGIC FLUTE |
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ストーリー | 第一次世界大戦の塹壕戦のさなか、兵士タミーノは迫り来る毒ガスによって気を失う。夜の女王の侍女を務める3人の従軍看護婦が毒ガスを一掃し、タミーノを救い出す。従軍看護婦たちは暗黒卿ザラストロに奪われた夜の女王の娘パミーナの救出をタミーノに依頼する。女王から魔法の笛を贈られたタミーノは、小鳥を愛する小心者の兵士パパゲーノと共に、パミーナの救出へと旅立つが…。 | |||
監督 | ケネス・ブラナー | |||
出演 | ジョセフ・カイザー | エイミー・カーソン | ルネ・パーベ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | モーツァルトの歌劇「魔笛」をブラナーの新解釈にて映像化した作品。 モーツァルトの時代なんだから、第一次世界大戦の背景ということだけで一味違ってくる。戦争を扱ってるだけに、反戦要素も盛り込まれ、武器を捨て敵に歩み寄るシーンには感動してしまうのです。 基本的には冒険ファンタジーの世界観だし、2人の恋愛要素も取ってつけたようなもの。王女さまを助ける勇者の物語と言えるのでしょう。しかし、悪魔だと思っていたザラストロは戦争を終わらせたいと願う平和主義者リーダーだったのだ。結局、夜の女王なんてのは戦争を長引かせる欲深い女だったみたいだし・・・元の魔笛はどんな内容なのかと知りたくなってくる。 映像もCGをふんだんに使い、特に冒頭の擬似的長回しの戦闘シーンが凄い。青組vs赤組といった色彩もいい。 (2007.10)
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