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もし、あなたなら 〜6つの視線 2003 韓国
キノ・キネマ
IF YOU WERE ME
ストーリー  
監督 6人
出演      
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  韓国人権委員会が製作した6つの短編オムニバス映画です。
 人権とか差別とかいう固い映画ではなく、「あなたの目から見てどう思う?」という問いかけの短編映画集です。面白い!!

1 『彼女の重さ』 The Weight of Her 監督イム・スルレ(ワイキキ・ブラザース)
 女子商業高校にて、就職のため容姿に磨きをかけるようにと叱咤激励する教師たち。美容整形やダイエットで成功した者もいれば、全く自然のままの者もいた。「容姿」によって教師側から差別される問題を訴えた映画だが、説得力にも欠け、インパクトも弱い。しかし、ラストで監督が登場することによって笑いが起こる(笑)。★★★・・

2 『その男、事情あり』 The Man with an Affair 監督チョン・ジェウン(子猫をお願い)
 近未来のマンション。同じ階に住む住人たちは中庭を取り囲みお互いに監視しあっている。おねしょの癖が治らない少年が周りから無視されるものの、犯罪歴のある青年には心を開く事ができそうだと感じる。インターネット等により犯罪歴のあるものは徹底的に監視されることへの痛烈な批判が込められているが、それよりも無関心の大人たちが気持ち悪かった。
★★★★・

3 『大陸横断』 Crossing 監督ヨ・ギュンドン(寵愛)
 脳性麻痺の青年の日常生活を11のエピソードにまとめた作品。彼にとっては道路を横断することが大陸を横断するくらい大変なことなのだ。本当の障害者を使ったドキュメンタリーなので、大胆だが痛々しい映像には胸が痛んだ。★★★・・

4 『神秘的な英語の国』 Tougue Tie 監督パク・ジンピョ(死んでもいい)
 9歳の少年ジョンウはRとLの発音が上手くなるように手術を受ける。痛々しい映像。英語コンプレックスを生む子どもの人権を訴えた作品。そこまでやるか・・・ホラーより怖い。★★・・・

5 『顔の価値』 Face Value 監督パク・クァンス(チルスとマンス)
 葬儀場の駐車場の料金計算所。綺麗な女性係員と男性ドライバーが「美人なのに態度が悪い」といちゃもんをつける。美形だからどうこうといった偏見・・・テーマは些細な問題。短編なのに爽やかなホラー(?)だ。★★・・・

6 『N.E.P.A.L.平和と愛は終らない』 Never Ending Peace And Love 
監督パク・チャヌク(JSA、オールド・ボーイ)
 1990年代、ソウル。ネパール人女性チャンドラが働いている工場そばの食堂でラーメンを食べたが財布を落としたことに気付く。警察がやってきて尋問するが、彼女のしゃべるネパール訛りの韓国語は精神病患者がしゃべる言葉に似ていて、病院に収監されてしまう。6年4ヶ月もの間精神病院をたらい回しにされていた末ネパールへ帰ることができたのだが、ネパール語を話す者が他にいなく疎外感を味わっていたチャンドラ。実話という重みとともに、エピソードは彼女を写さず、観客がチャンドラの目になって意思の疎通を欠くいらだちを体感させられる。見た目も韓国人そっくりのネパール人部族であったことも災いして、外国人であるということさえも理解してもらえないもどかしさがよく伝わった。短編で終らせるのが惜しい。。。
★★★★★
 
(2004.11)

もしも昨日が選べたら 2006 アメリカ
SPE
CLICK
ストーリー  建築家のマイケル・ニューマンは、ひょんなことから人生をも操ることが出来る“万能リモコン”を手に入れた。テレビ、DVDはもちろん、人の動きを早回し、停止、音量の調整などが可能なリモコン。彼は昇進のため面倒なことを早送りにしてしまったのだが・・・
監督 フランク・コラチ
出演 アダム・サンドラー  ケイト・ベッキンセール クリストファー・ウォーケン 
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  なんと松井秀喜がハリウッドデビュー!
 なんというダサい邦題。しかもキャッチコピーが「失くしたハッピーを、探しに行こう」である。日本ではそれほど人気もないアダム・サンドラーではありますが、これでは配給側は全く売る気がないと思われてもしょうがない。彼には評価の高い『ウェディング・シンガー』や『50回目のファーストキス』にだって出演作もあるんだし、もっと考えてほしいものです。
 たしかに映画の序盤は家庭での子供ネタや犬ネタと、会社においてもいいコンビとは思えない社長とのやりとりは面白さを期待できなかったのです。しかし、万能リモコンを手に入れてからはコメディパワーが全開。しかも、日常のつまらないシーン、主人公マイケルが見たくないシーンは全て早送りするのですから、テンポの良さはどんな物語にも負けないくらいです。
 万能リモコン。テレビ・DVD・その他家電製品を一つのリモコンで操作できる優れものですが、マイケルが手に入れたのは怪しいオヤジ(クリストファー・ウォーケン)がただでくれたモノ。しかもこのリモコンは人の動作も一時停止や早送りできたり、音量調節したりできるシロモノ。自分がその場にいたのなら、巻き戻して再現することもできる(ただし、見るだけ)。いわゆるタイムパラドクスを扱った映画ではないのですが、現代的なSFの発想には拍手喝采モノでした。
 アダム・サンドラーの映画といえば、なぜか選曲がとてもいい。この映画も例外ではなく、少年時代に戻ったときには、ピーター・フランプトンの「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」やキャプテン&テニールの「愛ある限り」など、懐かしの70年代ポップスを聞く事ができます。特に嬉しかったのはTOTOの「ホールド・ザ・ライン」でした。その他80年代の音楽を聴けるシーンもアリ。また、マイケル・ジャクソンやブリちゃんネタも笑えます。
 建築設計士として、仕事最優先のマイケル。家族サービスも忘れがちだけど、なんとか昇進して家族を幸せにしようとしたことが禍してしまった。日常のつまらないこと、イライラしてしまうこと、人が悲しむようなこと、それら全てを早送りして人生における絶頂期だけを味わおうとしてしまったのです。早送りした部分は取戻すことができない。やり直そうと思っても、巻き戻して見るだけしかできないのです。家族を大事にしなければ・・・よくある家族愛のテーマですが、自分自身をも大切にしなかった後悔が怒涛のように押し寄せてきてしまうのです。オチだって想像できるのに、涙が止まらなかった・・・
 ケイト・ベッキンセールもクリストファー・ウォーケンもとても良かったのですが、一番の演技賞は愛犬サンダンスとその他の犬たちでした。ちなみに我が家ではアヒルのぬいぐるみではなく、私の腕にやられています。
(2006.9)



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