モーターサイクル・ダイアリーズ | 2003 イギリス/アメリカ 日本ヘラルド映画 THE MOTORCYCLE DIARIES |
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ストーリー | 1952年、のちに革命家となったチェ・ゲバラが医学生だったときに、南米縦断の旅に出た。 | |||
監督 | ウォルター・サレス | |||
出演 | ガエル・ガルシア・ベルナル | ロドリゴ・デ・ラ・セルナ | ミア・マエストロ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | ゲバラが医学生だったという事実さえ知らなかったし、どこの国の革命家だったのかも知らないほど勉強不足な自分。単なる“革命家の伝記”映画ではなく、ゲバラの医学の道から一転して革命家へと進路を変える人生の転機となった旅の断片映画なのだ。 何しろ、よくわかっていなかったためにパンフレットを買ってしまった。キューバ革命の戦士だというくらいの認識しかなかったため彼の国籍さえわからなかった。そう、映画を観ていてもわからなかったのだ。アルゼンチン、チリ、ペルー、グアテマラ、そしてキューバの革命という流れで、「はて、彼はどこの人だっけ?」と感じてしまった。これも彼の信念である「南米は一つの民族」という主張がそのまま国籍というイメージを取り払っていたのかもしれない。 喘息の持病、好奇心旺盛、目的意識のない旅、ダンスが下手、そして何より人を愛することが特技であるエルネスト。相棒のアルベルトの性格も上手く作用していた。等身大の彼らの演技により、感情移入しやすく、サン・パブロのハンセン病療養所での行動ひとつひとつが胸に響いてくるのです。実際のハンセン病患者も映画の中に上手く取り入れたため、日本における医療問題とも比較してしまいました。 個人的には人生を変えてしまうほどの旅を経験していないのかもしれません。もう経験することさえないのかもしれません。それでも、世の中の真実を自分の目で確かめたいという欲求を思い起こさせてくれました。若い頃にこういう映画に出会えていたらなぁ〜と思わせる映画ですね。 2004年カンヌ国際映画祭参加 その他ノミネート多し (2005.1)
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モータル・コンバット | 1995 アメリカ ギャガ MORTAL KOMBAT |
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ストーリー | 魔界の魔人が人間界への進出が目的で主催する「モータル・コンバット」という格闘技大会に出場する3人の格闘家たちの物語。 | |||
監督 | ポール・アンダーソン | |||
出演 | ロビン・ショウ | リンデン・アシュビー | クリストファー・ランバート | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★ | ★★ |
コメント | 設定が『燃えよドラゴン』風味かと思っていたら、若干似てはいるが全く違っていた。CGを駆使した娯楽作品だが、単にゲームを映画化しただけのもの。ジョニー役のリンデン・アシュビーは全くスピード感がないし。。。困ったもんだ。 大体、人間と魔界の魔物が同じ土俵で戦うこと自体ナンセンスだよね(笑)もっと、特殊能力を与えなきゃ。 元々ゲームの映画化なので、ゲームとしてなら楽しめるのかもしれないが、映画にするときはプレイヤーの意志はなくなるのだから、その点をもっと考えてもらいたい。要は、感情移入の点ですよね。 (2004.1)
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モータル・コンバット2 | 1997 アメリカ 劇場未公開 MORTAL KOMBAT 2 |
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ストーリー | ||||
監督 | ジョン・R・レオネッティ | |||
出演 | ロビン・ショウ | タリサ・ソト | ジェームズ・レマー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 続編はCGだらけになってしまった。アクションまでもがCG多用になってしまい、燃えません。TVのヒーローものと変わりないようなキャラクターデザインだしなぁ。ま、ちょっとはセクシーおねえちゃんが増えたので、オヤジ心は満たされるかも。 (2004.5)
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モダン・タイムス | 1936 アメリカ UA MODERN TIMES |
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ストーリー | オートメーション化された巨大な工場で働く労働者。機械の歯車の一つになってしまったかのような彼がやがて頭がおかしくなり、工場を飛び出す。パンを盗んだ少女を助けた彼はやがてレストランで働くことになるが・・・ | |||
監督 | チャールズ・チャップリン | |||
出演 | チャールズ・チャップリン | ポーレット・ゴダード | チェスター・コンクリン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | “放浪罪”って罪があるのだろうか・・・逮捕当時にはレストランで働いていたのだから無罪放免にすればいいのに。とにかく食べ物が各シーンに必ずといっていいほど出てくる。食事マシーンもそうだし、歯車にはさまれたボスにゆで卵を食べさせたりしている。 そして、警察という権力と工場主=資本家に反抗する精神。大恐慌の真っ只中であるという時代では、職を持っている人間のする行動とは思えなかったのだろうが、少女と出会った時から彼の本来の反体制が甦ってくるようにも見えた。工場に向かう労働者集団と白豚の中の唯一の黒豚を対比させたり、歯車に巻きこまれる姿とレストランの客に巻きこまれる対比など、何度も見てみると新たな発見がありそうだった。 コメディシーンはいずれも秀逸で、落ちそうになるローラースケートやパンを奪い合うシーン。逃げながらもタイムカードを押すところもサラリーマンの悲しき習性を思い起こさせる。 機械文明に対する皮肉のみならず、権力にたいする反逆とチャップリン自身も放浪者であるようなテーマを忘れてはならないと思う。 ヒロインのポーレット・ゴダードは当時の恋人で、やがて結婚した。最初の編集では違うエンディングがあったようだが、今残るフィルムではこの二人が希望を求めて未来に向けて歩くシーンで終わる・・・混沌とした時代を象徴するかのような素晴らしいエンディングだった。 (2005.2)
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もっともあぶない刑事 | 1989 日本 東映 |
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ストーリー | 拳銃密造組織に潜入するものの、宮坂を捕り逃がした透。15年前の殺人事件も絡み、偶然見つけた宮坂を捕らえようとしたが、何者かに射殺されてしまった・・・ | |||
監督 | 村川透 | |||
出演 | 舘ひろし | 柴田恭兵 | 中条静夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 鷹山、大下がハードボイルド風に登場し、今回は町田透(仲村トオル)までハードボイルドタッチで登場する。ポッカや大塚製薬やら俳優のCMネタ。浅野温子が花魁姿で登場したり「結婚して!」ネタの連発など、寒いギャグが多過ぎる。完全に子供向けギャグの応酬。俳優は同じなのにどうしてこうもつまらないストーリーになるんだろう。 毎回キャッチコピーみたいのがあって、今回は「俺たち運がいいから」みたいな雰囲気。警察内の汚職に立ち向かうなどという設定はいいんだけど、かならずタカとユウジが犯罪者にされるのも飽きてくる頃。それをこんなムチャなエンディングにするなんて・・・ 「もっともあぶない刑事」ってのは仲村トオルのことだと言っていたのに、その含みが全く活かされてなかったのでは・・・ (2005.10)
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最も危険な遊戯 | 1978 日本 東映 |
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ストーリー | 政界財界の大物が次々と射殺される。誘拐と見せかけて国防省の兵器発注に関する謀略と思われ、東日グループ会長から南条社長を救ってほしいと鳴海に依頼する。人殺しは倒すが南条を救えなかった彼は次なる依頼を受ける・・・ | |||
監督 | 村川透 | |||
出演 | 松田優作 | 田坂圭子 | 荒木一郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | せっかく大三元をテンパってたのに、国士無双にぶちこんでしまった松田優作。次は立清を頭ハネされる・・・300万の借金! 目的の男をおびき出すため、そいつの女を寝とって電話で聴かせるという荒業の鳴海。そうこうして直接の人殺しは倒したが、情婦である杏子(田坂)が鳴海のもとに居座ってしまうことになった。 結局は激しい銃撃戦が売り物の映画であって、社会派などの要素が全くない。数千万で引き受ける孤高の殺し屋にしてはだらしない性格も松田優作に似合ってるとは思うけど、今作ではストーリー自体がコミカルすぎる。アクションにしたって、暗い場面も多かったし・・・ そんな中で大野雄二の音楽だけは秀逸。かっこよすぎだ・・・ (2008.1)
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モディリアーニ 真実の愛 | 2004 米/独/伊/仏/英/ルーマニア アルバトロス MODIGLIANI |
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ストーリー | モディリアーニの生涯。 | |||
監督 | ミック・デイヴィス | |||
出演 | アンディ・ガルシア | エルザ・ジルベルスタイン | オミッド・ジャリリ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 枯れすすきのモディリアーニ対サムライ・ピカソ! 芸のためなら女房も泣かすパリ恋しぐれのモディリアーニ。貧しさに負けた、いいえ、世間にも負けたかと思われていた枯れすすきモディリアーニとジャンヌ。現在にまで語り継がれる美術史上の衝撃的な愛の結末に涙せずにいられないほどだった・・・しかし、実際はレイトショーのため眠気を抑えることができず、あくびしたために出た涙なのか悲しいから出た涙なのかがわからなくなってしまいました。 サブタイトルにもある真実の愛。モディリアーニの描く自分の肖像画には瞳が描かれていなかったことが、ジャンヌの献身的な愛に拍車をかけたに違いない。芸術家たちの彼への想いも同じものだったのだろうか、コンテストの出品者リストに書き込まれたモディリアーニの名前が読まれたときの大きな歓声から推し量るしかないのかもしれない。あの盛り上がりは好きだ。まるで負傷した格闘家が試合に出場したかのような驚きと興奮。もし負けてしまっても、「ピカソの絵をつぶして、その上に落書きしてやるぞ!」と血気盛んな芸術家が現れそうな勢いだった。それにしてもいい男でしたよ・・・「ピカソ」というタイトルの絵を描かなかったんだから・・・ 自分にしか見えないモディリアーニの幼き分身も好きだなぁ。もしかしたら、実は彼が本当のモディリアーニでしたぁ〜といったオチがついてもいいかなと思っていましたし、実はピカソの分身だったんだよという予想外の展開でもかまわなかったのです。だから、大事なところで酒を飲まないでくださいよ・・・誰か止めてくださいよ、と祈るような気持ちも虚しく終り、絵の中の澄んだ瞳だけが印象に残りました。 ※美術に弱いもので、どこまでがフィクションなのかさっぱりわかりません。 cf.『モンパルナスの灯』 (2005.10)
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モーテル | 2007 アメリカ SPE VACANCY |
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ストーリー | デイビーとエイミーのフォックス夫妻は離婚寸前の険悪な仲。2人が帰宅途中に車が故障してしまい、近くのモーテルで1泊することになった。その部屋にあったビデオを再生すると生々しい殺人現場が映し出され、それはまさしく2人のいる部屋で行われていたのだった・・・ | |||
監督 | ニムロッド・アーントル | |||
出演 | ケイト・ベッキンセール | ルーク・ウィルソン | フランク・ホエーリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 必殺!ヴァンパイアのベッキンセールによる噛み付き吸血攻撃〜 『ホステル2』の次は『モーテル』を鑑賞。山道に迷い込んで、寂れたモーテルに泊まらざるを得ない状況となった夫婦が快楽殺人を繰り返す異常者たちに遭遇してしまう・・・。あらすじを読んだだけでも、またこの手のホラー・サスペンス映画かとうんざりしがちなのですが、被害に遭う主人公は珍しく夫婦。一人息子を事故で亡くし、そのために妻は坑うつ剤を手放せなくなり、夫婦仲も険悪になってしまっているという、かなり大人な設定なのです。 そして快楽殺人を繰り返す異常者たちはスナッフ・ムービーを作り、暇なときに鑑賞したり、モーテルの4号室には次の獲物のためにそのビデオを見せるという変態なのです。『トワイライトゾーン』のようなオープニングから『リング』のような展開になるのかと思えば、やはり基本はヒッチコックの『サイコ』なのでしょうか。単純になりがちなプロットであっても、恐怖におののく演技や絶妙なカメラワークと編集テクニックによって、ニムロッド・アーントルという人はとても新人監督とは思えないくらいの映画に仕上げていました。 地下トンネルを発見し逃げ道を探すシーンでは『ディスタービア』も思い出させますが、なぜだかRPGのダンジョンを想像してしまいました。普段は方向音痴であっても、ここぞという時に真価を発揮するマッピング能力。デビッド・フォックス(ルーク・ウィルソン)にはそんな潜在能力があったような気がしました。もちろん彼の愛する妻エイミー(ケイト・ベッキンセール)にも火事場の馬鹿力を感じられたし、緊迫した中であっても愛を感じられる映画でした。 終盤の展開にはもうちょっと捻りがほしいところだったでしょうか。あくまでも被害者の恐怖を撮り続けるのが趣味ならば、警官を簡単に登場させたのは失敗だったかもしれないし、トンネルについて熟知しているはずの犯人が迷っていたようだし・・・。被害者が多すぎたため気を抜いてしまったのかもしれませんね。そして、ラスト・・・あそこでデイビーを生き返らせるのには愕然と・・・隣の客が大笑いしてた。 (2007.11)
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元大統領危機一発/プレジデント・クライシス | 1996 アメリカ 劇場未公開 WB MY FELLOW AMERICANS |
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ストーリー | 共和党のクレイマー(レモン)、民主党のダグラス(ガーナー)の因縁の対決。4年ずつ大統領を経験し、今はヘイニー大統領となって3年目のこと。クレイマーが任期満了の年に建設業社と汚職があったという疑惑が持ちあがり、ダグラスも疑いを晴らそうと協力するが・・・ | |||
監督 | ピーター・シーガル | |||
出演 | ジャック・レモン | ジェームズ・ガーナー | ダン・エイクロイド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ベテラン俳優三人を贅沢に使ったポリティカル・サスペンス。派手な爆破シーンもあるのに日本で未公開となったのも不思議だ。多分政治映画はヒットしないという理由なのだろうが・・・ ヘイニーが怪しいと睨んだ二人は銃撃された運転手を目撃し、スリリングな珍道中が始まった。爆破されたヘリを降りた元大統領二人はソックリさんショーの一行に加わり移動する。キャンピングカー暮らしの家族やゲイのドロシー音楽隊など楽しい協力者がてんこ盛り。 (2005.12)
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