燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY | 2005 日本 東映 |
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ストーリー | アメリカに進出したインスタントラーメンの会社が再生をはかる物語。 | |||
監督 | 細野辰興 | |||
出演 | 中井貴一 | 大塚寧々 | 長谷川初範 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 団塊の世代向け社内幹部養成用教育ビデオでしょうか。 かなり時代錯誤的な企業立て直し物語。まず引っかかったのがコスト削減のための節電です。昼休みなどの休憩時間に電気を消すのはいいのですが、機械稼動中にまで電気をけすのは労働衛生上良くないこと。作業効率や労働者の健康、安全管理の面でかなりマイナスポイントとなりそうです。もちろんこのままだとISO取得は不可能です。 ユニオンが入るという問題に関しても、労働者と日本人マネージャーの間に“面と向っての対話”が出来なくなるなどと訴えるシーンがありましたけど、それまでそういった対話のシーンなんて皆無だったのにいきなりこの台詞ではまずいでしょう。そして社員を大切にしているような錯覚を起こしてしまいがちですが、自主退職する人がいなかったのは単にカリフォルニア州がきわめて失業率が高かっただけのこと。企業側の横暴さを垣間見た気分になりました。せっかく24時間稼動するくらいに売上を伸ばしているのですし、会合を開くために機械をストップさせることも従業員の心を掴むための必然性を感じませんでした。 また、息子の手術に動揺する姿も手術が無事終わったという伝言を最後に立ち消えてしまい中途半端だったし、キャサリンの心理変化も描ききれてないし、工場内部に金をかけすぎていたのか、全体的にチープな作りになってしまったのが残念なところ。 詰め込み過ぎ感も否定できないし、後半部分はあきらかに失敗でしょう。津川雅彦に言わせる戦争絡みの台詞なんて敗戦を喫したための復讐心みたいだし、そんなことより現代の社会事情に即した企業内改革なんかを目標にしてほしかったです・・・ 疑問点はいっぱい出てくるものの、川森(中井貴一)のアミーゴ油を買いつけるためにマルケスにアタックする熱血ぶりは感動的だったし、投資会社による企業買収工作などはライブドア問題などタイムリーな題材となって社会性を見事に演出していました。ニートが増えてしまった現代日本では、仕事に対する熱意を伝えてくれる映画が少ないので、製作意図を考えると存在価値のある映画です・・・それだけに惜しい、惜しすぎる、残念だ。せめて、公式ページにトラックバックすると、「レモン味のカップ麺1年分プレゼント」といった企画があればなぁ・・・ (2006.2)
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