ナイスの森 The First Contact | 2004 日本 ファントム・フィルム |
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ストーリー | 人気クリエーター3人によるコラボ。 | |||
監督 | 石井克人 三木俊一郎 ANIKI | |||
出演 | 寺島進 | 浅野忠信 | 池脇千鶴 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | ピコリコ星人も交えて、合コンピクニックしませんか? 人気漫画や人気小説、リメイク作品が溢れてる日本映画界において、あくまでもオリジナル脚本、独特な映像にこだわったことは評価に値するのかもしれない。しかし、この映画でストーリーを楽しもうとしたら危険だ。とにかく常識が通用しない!映画じゃない!と仰る方もいるかもしれない。それほど凄い・・・と、今まで体験したことのない、わけのわからない底知れぬパワーが感じるものの、150分という長すぎる上映時間のため少し眠ってしまう映画でもあるのです。intermissionなんて要らないから、つまらない部分をカットしてほしかったり・・・ 石井克人、三木俊一郎、ANIKIの3人が結成した“ナイスの森”プロジェクト。出演者もクセのある俳優ばかりでそれぞれのエピソードが楽しめるのですが、21ものショートストーリーをごった煮状態にしたために収拾がつかなくなり退屈でもあるという二面性があります。特に前半は笑わそうとしているのにすべりまくりの漫才のよう。ここで十分に睡眠をとって、後半のネバネバしたクリーチャーの不条理さを楽しむのも一つの手なのかもしれません。 モテない3兄弟(寺島進、浅野忠信、変な外人少年)が長男が温泉でしりあった語り温泉三人姫と“合コンピクニック”を行うことになったというのが基本のストーリーではあるのですが、ほとんど進展はありません。むしろ長男の勤める学校での出来事が面白く、クラスの一番前の席に庵野秀明が陣取っているのが印象的。クリーチャーは異星人なのか地球上の生物なのかは定かではありませんが、誰も気味悪がらない。なんだか吾妻ひでおの漫画を実写化したような不気味さなのに・・・まさかグッズは販売してませんよね・・・ 寺島、浅野、そして池脇千鶴が面白いのは当然かもしれないけど、1人だけ真面目な演技をしている津田寛治も印象的。そして美少女キャラも萌え度は高いのではないでしょうか。妄想美少女の高橋マリ子とか、脇美少女の下田奈奈とか、ヘソ美少女の三浦葵とか・・・ (2006.7)
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ナイトミュージアム | 2006 アメリカ FOX NIGHT AT THE MUSEUM |
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ストーリー | NYのバツイチ男ラリーは週1度しか会えない息子のために博物館の夜警として働くことになった。そこは夜になると展示されてる蝋人形や剥製が動き出す・・・ | |||
監督 | ショーン・レヴィ | |||
出演 | ベン・スティラー | カーラ・グギーノ | ミッキー・ルーニー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | あの骨のティラノザウルスを見てると飼ってる犬を思い出した・・・ そんなに遊びたいんかい!と、怖くないことが序盤にわかり、緊張感がなくなってしまいました(尻尾に当たると大変のようでしたが)。予告編の作り方も上手かったのでしょう。実際には、恐竜よりもライオンやアッティラが怖いキャラクター(猿のデクスターとか、3人組が最も怖いのですが・・・)。その恐怖心を煽るよりも、幾分子供向けに楽しませてくれる内容となっていたようです。 失業中のラリー(ベン・スティラー)が訪れた職安ではベテランのきつい係員が応対しましたけど、一発で見つけるのも強運の持ち主です。こんなチャンスは手離せない・・・初日の夜警では早速恐ろしい出来事を体験したラリー。大切なマニュアルを破かれてしまいましたが、歴史を勉強したほうがいいと言われ、たった1日でよくぞ勉強を!しかもほとんど寝てませんでした。それでも時給11ドルとはかなりいい職場だし、息子のためでもあるし、辞めるわけにはいかない。こんな頑張る父親の姿ってのはいいものです。 意外と面白いのがミニチュアコーナーの西部開拓史とローマ帝国軍。ベン・スティラーとはよほど仲がいいのか、オーウェン・ウィルソンが大活躍でした。動物がいっぱい出てきたときにはロビン・ウィリアムズ繋がりで『ジュマンジ』へのオマージュもあるのかと思っていましたけど、ルーズベルト大統領役だったし、関係はなかったのかもしれません。とにかく、『ハッピーフィート』に続いて彼の演技を楽しめる上に、EW&Fまで楽しむことができる。やはりノリノリ感を出すためにはこの二つの要素が大切だということですね・・・ (2007.3)
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ナイル殺人事件 | 1978 イギリス 東宝東和 DEATH ON THE NILE |
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ストーリー | 莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイ(ロイス・チャイルド)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)の婚約者サイモンと突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに旅立った | |||
監督 | ジョン・ギラーミン 原作:アガサ・クリスティ『ナイルに死す』 | |||
出演 | ピーター・ユスティノフ | ベティ・デイヴィス | マギー・スミス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 『ローズマリーの赤ちゃん』でのやつれたメイクがそのままミア・ファロー。そりゃ、婚約者を紹介した途端に成金お嬢さんに奪われちゃったんだもんなぁ。そして静かに見守るポワロ。 ナイルくだりのカルナック号に乗り込んだ豪華俳優陣。リネットに恨みを持つ者が非常に多い。彼女の父に破産させられたバウワース(スミス)、小説のモデルにしたことで名誉毀損で訴えられそうなサロメ(ランズベリー)、アンドリュー叔父(ジョージ・ケネディ)、働いた金を要求するルイーズ(ジェーン・バーキン)などなど・・・。そして最も恨んでいそうなジャクリーンはカルナック号に乗船できなかったが、リネットたちを脅かす存在だ。 最初に訪れた神殿で石が落ちて来るピンチ。その後のアブシンベル神殿でジャクリーンと再会。彼女もちゃっかり乗船してくる。そして、ディナーの後、携帯していた短銃でジャクリーンがサイモンの足を撃ってしまい、その後リネットが殺される。動けないサイモンと、ずっと付き添っていたジャクリーンが最も疑わしくない人物となるのだ。 以前にも観てるのに思い出せないもどかしさ。疑わしくないジャクリーンが犯人だろうと先入観で見ていてもトリックがわからない。赤いマニキュア、ダイイングメッセージの“J”、見つかった短銃・・・ヒントを繋ぎ合せることができるのはポワロだけだ。やがて、犯人を恐喝していた節があるルイーズが殺され、それを目撃していたサロメも殺される・・・ 終わってみると、ずっと貧乏だった者が純愛を通したことが判明し、まさしく悲劇・・・。ポワロの明快な解説に惚れ惚れと聴き入ってしまった直後の出来事だ。原作ストーリーの秀逸さもあるが、名優ばかりを使ったことも大成功。まんまと感動させられてしまいました。というか、ところどころのシーンを覚えているということは、何度見ても満足する映画なんだろうな。 1978年アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート 1978年英国アカデミー賞衣装デザイン賞 同主演男優賞、助演女優賞(アンジェラ・ランズベリー、マギー・スミス)ノミネート (2007.10)
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奈緒子 | 2008 日本 日活 |
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ストーリー | 長崎県波切島へぜんそくの療養にやってきた12歳の少女奈緒子は走ることが大好きな少年雄介と出会う。船の事故で雄介は父親を亡くし、奈緒子もそれが自分のせいだと罪悪感を募らせる。高校生になったとき、2人は陸上競技記録会で再会し・・・ | |||
監督 | 古厩智之 | |||
出演 | 上野樹里 | 三浦春馬 | 笑福亭鶴瓶 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 好きよ!キャプテン 意外なことにポルノグラフィティは初の映画主題歌となるらしい。しかも日活の映画なので、なぜかロマンを感じてしまう。ストーリーがほとんどストレートであり、伏線や味付けもへったくれもないのですが、タスキを繋ぐだけでここまで感動できるものなんだと驚いてしまうほど。しかし疑問は残ったまま・・・なぜタイトルが“奈緒子”なんだ? 足の速い少年が高校生となり、短距離から駅伝ランナーへと転向してしまうことにも驚かされますが、原作は漫画。そんなのたいしたことありません。心理描写も薄いままで、なぜ駅伝がいいのか?などという理由は一切説明されない。そこに仲間がいたからか?父親の死を6年経った今でもふっ切れないのか?とにかく走ることが生甲斐なんだろうと、納得もせずのめり込んでしまうのです。 上野樹里演ずる奈緒子は、天才ランナー雄介(三浦春馬)の父親が亡くなったのは自分のせいだと罪の意識を残したまま彼と再会。過去を背負ったまま明るさを取り戻せない役であるだけに、高校生役がきつくなってきた彼女でもバランスが取れていたのかもしれません(設定では2歳上)。そして、父の死の原因が奈緒子であると思い続け、雄介もまた時間が止まったままなのですが、彼女の性格とは逆に、空虚さを感じるほど明るく振舞っているのです。 波切島高校の陸上部員は7人+マネージャー1人。6人で走る駅伝なので補欠が1人という厳しい数だ。その中でキーパーソンとなっていたのが1年の吉崎(タモト清嵐)。最初はえなりかずき2世かと感じたほどでしたが、クライマックスの大会ではなんと逞しく感じられたことか。他の生徒たちも十分に個性的だったし、鶴瓶監督が「雲になってみんなを見ていたい」と言った言葉も納得できるのです。 上野樹里と三浦春馬は個々の心理描写も弱いし、6年前の事故を起因とする確執もそれほど訴えてくるものじゃなかった。もしかすると原作のほうが“奈緒子を赦す”というテーマが伝わってくるのかもしれません。そんな中、汗だくになった高校生たちに爽やかな風を吹かせてくれたのが女子マネージャーである佐津川愛美。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』のまんが少女とは思えないくらい明るさでした。 なぜだか『小さき勇者たち〜ガメラ』を思い出してしまった・・・ (2008.2)
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