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南極物語 1983 日本
日本ヘラルド=東宝
ストーリー  タロとジロの物語。19頭のカラフト犬。昭和33年2月、南極昭和基地の越冬隊は異例の悪天候により活動を中止し、
監督 蔵原惟繕
出演 高倉健 渡瀬恒彦 岡田英次
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  壮大なヴァンゲリスの曲をバックに美しい南極の世界が広がる。フジテレビが本格的に映画制作に取り組んで、『千と千尋の神隠し』に抜かれるまで不動の興行成績を記録していた。なぜこんなに大ヒットとなったのか・・・当時はほとんど映画館に通わなかったので、未だに謎がいっぱいだ。テレビ局のバックアップがすごかったということかもしれないが・・・
 犬を置いていってからはドキュメンタリータッチ。日本の方では高倉健が「薬殺すればよかった」と後悔の念にて、子犬を連れて里親を訪ね歩く姿がよかった。
 この手の映画は、「どうやって撮影したんだろ?」などとずっと考えてしまうので、いつも感動できないでいます。まさかアザラシを本当に食ってる?とか・・・でも、クジラの死骸は本物っぽいのかなぁ。
(2006.3)

南極物語 2006 アメリカ
ブエナ
EIGHT BELOW
ストーリー  アメリカ科学財団の南極基地。隕石探査のためにやってきたマクラーレン博士のガイドを務めたジェリーだったが、悪天候のためすぐに引き返せとの連絡をもらう。すぐに後続隊がやってくると説得されて飛行機に乗りこむが、8頭のハスキー犬はそのまま置き去りに・・・
監督 フランク・マーシャル
出演 ポール・ウォーカー ブルース・グリーンウッド ジェイソン・ビッグス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  犬たちを救助したいことがテーマであるこの映画。リメイク権を買い取ることによって、ライブドア株で痛手を被ったフジテレビを救助する意味があったのかもしれない。
 オリジナルの『南極物語』(1983)ではアザラシを食って飢えをしのいだ犬たちだったが、今作では食われそうに・・・と、思わぬところで日本版との比較ができました。飢えといえば、この映画のフランク・マーシャル監督は、飢えをしのぐために人肉を食った実話を描いた『生きてこそ』(1993)を作っているところが興味深い。ひょっとすると犬同士が共食いをしてしまうんじゃないかとわずかな怖れもあったのですが、杞憂も杞憂、ディズニーがそんな映画を作るはずがありませんでした。また、高倉健が「薬殺すればよかった」と悔やむこともテーマだったオリジナルの暗さも、明るいキャラのポール・ウォーカーにあるはずがありません。
 ついでに比較してしまうと、置き去りにされた犬がドキュメンタリータッチだったオリジナルに比べ、今作では犬に演技指導していることが大きな違いらしいです。樺太犬からシベリアンハスキーに変わったこと、犬の数、海に落ちるのが犬から人間に変わっていること、兄弟犬があまり目立ってないこと等々、色んな角度から比較を楽しむことができる映画です。
 犬の演技も良かったのですが、人間も良かったです。ポール・ウォーカーの日焼け具合もいいし、ケイティを演じたムーン・ブラッドグッドの白い歯もよかった。予告編で『パイレーツ2』のジョニー・デップの銀歯も目立っていたので、「芸能人は歯が命」ということを改めて思い知らされました。また、ひょうきん者のジェイソン・ビッグスは、エイドリアン・ブロディやライアン・ゴズリングに引けを取らない細長い顔!この細長さに感動でした(意味不明です)。
 死んでいく度に犬の名前をテロップに出すような悲壮感はありませんが、逆に犬の名前がわからなくなるといった欠点もあるのかもしれません。生命力の強さという前向きに捉えたテーマだけにわからなくてもいいのかもしれませんが、マックス、(ボクの)マヤ、オールド・ジャックが印象に残りますよね・・・
(2006.3)

難波金融伝 ミナミの帝王XII 逆転相続  1998 日本
ケイエスエス
ストーリー  自分でCDを買うために萬田に200万円借りた歌手城ゆたかこと藤巻は友人からカジノバーの親元になる話に乗ってしまう。
監督 萩庭貞明
出演 竹内力 古本新之輔 竹井みどり
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント  オープニングエピソードは葬式の場面。3千万の遺産相続で親族が言い争ってるところへ萬田が登場。遺産相続するのなら借金も相続してもらわんと困るなぁ、などと現実でも覚えておかねばならないことのうんちく。太陽商事社長が遊ぶ金欲しさに借りに来ても、「父親の名義やろ?遺産といってもあんたにとっては義理の父親。義理の父親だったら遺産は入らない」などと常識的なことも・・・。でも勉強になるなぁ〜
 メインは“国東慕情”という曲だけで歌い続ける芽の出ない歌手藤巻。新曲を出すわけじゃないのに何故借金を?有線にリクエストしたり、CD買いだめしたり、頑張ってもやっと演歌部門で第36位。そんな貧乏暮らしのため簡単に話に乗ってしまった・・・。やっぱり警察の手入れがあって元金はパー。そして夜逃げ・・・。カジノバーなんかはほとんどが警察とつるんでいて、手入れの時期とか知ってるはず。そんなときにわざと投資家を募って嵌めるらしいことも・・・。そんな悪人を演ずるのは丹波哲郎の息子・丹波義隆。
 国際養子縁組の話まで切り出して脅す萬田。しかし、調べていくうちに、藤巻を嵌めた岩崎は太田の愛人。藤巻の息子は太陽商事の元社長の妾の子だった。死後3年以内なら認知請求できるらしい。
 しかしストーリーは上手く出来過ぎ。おまけに公証人を立てた遺言書も偽造だなんて・・・それを口止め料ってのはやばいんとちゃうか?
(2008.2)

難波金融伝 ミナミの帝王XIII リストラの代償 1999 日本
ケイエスエス
ストーリー  うだつの上がらない探偵宇田川が浮気調査で借金返済しようとするのだが、同じリストラされた相手に仏心を出してしまう。
監督 萩庭貞明
出演 竹内力 竹井みどり いしのようこ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★★
コメント  夜逃げする家族に再就職の世話!いいなぁ〜萬田はん。俺にも紹介してくれ!
 ピンクの電話がゲストで出ていて、浮気の対象が竹内郁子ってのが面白い・・・「重い?」なんて。減給の限度額は給料の10分の1まで。退職金は労働法で守られてはいないことも重要だ。
 借金を返すために、3年前に辞めた広島の会社に退職金を要求する宇田川も門前払い。当たり屋までやろうと社用車にぶつかるが、しっかりビデオに撮られていて金は入らない。しかし萬田さんはその退職に関する点で突っ込んでいく。「明日から会社に来なくていい」という言葉はリストラにはならない。3年間自宅待機してたんやから、3年分の給料+ボーナス+退職金を請求できた萬田。さすがに賄賂に絡んだヤクザの脅しはやばいけど・・・
(2008.2)

難波金融伝 ミナミの帝王XIV 借金極道 1999 日本
ケイエスエス
ストーリー  台湾人チャンが世話になってる工場社長の借金をヤクザの車を盗んで返していた。一方、マンション取り壊しのために住民を追い出す暴力団福永を雇った大家。しかし、反対派の住民が倉田組と繋がって・・・
監督 萩庭貞明
出演 竹内力 竹井みどり いしのようこ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★ ★★
コメント  今回の舎弟は山本太郎。ホームレスのテントを探しまわって、元ヤクザから借金を回収。
 マンションの件で立ち遅れた福永は台湾人のワン・リーからパチンコプリペイドカードの詐欺に遭ってしまい、萬田から借りた2500万の返済のめどが立たない。
 う〜む、極道の世界を描いた映画。ヤクザ相手でも怯まない金融業として、カッコよくは見えるけど、ストーリーとしては面白くない。法律絡みの話もないし・・・
 よくみると12、13とは脚本家が変わっていた。かなり違うものだなぁ。
(2008.2)

難波金融伝 ミナミの帝王XV 商工ローン・
保証人の落とし穴
2000 日本
ケイエスエス
ストーリー  健康食品の代理店独占契約のため500万必要なブルーシーズの大島社長は恋人を保証人に立てた。ところが追加の金額を要求され、足りない分を商工ローンから借りることになった・・・
監督 萩庭貞明
出演 竹内力 山本太郎 竹井みどり
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント  祭りの的屋のタツ。寅さんのような口上で目立ってたけど、ヤクザがやってきて「当たりは入っとんのかい?!」といちゃもんをつけられる。
 青島は事業に失敗、とんずら。保証人の恋人ゆり子は3000万の債務者となってしまった。タツはタツで義理を立てて借金を増やす。そして、2人が腹違いの兄妹であることもわかった。それにしても商工ローンの根保証というのは、限度額まで保証しなくてはならないという恐ろしさ。
 準禁治産者と保佐人。そしてタツが世話になってるヤクザの義侠会の土地の名義をタツに書き換えてもらった。そして青島にはもう一度商工ローンから借りてもらって、彼を夜逃げさせるという計画。それでも、長い間大阪には戻ってこれまへんな〜
 ヤクザと的屋の関係にはあまり共感できないけど、結局は警察にも贈収賄やチンピラと繋がっていたことが判明。やっぱりスカっとさせてくれた。今回は法律用語だけじゃなく的屋用語がいっぱい説明されてたけど、覚えきれませんでした。サツワリだけだ・・・
(2008.2)

ナンバー23 2007 アメリカ
角川映画
THE NUMBER 23
ストーリー  動物管理局に勤めるウォルター・スパロウは、誕生日に妻が古書店で見つけた“ナンバー23”という本をプレゼントされる。小説の主人公は自分そっくりの境遇だったこともあり、23という不吉な数字に魅入られていくようになる・・・
監督 ジョエル・シューマカー
出演 ジム・キャリー ヴァージニア・マドセン ローガン・ラーマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★
コメント  犬とは相性のいいはずのジム・キャリーが噛まれてしまった。
 主人公のウォルター・スパロウという名前や、本編前の予告編や、最終的なプロットによってジョニー・デップを思い出した人は多いはず・・・などとこじつける作業よりも、誕生日とか名前の画数等の自分に絡む数字を足し算してしまう人は映画の魔術にしっかりとハマってしまうことでしょう。
 主演するほとんどの映画で犬と仲の良いジム・キャリー。それが今回は動物管理局に勤めていて、野良犬なんかを捕獲する仕事なのです。誕生日に古本屋で手に入れた“ナンバー23”という本によって日常とかけ離れた妄想の世界に入り込み、自分の境遇と似ている主人公と不吉な数字にとり憑かれるようになっていく・・・
 本や犬など、すべてが偶然の産物。だけど、数字だけは必然性があるものとして、見つめる方向が一点に絞られてゆくのです。ところが、プロットそのものを考えてみると、中盤以降までは事件らしい事件も起こらず、全く盛り上がらないという珍しいサスペンス(人は死ぬけど、小説の中だし・・・)。その緊張感の欠如が単なる妄想癖の男の物語だということを臭わせてくるのです。
 ヒントは多すぎるほどあったし、この手の映画は多すぎるほどだし、想像できれば面白くもなんともない映画だったかと思います。ジム・キャリーは好きだし、バージニア・マドセンは奇麗だったし、俳優の演技を中心に見ていたら結構楽しめました。『バタフライ・エフェクト』の時と年齢が変わってないような子役ローガン・ラーマンによってタイムスリップした気分にもさせてくれたし・・・
(2007.11)



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