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ネバーセイ・ネバーアゲイン 1983 アメリカ
松竹富士=ヘラルド
NEVER SAY NEVER AGAIN
ストーリー  犯罪組織スペクターによってNATOの核ミサイルが盗まれた。ジェームズ・ボンドはバハマへ向かい、スペクター幹部ラルゴの愛人と接触するが・・
監督 アーヴィン・カーシュナー
出演 ショーン・コネリー キム・ベイシンガー バーバラ・カレラ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  ハリウッドによる『007サンダーボール作戦』のリメイクだ。この映画ではスペクターは政府軍と反乱軍双方と武器の取引をしようとするが、まさしくアメリカがやってることと同じ。
 まず療養所に入れられるボンドだったが、命を狙われ、その男を殺してしまう。最後に化学薬品をぶっかけたかと思ったが、ボンドの尿だった・・・ドミノに接触し、世界制覇ゲームをするボンド。負けず嫌いの面がよく出ている。
 全体的にモタモタしたような緩やかな演出で、敵のラルゴもコミカル。セクシーなキム・ベイシンガーもよかった。大国主義的ないやらしさがない代りに、ショーン・コネリーのスケベさが光っている。ラストショットではローワン・アトキンソンが登場するなんて・・・笑わすなぁ。

1983年ゴールデングローブ賞助演女優賞(カレラ)ノミネート
(2006.3)

ネバーランド 2004 アメリカ/イギリス
東芝エンタテイメント
FINDING NEVERLAND
ストーリー  ピーター・パンの物語にはモデルがいた。
監督 マーク・フォースター
出演 ジョニー・デップ ケイト・ウィンスレット ダスティン・ホフマン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★
コメント  今まで生きてきて真の大人になれなかったのは、本当の“ピーター・パン”を理解できなかったせいかもしれない。
 自分の記憶を思い起こしてみると、ピーター・パンとは単純に“大人になれないだけの現実逃避の少年”くらいの認識しか持ち合わせていなかったのだ。当然、子どもには戻りたくないという反作用のように意識してしまったこともあるし、現実的・合理的なつまらない大人の思考に憧れを抱いていたからだろう。想像力が皆無だったわけではない。常識という殻を打ち破るほどの子どもらしい信念を持ち合わせていなかっただけだ・・・と思う。もっと自分が若い頃に、この映画のように舞台の裏側の人間心理まで覗かせてくれるストーリーにめぐり合っていたなら普通の大人になれていたような気もしてくるのだ。
 さて、何を書いているのかわからなくなってきましたが、初演終了後にフレディ・ハイモア君がジョニー・デップを指差して「この人がピーター・パンだよ」という台詞にドキリとしてしまった。ちゃんと大人を見ている。現実的なことばかり言っていたのに、人が何を考えてるのかというところまで鋭く観るくらいの洞察力が備わっている。このシーンのデップの表情にはなんとも言えないくらい役者魂が感じられました。しかも、ここで最初に「あなたがピーターじゃないの?」と聞く女性は本当のシルヴィアのお孫さんという凝ったキャスティングらしい。
 作家やその作品ができるまでを映画化したものは多いが、劇作家モノとしては『恋におちたシェイクスピア』に次ぐくらいの映画になりそうです。
(2005.1)



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