乳泉村の子 | 1991 中国/香港 東宝東和 THE BELL OF THE QING LIANG TEMPLE |
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ストーリー | 中国残留孤児であった明鏡法師が来日した。自分が母親ではないかと思う栗原小巻と幼名犬坊の回想シーンでつづる感動作。 | |||
監督 | シェ・チン | |||
出演 | ティン・イー | ヨウ・ヨン | 栗原小巻 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 日本が行った大戦中への贖罪と中国寒村の貧困さが直接的ではないのですが、痛いほどよくわかる作品です。犬坊がおばあちゃんと姉に再会して、ボロボロの靴を見せた時に涙が出ました。貧困のため里親に出すこと、聾唖者の兄が事故死するなど、作りすぎていると感じる面もありますが、こうしたベタな感動場面をも許容させてしまう大陸の魅力みたいなものがあるように思う。 想像ではあるが、日中友好20週年記念に作られたということもあって、日本に対してもかなり配慮が見られ、重いテーマをもオブラートに包んでしまったような作品になったことが残念だ。 (2004.3)
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ニューオーリンズ・トライアル | 2003 アメリカ 東宝東和 RUNAWAY JULY |
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ストーリー | ニューオーリンズの証券会社で銃乱射事件が発生してから2年後、犠牲者の妻が銃製造会社を相手どり損害賠償訴訟をおこす。被告側はやり手の陪審コンサルタントを雇い裏工作により無罪に持ち込もうとするが、「陪審員を売ります」というメッセージを受け取る。。。 | |||
監督 | ゲイリー・フレダー | |||
出演 | ジョン・キューザック | ジーン・ハックマン | ダスティン・ホフマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 陪審員に潜り込んだニック(キューザック)の心理作戦とフィッツ(ハックマン)率いるコンサルタントチームの汚い裏工作へのニックたちの抵抗が見ものです。ニックは謎の人物のままストーリーが進み、彼の正体を推理させるというミステリアスな要素も映画を引き締めていた。一方で原告の弁護士であるローア(ホフマン)のプライドをかけた闘いも絡んで裁判の行方に興味津々。 『ボウリング・フォー・コロンバイン』でも取り上げられたアメリカ銃社会への批判がこの映画でも痛烈に表現されている。また、陪審員制度のあり方や陪審コンサルタントの存在などを皮肉っているところが小気味いい。日本でも今後予定されている裁判員制度にも影響を与えそうだ。 基本的に法廷ものは好きなのですが、この映画は法廷そのものよりも裏ばかりを描いています。しかも弁護士は双方とも活躍してないです(これはめずらしいかも)。『シカゴ』でも感じたことですが、こんなことが日本でも起こったら怖いですね。 見所は、置いてけぼりを食らった被告弁護士のブルース・デイヴィソン。法廷もので被告弁護士が活躍しないというめずらしい映画です。 (2004.1)
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ニュージーズ | 1992 アメリカ 劇場未公開 THE NEWS BOYS |
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ストーリー | 19世紀末、卸値を不当に釣り上げようとする新聞社のオーナーに対抗して組合を作って立ち向かうニュージーズ(新聞配達少年)を描いた実話ミュージカル。 | |||
監督 | ケニー・オルテガ | |||
出演 | クリスチャン・ベイル | デヴィッド・モスコー | ビル・プルマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 主人公達が貧困層や家出した少年たち。作り方によってはいい映画になったことでしょう。実話ということもあり、何と評価していいものやらわかりませんが、ラストは気持ち良かったです。やはりミュージカルにしたのが失敗。歌が下手なんだもん(笑) 1993年ラジー賞ワースト音楽賞 同作品賞、監督賞、助演男優賞(ロバート・デュヴァル)、女優賞(アン・マーグレット)ノミネート (2004.5)
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ニュー・シネマ・パラダイス | 1989 イタリア/フランス ヘラルド NUOVO CINEMA PARADISO |
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ストーリー | シチリアのある村にあるパラダイス映画館。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが映写技師としての師でもあるアルフレードの訃報を聞いて帰ってくる。。。 | |||
監督 | ジョゼッペ・トルナトーレ | |||
出演 | フィリップ・ノワレ | サルヴァトーレ・カシオ | ジャック・ペラン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | アルフレードへの師弟愛と故郷への郷愁、ともに感動的でした。それに映画館を愛する村人たち、昔はこれほどまでに映画館が愛されていたということにも感動でした。 映画を観る人たちの様々な人間模様と変態的な態度も面白く表現されていました。特に、おかしかったのは、2階席からツバを吐く男、エロティックな女体を見てマスをかく少年達、それにセックスしているカップルもいるし・・・映画と一体となって純粋に楽しめるなんて最近では経験がない。 俳優では子役のサルヴァトーレ・カシオが抜群です!屈託のない純粋な心を持った少年、これがこの映画を引き立てていますね。モリコーネの音楽もとても綺麗で郷愁の想いを際立たせてくれます。 とにかく映画好きのための映画ということで、観なければならない作品でした。 1989年アカデミー賞外国語映画賞 (2003.12)
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ニュー・ジャック・シティ | 1991 アメリカ WB NEW JACK CITY |
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ストーリー | ニューヨーク。黒人麻薬王ニーノが裏の世界を支配していた。黒人刑事スコッティと白人刑事ニックが潜入捜査する。 | |||
監督 | マリオ・ヴァン・ピーブルズ | |||
出演 | ウェズリー・スナイプス | アイス・T | ジャド・ネルソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 失業問題、貧富の格差、麻薬犯罪。社会派映画の一面を覗かせ、麻薬王をやっつける。まぁまぁのブラックムービー。しかし、最後に問題提起だけ残して、諸悪の根源を深く追求していない。ちょっとしたドキュメンタリーという感じで観るには丁度いいかも。 黒人スコッティの肌が白く、白人ニックが色黒であるのは何か意味があるのかな? 1992年MTVムービーアワード歌曲賞、ブレイクスルー演技賞、悪役賞ノミネート (2004.6)
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ニュースの天才 | 2003 アメリカ ギャガ=ヒューマックス SHATTERED GLASS |
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ストーリー | 人気ジャーナリストの捏造事件。 | |||
監督 | ビリー・レイ 製作総指揮:トム・クルーズ | |||
出演 | ヘイデン・クリステンセン | ピーター・サースガード | スティーヴ・ザーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 映画ファンにとってはショッキングなニュースが飛び込んできた。日本映画をはじめ、映画業界が全体的に好成績だったことから、政府税調審議会が映画などの芸術税なるものを検討し、売上の15%から20%を課税するという方向に落ち着きそうだ。これによって通常の映画料金は2000円乃至2200円になることが予想され、審議会では5000億円から1兆円の税収を見込んでいる。「映画は人生を変えるくらいに素晴らしいモノもあるし、このくらいの税なら国民も納得するんじゃないかな?」と鈍一郎首相がコメントを残した。(協同・UIP) などというデタラメな記事を書かれたら、ショッキングであるし、悪質な捏造と言えるだろう。映画『ニュースの天才』を観る前までは、かなり重大なデマゴーグや情報操作を想像していたのに、“ハッカー天国”をはじめとする、どちらかと言うとホノボノ系の嘘の記事でしかなかった。大統領専用ジェット機に置いてあるくらいの雑誌なんだし、元来の記事も緩いものが多そうだ。これなら『ビッグフィッシュ』のお父ちゃんのホラ話の方が絶対いいし、実話ものでいくなら、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の大胆さには到底及ばない。 色々と考えさせられたことは事実だ。日本の週刊誌記事においても、取るに足らない記事やどうでもいいけどちょっとだけ面白い記事、これらを勝手な脚色で売上部数を伸ばそうとすることくらい日常茶飯事であるようにも思えてしまうし、重大な事件や、名誉毀損に当たらなければ罪の意識も低くなりそうだ。 俳優は良かったのではないでしょうか。ヘイデン・クリステンセンの憔悴しきったメイクや泣き出しそうな表情。沈着冷静なピーター・サースガード(今後も注目!)や、コメディアンとしてもいけてるスティーヴ・ザーンもいいですね。やはりストーリーがつまらなかったのが残念。これだけの素材があるのなら、もっとスリリングな構成にすることも出来たのじゃないでしょうか。 曖昧な書き方で恐縮ですが、冒頭の記事はあくまでも嘘ですから!ごめんなさい。 2003年全米批評家協会賞助演男優賞(ピーター・サースガード) その他 (2005.2)
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N.Y.式ハッピー・セラピー | 2003 アメリカ UIP ANGER MANAGEMENT |
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ストーリー | ブルックリンでイジメられた幼少期を過ごし、気弱になった青年デイヴは飛行機の中の一件で“怒り抑制セラピー”に参加させられることとなった。 | |||
監督 | ピーター・シーガル | |||
出演 | アダム・サンドラー | ジャック・ニコルソン | マリサ・トメイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | イヌイットの言葉“グースフラバー”で気分が和らいでくる。わけのわからぬままチャック(ジョン・タトゥーロ)とチームを組まされたデイヴ。「カーペンターズが怒りを煽る音楽」という台詞には大爆笑。怒り抑制セラピーという割には、どんどん悪い方向へ進むデイヴ。 ラストだけ帳尻を合わされたような気もするが、観客をもどこまで怒りを抑制できるか試す映画だ。途中で落ちがだいたい読めた人は、怒りを抑えることができる。でも2度は見たくない。精神衛生上よくないかもしれない・・・ ヤンキースタジアムでのジュリアーニ市長って本物なのか?ついつい松井がいないか探してしまった・・・ (2005.7)
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ニューヨーク・ニューヨーク | 1977 アメリカ UA NEW YORK, NEW YORK |
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ストーリー | 終戦直後、ニューヨークでサックス奏者ジミーは歌手を目指すフランシーヌに出合う。。。 | |||
監督 | マーティン・スコセッシ | |||
出演 | ロバート・デ・ニーロ | ライザ・ミネリ | ライオネル・スタンダー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | これは音楽だけでいい。ライザ・ミネリの熱唱ぶりが素晴らしい(本人の声なのかどうなのかわかりませんが)。しかし、長すぎる。実在のジャズ・ミュージシャンの伝記的映画とかいう根本的なものがあれば感情移入もしやすいのだろうけど、どうも入り込めない。 後は小ネタ勝負なんだろうけど、妊娠したことを告げるシーンは中々良かった。とにかくデ・ニーロのサックスは雰囲気出てた!拍手。 (2004.4)
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ニューヨークの恋人 | 2001 アメリカ ギャガ=ヒューマックス KATE&LEOPOLD |
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ストーリー | 1876年のニューヨーク。公爵であるレオポルドは貴族ではあるが財産がない。叔父に結婚相手を決めるようにとパーティが開かれていた。 | |||
監督 | ジェームズ・マンゴールド | |||
出演 | メグ・ライアン | ヒュー・ジャックマン | リーヴ・シュレイバー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ケイト・マッケイ(メグ・ライアン)の弟役チャーリー(ブレッキン・メイヤー)が好演。なんとも憎めない役である。ヒュー・ジャックマンの貴族も捨てがたい。 最初、本作品はSFなのかと錯覚するくらいの内容であり、ドキドキしながらストーリーに夢中になってしまった。う〜む、ラブコメの要素をもっと出すなら、いろいろネタがあるはずなのに出しきれていない。CMとか犬の糞処理の罰金等は後で笑わせてくれるかな〜と期待してたのに・・・またSF要素も出し切れていない。タイムパラドクスを真剣に考えるならば、エレベーターネタをもっと追求してもらいたいところだ。あの写真だけじゃね・・・ 恋愛映画という観点では、屋上の2人だけのディナーが良かったな。でも、金はどこから払ってるのかわからない。。。。後でリーヴ・シュレイバーのクレジットカードの請求ネタとかで笑わせてくれなきゃね(笑) 「ムーン・リバー」やエンディングのスティングの曲は良かったです。 2001年アカデミー賞歌曲賞ノミネート 2001年ゴールデングローブ賞主題歌賞(スティング) (2003.12)
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ニュー・ワールド | 2005 アメリカ 松竹 THE NEW WORLD |
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ストーリー | 1607年、イギリスからヴァージニアへ入植にやってきた船。そこには先住民族がいたが、反乱罪で処刑されようとしていたスミス大尉が部族との交渉にあたり、王の末娘であるポカホンタスと恋に落ちる・・・ | |||
監督 | テレンス・マリック | |||
出演 | コリン・ファレル | クオリアンカ・キルヒャー | クリストファー・プラマー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 結婚するのならコリン・ファレルよりもクリスチャン・ベイルのようなタイプがいいよ!という教訓の映画。 ディズニーアニメ『ポカホンタス』をテレビでみようとしたことはあったが、顔が嫌いだったので途中で止めた経緯がある。しかし、こうして実写化されると、この新人女優クオリアンカ・キルヒャーのおかげで集中することができました。それでも心配だったのです。暑苦しい顔の代表選手のコリン・ファレルだし、ポカホンタスがあのヒゲ面にキスされるかと思うと・・・でも、大丈夫でした。暑苦しさを補ってお釣りがくるくらいの自然美映像。森林浴のアロマテラピーを受けているかのように爽やかな気分にさせてくれたのです。 基本的には先住民族の王の末娘ポカホンタスと入植者であるジョン・スミス大尉との恋物語。アメリカの幻想的とも言えるほど美しい自然、大地と精霊を信仰する神秘的な部族。そこへやってくる侵略者のように映るイギリス船が空気を震わせるほどの感覚にさせてくれます。「日本にやってきた黒船もこんな風じゃった」と家のじいちゃんも言っていました。 それにしても、この部族の王ポウハタンはすごい人です。妻が12人いて、子供が100人もいるのです。徳川家康もびっくりでしょう。いや、冒険家ジョン・スミスが日本にやってきても同じ驚愕を味わったのかもしれません。そんな先住民族の映像をみても、100人もいるように思えなかったので、彼らはみんな兄弟なんだろうなぁ〜と考えながら見ると、これからの子孫はどうやって作っていくのだろうと心配になってしまいました。しかも女性が少なかったのです。そんな状態の部族からポカホンタスを取られてしまったら・・・ここが将来『ブロークバック・マウンテン』になってしまうのではと、ますます不安になるばかりです。 ストーリーはアメリカ人なら皆知ってることを前提に作られたのでしょうか、説明部分がかなり端折られているような気もします。しかし、ポカホンタスが抒情詩的に、男2人が叙事詩的に語っていたことがかなり好対照で、映像中心に鑑賞すべき映画なのだとも感じました。 帰りに早速レンタル屋さんでディズニーアニメ『ポカホンタス』を借りてきました。調べてみると、声優にクリスチャン・ベイルの名前があることにも驚かされましたが、借りたのは日本語吹替版のビデオでした・・・ 2005年アカデミー賞撮影賞ノミネート 2005年放送映画批評家協会賞音楽賞、若手女優賞ノミネート (2006.4)
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