女が階段を上る時 | 1960 日本 東宝 |
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ストーリー | 銀座のママとして働く圭子(高峰)は夫にも先立たれ、店のスポンサーからは最近売上が落ちていると発破をかけられる。それもかつて彼女の下で働いていたユリが上客を奪っていったからだった・・・ | |||
監督 | 成瀬巳喜男 | |||
出演 | 高峰秀子 | 仲代達矢 | 団令子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 「昼のバーは女の素顔だ」などというインパクトのある語りから始まる。高度経済成長期の時代、翳りも出た頃であろうか、上客を失うのは惜しい。ライバルの店となったが敵状視察とかつての客と乗り込んでみた圭子だが、嫌気がさしたのか、やがて店を移る。 ややあって自分の店を出さないかと持ちかけられ、占い師にも占ってもらうのだが、ユリが自殺してしまったという話を聞いてしまう。マネージャー小松(仲代)との会話が銀座の夜の世界を達観したようなウンチクがあり興味深いところ。藤崎という男に惚れてしまってからはいつもの生活も調子が悪い。プロに徹することができるかどうかが成功の鍵をにぎる世界。負けちゃだめだ。 (2006.8)
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女と女と井戸の中 | 1997 オーストラリア アスミック THE WELL |
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ストーリー | 長い間、父と二人暮らしのヘスターの家にキャスリンという痩せた家政婦が働くことになった。父の遺産も入りヨーロッパ旅行を夢見て楽しい一時を過ごすが、ある日キャスリン男を轢いてしまい、死体を井戸に要れることに・・・ | |||
監督 | サマンサ・ラング | |||
出演 | パメラ・レーブ | ミランダ・オットー | ポール・チャッブ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 冒頭では人を轢いてしまうシーン。全編ブルーのフィルターをかけた映像が流れる。 井戸に落とした男は死んでなかった?!キャスリンの演技なのか、本当に生きているのか、誰か第三者が細工をしているのか・・・キャスリンにただならぬ愛情をもって接してきたヘスターの苦悩と雨の音が空虚と恐怖を醸し出す。 人の感情を推し量るには今までの人生があまりにも孤独すぎたヘスター。オーストラリアの人里離れた牧場自体が井戸の中。父親が死んだために抜け出そうともがいてみても、結局はかなわぬ夢・・・ 1997年カンヌ国際映画祭コンペティション (2005.3)
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女の園 | 1954 日本 松竹 |
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ストーリー | 京都の全寮制名門正倫女子大で封建的な教育制度に抵抗する学生運動のはしり。 | |||
監督 | 木下恵介 原作:阿部知二「人口庭園」 | |||
出演 | 高峰秀子 | 高峰三枝子 | 久我美子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 戦後の腐敗・堕落を強調し、男女間の道徳など封建的な考えを演説する教師たち。 学生の中でも芳江(秀子)は高校卒業後に社会人してたおかげで勉強が遅れがち。消灯後も勉強させてくださいと頼む彼女がかわいい。一方、明子(久我)は学生運動のリーダー格。アカと言われるも先生(三枝子)の過去の恋愛を知り、かなり優位にたっていた。 芳江が学生運動とはちょっと離れて目立っていたのが愛らしい。失踪したり、恋に落ちたり、今の時代にもいそうな雰囲気。恋の相手下田はこの映画がデビューとなる田村高廣。しかし学校側の圧力により自殺に追い込まれた芳江。学生の結束を分断しようとする目論見も逆効果となってしまった。 たかが学生の自主性を訴える運動であったかもしれないが、封建的な学校では画期的なことだった。ちょっとしたことでも“アカ”や“共産党”と罵られ、ただただ良妻賢母となるように育てられる大学そのものがおかしい。ラストに団結する女子学生の姿の昂揚感は胸揺さぶられるシーンであるが、途中のストーリーにそれほど燃えるものがないのが残念。と感じるのは時代の差かもしれないが・・・ (2006.7)
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女の中にいる他人 | 1966 日本 東宝 |
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ストーリー | 杉本(三橋達也)の妻さゆりが事故に遭ったと聞いて帰った彼は、殺されたという事実を聞かされる。。 | |||
監督 | 成瀬巳喜男 | |||
出演 | 小林桂樹 | 新珠三千代 | 稲吉千春 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 成瀬巳喜男初のミステリー。 犯人はすぐにわかるのだけど、その彼が妻に告白、残された杉本にも告白し、家族のことを考えたら、黙っているほうが得策だと説得される。それにしても、セックスの途中で首を絞めるという行為は過失致死にあたるのだから、それほど重い罪にはならないはず。 しかし終わってみると、一番幸せな結末だったと思わせるところが怖い。女は罪の意識よりも子供の幸せを願うものなのか・・・ (2006.2)
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女は女である | 1961 フランス/イタリア 新外映 UNE FEMME EST UNE FEMME |
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ストーリー | 子供は要らないと思ってる夫に対して、妻はボーイフレンドを作ったようにみせかける喜劇。 | |||
監督 | ジャン=リュック・ゴダール | |||
出演 | ジャン=ポール・ベルモンド | アンナ・カリーナ | ジャン=クロード・ブリアリ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | フィルムを小刻みにぬきとったり、音楽や音声をプツっと切ったり、わけのわからないカラフルなフィルターをかけたり、斬新ではあるが、どんな効果があるのかわからない・・・『勝手にしやがれ』ではそれもサスペンス効果があったんだろうけど・・・ポップなイメージ? 誰かが「歌わないミュージカル」と言ったが、軽快な音楽をバックにミュージカルダンサーになりたいと思ってるアンナ・カリーナが歌いさえすれば、そのままミュージカルとしても通用しそうだ(ちょっとは音楽をくちずさんでいる)。 妻を妊娠させてくれとベルモンド以外の男にも頼んだりして、お茶目なのか自暴自棄なのかわからない性格。で、結局アンジェラはアルフレッドと寝たのか?どうでもいいか・・・なんといってもアンナ・カリーナがコケティッシュで魅力的です。 1961年ベルリン国際映画祭 銀熊賞、女優賞 (2007.1)
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女はみんな生きている | 2001 フランス アスミック・エース CHAOS |
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ストーリー | 平凡な主婦エレーヌは、ある日、娼婦が男たちに殴られ車にぶつかってきたことから、気にあって病院へ見舞いに通うことになった。 | |||
監督 | コリーヌ・セロー | |||
出演 | カトリーヌ・フロ | ヴァンサン・ランドン | ラシダ・ブラクニ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 重症で口も聞けない状態の娼婦。二つの組織に追われている。サスペンス風でもあり、コメディ風でもある。フィルムがかなり断片的のコラージュ風なために慌しい感じで疲れます。 ノエミ・トツカと呼ばれたその娼婦が語り出した内容がすごかった。短い年数で波乱万丈の人生。バイクと携帯と金と女・・・男が欲するものってこれだけか・・・女は強いや。 (2005.1)
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陰陽師 | 2001 日本 東宝 |
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ストーリー | 平安時代、内裏では陰陽頭、道尊(真田)が守り人を予言する。それは帝の子を宿した任子の子を意味していたかと思われていたが。。。 | |||
監督 | 滝田洋二郎 | |||
出演 | 野村萬斎 | 伊藤英明 | 真田広之 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 野村萬斎と真田広之の演技だけの映画であろう。CGやワイヤーアクションにも金がかかっていて中々頑張っているとは思うのであるが、恐怖シーンのCGは子供だましであり、平安のおどろおどろしさを表現するにはストーンヘンジもどきの道尊の隠れ家や竹やぶのシーンに力を入れてもらいたかった。 2001年日本アカデミー賞録音賞、新人俳優賞(野村) 同主演男優賞、助演女優賞(小泉今日子)、監督賞、音楽賞、撮影賞、照明賞、美術賞、編集賞ノミネート 2001年ブルーリボン賞主演男優賞 (2004.8)
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陰陽師U | 2003 日本 東宝 |
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ストーリー | 陰陽師の続編。皆既日食がおこり、都では鬼が出没していた。 | |||
監督 | 滝田洋二郎 | |||
出演 | 野村萬斎 | 中井貴一 | 深田恭子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント |
今回は日本の神話にからめた話。ストーリーはなかなか良かった。映像では、前作よりも落ちるような感じだが、幻想的なシーンにはうっとりさせられた(琵琶の音楽はしつこかったけどw)。 はでなアクションもなく、ひたすらに綺麗な映像を追求した作品にしたため、後半は眠くなるかもしれない。 期待していた清明、博雅、蜜虫トリオのやりとりは素直に笑えなかったので、もっと笑える工夫をしてほしい。また、深田恭子と市原隼人の演技がおそまつで、かなり評価をさげてしまう。日美子の吹き替えってのを見つけたけど、ふかきょん本人の声じゃなかったのかな?よく知らないけど。 見所はやはりふかきょんのセミヌード? (2003.10)
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オンリー・ザ・ロンリー | 1991 アメリカ FOX ONLY THE LONELY |
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ストーリー | バツイチでマザコンのデブ警官ダニー。離婚してからというもの、恋には消極的。葬儀屋の女性テリサをデートに誘うことに成功するが、彼女はさらに内気なタイプだった。 | |||
監督 | クリス・コロンバス | |||
出演 | ジョン・キャンディ | アリー・シーディ | モーリン・オハラ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | シシリアンの女と聞いただけで震え上がるお母さん。ペチャパイだとかイタ公と馬鹿にするだけで、息子の恋人を認めようとしない。息子の幸せを真剣に願っているのだろうか。でも職業差別はないんですよね・・・死化粧する彼女なのに・・・ 時折、ダニーの妄想が炸裂するが、母親が強盗に殺されたり、交通事故によりタンクローリーが大爆発したりと、母親に対する心配事ばかり。上手く結婚できるかと思わせておいて、かなりの困難が待ちうけているという展開。自分の恋人と家族に関する内容なんて、かなり日本的だ。 警官の特権を利用して彼女の愛を逃さないようにする作戦はいけ好かないものの、ラストの飛行機でのハイジャック落ちがよかった。 (2005.7)
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オンリー・ユー | 1994 アメリカ COLTRI ONLY YOU |
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ストーリー | 子どもの頃、デイモン・ブラッドリーという名前が運命の人だと占い師に告げられたフェイスは、結婚式間近に同姓同名の男性から電話を受け、彼を追ってイタリアまで飛ぶ・・・ | |||
監督 | ノーマン・ジュイソン | |||
出演 | マリサ・トメイ | ロバート・ダウニー・Jr | ボニー・ハント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 『ローマの休日』の真実の口。ままごとみたいな一時の恋だったのに、出会った彼はデイモン・ブラッドリーではなかった。フェイスに人目惚れし、つい名前を偽ってしまっただけだった。嘘をついたけど気になってしょうがない男ピーター。本物のデイモンを探すけど、友達に頼んで偽りの役をやらせてしまう・・・同じ事を二度もすんな!って感じですね。 最初から最後まで、婚約者はほったらかし。まぁ、好きでもない相手だったし、いいのか・・・ (2005.7)
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