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親指さがし 2006 日本
ザナドゥー
ストーリー  8年前、小学校6年生のときに男女6人が廃墟となったホテルの屋上で“親指さがし”という遊びをしていた。突如として見知らぬ部屋に飛ばされるが、誰かに肩を叩かれても振り返ってはならず、戻りたいときにはローソクの火を吹き消せばいいという内容。そのとき同級生の由美子が行方不明となり、以来彼女の家出として扱われ捜索も打ち切られてしまった。
監督 熊澤尚人
出演 三宅健 伊藤歩 松山ケンイチ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  親指が“さがし”だとすると、人差し指は“はぎし”、中指は“まつえし”、そして薬指は“ひめじし”辺りになるのかもしれません。
【ネタバレ注意】
 原作とはかなり違っているという噂のこの映画。前半はホラー色で進むものの、後半には「ああ、例のパターンね」と感じさせ、その内容のギャップに緊張して強張った筋肉が一気に緩んでしまう作品でした。その例のパターンとは、M・ナイト・シャマラン風であるのかスティーヴン・キング風であるのかはさておき、完全なスプラッターホラーを楽しみにしていた人の期待を裏切ることは間違いないようです。
 「呪い」だとか「8月13日にいなくなった者が帰ってくる」だとか、「助けることができなかった者は皆殺される」だとか、わくわくさせる要素でどんどん引き込まれていくことは間違いありませんし、なにしろ、初っ端から同窓会での席順を決めるくじ引きで8年前の当事者たち5人が偶然同じテーブルになるというところで鳥肌が立ちましたもん。そして主人公が「もう一度親指さがしをやろう」と提案してから、彼らは悲惨な殺人事件に巻き込まれて・・・
 この手のプロットでは必ず辻褄の合わない部分が出てきます。「なぜ三宅健の元へFAXが届いたのか」、「異空間の部屋を知っているのはなぜ一人なのか」、「なぜ8年前に死体を見つけられなかったのか」等々。そして警察が科学的に捜査を始めるようになると、ホラーからサスペンスへと変化を遂げるようになるものです。こうして霊的な雰囲気から科学的なものへと変化するにつれ、安堵感をおぼえるものなのですが、やっぱり由美子の呪いがあったのではないかと見終わってから徐々に不安になる謎も残ってしまいます。
1.同窓会で当事者が同じテーブルになってしまった謎・・・三宅健が由美子の呪いを強調するためにくじに細工を施した。
2.逆さまFの痣を持つ男がFAXを送った謎・・・三宅健が事前にサキの館を知り、男に会っていた。
3.8年前、200人の捜索隊が捜したのに由美子が見つからなかった謎・・・三宅健がすでに見つけていたのだが、排気口をつぶして隠してしまった。それさえも忘れていたようだ。
4.伊藤歩は『ふくろう』で大胆にヌードを披露したのにそれ以来脱いでない謎・・・次回に期待します。
すべて二重人格者の自作自演だと考えれば丸くおさまってしまいそうです。そして、「呪いなんてものはない。全ては人間の弱い心の闇の部分」と言ったじいちゃんの言葉が最近の映画の潮流にうまく乗り、いじめやDVといった社会問題さえも仄めかした内容でした。
(2006.8)



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